北海道フリーパスの旅1日目|ライラック・サロベツで札幌から稚内へ

在来線・新幹線を乗り継ぎ,名古屋から2日かけて札幌にやってきた.

いよいよ「北海道フリーパスの旅」スタート.

初日から早速,乗ってみたかった宗谷本線の特急列車「サロベツ」号に乗りに行くことにした.

札幌から旭川までは最北の電車特急「ライラック」
旭川から稚内までは最北の特急「サロベツ」

18きっぷではできない,特急列車乗り継ぎの旅!

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ライラック13号自由席

ホテルのそばにあるセイコーマートで朝食.北海道に来たらセコマに行かないと,はるばる来た甲斐が無いものだ.

はじめての冬北海道,しかもフリーパス,ということで勢い余ってホテルを早く出過ぎた.ホテルから札幌駅にやってきたはいいものの,目的のライラックまではかなり時間があった.

ということで,時間つぶしに白石駅で写真を撮ってきた.写真撮影の様子は別記事にまとめるので,そちらからどうぞ.寒かったけど面白かった.

https://take26.com/shiroishi_trainphotos ‎

ライラック13号自由席

白石から札幌に戻って乗車するのは

3013M
ライラック13号旭川行
札幌1100=旭川1225

旭川~札幌間は一部時間帯を除き,
30分ヘッド(00発 ,30発)で特急列車が走っている.

カムイ・ライラックの2種類があって,今回乗車するのはライラック.ライラックの方が本数が多く,指定席車両が多いのがカムイとの違い.カムイは本数が少ない代わりに,自由席車両が多い.所要時間はいずれも85分.

日本最北を走る電車特急であり,道内有数の乗車率を誇る特急列車.札幌出発前に自由席の窓側は全部埋まった.

静かな電車特急

雪の中を走る電車特急は,非常に静かだ.

今回乗ったのがモータ車ではない(中間車)だったこともあるのか,ジョイント音以外全然音がしない.ときどき窓にぶつかる細かな氷の音がするくらいだ.

車内の乗客も,頻繁に利用する乗り慣れた乗客が多いのか,みんな静かだ.観光客とビジネス客が半々くらいの割合で乗っているように思われる.

北海道の電車特急は,外観こそ気動車特急と似ているが,走りはまったく違うんだな~と,乗ってみてわかった.加速もスムーズ.

なお,旭川~札幌間には,気動車特急

  • 宗谷本線直通「宗谷」
  • 石北本線直通「オホーツク」

も走っているが,いずれも電車特急より数分所要時間が長い.やっぱり電車の方が加減速がスムーズなのだろうか.それとも,何かダイヤ上の理由があって気動車はゆとりをもたせたダイヤになっているのだろうか?

あっという間に旭川

札幌=旭川間は,郊外区間がほとんど.

民家が車窓に見え続ける.

北海道でこういう車窓は,少数派だ.

旭川~札幌区間はそれなりの街が連なっていて,だからこそ需要も大きい.特急を十本以上走らせても,乗客がしっかりあるのだ.

 

右側座席から流れゆく街の車窓を眺めていると,家々の背後に大きな山脈が壁のようにそびえ立っているのがわかる.

また,何度か渡る川は,真っ白に凍り付いている.

「都会」とはいっても,ここは北海道.大自然がまちのすぐそばに悠然とそびえていることは,道内ならどこでも同じなのだ.

 

深川駅.留萌本線の起点駅.夏の北海道ツーリングに行く際に,18きっぷで乗ったなあ.短いホームが懐かしい.

【鉄道写真】2020年には廃線?JR北海道・留萌本線|深川・留萌駅の単行キハ54
北海道の「日本一短い本線」留萌本線。利用者減少により、深川留萌間もバスへの転換方針がJR北海道によって示され、いつ廃線になってもおかしくない状況に。そんな「秘境路線」となってしまった留萌本線の気動車を撮影してきました。

深川を出て,長いトンネルと短いトンネルを交互に抜けたらあっという間に旭川到着.

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北海道フリーパスで指定席を買う

冬の旭川,もちろんはじめて.

内陸部,北海道のど真ん中に位置する旭川は,札幌よりもさらに寒い.

サロベツへの乗り継ぎ時間は1時間10分ほどある.ごはんを食べる前に先にサロベツの指定席を買いに行く.

みどりの窓口で発券

「北海道フリーパス」は,特急列車の普通車指定席を有効期間中6回まで利用できる.

今回はサロベツ1号の指定席を買う.

