北海道フリーパスの旅3日目|釧路湿原の真横を走る!釧網本線の旅

札幌から,石勝線特急で釧路へ.

釧路からは未乗路線・釧網本線の旅.

日没前のキハ54にて,車窓から眺めた
オレンジ色に染まる釧路湿原は,
北海道フリーパスの旅のハイライトだ.

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スーパーおおぞら3号釧路行

今日のお宿「カプセル・イン札幌」にて起床.

ここは夏にもお世話になった激安カプセルホテル.宿泊レビューも書いてみたので,よかったらどうぞ(男性限定)

時刻表を眺めルートを決定

朝マックサービス券を携え,朝8時過ぎにすすきののマクドナルドへ.忙しい朝のすすきの交差点を眺めながら,優雅に朝マック.今日はどうするかな~と,時刻表を開く.行先は網走にする,と前日に決めていた.問題はどういう経路で網走に行くか.

函館本線・石北本線経由だと,オホーツク・大雪.だが,オホーツクは札幌を7時前に出発している.でも,旭川から大雪に乗るには時間に余裕がありすぎる.

時刻表を眺めていると,石勝・根室本線経由で釧路へ行って,そこから釧網本線でのんびり網走へ行くアイデアが浮かんだ.該当ページを開くと,ちょうど30分後に,釧路行きの「スーパーおおぞら3号」が札幌を出発するではないか!ということで,釧網本線経由で網走へ行くことに.

スーパーおおぞら

予定が決まれば行動は早い.食べ終わったマフィンの袋を丸め,ぬるくなったコーヒーを飲み干して,地下鉄に乗って札幌へ向かった.コロナで戦々恐々としているが,地下鉄は相変わらずめちゃくちゃ混雑していた.朝の東山線と良い勝負.さすが200万都市.

スーパーおおぞら3号自由席

ゴムタイヤを履いて乗客を満載した地下鉄からはき出されて,JR線改札へ.

ある冬の日の札幌駅〜列車発着集・警笛付き〜

改札を急ぎ足で通過し,ホームに登ると既に入線中.

4003D
スーパーおおぞら3号釧路行
札幌0854=釧路1320

9時前に札幌を出て,帯広を経て,
釧路到着は13時過ぎ.4時間半のロングラン列車.

ちなみに最速達のスーパーおおぞらは4時間2分で釧路まで走る(2020年2月時点のダイヤ).最速達特急と比べると,3号はちょっとゆったりのダイヤが組まれているといえる.

昨日,新得から札幌へやってきたときも乗ったスーパーおおぞら.

北海道フリーパスの旅2日目|富良野線・根室本線不通区間の旅
東鹿越まで富良野線・根室本線をのりつぎ,東鹿越からは代行バスで新得へ.

そのときも自由席だったが,今日も自由席で行く.

昼到着の下り列車だし,大丈夫だろう.

といことで,2両ある自由席に乗り込むと,窓側にも普通に空席があった.指定席は窓側が空いてない雰囲気だったから心配したけど,自由席で全然大丈夫だった.むしろ自由席の方が空いていたような気がする.

旭川から遅れて到着したカムイ8号からののりかえ客を待って,数分遅れて出発.

市街地を抜け山間地域を爆走

石勝線,追分あたりまでは沿線に街があるが,その先はスマホの電波すら入らない地帯を走る.

新夕張出発時には,左側に夕張支線が分岐.ついこの間までディーゼルカーが走っていた線路も,列車が走らなくなってしまい,非常に寂しげな雰囲気だ.

新夕張=新得は特急列車しか走らない区間.新夕張を出ると,占冠・トマム・新得と続くが,これらの駅間は非常に長い.以下の表はコンパス時刻表(2019年4月号)を元に作成した,駅間キロの表だ.石勝線の駅数がいかに少なく,そして駅間距離がいかに長いかおわかりいただけるだろうか.新得以降の駅間距離と比べるとその差は歴然だ.

石勝線の駅間距離(一部)

石勝線の駅間距離(一部)

もちろん,旅客扱いをしない信号場は,新夕張=新得間にいくつもあるので,一概にはいえないが

かなりの距離を停車せずに走ることがわかる.これだけ駅が離れていれば,普通列車を走らせる必要は無い.

スノーシェッド,トンネルを繰り返し通りながら,山岳地帯を抜けていく.トマムではリゾートのバスが駅前にいて,数組の下車・乗車があった.札幌は晴れていたが,ここら辺は雪がしっかり降っている.

