【ローカル線】牟岐線・DMV導入間近の阿佐海岸鉄道に乗る|夏休み四国満喫きっぷの旅(2)

「夏休み四国満喫きっぷ」の旅

JR四国全線 及び
土佐くろしお鉄道・阿佐海岸鉄道・JR四国バスが乗り放題,
特急列車自由席も乗り放題の

4日間フリーきっぷにて,
四国をじっくり堪能する鉄道旅.

1日目午前中は,特急いしづちに乗って松山から高松へやってきた.

高松でうどんを食べて,午後最初は高徳線特急「うずしお」で徳島へ.

そのあとは,未乗路線のひとつである徳島県南部へ延びる「牟岐線」,

第3セクター阿佐海岸鉄道・阿佐東線(あさとうせん)に乗る.

のんびりローカル線の旅.

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高徳線特急うずしお13号|高松→徳島

高松と徳島を結ぶ非電化路線「高徳線」のエース・特急うずしおで,徳島駅へ.

N2000系入線

高徳線「うずしお」は,新型気動車2600系・2700系がいち早く導入された.旅をした9月22日時点では,まだ2700系の本格運用が行われておらず高徳線以外での運用は隔日・日に数本という具合だった.

いしづちで高松到着後すぐ乗り換えれば,おそらく2600か2700系のうずしおに乗れたはずだった・・・けど,うどん食べてたら1本後ろの列車になった.

で,やってきたのはいつものN2000系

N200系うずしお13号

5013D
うずしお13号徳島行
高松1206=徳島1304

1日に上下2本(13号,29号,6号,22号)ある,
岡山(瀬戸大橋線)直通のうずしお.

そのうちの1本.岡山直通の列車には,5000番台の列車番号が割り当てられている(高徳線完結のうずしおは3000番台).

 

宇多津まで土讃線特急南風7号(37D)と連結,切り離したら,宇多津から高松まで予讃線を後ろ向きで走行.特急列車の営業列車なのに,坂出を通過する.

高松から再び進行方向を前向きに変えて徳島へ向かう.

こんな感じでコンテンツ力の高いうずしお13号.

ただまあ,高松から乗ると,他のうずしおとほぼ同じ.
違うのは,乗客が既に車内にいることだけ.

8号車自由席に乗車.

特に混雑することなく,窓際の座席を確保.

雨の中快調に飛ばす

高松から徳島まではわずか58分.

雨が本降りになってきた高松市街の高架区間を快調に飛ばしていく.

久しぶりのJR四国2000系車両,加速音が素晴らしい.

変速ショックも少なく,揺れもさほど感じなかった.

 

さぬき市にある志度駅に停車.

どうやら対向列車が遅れているらしく,うずしお13号にも遅れが発生.

乗り継ぎには余裕を持っているから,多少の遅れは大丈夫.

そのあと三本松,板野に停車.

多くのうずしおが停車する引田や池谷を通過.

岡山からの直通列車だし,速達性重視の運転だ.

徳島駅に停車中のうずしお13号

高松から1時間で到着.遅れが回復したかどうかは忘れてしまった.

雨の降る気動車天国・徳島

徳島駅では時折,バケツをひっくり返したような大雨が降っていた.

台風の接近に伴う雨と風で運休が心配される.

徳島といえば,日本で唯一「電車」がない都道府県.

はるばる南国・沖縄にはゆいレールがあり,
JRが全線非電化の高知には路面電車がある.

でも,徳島県にはそんな列車はなく,JRの気動車しかいない.

 

ご覧の通り,運転所内は気動車天国だ.

キハ・キハ・キハ!

列車が着発するたびに,駅の周囲には煙がモクモク.燃料の臭いもする.気動車ファン・音鉄にはたまらないと思うが,どうだろうか?

牟岐線|徳島→海部

徳島からは牟岐線で,徳島県東部を海部まで南下する.

意外と本数が多い牟岐線

4551D
普通 海部行
牟岐線 徳島1330=海部1538

4番線から発車する海部行きの1500系気動車に乗る.

高徳線・徳島線と比べると”ローカル線”のイメージが強い牟岐線だが...

時刻表を見てみると徳島出発・到着の列車は
日中30分ヘッドのパターンダイヤ
で運行されている.

パターンダイヤは2019・3月のダイヤ改正から導入されたらしい.

 

でもパターンダイヤの列車のうち,大半は途中の阿南止まり.

阿南から先,牟岐・海部方面へ向かう下り列車は10本少々のみ.阿南始発の上り列車に至っては,日中2時間ヘッドの運行.

