「ワイヤー交換ってむずかしそうだし,失敗したら走れなくなりそうでコワい」
と思う人も多いのでは?
シクロクロスを乗り回す僕も,その一人.
JAKE納車後,シフトワイヤーは2年目に入る前に交換,しかしブレーキワイヤーは一度も交換していなかった.
納車2年を前に,ブレーキワイヤーも交換することにした.
機械式ディスクブレーキのワイヤー交換,実際にやってみると思っていたほど難しくはなかった.作業自体は20分もあれば終えることができた.
ブレーキワイヤー交換の手順(ケーブルのみ)
手順はいたってシンプル.
キャリパから外す→
古いワイヤーを抜く→
新しいワイヤーを入れる→
固定して初期伸びをとる→
調整する→
余分を切り取ってキャップをつける
最低限の工具を揃えれば誰でもできる.
今回はインナーワイヤーのみの交換(バーテープを剥がすのが面倒だったし,まだアウターは使えそう).
- ワイヤー2本
- ケーブルキャップ2コ
- ニッパー
- ペンチ
- 六角レンチ(5mm)
- グリス(結局塗らなかった)
それではいってみよう!
ワイヤーをキャリパから外す
まずはワイヤーをブレーキ本体から外す.
僕の自転車はディスクブレーキなので,タイヤの中央・フォークの末端にキャリパーがある.
そこのネジを六角で緩めて・・・
先端のキャップ部分を切り落として,上から引っ張ると抜ける.
機械式ディスクブレーキの構造って意外と単純.
ワイヤーで引っ張ると,写真中央の部品が回ってパッドがせり出しローターに接触しブレーキがかかる.ただそれだけ.
で,今その部分を外したわけだ.したがってブレーキレバーを握っても,ブレーキはかからずスコンスコンと緩んでいる.
古いワイヤーを抜き出す
ワイヤーの固定を外したら,STIから顔を覗かせるタイコを引っ張ってワイヤーを抜いていく.
よっぽどワイヤーが摩耗してない限り,スルスルと抜けるはず.
古いワイヤーを抜き出してみると,表面が粉っぽくなっていた.
腐食が始まっていたのか・・・?でも2年使った割には綺麗だ.
新しいワイヤーを通す
古いワイヤーを無事抜き出せたら,新しいワイヤーを入れていく.
グリスも一応あったけど,表面は綺麗な皮膜で覆われているっぽいし面倒なのでそのまま通すことにする.
古いワイヤーが通っていたSTIの丸い穴に通す.
その先は適当に突っ込んでも,スルスル通っていく.
もし途中で引っかかったら,何度か抜いたり通したりしているとうまくいくと思う.
仮固定して何回か握る
キャリパまで通ったら,引っ張ってネジを締め,仮固定する.
仮固定した状態で何度かSTIを握って,馴染ませる.
こうすることで初期伸びもとれるらしい.
調整
仮固定で握った段階で,引きしろが極端に長かったり短かったりする場合は,ワイヤーを張ったり緩めたりして適当な引きしろになるように調節する.
ディスクブレーキの愛車,僕はこの段階ではおおざっぱに調整した.
余分を切ってキャップの取り付け
ざっくり引きしろを調整して,適切なワイヤーの張りを出せたら
余分なワイヤーを切り落とす.
ワイヤーを切り落としたら,先端のキャップを嵌める.
嵌めるだけだと抜けてしまうので,ペンチかニッパーでかしめる.
強くやりすぎると,ワイヤーもろとも「パチン!」と切れてしまうので,適度にかしめる.
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リアも同じように交換
リアのブレーキワイヤーも同様の手順で交換していく.
リアは,フロントよりもワイヤーが長い分,新しいワイヤーを入れるとき引っかかることもある.
でも,アウターをちゃんと張っていれば,何度か通し直せばうまく出てくる.
まとめ:定期的に交換を!
ブレーキは命を守るコンポーネント.
ワイヤーが錆びたり,劣化していたりすると,断線してブレーキが利かなくなる・・・なんて恐ろしい事態になる前に,早めの交換がオススメ.
ネット上にはたくさん交換動画が上がっているので,それを見ながらやってみるのもいい.
でも,シフトワイヤーほどは難しくない.古いのを抜いて新しいのを入れるだけ.あとはいつもと同じようにブレーキの調整をすればOK.
Let’s challenge!