鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の旅|鹿島神宮→水戸

お正月房総半島鉄道旅3日目。鹿島神宮からは,いよいよ帰路に就く。鹿島神宮駅からは,水戸駅まで,鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線が繋がっている。青春18きっぷでは乗ることができないが,せっかくここまで来たので,乗ってみることにした。

鹿島神宮で遅めの初詣を終え,駅近くの蕎麦屋で鴨南蛮そばを食べてから,鹿島神宮駅に戻ってきた。鹿島といえば,サッカーJリーグの強豪チーム:アントラーズの本拠地だ。駅までの道中にはアントラーズ関係の幟や,地元の少年サッカーチームなどの横断幕が見られた。

鹿島神宮駅には,前回の記事で書いたJR鹿島線のほかに,鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が乗り入れている。大洗鹿島線には,青春18きっぷでは乗車できない。駅の券売機にて,終点・水戸までのきっぷを買った。改札機にきっぷを通してホームに上がると,まもなく鹿島神宮側のホームに車両が来た。

普通 水戸ゆき(146D)
12:40鹿島神宮→13:53水戸

大洗鹿島線の車両は,1両編成の軽快気動車。車内はすべてロングシートだ。派手なラッピングは,コンパクトな車に意外とよく似合っている。

水戸ゆきの気動車は,停車中にいくらかの地元客を乗せ,定刻通りに出発した。鹿島臨海鉄道は,今回乗車した旅客線(大洗鹿島線)だけでなく,貨物線も営業している。鹿島神宮駅のひとつ隣の(臨)鹿島サッカースタジアム駅にて,EF210直流電気機関車が牽引するコンテナ貨物列車が,機関車を付け替えているのを見ることができた。鹿島臨海鉄道の機関車は,KRDという凸型のディーゼル機関車だった。このあたりは臨海工業地域にも近いので,貨物列車に対する需要もあるのだろう。

「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」駅は,開業当初,日本一長い駅名だった。それから年月が経ち,現在はその座を別の駅に明け渡している。

大洗鹿島線は,車両こそ1両編成の気動車であるものの,線路は全線にわたって概ね高規格だった。具体的には,長いトンネルで山を抜けたり,見通しのよい高架線が長く続いていたりした。

高架線からの景色は良いが,車内は混んでいた。

もともと鉄建公団から引き継いで建設完了された路線とのことで,第3セクターとして開業に至った稀有な例の1つだそう。特急も走ることを想定していたらしい。それで,こんなに線形がいいのだ。結局,現在では特急列車は走ることなく,立派な高架線をディーゼルカーが1両編成で爆走するに至っている。

大洗鹿島線の主要駅は,新鉾田・大洗の2駅で,ここでまとまった乗車があった。とはいえ,これら以外の駅でも満遍なく乗降があった。水戸に着く頃には,ロングシートの前に立ち客が出るほどになり,写真を撮るのを控えるくらいだった。

大洗は主要駅の1つ。北海道(苫小牧)ゆきフェリー「さんふらわあ」(商船三井)の発着地として知っている方も多いのではないだろうか。

こういう1両編成の気動車が走る第3セクターというのは,大抵,日中に乗るとガラガラであることが多いのだけど,大洗鹿島線はそうでなかった。もちろんこの日がお正月休みの前後であったことは,混雑の一因であることは間違いないだろう。それでも,JRの大幹線の1つである常磐線水戸駅に接続しているという恩恵に与り,旅客線として最低限の機能を果たしていると思った。旅としては,もうちょっとガラガラでのんびりした車内のほうが良かったのだけれど。

終点の水戸に到着。JR常磐線用の長いホームに,1両編成の気動車がひっそりと入線した。

水戸駅にて。
ホーム上に置いてあるのはE653系先頭車のオブジェ。はまなす色があしらわれている。

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水戸に着いたら一度改札を出た。青春18きっぷを取り出し,ふたたび改札内へ。水戸からは,常磐線の以下の2列車を土浦で乗り継いで東京まで戻った。

14:05水戸→640M→15:06土浦
15:11土浦→1190M→16:29東京

水戸から常磐線上り電車に乗り換え。東京へはいちど土浦駅でのりかえる必要があった。
E531系を見ると,常磐線に来たなあという感じがする。土浦までの640Mは5両編成での運転。

途中,2回ほど後続の特急に抜かれた。常磐線の主役は「ひたち」「ときわ」だ。土浦からはグリーン車に乗ったが,夕方の上りということで,ガラガラだった。

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以上で,お正月房総半島の旅を終えた。

今回は,JRの内房線・外房線(〜大網)・東金線・総武本線(成東→銚子)・成田線(銚子→香取)・鹿島線,それに,銚子電鉄・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗車することができた。房総半島では,小湊鉄道といすみ鉄道を乗り残している。いずれも魅力的なローカル鉄道なので,機を見て乗りに行きたい。

(おわり)


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