かつては特急「うずしお」が直通していた阿南以南の区間だが,徳島側より明らかに本数が少ない.やっぱりローカル線というべきか?

郊外区間|徳島→阿南

雨が止んだ徳島駅を定刻で出発.

車内は学生や地元の利用客でほぼ満席状態.

自分の横にも中学生か高校生が座っている.

阿南までは郊外区間,田んぼの向こうには住宅がそれなりに建っている.

途中の二軒屋駅で対向列車と交換.

雨はすっかり上がってしまった.

風は強いけど.

 

阿南に近づくにつれ,徐々に車内の混雑は緩和.

途中の駅で少しずつ乗客が降りていく.

 

徳島から1時間弱で,途中の阿南駅に到着.

阿南ではしばらく停車する.

徳島行きの上り列車は1200系気動車での運転.

阿南駅で大半の乗客が下車し,また,それと同じくらい乗車してきた.学生よりも年配の乗客が多い.

ローカル線区間|阿南→牟岐→海部

阿南から先の区間は,グッと列車の本数が少なくなる.

客層は,高齢者の方多め.学生は阿南までの区間の方が多かった気がする.

 

車窓には緑が増えてくる.

天気が悪いのが残念…山に霧がかかってしまっている.

自然が多い区間はやっぱり晴れの日がベスト.

家の間隔が離れてきた.もうずいぶんと田舎の雰囲気.

 

阿南から一時間ほどで,路線名と同じ「牟岐」駅に到着.

夕方に1本だけ運行される牟岐線下りの特急列車「むろと1号」は,牟岐駅が終点.徳島から1時間20分で牟岐まで走る.

今回乗車した普通列車は徳島からおよそ2時間.

牟岐線沿線から徳島への通勤通学需要を,朝晩の特急列車で拾っているというわけだ.

 

牟岐駅から4駅で終点の海部に到着.

海部でのりかえ

JR四国牟岐線の終点・海部駅.

海部郡海陽町にある海部駅は,阿南海部地区の中心.

駅は高架の上にあって,対面ホーム.

現在,海部から甲浦方面へのJR定期直通列車は走っていない.

 

阿波海南・牟岐方にある謎のトンネル.

周囲を宅地開発するときに山を切り取ってしまったのだろうか・・・トンネルだけが悲しく残っている.

のりかえを待つ間に,駅から降りてみる.

山がすぐそばまで迫る駅の周りは閑散としていた.

ただ,海部駅が想像以上に立派な高架駅で驚いた.

四国には,利用客が多くないのに立派な駅があるのが興味深い.

阿佐海岸鉄道阿佐東線|海部→甲浦

海部から室戸方面へは,第3セクターの「阿佐海岸鉄道・阿佐東線(阿波室戸シーサイドライン)」で向かう.終点の甲浦までわずか3駅しかない超ローカル路線.

阿佐海岸鉄道の車両が入線

甲浦方のトンネルから,エンジン音とともに阿佐海岸鉄道の気動車が入線.

2番線に停車.

5545D
普通 甲浦行
海部1553=甲浦1604

ところどころ黄色い汚れがあるものの,小ぶりでかわいらしい,愛嬌のある車両.

海部⇔甲浦の区間のみをひたすら往復するだけ,の路線.それでちゃんと「路線」としてやっていけるのが凄い.

JR車両と並ぶ.

 

車両側面には「みなでのらんけ」のラッピング.

この間乗ってきた福井県・越美北線も同じだけど,
ローカル線は,存続のためには地元民の利用が必須.

利用客がいないとすぐに存亡の危機に立たされてしまう.

僕は今回,フリーきっぷでの利用だからあまり貢献はできない.でも,乗車することだけで少し応援になるといいかな.

3駅だけの全線高架区間

海部を出発すると,宍喰,そして終点の甲浦.

宍喰駅が主要駅で駅員がいる(はず),残りの2駅は無人駅.宍喰駅にて阿佐東線のグッズなどを買うことができるらしい.

本当に短い区間だけど,全線高架だし甲浦手前には長いトンネルもある.高規格路線だ...

今日は天気が悪くて,車窓はイマイチだったけど

天気がよければ海の景色が楽しめそうな雰囲気だった.

 

3人だけの乗客を乗せて,甲浦駅へ.

高知県最東端・甲浦(かんのうら)駅

さて,終点の甲浦駅は高知県にある.ここまでずっと徳島だったけど,最後の最後に高知県に入る.

もちろん甲浦駅は高知県最東端の駅.

