オーバーホールへ出したJAKEが戻って来た。
研究室に配属されてから全然乗らなくなったJAKEだけど,いざピットインすると,部屋の中ががらんとして寂しくなった。買い物にも行けなかったので,戻ってきてくれてとても嬉しい。
オーバーホールでは,分解・清掃に加えて,いろいろな箇所の不具合が発覚したので,この記事では,それらについて書いていく。
オーバーホール後 外観
まずは外観から。郵便局へ行く用事のついでに,近所の公園まで走って,写真を撮って来た。とにかく,寒い!2月も後半に差し掛かっているのに,今年の冬はいつまでも寒いなあ。。そんなわけで,あんまり枚数は多くないです。
フレーム,変速機,スプロケット,サドル,シートポスト,チェーンステイ,ブレーキワイヤのアウターケーブルを固定するちっちゃい部品まで…本当に隅々まで綺麗にしていただいた。
外からは見えないけど,分解清掃も行われているはずなので,内側もピカピカ(だと思われる)。
うん,こうやって見ると,やっぱりかっこいいですね。
あと,オーバーホール明けだからか,新車と同じくらい綺麗だ。
これなら,まだまだ乗ることができそうだ…!
消耗による交換箇所
全体の外観はこんなところ。
以下では,オーバーホール中に交換してもらった箇所を紹介する。
ブレーキパッド
前回の記事にも書いたように,TEKTROのLYRAに使えるもの(ASHIMA AD0802)を入れてもらった。
ブレーキがかっちり効くようになった。今まではかなり遊びが大きかったけど,遊びが小さくなって,ダイレクトな操作感覚に戻った。
この感覚を覚えておいて,今後の調整・交換の基準にしていこう。
バーテープ
ワイヤ―交換のついでに,交換してもらった。
これも前回の記事にも書いたように,fizi:k「Les Classiques」をインストールしてもらった。
下宿まで乗って帰るときにはじめてこのバーテープを握ったけど,手袋越しでもわかる乗り心地の良さだった。グリップ力が高いのに,それでいて粘着しすぎない感じ。
バーテープ変えるだけでもこんなに快適になるもんなんだな……
自転車趣味で物欲がつきないのは,部品点数の多さと,それぞれが乗り心地に与える影響の大きさの両方が効いているんだろう。
ブレーキ・シフトワイヤ
こちらも,インナーのみすべて交換してもらった。
おかげで,シフトレバー,ブレーキレバーの引きがよくなっていた。自分で変えるより感触がいいのは,グリスとかをきっちり塗ってもらっているおかげなのかな?
100-200 kmくらい走ったところで初期伸びが出そうなので,自分で調整する予定。
発覚した不具合と対処
つづいて,オーバーホール中に発覚(判明?)した不具合についても紹介する。
ハンドルが曲がっていた…!
1か所目は,「ハンドルの曲がり」だ。
これまで乗車してきて,そういえばなんとなく,ハンドルの左右形状が変わっているような気がしないでもないな….と思っていたのだが
オーバーホールしてもらっている最中に,Circlesさんから電話で「片方のハンドルが曲がってまして…」とご連絡を頂いて判明した。
もともとJAKEには,シクロクロスでも走りやすいように,外に開くような広めのドロップハンドルがついていた。
左側のハンドルは購入当初の「開き」を保っていたのだが,どうやら右側のハンドルがその「開き」を失っていたようなのだ。
どこかでぶつけたか,落車したときの衝撃で曲がってしまったのか。かなりハードに乗ってきて,大量の荷物と一緒に長距離の輪行にもさらしてきたのだから,きっとどこかで衝撃を受けてしまったのが原因だろう。
ハンドルなんて,外見だけだと硬そうで,とても曲がりそうにはないものだが,意外とあっさりと曲がってしまった。
ふだんのメンテナンス中には気づけないところだったので,オーバーホールに出してよかった。
ハンドルは新品に交換
ハンドルは1万円くらいで,意外と高値なのだけど,これを機に変えてもらうことにした。普通だったら工賃をとられるけれど,オーバーホール中ということで工賃はかからない。
新しいハンドルは,元々ついていたハンドルに近い角度および形状のものを取り付けてもらった。
ただ,厳密に同じ形状というわけではなく,新しい方は地面側への落ち幅が小さいように感じる。これによって,ハンドルのリーチは若干短くなったが,その分ダウン気味のポジションに取り付けてくれたようだ。
帰り道で乗車してみると,このポジション・ハンドルで十分気持ちよく走れた。そして,心なしか,いつもより体の軸がまっすぐになっている気もした。これはたぶん,もともと曲がっていたハンドルが正しい位置に戻ったからだろう。こんなの,オーバーホールに出さないと,自分のような素人には気づけなかった不具合だ。ほんとに,オーバーホールに出してよかった。
リアホイールのエア漏れ(不良個体?)
