左下奥の方の歯茎に,かんだ時の違和感を感じていた.
2,3日違和感が治まった期間を経て,
金曜日の夜,同じ箇所に強烈な疼痛を感じた.
その晩は痛み止めでなんとかしたが,あまりの痛みで心配になったので,歯医者さんに行ってきた.
レントゲンとか撮ってもらって,左下親知らずの奥側の歯茎内部が「部分的な歯周病」のようになっていることがわかった.それに加えて,自分の奥歯の状態もいろいろと教えてもらったので,ここに書き残しておく.
親知らずの痛み?
あれ?なんか変だな(2,3日続く)→変な感じ治まる(2,3日)→めっちゃ痛い!(一晩だけ)
ざっくり書くと上のような波があった.
違和感から疼痛・激痛
1週間ちょっと前から,左下の奥の方に痛みがあった.
痛みというか,かんだ時に変な感じがするといった方が正しいだろうか.
その変な感じがいったん治まったのが,4,5日前.
しかし,5時間に及ぶオンラインでの進捗報告会が終わった一昨日の夜中,
ごはんを食べ終わってゴロゴロしていると,左下の奥の方がジンジンと痛くなってきた.1週間ちょっと前の違和感とは違い,今度は強い痛みだ.歯茎が疼くようで,辛い.
痛み止め→翌朝痛みは消えた
痛みは引く気配がなく,とても眠れそうになかったので,
痛み止めのイブA錠を飲んで,痛みが小康状態になってようやく寝た.
幸い,イブAはよく効いたようだった.プラシーボ効果はバツグン..
部屋にたまたまイブAがあってよかった...
人生初の虫歯治療(2年前…)の後に飲んだ分の残りだ.
痛み止めを飲むような機会がなく,健康に過ごしていることに感謝しつつ,捨てずにとっておいた自分の周到さにも感謝した.
(痛み止めだとロキソニンの方が効くらしいけど,結構な痛みだった今回の疼痛にも,イブA錠は効いた.小学生のときにロキソニンで発疹が出たので,以来ロキソニンは怖くて飲んでないのです)
翌朝,腫れてはいるものの,特に痛みはなかった.しかし,昨夜の痛みは,これまで経験したことのない痛みだった.さすがに心配になり,朝いちばんで近所のクリニックを予約.日曜夕方が空いているとのことだったので,さっそくそこに予約を取ってもらい,診察してもらった.
歯医者にて
「たかがちょっと痛いぐらいで大袈裟」かもしれないが,,,そんなことは思っていられないくらいの激痛だったのだ.これまで,左の奥歯1か所だけ虫歯になった以外は,特に歯のトラブルがなかった.その虫歯自体も,痛みがないまま急に歯が欠けたような恰好だった.
それだけに,今回襲われた痛みにはびっくりしたのだ.
身の回りのモノのトラブルはググれば解決するけど,
自分の身体だけは,病院の機器を使って,専門家に診てもらわなければまったく解決できない.大事になってからでは遅いし,現状を把握するためには,やっぱり病院へ行く方が得策.
レントゲン→親知らずの状態が判明
久しぶりの歯医者.
診察してもらったのは,近所にあるクリニック.ここへ来たのは,奥歯が虫歯で欠けて治療してもらって以来だ.大学生になってから3回目.ここのクリニックはもうすっかり「かかりつけの歯医者さん」になった.
親からの遺伝なのか,歯が丈夫で,地元にいるときは「かかりつけの歯医者さん」はなかった.歯医者にいく用事がなかったからだ.それだけに,自分がまさか名古屋に来てからかかりつけ歯医者さんを持つことになるとは思わなかった..
*
予約して行ったので,入るとすぐに診察してくれた.「虫歯を詰め物で直して以来,2年以上ぶりですね~」と..本当はこういうのって,半年ごととかに診てもらうのが普通なんだろうな.そういう習慣がまったくない僕は,少々申し訳なさげに「はあ...そうですね」というしかなかった.
病状を説明し,口の中を診てもらった後,レントゲンを撮った.あごを台の上に載せたら,「これを前歯でかんでもらって,イーっと口を横に開いてくださいね~」と看護婦さん(歯科助手?衛生士?ここの表現はわからない)に言われるがままに,細い物体を噛む.位置合わせが終わると,顔の周りを謎の白いマシーンがグルグル.なんかVVVFインバータみたいな音するなあ(意味わからん)...と音鉄ながらに思っていたら,2周ほどそのマシーンが回ったところで終わった.
