大学院へ入学しました

書類への署名や自己紹介で「M1の・・・」と,

言ったり書いたりすると,まだムズムズする。

自分が大学院生になったという自覚が乏しいのだ。

これは,大学院生になるという明確な立場の変化に対して,環境の変化があまりにも小さいゆえ。

変わったところといえば,後輩が入ってきたことくらいだ。

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大学院へ入学するまで

学部4年に進級し研究室へ配属されてから,現在までで

大学院進学にかかわるイベントを振り返っておく。

研究室へ配属

2021年2月に,卒業研究を行う研究室が決定した。

コロナは,今ほど大袈裟な話題になっていなかった。

自分も,期末試験が終わったら1週間ほど北海道を鉄道で旅行していた。

(遠出できなくなった今ふりかえると,このときに旅行に行っておいてよかったと本当に思う)

帰省先から戻った4月から,この研究室に正規配属された。

配属後すぐ,研究テーマが決定したが・・・

4月から6月前半にかけて,コロナによる登校禁止のため,研究がストップした。

登校禁止が解かれたのが,6月中頃だったように記憶している。

それからぼちぼち研究を進め始めた。

大学院入試(院試免除!)に合格

院試に関連した事項としては,5月ごろに電気系専攻事務から,

自分が「院試の筆記試験免除」の対象者になっている旨のメールが来た。

研究と並行しながら,出願の準備をしていた。

出願したのは,弊研究室が所属する電気工学専攻。もちろん,同じ大学の大学院へ内部進学する。

6月下旬くらいから,研究室は院試休みに入った。

院試免除がない同期のB4・2名は,「一応」院試勉強を始めた(「一応」と書いたのは,今年の院試がコロナの影響で筆記試験が縮小もしくは中止されるという可能性が大いにあったため)。

しかし自分は院試免除の対象者であったため,引き続き研究を進めることを許された(院試免除が「ほぼ100%合格だから何も院試対策をしなくてよい」ことを意味する,と教授からやんわり諭された)。

コロナで院試ができなさそうなら,もう早く決定してしまった方が,同期のB4も100%研究に力を入れられていいなと思った。しかし,結局院試休みは8月まで続いたらしかった。

その後,7月上旬に筆記試験免除対象者の書類選考を通過。

7月下旬に,オンライン(急遽,前々日に対面から変更された)での面接を経て,7月末に合格内定通知が届いた。

これで志望専攻の合格は確約されたが,8月の一般受験者に課せられる面接にも参加しなければならい。

これもオンラインだった,忘れずに参加して

9月上旬,無事に正式に合格。

出願から合格まで,面接や書類選考の詳しいようすは以下の記事に書いた。

9月以降は,ひたすら卒業研究に取り組んだ。

コロナで出かけづらい,遊びにも行きづらい,研究室メンバ以外との会食,複数人でのツーリングは自粛・・・という日々だったが,それゆえ「余計な誘惑」がなく,卒業研究に集中して取り組めた。

12月には学会へ投稿する原稿を書き,年明け以降は卒業論文の執筆に明け暮れた。

3月には卒業研究の発表に加えて,12月に投稿した学会での発表も行った。

9月以降は,あっという間だった。4,5月はコロナでほとんど無くなったので,気づいたら1年が終わっていた。研究でやったことは多かったのに,体感時間はこれまでの人生でもっとも短かった。

学部を卒業(学士号の取得)

額に汗かき,PCと睨めっこしながら書き上げた卒業論文は,無事提出期限までに提出された。

単位もそろっていたので,無事学位記を頂き,学部を卒業した。

学部4年間の課程を修める(所定の単位を修得する)と,学位として「学士」が授与される。

卒業式は対面でも行われたが,どうせ進学するし,卒業したという実感も薄かったため,オンラインで中継を観るだけだった。

研究室でもらった学位記は,想像以上にしっかり作られていた。メルカリで売ったら小遣いになりそうなんて思いながら,大事に持って帰った(もちろん,メルカリでは売らない)。

