
東北地方のJR線には,愛称のある快速列車がいくつも走っている。その多くは,特急や急行といった優等列車にルーツをもつことが多いそうだ。愛称付きの快速に乗ることは,特急列車好きの私にとって,鉄道旅の目的の1つとなっている。
磐越西線を走る快速「あいづ」もその1つ。今回は,只見線から乗り継ぐ形で,快速「あいづ6号」に乗車して,会津若松から郡山へと行ってみた。
夕方の会津若松駅
只見線を乗り切って,磐越西線 会津若松駅にやってきた。
前回の記事 只見線の普通列車を乗り通し|北海道&東日本パスの旅2025(3)
会津若松駅は頭端式のホームになっていて,夕方の時間帯には,各方面の列車が接続をとる。

只見線から磐越西線へのりかえるには,跨線橋を渡る必要がある。ちょうどこの跨線橋を渡るとき,綺麗な虹がかかっているのを見ることができた。

ちなみに,この写真の手前側が会津若松駅の旅客線ホーム。一方で,駐車場を挟んで奥側のホームが,貨物コンテナの取扱所になっている。コンテナ取扱所には,現在,自動車のみがやってきて,荷扱いをしているらしい。かつては,会津若松駅にも貨物列車がやってきていたそうなので,コンテナ取扱所の屋根はそのときの名残だろう。
快速「あいづ」は指定席あり
只見線の会津若松ゆき普通列車は,会津若松にて,郡山ゆきの磐越西線快速「あいづ」に接続している。今回乗車したのは,快速「あいづ6号」郡山ゆき(3242M:会津若松17:30→郡山18:36)だ。

「あいづ6号」は,郡山まで1時間6分で走る。途中の停車駅は,磐梯町,猪苗代,磐梯熱海,喜久田,郡山富田の5つのみ。猪苗代から磐梯熱海の間は20分停車しない。愛称付き快速列車の面目躍如たるダイヤだ。
さて,快速「あいづ」には,一部期間をのぞき,指定席が設定されている。乗車券に加えて,別途,座席指定券を買えば,リクライニングシートに座ることができる。
ただし,この列車は,夕方の帰宅時間帯に走っている。今回の旅では,指定席がほとんど満席に近かった。通路側・窓側とも空いている席が無かったので,今回は,指定席を買うことをあきらめた。
とはいえ,快速「あいづ」に充当されるE721系は,セミクロスシートを採用している。会津若松出発後は,各方面から郡山方面へと向かう乗客で,混雑していたものの,幸い,郡山へ向かうほどに空席がふえた。4両もつないでいるので,途中でボックス席も空いてきてた。指定席には座れなかったけど,ボックス席には座ることができた。
快速「あいづ」の「聴き」どころ
座席に座るまでの間は,運転席後ろから前面展望を眺めていた。このときはかろうじて外の景色が見える明るさだったけど,着席できるようになるころには,日没してしまい,車窓は楽しめなくなっていた。車窓のようすは過去の記事に譲る。
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快速「あいづ」は,一方で,暗くなってからでも楽しい。なぜなら,磐越西線:会津若松~郡山間は,小気味よいジョイント音をはじめとして,旅情を誘う「音」を聴けるからだ。
今回乗車したのと同じ区間の走行音の1つが,YouTubeにアップされている。
この動画で収録されているのは,概要欄の記載によると,「快速あいづライナー6号」の走行音(2013年)らしい。会津若松発郡山ゆきの列車。動画の走行音は,国鉄型特急用車両(485系)なので,厳密に同じとはいえないが,所要時間と停車駅はほとんど同じ(郡山まで66分)。名前からわかるように,快速「あいづ」の前身ともいえる列車だ。
この動画の音声を聴いていると,ほとんど全線にわたって,ジョイント音がリズムよく続くことがわかる。レールの継ぎ目の間隔が短いうえに,停車駅の少ない快速列車であるからこそ,このような音を楽しめる。
鉄道旅らしさを醸し出す,「旅情」の代名詞ともいえる音なのだが,最近では,首都圏をはじめとして,なかなか聞けなくなっているようだ(レールの継ぎ目を少なくしたロングレールが採用されているため)。
動画では,また,485系の警笛を頻繁に聞くことができる。現在でも,快速「あいづ」は頻繁に警笛を鳴らして走っていた。これもまた,ジョイント音と同様にして,旅情をかきたててくれた。
夜更けの電車でこんな音を聴きながら,時刻表を繰りつつ翌日の旅程を考える。記憶には残りづらいけれども,実は鉄道旅でもっとも楽しい瞬間だったりする。
郡山駅で福島ゆき普通列車に接続
快速「あいづ」は,定刻通り18時36分に郡山駅へ到着した。郡山では,東北本線の下り普通列車福島ゆき(1155M:郡山18:44→福島19:29)に接続している。この列車もE721系での運転。セミクロスシートでボックス席がついているのがありがたい。

郡山から福島までは45分。初日の記事で,「日没してから新しい列車へ乗り継がない」と書いたけど,この日は宿の都合,例外的に夜の電車で福島まで駒を進めることとなった。車窓は楽しめないけれど,明日の旅程を考えたり,宿を予約したり,有意義につかうことができた。
さて,そんなこんなで昨夏以来の福島駅にやってきた。1日目・2日目で,太平洋側→日本海側→太平洋側と目まぐるしく移動しているが,3日目は再び日本海側へと戻る。

(つづく)
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