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診察室へ戻ると,レントゲンの写真を見せながら,先生が説明を始めた.ここのクリニックの先生は,現状と,それに関する基礎知識,このあとどういう治療法があるのか,というのを,ド素人の僕でもわかりやすいように説明してくださる.
今回も,前回の虫歯治療の部分が悪くなっていないことを説明してくれてから,本題の親知らずのところへ入った.
この説明は結構長かったが,要約すると「埋まっている親知らずの奥側にある,歯茎のスペースが広くなっていて,そこが歯周病のような状態になっている」ということらしい.
人間の歯と歯茎の間は,厳密には接しておらず,隙間があるとのことだった.これは歯ブラシのCMでよく見る「歯周ポケットから汚れを掻き出す」あれだ.あのイメージ映像は,別に間違っていないということらしい.
画像引用元:「システマハブラシストレートハンドル|製品ラインアップ|ライオン」
URL:https://systema.lion.co.jp/product/ex/brush_straight.htm
そして,親知らずの場合は,歯茎の下に埋まっている.左下の親知らずは,レントゲン写真を見ると,まっすぐ生えているが歯茎の下に埋まっている状態だった(一方,右下の方も埋まっているが,まっすぐではなく,前の奥歯に接触しているような状態だった).
歯の並びだけ見ると,斜めになっている右下の方が
前歯邪魔して痛そうだな?と思ったが,
先生の説明だと,歯の周囲に見える黒い部分(すきま)は...
左下(痛い方)のすきまが,右下(痛くないが,前の歯に接触している方)のそれの2倍くらいあるということだった.たしかに,レントゲン写真の黒い部分は,左下の親知らず後ろ側がでかい.
どうやら,この部分が今回の痛みの原因のようだ.
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こういう見えない部分の状態を知るためには,レントゲン写真を撮ってもらうしかない.自分で鏡を見ても全くわからないところだから,病院に行ってよかったなーと思った.
今後の治療方法
さて,現状のお話が終わったところで,今後の治療方針についてのお話に移った.
選択肢は2つあるとのこと.いたって明快.
- 積極的治療(親知らずを抜いちゃう)
- 消極的治療(痛くないしとりあえず様子見)
今日の診察でいきなり1.はできない.
今は痛みがなくなっているので,今日はとりあえず説明だけ.ということにしてもらって,話を聞いた.
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まず,2.の話.歯周ポケット付近が原因であることがわかって,今はとりあえず痛みが落ち着いている.今後,痛みが出なければ,親知らずを抜く必要性はないとのことだった.たしかに,生えてもないし,生えようとして悪さをしているわけでもない親知らずを,ムリして引っこ抜く必要はない.
ただし,今後いつ痛みが出るかは,まったく予想ができない.とのことも言われた.
もし,また強い痛みが出るようなら,1.の治療を進める必要が出てくるとのこと.
1.へ進む場合,まず痛みを抑えるために抗生剤等を投与する.そして,腫れと痛みが引いてから,親知らずを抜くステップへ進むのだそうだ.これは,親知らずの抜歯には共通で,痛みや腫れがある状態では抜かないのだそう.
ちなみに,僕の親知らずは幸いまっすぐなので,
完全に抜くことはせず,上側の歯茎を切り取るという方法もあるそうだ.
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先生はこの2つを説明したうえで,「どちらにするかは,(タケ)さんの時間や忙しさと相談ですね」と,選択の余地を与えてくださった.うーん,どうするか.
とりあえず,今は痛みがないけれど・・・今後もっと重要な局面(直近だと,卒論発表付近,もうちょっと先だと大学院入ってからの学会発表とかかなあ)で痛みが出る可能性は大いにあるわけだ.なぜなら,埋まっている親知らず奥のポケットなんて,歯磨きではどうにもならないから.この爆弾をずっと抱え続けるのは嫌だな,と思った.
そんな感じのことを話して,あと,大学院に進学するんですよねーなので,土日とかはコンスタントに空いてますよねーというと,先生はこんな話をされた.
