4月に研究室に配属されたあとは,卒業研究に没頭した1年だった.
主なイベントとしては,以下の3つが挙げられる.
- 2月:東北・北海道鉄道旅行
- 4月:卒業研究開始(研究室配属)
- 8月:院試
ツーリングや鉄道旅での遠出は(昨年・一昨年と比較すると)少なかった.
じゃあ,この1年はあんまり楽しくなかったんじゃないか?と思われるかもしれない.
卒業研究しかやることはなかったが,それはそれで思っていた以上に楽しかった.
だから,新しい年になった今,2020年をふりかえると,充実した1年だったと思う.
コロナで大学入構禁止になった時期を除けば,ほぼ毎日,研究室と下宿を往復する日々だった.それでも「充実した」と感じるのは,講義とはまったく異質の「研究」というものが,意外と自分に合っていたからだと考えている.さらに,「どっか行きたいな~」という欲望に駆られることなく,研究に没頭できる環境になった(なってしまった)ことも,研究を楽しめた要因だと思う.
2020年を月ごとに振り返る
Googleカレンダーと,ブログ記事,それからiPadにつけている日記を読み返しながら,
1月から,月ごとに振り返っていく.
1月:定期試験・研究室配属準備
2020年1月は,実家で抱負をブログに書いて始まった.
いろいろ迷うことはあるだろうけど,
自分でちゃんと考えて方向を定めたい.周囲に流されてばかりでは面白くない.
考えて”自分本位”で2020年を過ごしたい.
こんなこと↑を書いていたようだ.
1月第2週には名古屋へ戻り,期末試験の勉強をやっていた.期末試験は,1月末から2月上旬にかけて行われた.余剰単位分も含めて,全部で5科目受けた.3年後期なので,実質的に大学(学部)の最後の試験勉強・試験だった.
試験は,(1科目を除いて)よくできたと思う.詳しくは以下の記事を参照.
関連記事:【3年後期】定期試験を終えて思うこと
また,試験と並行して研究室見学・希望調書の提出が行われた.今年はオンラインだったけど,このときは,まだラボツアーの形式(オフライン).各研究室でお菓子やジュースをもらって,腹いっぱいになっていた.今はこんなことできないよなあ...
2月:試験終了・配属の決定
2月上旬に期末試験を受けながら,配属面接も行われた.
正式な配属決定は4月だが,自分が志望した研究室では,志望人数が定員ぴったりだったので,配属が先に確約された.このときにはまだ,オンライン会議が本格導入されて,対面でのミーティングが全部なくなるなんて,まったく想像もしていなかった.
関連記事:卒研をする研究室が決まった話
2月上旬に,5科目の期末試験がすべて終わった.5科目とはいえ,ボリューム大で疲れた.
なので,気晴らしに北海道旅行に行った.ずっと行きたかった冬の北海道,4月に研究室配属されたらまとまった時間をとって旅行に行くのは難しくなるかも・・・と思って,試験終了後すぐに敢行した.ただ北海道を周遊するだけでは面白くないので,名古屋から北海道までの往復もすべて「鉄道」を使って旅行した.
この時点ではまだ,コロナが全国に広がっておらず,旅行も行ける状態だった.このときに思い切って行っておいて,本当によかった.
関連記事:【日本海縦断】飛行機は使わない!名古屋から北海道への鉄道旅まとめ
月末には,試験結果が開示された.
これにて,(卒業研究以外の)卒業に必要な単位が揃った.
関連記事:【朗報】卒業に必要な単位(卒業研究以外)の回収が完了した
3月:帰省
特にやることもなく,研究室に呼ばれることもなかったので,実家へ帰省した.
コロナの影響が出始めた頃で,しおかぜ・新幹線のいずれもガラガラだった.ただ,記事の写真を見返してみると,今回の年末年始の方が人が少ないことがわかる.
関連記事:ガラガラの東海道新幹線としおかぜを乗り継いで帰省した
実家でダラダラしていたら高熱が出て焦った…
あんまりダラダラするのもよくないかも?(この正月は,すぐに戻ることにした)
名古屋へ戻ってからは,次年度の事務書類提出や履修登録もやった.
4月:研究室開始・自宅待機
4月に入ってすぐ,研究室顔合わせがあった.研究室についていろいろ教えてもらって,自己紹介をした.顔合わせの翌週には,研究テーマも決めた.これも,研究室に行って先輩・同期と話しあって決めた.
その数日後,緊急事態宣言が出て,大学に入構できなくなった.学部生・院生含めて全員が自宅待機となった.
研究テーマが決まった段階でいきなり研究室に行けなくなったのはつらかったが,自宅待機期間に研究テーマについての勉強をすることができた.それを毎週のミーティングで報告しながら,ちょっとずつ研究分野についての知識をつけていくことができた.
関連記事:コロナで大学に行けなくなってからの日常
自宅待機期間の最後の方には,研究計画も立てた.はじめての資料作成,先輩や助教に「論文・資料の書き方」をみっちりご指導いただいた.