旭川駅1階中央にあるみどりの窓口に行って

「サロベツ1号の指定席,窓側をお願いします」

と駅員さんに言って,「北海道フリーパスです」とつけ加えると

北海道フリーパスの指定券

指定席券をすんなり発行してくれた.フリーパスなので,金額のところは表示がない.「北海道フリーパス」と書かれた印を押してもらい,フリーパスの指定席回数欄にもをおしてもらって,指定席予約完了.

自動券売機で買わないように

なお,フリーパスは企画乗車券なので,指定席特急券の特典を受けるためには必ず有人の窓口で発券する必要がある.

自動券売機では通常の金額が必要になってしまうので,注意.

乗車してから,車内にてフリーパス特典の指定席特急券を発券できるかは未確認.もしかしたら車内では受け付けてくれない可能性もあるので,乗車前によく確認しておいた方がいいと思われる.

旭川ラーメン「山頭火本店」

さて,指定席もとったので,お昼ごはんに行こう.

旭川といえば,やっぱり旭川ラーメン.

いつもは,駅前にある「梅光軒」で学生ラーメンを食べるが,せっかくだし今日は違うお店に行ってみよう.

GoogleMapで駅近のラーメン屋を調べて,見つけたのが「山頭火本店」.旭川駅からあるいて5分ほどのところにある.

駅前にあるし,13時前でも賑わっている店内を見ると,それなりの人気店だとわかる.

老若男女幅広い客層が,ラーメンをおいしそうにすすっている.

 

注文したのは,

しょうゆラーメン,850円.

正統派のラーメンって感じだ.うまい.

特に,チャーシューが美味い.ホロホロやわらかいのに,味が濃くてクセになる.

こんど来たときは塩ラーメンを食べてみよう.

サロベツ1号指定席

旭川ラーメンでほくほくになった.

セコマで飲み物を買って,旭川駅に戻る.

憧れの最北特急

改札を通り,3番ホームへ.

いよいよ憧れだった最北特急「サロベツ号」に乗れる.

61D
サロベツ1号稚内行
旭川1335=稚内1723

2018年夏,オロロンラインを自転車で走って稚内駅で出会ったのが「宗谷」「サロベツ」として宗谷本線を走るキハ261系.HET261のステッカーをみて,純粋にカッコイイと思った.キハ283とか道内の他の特急列車も好きだけど,最も憧れが強い・ロマンあるなあ,と思うのはキハ261系(基本番台).

日本最北・過酷な環境を走るディーゼルカー,重厚な見た目をしているが,先頭の顔はちょっと下ぶくれで愛嬌のある顔をしている.

稚内駅で入場券を買って指をくわえながら見送った憧れの特急列車,大学生の内に絶対に乗りに行こうと思っていたが,意外と早く夢が叶った...

たくさん写真を撮ってから,指定席車内へ.3号車12D.

自由席よりは指定席の方が混雑している印象.やっぱり距離が長くて,事前に乗車する予定が決まっている乗客が多いからだろう.先ほどまで乗ってきたライラックのように,自由席も多くないから,その分指定席に乗客が集まりやすい.

指定席の車内

自由席の車内

しかし,窓側が空いていないということはなく,乗車率は5割ほど.

フィフィ~と,ブレーキ緩解してゆっくりと旭川駅を出発.出発後すぐに検札があり,旭川運転区の車掌さん(若い人だ)がやってきた.JR北海道は,若い人・大ベテランの人が多くて,中堅の人が少ないように感じられる.これは国鉄末期の新人社員が少なかったからだろうか.大変なことだ.

日本最北の鉄道路線・宗谷本線

旭川から稚内までは4時間弱かかる.札幌から走る「宗谷」にいたっては5時間以上.

サロベツ原野の脇,スマホの電波はたびたび途絶えてしまう大雪原の中を,ただひたすら走る.北海道以外では,宗谷・サロベツほど険しく,長い距離を走る特急列車はないと思う.

宗谷本線は廃止の対象となるような赤字らしいが,道北へ向かう唯一の鉄道路線.赤字だからと言ってそう簡単には無くならないと思う.現に,特急列車もまだ生き残っているし,札幌発着便も1本だけだが存在している.稚内市が消滅でもしない限りは(消滅可能性都市として名前が挙がることもあるらしいが・・・),宗谷本線特急として走り続けるだろう.

キハ261系の力強い走り

サロベツは,「宗谷」が「スーパー宗谷」として走っていた頃はキハ183系での運行だった.それが,2019(2018?)のダイヤ改正で,「宗谷」が1往復となり号数が充てられなくなった.余ったキハ261が「サロベツ」に回され,宗谷本線を走る特急はすべてキハ261での運行となっている.

永山で信号停車して,本領発揮.261の後期車とは違うトラックのエンジン音に近いような,そんな音を響かせながら走って行く.