エンジン音がデカい

進行方向左側,車両前方に座ったが...エンジン音が...スゴいデカい.

目の前,足下から大音量で響いてくる,さすがに大音量すぎる...

ゴゴゴゴ…..ガーッ…グオーン….キィーン….ドドドドドドドド,,,,,

北海道に来て4日目.そろそろ気動車のエンジン音に飽きてしまった.久しぶりにノイキャンイヤホンで音楽を聴いて気を紛らわす.

 

本読んだりウトウトしたりしていたら,帯広駅前の高架線に入り,間もなく帯広駅到着.帯広駅で自由席乗客の半分くらいは降りてしまった.

帯広から池田は市街地っぽいかな.池田から先は再び山岳地帯.

池田の次は白糠だけど,駅間は80km近くある!途中浦幌駅にて交換で止まった以外は一度も止まらない.80kmほぼノンストップで走る特急列車.さすが北海道だなあ・・・

厚別を過ぎたら,右側に太平洋が見え始める.いつのまにか青空が広がっている.冬の太平洋側が晴れやすいのは本州でも北海道でも同じだ.白波立つ太平洋を眺める.

 

白糠から釧路までも,一駅も止まらず,釧路には定刻で到着.

釧路グルメ「スパカツ」

釧路に着いたら,さっそくお昼を食べに行く.もう13時を過ぎていて,車内では何も食べなかったからお腹ペコペコ.

釧路グルメで有名なのが「スパカツ」.

名前の通り,ミートスパゲティにカツが載っかっているだけの
シンプルかつ豪快なローカルグルメ.

駅から10分~15分歩いて,有名なお店に出向いた.

レストラン泉屋 総本店

こぢんまりとした入口から2階に上がると,これぞ喫茶店という雰囲気のお店.

さっそく窓側の席に座り,スパカツ(大盛)を注文.空腹の衝動で思わず大盛り.注文してから「大盛り食えるかな・・・」って心配になったけど,もう注文してしまったので引くに引けない.「出されたものは残さず食べる」がモットー.

 

10分くらいで,スパカツがアツアツの鉄板に乗って登場.

想像以上の大盛りだ...うまそう...!

のりかえの列車までそんなに時間もないし,早速食べ始める.この手のグルメは,ソースが微妙だったりカツが微妙だったり,どっちつかずなこともあるけど,泉屋のスパカツはどちらも全力.ガツンと美味い.もぐもぐもぐもぐ食べる.

テーブルには粉チーズがあって,途中でそれをかけると,風味が変わる.鉄板はアツアツで,スパゲッティとミートソースがちょっとだけ焦げた部分がたまらなく美味い.

結局,大盛りを最後までおいしくいただいた.大盛り食えるかななんて心配は杞憂だった.満腹満腹.

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絶景の釧網本線|釧路→網走

泉屋から歩いて釧路駅まで戻る.目標としていた釧網本線に間に合うか微妙な状況になってきた.一応途中から小走りで戻ってみるが,駅前の信号に引っかかった時点でタイムアップ.列車の出発時刻になった.

次の列車まで2時間弱待つことになった...これならもうちょっと泉屋でのんびりしていけばよかった.惜しいことをした...

釧網本線網走行普通列車

リニューアルして快適になった釧路駅の待合室で,2時間ほど待った.

釧路駅の待合室は,窓側(ホーム側)の席はカフェ風の座席になっていて,なんとUSB充電ポートまで備えつけられていた.地元学生のたまり場,もとい,勉強の場になっていた.

 

16時前になって,ようやく案内放送.改札を通り,地下通路を渡って釧網本線の列車が出発する2番線へ.

改札上にあるLED式発車標・自動改札機は日本最東端のもの.

4732D
普通 網走行
釧路1605=網走1945

これから乗車する釧網本線普通列車4732Dは,ちょうど釧路湿原の横を日暮れ前に通過する.夕陽をバックに釧路湿原が見られるなんて素晴らしい.1本乗り遅れてよかった.

網走まで3時間以上お世話になります.

札幌からのスーパーおおぞら5号と並ぶキハ54.かわいい.

スーパーおおぞらの到着に合せて,各方面への普通列車が
ホームに続々とやってきていた.

これぞ道東のターミナル駅という雰囲気.

