ガラガラの東海道新幹線としおかぜを乗り継いで帰省した

「満員電車は感染のリスクが高い」

コロナウイルス対策は,人ごみを避けることが大事らしい.

そんなわけで今年の春帰省は,

18きっぷではなく,新幹線としおかぜ号を乗り継いでサッと帰った.

新快速とか混んでたら嫌だったし.

ガラガラのひかり465号

大学に提出する書類を郵便局から提出してから,いつもの千種駅へ.

来年度が始まる前に手続きが必要だったのだが,コロナの影響で郵送に変更されたのだった….徒歩数分の大学に出す書類を,わざわざ郵便局から簡易書留で出すバカバカしさと言ったら…コロナ許すまじ.

千種駅にてきっぷを購入.いつもなら混雑している平日の千種駅だが,人はまばらだった.

スカスカの名古屋駅

千種駅から中央線普通電車に乗って,名古屋駅に向かう.

さすがのJRも,コロナ禍にはお手上げの様子.いつも6両で運転している普通電車が,今日は4両で運転していた.中央本線でこんなに短い編成が走るのは珍しい.人が乗らないから両数を減らしているのだろうか…?

ちなみに快速電車はいつものように10両編成だった.

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名古屋駅に着いたら地下通路を渡って,東海道新幹線のホームへ.

この地下通路,いつもなら乗り換え客の肩が触れ合うくらい混んでいるのだが,閑散としていた.

お昼がまだだったので,新幹線ホームできしめんを食べる.きしめん屋はいつも通り盛況.新幹線ホームのきしめんは初めて食べた.個人的には在来線の方が好みかな.

きしめんを食べたら,山陽新幹線直通のひかりに乗る.

ひかり465号岡山行

465A
ひかり465号岡山行
名古屋1108=岡山1319

名古屋から山陽新幹線へ直通し,岡山まで向かうひかり465号.新大阪以西は各駅停車.なお,後続ののぞみ105号広島行は,名古屋駅をこのひかりの20分後に出発して,相生駅で追い抜き,岡山駅に3分先着する.

後続ののぞみ105号は姫路駅に停まるようなので,そこで後続ののぞみに乗り換えようかな〜なんて考えつつ,ひかりの自由席へ乗り込んだ.

 

自由席の車内は閑散としていた.窓側も7割くらい空いており,全体の乗車率は3割ほど.

のぞみだったらもう少し混んでいたかもしれないが,コロナの影響で客足が鈍っているのは間違いない.

車内放送にて,「新型コロナウイルス感染症が流行しております………当列車では常に換気扇・空調を用いて,常に外気を取り入れて空気の循環を行なっております」という趣旨の案内があった.巡回中の警備員や車掌は全員マスク着用.検札は行われなかった.

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出発後,いつも通り京都や新大阪に停まって行くが,客の乗降はまばらだった.

新大阪駅のホームは通常の5割くらいしか人がいなかった気がする.

のぞみ105号にのりかえてみる

ひかり465号は,新大阪で乗務員が交代し,

岡山まで各駅停車となる.

そのため,車内はさらに閑散となった.自分含め5,6人しか乗っていない.

まあ,平日日中のこだまはこんなもんだし,各駅停車のひかりはこだまみたいなもんだと考えれば,新大阪以西のガラガラ具合は普段と変わらなかった,と言える.

先に書いたように,岡山には後続の広島行きのぞみが(3分程度だが)先着する.そのままひかりに乗っていてもよかったのだが,なんとなく姫路駅で降りてのぞみに乗り換えてみた.

105A
のぞみ105号広島行
姫路1255=岡山1313

のぞみの自由席は,ひかりよりは混んでいた.姫路より先の停車駅は岡山・広島のみだが,まだ自由席は4割近く埋まっていた.

ただ,窓側が座れないということはなかった.3列の窓側に掛けて,岡山までぼんやり過ごす.

途中の相生駅で,さっきまで乗っていたひかり465号を追い抜いた.たかが3分だが,追い抜いての先着はなんだか嬉しくなる.

ガラガラの岡山駅

岡山駅で多くの乗客とともに下車.

後ろの自由席からそこそこ多くの下車があった.コロナの影響があっても,のぞみにはそれなりの乗客が集まるんだな.

 

岡山駅からは瀬戸大橋線しおかぜにのりかえ.

各方面の乗り継ぎ客が多く集まる岡山駅のりかえ改札は,いつ行っても混雑しているのだが…

この日は他の駅同様,人通りはまばらだった.

しおかぜ13号松山行

しおかぜについては指定席を取っておいた.

乗継割引が効いているから,ちょっと奮発してみた.

8000系の指定席は「S-seat」という,ちょっと豪華な座席になっている.自由席とは価格以上に差別化が図られているように思う.

