【日本海縦断】飛行機は使わない!名古屋から北海道への鉄道旅まとめ

名古屋から北海道への鉄道旅.

東海道新幹線と東北・北海道新幹線を乗りつけば1日で北海道へ上陸できるが,それではあまりにも味気ないので,長野・新潟経由で日本海側の路線を乗り継いで北海道へ行ってみた.

羽越本線「いなほ」や奥羽本線「つがる」といった在来線特急での東北地方縦断は,日本海側経由でしかできない.新幹線では味わえない,旅情満点の鉄道旅の記録.

北海道までの旅の記録

2日間がかりの,名古屋から札幌までの鉄道旅.北海道上陸後は,「北海道フリーパス」を使って鉄道旅をする予定だったので,全体としては1週間以上の鉄道旅となる.持ち物は以下の通り準備した.

1週間の鉄道旅行に持っていく荷物まとめ|着替えは最小限に
着替えを減らすことで1週間の旅もザックひとつで身軽に行けるようになる.

冬の北海道ということで耐寒装備が必要なようにも思われたが・・・実際のところ雪の中歩く時間はそんなに長くないし,今年は暖冬で,天気予報を見る限りでは氷点下一桁台の気温だったので,荷物は少なめ.

「しなの」で長野へ

日本海側へ抜けるためには,いくつかルートが考えられる.

  • 名古屋~富山:特急「ひだ」
  • 名古屋~米原~金沢:特急「しらさぎ」
  • 名古屋~長野~上越妙高:特急「しなの」→北陸新幹線→特急「しらゆき」
  • 名古屋~長野~飯山~新潟:特急「しなの」→北陸新幹線→飯山線鈍行・上越・信越線

などなど,ほかにもいくつか考えられるだろう.この中で,唯一乗車したことがなかったのが「飯山線」である.飯山線に特急は走っておらず,また,長野~豊野間は第3セクター線(しなの鉄道北しなの線).回避するためには北陸新幹線に乗る必要が出てくる.一見すると面倒くさそうなルートではあるが,急ぐ必要はないので,飯山線に乗ってみることにした.長野から飯山までは新幹線に乗れば,「しなの」に乗り継ぎ割引が効かせられるから,むしろ新幹線に乗った方が安上がりになる.

そんな感じで軽く計画を立てて,出発当日の朝,千種駅で青森までの乗車券と飯山までの特急券を買った.

やってきた「しなの」の自由席に飛び乗って,一気に長野へ.

【振り子全開!】しなの3号自由席で名古屋から長野へ|在来線で北海道をめざす旅①
名古屋を8時に出発する「しなの3号」の自由席に乗って,まずは長野を目指す!

振り子全開,乗り心地爽快,VVVF豪快,383系好き.

北陸新幹線経由で飯山線

長野駅に着いたら,北陸新幹線「はくたか」にのりかえ.久しぶりの北陸新幹線だ.

長野から飯山へ,北陸新幹線で3セク回避|在来線で北海道をめざす旅②
第3セクターに移管された長野~豊野間を北陸新幹線でワープし,一気に飯山まで.

長野から飯山までのたった一区間だったけど,やっぱり新幹線いいなあ.

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飯山からは目的だった飯山線へ.

雪国の絶景と十日町雪まつり!飯山線乗車記|在来線で北海道をめざす旅③
飯山から飯山線で新潟方面へ.雪景色の千曲川沿いをゆるやかに走るキハ110のボックスシートで極上のひとり旅.

キハ110系,ローカル線の旅は,想像以上に面白かった...!青空の下に広がる一面の雪景色は,旅のハイライトだったな~.

飯山線で越後川口駅まで行った後は,普通列車を乗り継いで新潟まで行った.1日目は新潟のネットカフェで宿泊.

「いなほ」「つがる」のりつぎで新青森へ

2日目は新潟からスタート.

朝の新潟駅で北海道への特急券及び足りなかった乗車券を買い足した.千種駅で買った乗車券は,青函フェリーを使うつもりで青森までだったが,ネットカフェで寝る前に「もう新幹線で渡ってしまおうか」と急に思い立って,乗車券を買い足した.それだったら最初から新函館北斗まで買っておけよ~と思ったが,後の祭り.

秋田~新青森の特急券は,北海道新幹線との乗継割引が効いている.北海道新幹線は,乗車率が低い区間(新青森→新函館北斗)なので立席特急券で発券した.

さて,東北地方日本海側を縦断するように走っている特急が,E653系「いなほ」とE751系「つがる」である.

「いなほ」については,真夏の東北ツーリングで見かけて,乗りたいな~と思っていた列車.意外と早く乗車が実現できた.

【東北縦断】いなほ1号とつがる3号を乗り継いで青森へ|在来線で北海道をめざす旅④
「いなほ1号」と「つがる3号」を乗り継いで,日本海や奥羽山脈を眺めながら新潟から一気に青森へ.

天気はイマイチ...だったが,北上するほどに車窓は雪景色になり,「ああ,自分は今北海道へ向かっているんだ」感慨に耽りながらの特急列車旅だった.飛行機だったら一気に雪景色になってしまうけど,鉄道だったら,ほどよいスピードで車窓が変わっていって,自分の体がまるで雪国にじっくり順応していくような感覚があった.

北海道新幹線で北海道上陸

新青森からは,北海道新幹線の旅.

北海道新幹線の乗車はこれで3回目.

【立席】北海道新幹線はやぶさ21号で北海道に渡る!|在来線で北海道をめざす旅⑤
新青森から青函トンネルをくぐって新函館北斗へ.立席特急券なら指定席より530円安く新幹線に乗れる.

フェリーだとそれなりの時間がかかるけど,新幹線だと本当にあっという間.青函トンネルはいったな~と思って,しばらく本を読んでいると,もうトンネルを出て,北海道.車窓は雪が本降りで,「いよいよ雪国に来た!」と実感した.

最後は「スーパー北斗」で札幌へ

薄暗くなってきたころに新函館北斗到着.

新函館北斗からは北海道フリーパスが使えるので,さっそく札幌までの「スーパー北斗」にフリーパスで乗車した.

この日は道南地方が大雪で,東室蘭駅ではポイントが切り替わらないアクシデントが発生した.20分少々遅れたけど,札幌には無事到着.

雪ニモマケズ,スーパー北斗17号で札幌へ|在来線で北海道をめざす旅(終)
新函館北斗からスーパー北斗17号の自由席で札幌へ.猛烈な風雪にも負けず,力走するキハ261系,最高!

旅の舞台は北海道へ

名古屋~北海道~名古屋で使ったきっぷ

以上,名古屋から北海道へ,日本海縦断鉄道旅のまとめ.名古屋,長野,飯山,新潟,秋田,新青森,新函館北斗と,日本海側を縦断するルートで旅をした.時間はかかったけど,たくさん列車に乗れて大満足.

なお,札幌からは「北海道フリーパス」を使って,北海道内を周遊した.

日本海縦断して北海道へ行ったのは,それ自体が目的ではなくて,北海道フリーパスでの道内周遊鉄道旅が真の目的.

真冬の北海道ははじめて.あこがれだった特急列車たちに乗りまくったり,オホーツク海に浮かぶ流氷を見たり,おいしい北海道グルメを満喫したり,大満足の冬北海道鉄道旅だった.

北海道内の記事は以下からどうぞ.

ライラック・サロベツで札幌から稚内へ|北海道フリーパスの旅1日目
札幌から「ライラック」と「サロベツ」を乗り継いで稚内へ.ロマン溢れる「サロベツ」の走りに惚れた...!
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