【コロナなので】観光も旅行もせずに,ただビジネスホテルに泊まってきた

もうすぐお盆休みもおわり.

この夏はまったく旅行へ出かけることができなかった.

なんとなくホテルの予約アプリを開いて,なんとなく近くのホテルの空室状況を眺めていると

お盆休みの週末にもかかわらず,割と安い値段で空室があるようだった.

そのまま勢いでポチっと予約.

出かけられない腹いせ(というか現実逃避)に,
隣の市にあるそのホテルに1泊してみた.

ただホテルに泊まるだけでも,旅行した気分に浸れるのか・・・?

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非日常を味わう

「用もないのにホテルで1泊する」

元ネタは,春休みに実家で読んだphaさんの本.

よくよく考えれば,別に観光なんかしなくても

ホテルに泊まるだけでそれなりの非日常が味わえる.

旅なんてしょせん現実逃避と非日常を味わい,マンネリ化した日常をリセットするようなもの.

そう思いながら,JR東海道線の普通電車に20分ほど乗って,予約したホテルへ向かった.

1泊5800円の非日常

今回予約したのは,1泊5800円で朝食付きのシングルルーム.

駅から歩いて5分ほどのところにある,ごく普通のビジネスホテル.

ツーリングや鉄道旅行で1泊5800円の宿は,自分にとってちょっと豪華な部類に入る.

けれど,ツーリングそのものにかかる費用(食費,移動費,観光費・・・)や,鉄道旅行で必須となる交通費を含めた「旅行費」と比較すれば,5800円は安い.

その5800円で非日常を味わえるのであれば,結構いいんじゃない?と思う.

部屋に入ったら,クーラーをつけて,荷物を置いて,ベッドにダイブ.

西向きの部屋で,窓の外からは傾き始めた陽が差し込む.そういえば,明るいうちにホテルに泊まるのは久しぶりだ(普段の鉄道旅行であれば,だいたい夜遅くまで列車に乗りまくってから宿泊する).

クーラーが効いてきたら,のっそり起き上がってパソコンを取り出す.

やったこと1:ブログを書いた

別にホテルから出る用事はないので,午前中に書き始めていたブログの記事を進めた.

家に比べて特段変わった環境ではないのだが,なぜか集中して執筆できた.

これはたぶん,カフェや喫茶店でブログを書くと捗るのと同じ原理だろう.

適度に新鮮な「刺激」があった方が,脳みそが活性化されて,文章が進むと思われる.

やったこと2:コンビニのメシを食べた

夕方になって,おなかが空いてきた.

フロントに鍵を預けて,歩いて数分のところにあるローソンへ行く.

適当に夕食を買って,また部屋に戻る.

今日の夕食はこちら...

だいたい旅行中は,ふだん食べないようなものを食べるので,今日もそのスタイルで.

カップ麺も,総菜パンも,旅行中でなければあまり食べることはない.

これは2020年2月,北海道鉄道旅で食べたセコマの総菜パン.

こういうものを食べることで「非日常」側へ自分を置くことができると思う.

(ちなみにこの油そば,売上No.1!と書いてあったけど,味は普通だった.わざわざ選んで買うかな?というとそうでもない)

やったこと3:TVを観た

ホテルに泊まる愉しみといえば,ベッドに寝転がってTVを観ることだ.

下宿にはTVを置いておらず,動画といえばYouTubeかPrimeVideoくらい.あとはラジオだ.

 

ドラゴンズの中継も,radikoから聴いているのだけれど,

今日はTVで観られる・・・!

ナイターゲームをTVで観ながら食べるコンビニメシ.

これこそ,自分にとっての非日常だ.

ちなみに,この日は東京ドームで,首位・巨人との3連戦(初戦).

最下位に沈む中日は,巨人との連戦で勝ち越して少しでも借金を返したいところだが・・・

結局,このゲームは完敗だった...

せっかくTVで見られる試合に限って負ける,しかも巨人に...辛い.中日ファンにとって,東京ドームで負けるほど口惜しいことはないのだ.