5月:院試出願準備
自宅待機は,5月第3週まで続いた.
4・5月は,この1年で一番大変な時期だった.
感染者数自体は落ち着いて来つつあったので,
気晴らしに名駅へ行って電車の写真を撮りに行ったりもした.
今ではすっかり「日常」となった,「閑散とした名古屋駅ホーム」も,このときは新鮮だった.
関連記事:名古屋のド定番撮影スポット・JR名古屋駅在来線ホーム撮影記
5月最終週は,研究チーム毎に隔日で研究室に行けるようになった.
このあたりから,ようやく研究室生活が始まったような感じ.
また,院試について教務課からメールをもらった.筆記試験免除試験の対象になったとのこと.出願書類等の準備を始めた.筆記試験免除ということで,ほとんど大学院の合格は決定的となった(と,自分では思っていなかったが,教授から「おめでとう」のSlackが来て察した.)
6月:院試出願・実験開始
6月上旬に,院試に出願した.うちの専攻は,①書類選考②面接 の2段階専攻だった.
学務の窓口が手渡しでの出願を停止していたので,わざわざ郵送で出願した.大学すぐそこなのに,わざわざ郵便局へ行って出願するのは面倒くさかった...
大学に行けるようになったので,少しずつ実験をやり始めた.
先輩に一つ一つ教えていただきながら,予備実験・再現実験を進めた.
実験をすると,一気に「研究をしている」実感が湧いた.
コロナの感染者はかなり落ち着いていたので,4・5月の分もまとめて気晴らしに旅行した.
中旬には,中部・北陸エリアを鉄道で旅した.ブログには書いてないけれど,動画にまとめてみた.
月末には,R153へツーリングに行った.
久々のロングツーリング,緑が多くて気持ちよかった.
関連記事:【峠越え】三河から信州へ~R153豊田市・飯田・伊那谷ツーリング|その1
7月:院試・合格
7月は院試の月だった.
まず,初旬に郵送で「書類選考合格」の通知が届いた.
合格通知の2週間後に,面接試験が行われた.
当初はオフライン,大学で実施される予定だったが...前日くらいに急遽オンライン面接に変更された(大学構内でコロナの感染者が出たとか出てないとか).
スーツを着用して,下宿のノートPC前で面接を受けた.待ち時間長過ぎ…!
院試の詳しいことは,以下の記事にまとめた.
関連記事:筆記試験免除の大学院入試で内定をもらった~書類選考と面接
面接から2週間後,7月末に,こちらも郵送で内定通知が届いた.上記記事にも書いた通り,書類選考・面接ともに簡単なものだった.ゆえに,院試というハードルを感じることはほとんどなかった.教授も並行して研究を進めさせてくれた.
ちなみに同期は,6月下旬から院試勉強に入っており,研究は中断していた.この時期に,先んじて研究を進められた自分はラッキーだったな,と思う.
8月:出かけない夏休み
研究は,院試と並行して進めてきた.
この月の上旬に,共同研究先との打合せが行われた.
自分はB4だったが,参加することになり,研究の進捗について(拙い資料で)報告した.学部生という立場だが,企業の研究者と簡単な議論をすることができた.
打ち合わせ後には,2週間少々の夏休みがあった.例年であれば,北海道へ旅行に出かけていて,今年も行こうと思っていたけど・・・大学や研究室から遠出はするなとのお達しがあり,行けなかった.
その代わりというか,気晴らしというか,暇つぶしに出かけたりもした.あとは,喫茶店やカフェでぼーっとしたり,近所の飲食店で食事したり.そんな感じの「省エネ」な夏休みだった.心おきなく旅行することのありがたみを実感した.
関連記事:【コロナなので】観光も旅行もせずに,ただビジネスホテルに泊まってきた
月末には,一般受験者も含めた院試が行われた.
筆記免除対象者も必ず受験することになっていた.ちなみに,一般受験者もコロナの影響で①口頭試問②小論文のみ.筆記免除のうまみが少ない院試だった.
9月:学会発表を聴講・小旅行
初旬に院試の合格発表があり,同期は全員合格していた.
合格決定後は,進学に関する書類を提出した.また,後期に向けて履修登録なども行った.
3週目から本格的に研究再開.研究の進行に伴って,いろいろな分野の知識不足に直面した.ここではじめて「勉強する」ことの本当の意味がわかった.
関連記事:【永遠の疑問】勉強って何のためにするの?に対する答えのようなもの
また,研究チームで,今後の方針についてミーティングを行った.ここで,卒業論文執筆までに進める研究内容が,おおむね定まった.
9月は学会シーズンということで,M1・M2の先輩方の発表練習が何度も行われた(もちろんオンライン).自分は,まだ学会に出せるほどの成果が上がっていないので,発表はしなかった.ただ,発表練習や聴講を通じて,発表の雰囲気はつかめた(ちなみに今年度末には,いよいよ自分も学会発表がある.このときの雰囲気を思い出して,いい発表をしたい.)