2か所目の不具合は,「リアホイールのエア漏れ」だ。
オーバーホールに出す以前から,自分でチューブレスレディホイールを購入して,苦労してチューブレス化していた。
参考①:チューブレスレディホイール【RXD3】をチューブレス運用するために揃えたもの
参考②:【茶サイド】グラベルキングのチューブレス化|インフレーターは神
チューブレス化にありがちな「エア漏れ」も,人並みに経験してきた。
参考③:リムの掃除とシュワルベのチューブレスリムテープでエア抜け解消
参考④:こんどはバルブ根元から?チューブレスタイヤのエア漏れ
ただ,最近になって,これらの経験によって培われた「エア漏れ対策」を施しても,リアホイールの方だけエア漏れが起こるようになってしまった。どうやっても,1-2気圧/日くらいのペースで空気が抜けてしまう。そういう状況だった。
IRCのブロックタイヤからグラベルキングに変えたあたりから,高頻度でエア漏れに遭遇してきた。なので,当初は「グラベルキングとRXD3(チューブレスRホイール)の相性が悪い」と思っていた。しかしどうも,そうではなさそうだということを,薄々,感じているところだった。なぜなら,前輪後輪入れ替えても,ホイールのエア漏れは片方のみ起こるからだ。
そこで今回のオーバーホールへ出す前に,「リアのエア漏れがひどい」ということを店員さんに伝えて,チェックしてもらうようお願いしておいた。
そしたら,オーバーホールが終わって受け取り日時を伝える段になって,
「リアのホイールだけ,どうやっても空気漏れがひどい状態なんですが,リムテープを変えたり,厚く巻いたり,タイヤを変えたりしてみても,これは解消できませんでした」とのご報告を頂いた。
そこで,かねてから感じていた「ホイールとタイヤの相性の悪さ」についてもうかがってみたが,どうもそうでもなさそう。なぜなら,タイヤを変えてもエア漏れは起こったから。
で,店員さん曰く「ホイールを水に沈めてみると,ニップルホールとニップルの間からのエア漏れがありそうだったんです。おそらく,ホイール自体に問題があると思われます。」とのことだった。
このことからは,今回のエア漏れは,ホイールの方が,なんらかの初期不良かあるいは個体不良を持っていることが原因だと考えられる。あるいはホイールが,チューブレス運用していく間に傷んでしまったのかもしれない。
リアはチューブド運用に変更
そんなわけで,リアホイールをチューブレスで運用することは断念した。
せっかくチューブレス運用できるポテンシャルのあるホイールなので,チューブドにすることは残念だけど,エア漏れのストレスを解消できるならしかたない。そもそもホイール自体が軽量なので,チューブの重さ分くらいなら,エア漏れのストレスは目をつぶれる。
そういうわけで後輪には,もともとついていたロングバルブに合うような,長めのバルブをもったチューブを入れてもらった。黒色はなかったようで,この色になっているけれど,特にこだわりはないので全然これでいい。
帰りに走ってみると,チューブレスのときよりは若干重く,路面からの振動も大きく感じられた。やっぱりチューブドは,いくら軽いホイールとはいえ,チューブレスのエアボリュームにはかなわないようだ。
関連記事:ガチじゃない自転車乗りがチューブレスにチャレンジしてよかったこと
でもまあ,自分の自転車スタイル的に,1分1秒を争うような過酷な環境で走ることはない。そういう速さより,ある程度の快適さと,整備性,それに堅牢さがあればいいのだ。
RXD3(今履いているホイール)をチューブド運用するのは初めてなので,またしばらく走ってみて感想をブログにでも書いておこうと思う。
最後に:総工賃・納期と雑感
前回の記事にも書いたけど,
今回のオーバーホールは,
名古屋・東別院にあるCirclesさんにお願いした。
オーバーホールに支払った総額は37,292円,納期はおよそ1カ月だった。
金額のざっくり内訳は以下の通り。
- オーバーホール基本工賃:20,000円
- 消耗品代(ブレーキパッド,バーテープ,ハンドル):17,292円
消耗品のうち,ハンドルが結構高くついたけど,こればっかりは仕方がない。
4万円で,全部綺麗にしてもらって,なおかつ不備のある箇所を交換・修繕してもらえたのだから,かなりいい投資だった。
なにより,大学4年間を共にしてきた「愛車」の寿命が延びたのが嬉しい。
これからも末永く,大切に,乗って行こうと思う。
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☆☆ Special Thanks @Circles ☆☆