最初の難所,塩狩峠にさしかかるとスピードが落ちる.カーブの先には強烈な上り坂が見える.小説「塩狩峠」の舞台.客車が転がっていったらひとたまりもないような勾配とカーブが続く.

頂上にある塩狩駅を過ぎると,和寒駅に向かう下り坂.再び強烈に加速.乗っていて気持ちいい加速だ.

和寒駅周辺にある民家の積雪は,旭川よりもさらに深い.

士別駅では,青空とまではいかないが,太陽が照りつけていた.スマホで天気予報を確認してみると,終点の稚内駅は吹雪の予報だ.今いる場所は晴れているのに,列車に揺られた先は吹雪.北海道は広い.

主要駅・名寄

停車駅と停車駅の間では,街らしい街が見えなくなる.駅間が相当離れているので,電光掲示板には「○○まであと△△km」と表示される.

士別から結構走ったな~と思っていたら,普通に30kmとか表示された.え_まだ30kmもあるの?

名寄駅に着いたら運転士が交代.車掌さんはそのままだったかな.

反対側のホームにはキハ54が停まっていた.

 

名寄からはいよいよ,周囲の景色が枯木と雪原のみになった.

旭川~名寄よりも名寄~稚内の方が険しい.

ハイライトは天塩川

ひたすら原野しかない.

名寄以北では,美深・音威子府と停車するけど,それらの停車駅のそばにしか街が見えない.

名寄以北はカーブが多く,ブレーキをかけつつメリハリのついた走行に変わった.

ハイライトは天塩川右岸の走行.

夏は雄大な流れを見せる天塩川だが,冬は凍り付いている.

岸には着雪した枯木が立ち並ぶ.

日本でこんな景色が見られるとは思わなかった.

同じ国の景色にはとても見えない.どこか遠くの北国に来てしまったかのようだった.

吹雪の中走り続ける

北上するにつれて雪は強まり,天塩中川あたりで吹雪になった.

停車する各駅では,吹雪の中ポツポツ下車があった.

車掌は外套を羽織って客扱い.寒そうだ…

車掌さん・運転士さんの過酷な乗務のおかげで,こうやって真冬にも気ままに鉄道旅ができる.

 

左側窓には,風向きが悪いのか跳ね上げた氷がついている.右側にはなにもついていないのに.

外は今にもホワイトアウトしそうなくらい,吹雪いている.歩いている人も車もない.雪の中,サロベツだけが騒がしくエンジンを唸らせて走っている.

 

昔の人は,よくこんな環境に線路を敷いたよな.電柱と電線は真っ白な雪のなかではあまりにも頼りなく見えた.このうち1本でも倒れてしまったら,信号設備が使えなくなって列車は運行できない.設備維持にはどんだけの費用がかかるんだろうか.人と金,走れば走るほど赤字になるのもよくわかった.そんな中でも列車を走らせる努力,JR北海道に感謝だ.

最北端の駅・稚内

サロベツ原野沿いから内陸へ戻り,南稚内駅に停車.ここで地元客が半分くらい降りていった.何か車両の確認をしてから4分遅れで出発.

 

南稚内~稚内は1閉塞.

過走距離が短い稚内駅へは,徐行して進入.アルプスの牧場が流れ,案内放送が終わると稚内駅到着.

駅ホームは猛烈に吹雪いていて,風上を向くとまともに目が開けられない…!過酷すぎる最北端の駅で,しばし写真を撮ってから駅舎内へ.

セコマで夕食を買ってから,ホテルへ雪中行軍.ぶかぶかの雪が歩道に積もっていて,足をとられないようにしてホテルへ向かった.

サフィールホテル稚内

今日のホテルはサフィールホテル稚内

Booking.comにて格安で予約した.

そんな名前のホテルあったかな?と思って調べてみると,「ANAクラウンプラザホテル」がリブランドしただけらしい.

5,700円程度で予約できたが,部屋のクオリティがめちゃくちゃ高くて面食らった..

さすがANAクオリティ…

まとめ:ロマン溢れる最北特急

以上,北海道フリーパスの旅1日目の記録.

普通列車だけでは挫折してしまうような距離の移動だが,特急列車を乗り継げば半日ちょっとで達成できた.

憧れの最北特急だった「サロベツ」にも乗ることができた.ロマン溢れる走りに惚れた.真冬の凍てついた天塩川がハイライトだった.

記念に動画をつくってみた.

日本最北の特急「サロベツ」に乗ってきた

2日目は稚内から南下して,富良野線・根室本線の不通区間(東鹿越~新得)を経由しつつ,再び札幌まで戻ろうと思う.

北海道フリーパスの旅2日目|富良野線・根室本線不通区間の旅
東鹿越まで富良野線・根室本線をのりつぎ,東鹿越からは代行バスで新得へ.

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