7月~9月上旬にかけてずっと名古屋にいたので,「日常疲れ」が溜まってしまっていた.特に予定はなかったのだが,9月の連休を活用して近場を旅行した.
久しぶりの旅行は,いい息抜きになった.定期的に自分の身体を「非日常」に置くことって大切だ.
関連記事:【信州の鎌倉】別所温泉街を散策~上田電鉄別所線の旅【秋の現実逃避旅⑤】
10月:進む研究,痛む奥歯
大きなイベントも連休もなかったので,ひたすら研究.
研究自体は楽しいのだが,自分で考えて資料を作ることの繰り返し.
あまり頑張りすぎると,それに比例してタスクも増えてしまい,キリがない.
9月に後期の研究計画が定まってから,根詰めてやったのが悪かったのか,猛烈に奥歯が痛くなった.
歯医者さんに行くと,埋まっていた親知らずが悪さをしているとのことだった.
関連記事:もうすぐ22歳,親知らずの歯茎が痛くなって歯医者へ行った話
歯の痛みが治まってから,息抜きにツーリングしてきた.最初は日帰りのつもりだったけど,亀山まで走ったら,下宿に帰るのが嫌になって,泊りがけのツーリングとなった.
2日目に走った旧中山道は,旧街道の趣がしっかり残っていて,楽しかった.
関連記事:滋賀から岐阜へ旧中山道サイクリング|愛知川宿→加納宿
11月:身体に次々と不調が…
10月に歯医者に行って,親知らずは抜いたほうがいいということになった.
この月に,近くの大学病院に行って左側の親知らずを抜いた.麻酔がかかっていたとはいえ,奥歯をゴリゴリ削られるのはしんどかった…あと,糸を取るまでの1週間,歯磨きや食事が大変だった.
親知らず抜歯だけでなく,なぜか体の不調が多かった(親知らず抜歯数日前に左の顎が痛くなったり,へそに粉瘤ができたり…).
心は健康だと思っていても,身体には結構負荷がかかっていたのかもしれない.実際,実験するとき以外はずっとPCの前に座っているし,ディスプレイを長時間見ている.姿勢の悪さや,資料作成の疲労から,一気に身体にガタが来たのかな,と振り返って思う.あと,季節の変わり目に,運動不足で体力が落ちていたことも原因かもしれない.
ちなみに,この月に22歳になった.
「健康」って大事だな~と,身をもって実感した誕生日だった.
この月の体験をふまえて,体調を維持するための7か条を書いてみた↓
身体にはいろいろ不調が来たものの,研究は順調に進んだ(次の月に出す学会原稿のネタは,この月に行った実験結果が元となった)
12月:学会原稿執筆・帰省
11月の反省をふまえ,適度に息抜きしながら研究を進めた.
近所の田舎道をツーリングするだけでも,ストレス解消になった.
味噌煮込みうどん,おいしかったなあ.
関連記事:【R301ライド】高原の田舎道を快走~豊田→作手→新城
12月中旬には,3月に行われる学会(オンライン)へ投稿する原稿を作成した.この学会では,B4学生が卒業研究の成果をまとめて発表する慣例がある.自分もその慣例通り,原稿を出すこととなった.
この学会へ投稿するのは,A41枚分の短い原稿.
たかがA4用紙1枚分・・・すぐに書けるだろうと思っていた.
しかし,現実は甘くなかった.論旨のブレ,図の細かな修正,そして助教と教授のスタイルの違い・・・それらをすべて乗り越えてようやく形になった.結局は,共同研究先の企業へ提出する締切が迫ったので,タイムアップとなった.教授に細かい修正をしていただいてから,投稿を行った.
たった1枚の論文から,学術論文の難しさ・大変さを痛感した.
原稿も無事終わり,研究もひと段落したところで,実家へ帰省.
3月帰省時も結構ガラガラだったけど,年末はそれを上回る閑散具合だった.
関連記事:久しぶりの乗車…東海道新幹線と8600系しおかぜでのんびり帰省
まとめ:盛りだくさんの1年
研究室に配属されたり,院試があったり,研究したり,息抜きで旅行したり・・・
こうやって振り返ってみると,意外と盛りだくさんな1年だった.
また,ひとりの時間がとても多かった1年だった.
元から大人数で行動するのは得意ではないけれど,
コロナのこともあって,ひとりで過ごす時間がさらに増えた.
おかげで,今まで以上に「考える」時間が増えた.2020年の目標↓は,ある意味で達成できたといえると思う.
いろいろ迷うことはあるだろうけど,
自分でちゃんと考えて方向を定めたい.周囲に流されてばかりでは面白くない.
考えて”自分本位”で2020年を過ごしたい.
【令和2年】あけましておめでとうございます|研究・院試の年
2021年も,とりあえず研究を頑張っていく.
就活は…研究しながらぼちぼち考えていこう.