工学研究科へ入学

2週間弱の春休みを経て,

ついこの間から,ぼちぼちと研究室での活動を再開した。

4月の授業・研究開始までに,やったこと(大学院生っぽいこと)を書いておく。

履修登録

4月に入って最初にやったことは,大学院の講義を履修登録することだった。

大学院には,大学にもよるが

  • 博士前期課程(あるいは修士課程)2年
  • 博士後期課程(あるいは博士課程)3年

の前後期2課程がある。前期課程を修了すると,「修士号」がもらえ,後期課程を修了すると「博士号(Dr.,Ph.D)」がもらえる。

このうち,後期課程は「研究のプロ」になるための課程なので,「講義」はほとんどない。研究に打ち込み,論文を書きまくり,教授陣を前にして,英語で書き上げた博士論文をプレゼンする。それまではひたすら「研究」するのみ。

一方で,前期課程(修士課程)の2年は,研究もするが「講義」もそこそこある。学部よりは専門的なものが多い。また,修了に必要な単位数のうち,1/3ほどは研究室の活動によって置き換えられるもの(輪講=セミナ,実験≒修士の研究)。残りの2/3は,講義を受講して取得しなければならない。これらの要求単位数合計は(大学にもよるが)うちの専攻では30ほど。

うちの研究室では,修得に必要な講義を,ほとんど1年前期(すなわち,博士前期課程の4月~7月ごろ)に集中して取得することが慣例となっている。その慣例にしたがって,履修登録した。

専攻の専門科目のほか,他専攻の講義も数個とらなければならなかった。面白そうな講義もあって,ちょっと取ってみようかと思ったが,修士学生の本分は「修論のための研究」。やっぱり研究を一番に考えて進めていきたい。それを思い出して,余分な講義をとることを踏みとどまった。そして,過去問などの取得が容易である,先輩方が受講してきた講義を(粛々と)登録した。

専攻ガイダンス

そのあと,週明け2日目にガイダンスへ参加した。

珍しく対面だったが,対面である必要はまったくないような薄い内容だった。こういうのは事務にも教授にも手間なので,コロナが解消して以後もオンラインであって全く問題ないと考える。。

各界を代表するすごい教授陣に,プリントを持たせ,スクリーンの横に座らせ,誰でも話せるようなことを話させるのは,結構な価値の損失になると思う。この人たちが,ガイダンスの時間を,研究という本質的な活動にしっかり割り当てれば(あるいは,オンラインで必要事項だけをさっと説明してくれれば),大学のためになるような研究成果を生み出す一助になると思うのだが・・・どうだろうか。

学生証は,講義が始まって2日目くらいにもらえるらしい。学生個票への学生番号の記入と学生証との引き換えを忘れないようにしよう。

研究室内ガイダンス:後輩が入って来た

専攻ガイダンスの翌日には,研究室内ガイダンスが行われた。

こちらも,専攻ガイダンスと同様に対面で行われた。

専攻ガイダンスと異なり全員でも10数名のため,対面でも密にならないこと,

そして,B4とM学生の初対面になることを考慮して,対面で行われたわけだ。

ガイダンスは,簡単な自己紹介から始まった。たまたま一番前の席に座っていたら,教授から「じゃあ,(タケ)君からどうぞ」と,先頭で指名された。あんまり長くなると面倒なので,「M1の(タケ)です。○○チームに所属しています。出身は愛媛県です。研究についてはぁ・・・あとで説明するので,省略します。よろしくお願いします。」と簡潔に話した。そのあと,自分の自己紹介がひな型となって,M学生,社会人D,B4の順で自己紹介が進んだ。新M1のH(過去の日記では,「同期のH」と記した彼)は,「え~新M1のHです。出身は○○県××市の▲▲産婦人科です(笑)・・」と・・・(笑)周囲の失笑を誘っていた。

B4学生は,自分の同期と同じ3名。いずれも,明るくて個性的なメンバだった。

自己紹介のあとは,研究室にかんするさまざまな事項の説明が,教授から行われた。

この説明を,研究室横の会議室で聴いたのはもう1年も前のこと。もう1年もたったのか,と1年経つ早さに驚きながら,少々記述が追加された資料を見ながら,教授の話を聴いていた。