「たとえばですね,結婚して子供授かりたいなーというタイミングで親知らずが傷んだり…という方もいらっしゃいます.あるいは自衛隊の方とかですと,海外へ行って任務にあたるタイミングになって親知らずが痛いんじゃどうにもならないですよね.だから,自衛隊で海外へ行かれる方なんかは,検診で親知らずがある人は,派遣前に抜いてこいって言われて来院される方もいるみたいですよ」
ほうほう...たしかに,そんな話を聞くと,学生の間に抜いといた方が良さそうだな,と思い始めた.
親知らずとは別の懸念事項が…
1.もありだな,と思ったところで,先生はレントゲン写真を診ながら別の箇所について話し始めた.
その話によると,問題となっている親知らずの1つ前の奥歯が,上下でかみ合ってないとのことだった.左上の親知らずのひとつ前の奥歯は,まっすぐに生えておらず,斜めに生えている.これと,下の奥歯がかみ合わない状態で,かむたびに歯の側面同士が当たっている状態ということらしい.噛むたびに鋏状に擦切っているような状態.
この状態だと,上の奥歯は抜ける方向へ力がかかっていて,
そう長くないうちに危なくなるかもしれないらしい.
画像引用元:インプラント治療 | 新宿駅前デンタルクリニック
URL:https://www.shinjukushinbi.com/general/wisdom-teeth/
そうならないための1つの方策として,いまある左奥の4本(親知らず上下+ひとつ前の奥歯上下)のうち,奥から2番目の上下を抜いてしまって,埋まっている親知らずを抜いた箇所へ寄せてやる,というのがあるそうだ.
これを聴いたとき,「そんなことできるのか!」とかなり驚いた.噛み合ってないが(今のところ)健康な歯を抜いて,埋まっている親知らずをずらしてくるのだ.
あるいは,もう1つの方策としては,
親知らずを抜いて,残っている噛み合わせの悪い歯を矯正する方法.
これはわりとわかりやすい.
「親知らずの抜歯」+「ずれている奥歯の矯正」という形だ.
*
いずれも,かみ合わせが悪い歯も直そうとするので「矯正」という形になってくる.矯正は自由診療で保険が効かないため,ちゃんと専門の先生と相談してからということになる.
来週相談してきます
来週の同じ曜日に,矯正の先生が来院されるということらしい.
親知らずへの治療方針が定まったのはよかったけど,
その手前の奥歯さんの状態は結構気がかりだ..
将来のことを考えると,たとえば社会に出てある程度忙しくなった段階で奥歯がどうのこうのなると,結構しんどそう.治療の時間が取れなくて,痛い思いを長い時間するのはつらい.
だから,学生である程度社会的責任が小さい,しかも余裕のあるうちに,自分の身体はちゃんと正しておいた方がいいのかなーと考えた.
ということで,来週,矯正の先生に相談してみることにした.
そこで話を聞いて,埋まっているが爆弾になっている親知らず君のことも考えようと思う.
*
この年齢になってからの矯正は目玉が飛び出るような費用がかかる.ただ,部分的な矯正であれば,多少安く上がるかもしれない.それだったら,まあ貯金を取り崩してやってもいいかなーとも考えている.それで合わせて親知らずという爆弾を取り除けるのであれば,一石二鳥だ.
まとめ:たぶん積極策に出ます
以上,親知らず周りの歯茎の激痛の話.
歯医者さんに行ってレントゲン撮ってもらって,説明を聞いたおかげで,
現状を把握して今後どうするかが,ちゃんと理解できた.
親知らずの抜歯は,結構痛いって聞いたことあるけど...抜いてしまえば,痛みが襲ってくる確率はかなり下がる.一方,抜かないで放っておけば,「歯周ポケットのばい菌たち」がいつ暴れだすかわからない.もしかしたら,人生における重要な局面で暴走するかもしれない.そんな状態は,あまりよろしくないんじゃないか?と思うのだ.
だから,多分,抜歯する方向で話を進めていくと思う.
来週,とりあえずかみ合わせがわるい奥歯の話を聞いてみて,それで親知らずを抜くか,かみ合わせが悪い奥歯を抜いて,親知らずを前へ詰めるか,決めようと思う.
おわり(続くかも)