8000系の指定席

瀬戸大橋線特急列車が発着する岡山駅8番線へ.

8600系だったら指定席とった意味が薄れるな…

と思いながら行ってみると

13M
しおかぜ13号松山行
岡山1335=松山1616

5両編成の8000系がいた.

岡山側貫通顔,宇多津駅で高松方面からやってきたいしづちと併結する

よかった,S-seatに座れる!

 

1号車後ろ半分から3号車までが普通車指定席.残りの2両が自由席.指定席は空いていたが,自由席はそこそこの乗車率を保っており,コロナの影響はそこまで無いように見えた.

指定席入口にはしおかぜのマークとともに,S-seatのマークが掲げられている.

標準的な特急型の座席より分厚く,ゆったりとした造り.ヘッドレスト横にはシェルのようなものもある.

また,座席背面は木目調のシェルがあてがわれており,リクライニングしても後ろの人に迷惑がかからないように配慮されている.

ちなみに自由席はこんな感じ.2000系気動車も同じような座席で,指定席よりは落ちる.

8000系の自由席

8000系電車の豪快な走り

さて,しおかぜはもう何度も乗った.ので,あんまり新鮮味は無いが…それでも8000系の走りはやっぱりいいね.

GTO-VVVFの音が,特急らしくていい.

 

予讃線に入ると,半径が小さいカーブをドンドンと走る.

振り子式でなければ減速を強いられるカーブも,8000系ならイン側に車体を思いっきり傾けて高速で駆け抜けて行く.四国を小さくした振り子制御は,未だ健在.

8000系の振り子は特に,車内にいても「ああ傾いてるなあ」とよくわかる.8000系の傾斜角は5度.5度というと小さいような気もするけど,さっきも書いたように車内からでも傾きが分かるくらい.この傾斜角のおかげで,カーブを本則+30km/hで通過できる.

参考:JR四国8000系電車 – Wikipedia

8000系も2000系気動車も,乗っているだけで楽しい・豪快な走りを体感するために乗りたい特急列車だ.

前者は8600系,後者は2600・2700系との併用が始まっている.四国を小さくした名車両,今後もたくさん走って欲しい.

松山まで2時間40分

そんな豪快な走りを続けて,予讃線を西へ進む.

しおかぜ13号は途中一部のしおかぜ・いしづちが停まる高瀬・詫間を通過した.珍しいな〜と思っていたら,その後単線区間での交換も無かった気がする.ほとんどのしおかぜは途中,どこかの駅で必ずと言っていいほど特急と交換するのだけれど,今回乗ったしおかぜは交換が無い分速かった.

速いといっても松山までは2時間半以上かかる.

予讃線内での交換や,岡山=茶屋町間の単線区間,宇多津駅での併結解結など,ネックとなる区間が多く,これ以上のスピードアップは,今のままの設備では難しそうに思える.

設備が無理なら,せめて1日1〜2便でいいから,壬生川・伊予三島・伊予北条あたりを通過する便を設定してほしいな.それでもし2時間半を切れるようになれば,高速バスに到達時間が近づく.

ただ,「近づく」だけであって,高速バスよりも速くなるわけではない.高速バスと本気でスピード勝負をするなら,それこそバスと同じように今治を見捨てて高縄半島の付け根を短絡するルートを実現しなければならなくなる(高縄半島短絡はあまりに費用対効果が悪いのか,JRはその方面の計画には言及がほとんどない).予讃線特急はこれからどうなるのかな〜

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ということなど考えていたら松山に到着.しおかぜについてはいろいろ思うところがあるので,また本腰を入れて記事にまとめてみよう.

まとめ:新幹線はしばらく減便だそうで…

以上,コロナウイルスで閑散とした東海道新幹線・しおかぜの乗車記録.

この記事を書いている時に,JR東海は新幹線減便を発表した.

新型コロナウイルスの影響による列車の一部運休について(東海道新幹線)- JR東海

公式情報をみると,200〜400号台の不定期列車が中心のようだ.1日で10往復程度だから,1時間に1本弱の減便.東海道新幹線は1時間10本程度ののぞみがあることを考えれば,減便の影響は限定的だと思われるが………期間が長い(〜3/31,状況により4/1以降続く可能性もあるようだ)のが会社にとっては痛手に違いない.

運休列車一覧(東海道新幹線)

なんだか世の中に自粛ムードが広がっている.この閉鎖的な雰囲気が嫌だ.

毎日毎日TVでは感染者の人数を深刻そうに伝えているが,もうそういう情報にも飽きた.さっさとピークアウトして欲しいものだ.

おわり.

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名古屋までの帰りもガラガラだった.

ガラガラのしおかぜと新幹線で松山から名古屋へ帰ってきた
のぞみもしおかぜもガラガラ.駅のホームもコンコースも人通りはまばらだった.
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