卒研をする研究室が決まった話

定期試験と並行して

研究室配属の手続き(見学→希望調査→面接)が進められ,

無事に配属される研究室が決まった.

来年4月から,研究室の一員になる.

研究室配属

大学3年の一大イベント,とでもいうべき研究室配属.

うちの学科では,3年終わりに集中的に手続きが行われて,3月には正式に配属先が決まる.

なお,自分が志望した研究室は,他の志望者も含めて定員以下だったので

実質的に面接と同時に配属が決まった.大電流系の研究をする研究室である.

配属までに考えたこと,配属研究室を選ぶにいたった思考をここにまとめておく.

研究室を見学して揺れ動いた心

【2020年】あけましておめでとうございます|研究・院試の年
2020年の目標.院試があったり研究がはじまったりする年.

↑新年最初の記事にも書いたが,自分は電気電子工学の中では電力系に興味がある.

うちの学科には複数の電力系の研究室があり,その研究室のうち,どれを選ぶか?でかなり迷った.

 

「せっかく学科内全部の研究室を見る機会があるんだし,見学を終えてからどこに行くか決定しよう」ということで,3日間の研究室見学ツアー(のようなもの)に参加.

大電圧・大電流を扱う電力系,自動車関係に強そうなパワエレ系,時代の先端を行く半導体・材料系,理学部にも近い宇宙系,プラズマ系,それから,最も人気が高い情報系などなど.

結論からいうと,どこの研究室も話を聞いていると非常に面白そうだった.

電力系に行こう,と決めていたはずの心は,電子系や情報系にもグラグラと傾き始めた.だって面白そうなんだもん...自動運転とかAIとか話を聴いているとワクワクするし,電子系の研究室はキレイでどっかのベンチャー企業みたいだし,プラズマ系も魅力的だし・・・

一連の日程を終えてから,しばらく迷った.

原点回帰

一通り迷ってから思った.

研究室見学で自分たちの研究室の「悪いところ」なんて見せるはずがない.教授は戦力になる人材が欲しいのだから,「うちはこういうことができるんだよ~」と良いところを見せるはずだ.

そうだ,自分は,楽しそうなところだけを見せられて舞い上がっているんだ.

何を元にして配属希望を出すかは

  • 自分が何をやりたくて大学に入ったか_?
  • 大学の講義のなかで面白かったのはどういう講義か_?
  • 実験で面白かったテーマは_?

ここら辺をまず1番に考えて,そのあとに

  • 研究室の環境・雰囲気は自分にあっているか?
  • あまりにも拘束時間が長いということはないか?
  • ホットな話題を扱っているか,論文は出ているか?
を考えるべきだ.

前者3つの問いに答えてみると

  • 自分が何をやりたくて大学に入ったか
    _省エネ・再エネについての研究,エネルギー問題を電気の技術で解決したい
  • 大学の講義のなかで面白かったのはどういう講義か
    _電力機器,パワエレ,プラズマ,電力工学,電気エネルギー,半導体
  • 実験で面白かったテーマは
    _変圧器,直流モータ,太陽光発電

なるほど,やっぱり自分は電力系がやりたいんだ.省エネ・再エネについては,次世代パワー半導体の技術向上・研究に挑むことでも取り組めるから,半導体系の研究室でもいいと思ったが,

半導体系のところに入ると,材料特性の研究や素材の研究などに終始してしまいそうなのが嫌だった.電気系に入ったからには,やっぱり「電圧・電流」そのものや,ハードウェアを扱える研究室がいい.

ということで,この時点で2つ・3つの電力系研究室に絞り込んだ.というか最初は電力系に進むつもりだったのだから,自問自答によってふりだしに戻った形だ.

配属面接で話そうと思ったこと

電力系のなかでどこにするかは,希望調書提出まで迷ったが,最終的には大電流系のところに決めた.最近ホットな直流給電に必要な技術や,電力には欠かせない機器の研究をしているところ.研究テーマによってはパワー半導体も扱えそうで,楽しそうだ.

希望調書を提出したら,試験期間のど真ん中で面接が待っている.

堅苦しい入試の面接みたいなものではなくて,就活におけるマッチング面接のようなもの.

でも,これから配属されるわけだから,志望した理由とか,入ったら何がしたいかはまとめておくことにした.具体的には以下の通り.

志望理由

  • 電力・エネルギー分野の技術に興味がある
  • (特に省エネ・サステイナブルな電力技術の発展)
  • 電力機器だけでなく,さまざまな電気機器にも応用でき,省エネに大きく貢献できるであろう電流制御に関する研究を行っている
  • 省エネ自体についての研究は,半導体素子や半導体デバイスの研究室でもできるが,自分は「電圧電流そのもの」の効率よい制御に興味がある(結局はシステムや装置の効率が低いと,環境負荷が低いシステムや機器はつくれない)

研究室に入ったら

  • パワー半導体を用いたスイッチング技術
  • 太陽光発電導入時における需給変化に対応できるシステム解析
  • その他のテーマでも電流制御技術ならなんでもいい

実際に配属面接で話したこと

上述のとおり,割としっかり考えてから面接に行ったわけだが,

教授(助教もいた)との話は,志望理由と入ったら何がしたいかという2つのテーマはちゃんと話した.上に書いたようなやりたいテーマを話したら,そのテーマができなかったら,他のテーマになっても大丈夫か?とか実験系でも解析系でも大丈夫か?とか聴かれた.

他のテーマでも解析系でも実験系でも大丈夫です,と答えておいた.話している感じでは,教授はすでに学生を「戦力」として見ているのだなと思った(他の学生も戦力として見ているのだろう).

 

他はほとんど雑談みたいな内容だった.趣味は?と聴かれて自転車です,といったら,演習や実験でお世話になった助教の人がビワイチやっててビビった.

そもそも志望者が定員しかいないのだから,ゴリゴリ削っていく面接は必要ないのだろう.面接はあっさりと終わって,配属は内々に決まった(正式にはまだ決まっていないことになっているらしい).

春休み中にB4の先輩が卒業研究の発表をするから,よかったら見に来てねと言われた.どうせ暇だし,研究の見通しが立つから,聞きに行こうと思う.

まとめ:やっと研究が始まる

とある講義で,教授が「大学が面白いのは,4年生になって研究が始まってからですね.それからが本番ですよ.楽しみにしててくださいね」と話していたのを思い出した.

配属が決まって,いよいよ「研究」ができるのだと,大学生活本番が始まるのだと,自覚した.

 

そういえばまだ試験が終わっていない.

残りの3科目をもうちょっと詰めて,週明けの試験頑張ろう.

 

おわり.

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