甲浦駅は安芸郡東洋町にあって,高知県東部の名勝・室戸岬まで40kmほど離れている.思った以上に室戸岬は遠い.

一応室戸岬まで路線バスがあるらしい.時間の都合で今回は室戸岬へ行けない...残念.

阿佐「東」線と名前がついているくらいだから,当初の予定では室戸岬・奈半利方面まで線路をつくる予定だったのかもしれない.室戸岬以西を阿佐「西」線なんて名付ければ,それなりの路線ができそうだけど,予算的に厳しいのだろう.

高知から西側に延びる路線の終着は,土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線の奈半利駅.奈半利駅と甲浦駅は,海沿いの国道55号線経由で60kmも離れている.もし,奈半利駅と甲浦駅が鉄道で結ばれれば,四国をぐるっと鉄道で一周できるようになるのだけれど...今となっては叶わぬ願い.

DMV導入工事が進む甲浦駅

終点の甲浦も立派な高架駅.

単線が,ぷつりと,唐突に途切れてしまったような終点だ.

やっぱり,この先にも路線が延びるはずだったのだろうか.気になる.

 

甲浦駅の末端部分から先には,スロープのようなものが建設中.

利用客も少なそうな甲浦駅で,なんでこんなに大規模な工事をやっているんだろう?と思って近くを歩いてみると

こんな看板を発見.

DMVの工事中

「DMV」という,聞き慣れない車両が通るための斜路建設工事だった.

DMVって何だ・・・?調べてみると,デュアル・モード・ビークルの略称らしい.

列車が走るための軌道自動車が走るための道路の双方を走ることが出来る車両のこと。

デュアル・モード・ビークル – Wikipedia

なるほど,鉄道軌道からそのまま自動車の道路にも行けちゃう,水陸両用車両みたいなイメージだ.

かつてはJR北海道でも導入計画があったらしいけど,結局実用化には至らなかった.そこへきて阿佐海岸鉄道は実用化のめどが立って,全国で初めてのDMV路線になるそうだ.すごい・・・!

将来的には甲浦から室戸までの道路観光ルートの確立も目指しているらしい.

◆ DMV(デュアル・モード・ビークル)を知っていますか? |

↑阿佐鉄のホームページに車両の写真を発見.めちゃくちゃ格好いいじゃないか・・・!本格運行が始まったら乗りに来よう.

詳しくはWikiもどうぞ.

54分待って折り返し海部へ

甲浦では折り返しの出発までに54分もあった.

5548D
普通 海部行
甲浦1658=海部1709

海部側での接続に合わせて運行しているのだろう.

1時間近くあった待ち時間の間は,
DMVの建設工事を眺めたり
甲浦駅の周りをぶらぶら散歩したり.

 

駅から10分くらい歩けば,海沿いの国道55号に突きあたる.DMVはいずれここから室戸まで走るようになるのだろうか.

 

海岸.豪快に白波立つ太平洋.

晴れていれば綺麗だっただろうな・・・

 

行きと同じ運転士が運転する,同じ車両にゆられて海部まで戻った.

海部駅に到着.わずか10分足らず.

1番線には板野行きの普通列車が入線.

牟岐線を徳島まで戻っておしまい!

海部からは

4578D
普通 板野行
海部1724=徳島1943

にて,夜の牟岐線を徳島まで戻った.

 

車内はガラガラで,途中の駅まで乗客は自分一人だった.

かぶりつき席が空いていたので,じっくり前面展望を楽しんだ.

海部駅では前側に1両繋いで,2両編成で徳島へ.

夜だし,車窓も見えない.1日鉄道に乗りまくった疲れで,ちょっとウトウトしていると徳島に着いた.

まだまだ沢山の気動車が行き交う徳島駅.

台風がいよいよ近づいてきて,再び土砂降りになった.

今夜は蔵本にあるビジネスホテルで宿泊.

明日は晴れてほしいなあ・・・

まとめ:DMVに乗りに行こう

甲浦駅

以上,高徳線・牟岐線・阿佐東線乗車の記録.

2020年に阿佐東線に導入予定のDMVは,日本ではココでしか乗れない.

四国の右下はちょっと遠いけど,”全国唯一”という響きにはやはり興味をそそられる.開業したらDMV乗りに行こう.

「阿佐鉄」の運行情報はこちら↓

2日目は鳴門線&剣山!

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タケ

「タケのじててつログ」の運営者。旅をするのが好き。手段は主に自転車・鉄道。PENTAX一眼レフユーザー。工学部で電気のことを勉強する理系大学生。

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