(なお,翌日から連勝して,最終的にこのカードは勝ち越した.やったね)

ナイター中継が終わったら,地上波に戻って金曜ロードショウ.

夏休み恒例のジブリ特集,今週は「となりのトトロ」だった.

実家で毎年のように観たトトロ,久しぶりに観たらオープニングだけでなぜか感動した.

丸太とか木の板が順番に開いて,
虫たちが出てくるんだけど,
メイが歩いてきたら閉じるやつ.

懐かしい...

トトロを最後まで観た.

あらすじは全部わかっているのだけれど,随所でジーンと来てしまった.

昔は単純に子供目線で,ネコバスのシートに座ってみたいとか,ふっくらふわふわのトトロにしがみついて空を飛んでみたいとか,思っていたけど

今回久しぶりに観ると,昔の日本の風景や,森や自然に対して,ちょっとした憧れを感じた.高度に情報化された都市で暮らす自分にとっては,あまりにも遠い.でも,10年くらい前は,今の情報化された都市の方が遠くて,森や自然は近い存在だったと思う.いつの間に逆転してしまったのだろう.

 

もう何十年かあとで観ると,今度は父親目線,そしておばあちゃん目線で観られるようになるのかな.

 

20歳を過ぎてから観て,昔とはまた違った感情を抱くのだから,ジブリの作品ってすごい.

やったこと4:ふかふかベッドを満喫

トトロを観る前に風呂に入っておいた.

本当は大浴場で思いっきり足を伸ばしたかったけど,今回のホテルにはなかったのでしかたがない.

でも,家の風呂よりは広いし,入浴剤がサービスされていたから,ユニットバスでも十分くつろげた.

トトロをみおわったら,身支度をしてベッドに入る.

ゆるゆるのナイトウェアを着て,ふかふかのベッドに包まれる.

最高の時間だ...

いつも通り,寝る前に本を読む.

24時前に眠気に襲われ,本を置いてブラインドを下げて就寝.

やったこと5:バイキング朝食を食べた

翌朝,起床.

ブラインドの遮光性が高いおかげで,部屋の中が真っ暗だ.

まだ眠いし,暗いし,もうひと眠りするか~と思って時計を見るともう8時だった.

8時間寝たようだ.ふかふかベッドのおかげでぐっすり眠れたみたい.

ブラインドを開けると,強烈な日差しが差し込んできて,世界が真っ白になる.

しばらくぼーっと日光を浴びる.今日も猛暑日だなー暑そうだなーと思いながら,徐々に身体を起こす.

 

ホテルの朝食は9時までらしい.

支度をして8時半くらいに部屋を出て朝食会場に向かう.

 

コロナの感染対策はきちんとされていた.

消毒をして,手袋をしてのバイキング形式.

和洋両方用意されていて,自分は和食な感じでそろえた.

普段はパンとコーヒーとヨーグルトだから,和朝食を食べるだけで非日常な気分になった.

斬新なメニューはなかったけれど,漬物も味噌汁も和惣菜も安定のおいしさ.食後に食べたヨーグルトと,コーヒーもおいしかった.

そのあとは部屋で適当にTVを観てから,10時前にチェックアウトした.

まとめ:旅は現実逃避に過ぎない

充実のアメニティと,ウェルカムドリンクならぬウェルカムお菓子

本当にホテルに泊まっただけで,観光も何もしなかった.

移動もJR東海道線にちょっと乗っただけ.

それでも,ホテルに泊まるだけで,結構「非日常」な気分に浸ることができた.

 

今は遠くへは出かけられない.

しかし,ホテル側はホテル側で,旅行・出張需要が激減して苦しい.

それならば,あえて近所のホテルにただ泊まってみるのも面白い.

自分たちは「非日常」の気分に浸れて,ホテル側も部屋の回転率をちょっとでも上げられる.これぞWin-Winの関係.

観光もせず,遠くへも行かず,ただホテルに泊まるだけで「非日常」を味わえる.

しょせん,旅は退屈晴らしであり,そして日常という現実からの逃避行にすぎないのかもしれない.

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