昼休憩をはさんで,午後からはB4に対して弊研究室の研究テーマ(およびそれらの内容)を説明した。事前に何も資料を準備していなかったが,なんとなくその場の雰囲気で,各チームの担当者が前に出て説明することになった。プロジェクタは用意されていなかったので,白板にペンで書きながら各自が説明した。

自分も前に出て,1年間やってきた研究の概要を説明した。1年前は,何を目指してどういうことをやっているのかもわからなかった研究が,今はもう研究を説明する立場になっている。頑張って聞いてくれているB4の顔を見ながら,こちらも頑張ってわかりやすく説明した。

居室の座席を移動した

M2が卒業して,B4が入って来たので,居室内の座席も変更になった。

基本的にM2・M1が窓際の席に座ることになっていて,自分の座席は窓際へ移動になった。ちなみには,後ろには,M1のHがいる。

重たいデスクトップと,デュアルディスプレイを抱えて窓際の座席へ引っ越し。

デスク上に何冊かおいてある専門書と,先輩から引き継いだ卒論・修論・博論,それに引き出しも引っ越した。

デスクの上は,前とほとんど変わり映えがしない。もうちょっと個性を出そうかとも思うが,あんまりモノを置くと集中力が下がるらしいので,増やさないでおく。

自分が座っていた席には,B4の1名が座った。彼は,翌日B4内で話し合った結果,自分と同じ研究テーマになった。ちょうど横並びの席で,話しやすくてよかった。

彼には今日,自分の研究データをHDD経由で渡しておいた。それと,来週の研究計画話し合い・作成までに読んでおくとよさそうな卒論・専門書も渡しておいた。いろいろ教えてあげたい・・・けど,研究のことは自分で進めていくとおのずとわかってくると思う(自分がそうだった)ので,あんまりたくさんは教えないでおく。軽めの放任主義。

TA(ティーチング・アシスタント)

今日の午後は,TA(ティーチング・アシスタント)を担当する講義について,教授と打ち合わせをした。

大学院生になると,研究室を率いる教授・助教が担当する講義の「TA」を任されるようになる。

時給1,000円以上,そこら辺の塾講師くらいの時給はもらえる。

自分が,前期に担当する講義は,教授が担当する講義。これは,B1学生十数名を集めてプレゼンをしてもらい,大学で研究するとはどういうことかを体験するセミナー的な講義。

自分は,この教授が担当していた講義を,B1のときに受講していた。なんというめぐりあわせか。これは初めから決まっていた運命なのか。自分が受講した講義に,今度はTAとして参加することになるとは・・・予想もしていなかった。

教授曰く,講義を対面でやるかオンラインでやるか決めきれていないらしい。

居室でざっくり話し合った結果,初回の講義はオンライン,そこで学生たちに講義のようすなど聞いて,以降オンラインにするか対面にするか決めることになった。

初回の講義は来週の火曜日。講義も始まるし,いよいよ大学院生としての生活がスタートする。

まとめ:研究・講義(・就活?)

こんな感じで,M1前哨戦がスタートし,来週からはいよいよ講義・研究がはじまる。

前期の講義の数は,月5時限分(!?)・火2(集中講義2)の予定。

これに加えて,輪講1,そしてTAが1。

すなわち研究以外の時間は,5+2(+2)+1+1=11。

1週間が5時限×5日=25時限。

つまり,1週間のうち半分程度は研究以外の講義やTAに時間を費やすことになる。課題をする時間,輪講の準備をする時間を含めると,もう少し研究以外のことに時間をとられるだろう。

金曜日は進捗報告がある。実質的に,研究ができるのは,水木の2日間だけということだ。

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こんなにタイトで,果たして研究をやっていけるだろうか・・・(笑)

講義のレポートやら,輪講やらは,土日にやることになるかもしれない。まあ,自分のためになる知識がつくのだから,土日を使ってもかまわないのだが・・・学部時代より,あまりにもタイトな日程に,クラクラしながらこのブログ記事を書いている。

これだけ前期に講義を詰めるのだから,後期は多少研究に集中できるだろうと推測しているが,しかし後期にはぼちぼち就活を考えなければならなくなってくる。

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修士の研究する時間,あるか・・・?

(つづく)

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