釧路湿原のすぐ脇を走る

正式には東釧路駅からが釧網本線,駅には0キロポストがある

キハ54は5割ほどの乗車率になって出発.しばらく釧路市街を走ったあとに,釧路湿原のすぐ脇を走る区間(遠矢=塘路)に入る.広大な釧路湿原の横を,堂々と線路がのびる.今の時代だったら,環境保護!とか予算!とか叫ばれて建設はとてもムリだな~.

街から離れていくと,立木に囲まれた中を,2本のレールだけが伸びるような景色になる.

細岡あたりまで黒地の未舗装路が並行していて,地元の人が散歩していたり,観光客がトレッキングしていたりする.世界的にも有名な湿地の横を散歩,贅沢だなあ.

 

遠矢から釧路湿原の間で,線路に鹿がいて,何回かブレーキをかけ,汽笛をならした場面に遭遇した.鹿にとって線路は盛り土の上にあって周囲が見渡せる恰好の休憩スポットなのかもしれない.また,乗客にとっても,列車の中から鹿を見られてなかなかいいものだ.ぴょんぴょん好き勝手走り回る野生のエゾシカは,そうそう見られるものではない.運転士にとっては迷惑千万だが.

好き放題線路にやってくる鹿たち

細岡までは,登ったり下ったり,右へ左へカーブしたりを繰り返しながら,ゆっくり走って行く.いつ鹿が現れるかわからないもんだから,運転士も迂闊にスピードを出せないようだ.

やがて,左後方から,燃えるような夕陽が見え始めた.覆い被さろうとするねずみ色の雪雲を押しのけるように夕陽が顔を出していた.

枝だけになった湿原沿いの木々が,夕陽に照らし出されて鋭く浮かぶ.美しい景色だ...車内の観光客がシャッターを切っている.テレビで見るアフリカとかの景色と同じだ,これ.美しい.感動した.

細岡駅から塘路駅へ.徐々に湿原から離れていく.蛇行して一部分だけ固まった川.背後に広がる,凍てつく湿地.夕陽に浮かび上がる木々を目に焼き付ける.乗り遅れてよかった.

塘路駅の手前では,数羽のタンチョウが群れをなしていた.タンチョウを生で見たのは初めて.スーパーおおぞらのヘッドマークにもなっている.湿原を離れる前にタンチョウまで見られるなんて!

 

釧網本線の夜

茅沼から標茶へ.標茶駅は釧網本線の中では主要な駅のひとつ.ちょっとだけ降りる人がいた.

 

磯分内を経て,次の駅は2020年3月のダイヤ改正で廃止になる南弟子屈駅,到着前には「弟子屈へおいでのお客様は次の摩周でお降りください」と放送された.廃止されるのも納得の小駅だった.

案内された摩周駅では,車内に残っていた通勤通学客がほぼ全員降りて行った.固定クロスシートの車内には鉄道ファンと思しき数人のみが残った.外はすっかり暗くなった.することもないし,ただぼんやりする.

屈斜路湖・摩周湖に挟まれる位置にある摩周駅

川湯温泉から4人組の学生(高校生くらい?)が乗ってきた.川湯温泉駅の駅舎は温泉地らしく立派.温かい照明が,待合室に灯っていたのが印象的だった.

次駅の緑駅までは20分程度.20分も止まらない普通列車,さすが北海道.

緑駅で交換のため,しばらく停車.運転士は釧路から網走まで交代なし.1人で乗務されるようだ.網走までは3時間40分もあるのに大変だ.

緑駅に停車中…

網走からやってきた4731Dの運転士と笑顔で手合図を交わして,4732Dの運転士が列車を網走方面へ進める.

知床斜里駅で26分停車

札弦(さっつる,難読)から清里を通り,斜里市街へ.

この辺から網走までは,沿線を逆向きに自転車で走った.小雨だったのであまり記憶には残っていないが,,,

道の駅・温泉に立ち寄った札弦も,キャンプ場を利用した清里町も,JRの駅は小さく,乗降客はいなかった.

そのあと,知床斜里駅では,26分も停車.交換列車は一本もないのに長時間停車.ダイヤ上何かしらの理由があるのだろうか?

トイレ休憩も余裕の長時間停車

列車で待っているのも暇なので,駅前に行ってみる.夏のツーリングでお世話になったセイコーマートが駅前にある.今回は昼のスパカツで未だにお腹いっぱいだったので,何も買わなかった.

駅前を歩いて,戻ってくると,数人のお客さんが乗り込んできていた.駅にあったパンフレットで「流氷物語号」が釧網本線網走~知床斜里間で走っていることを知る.明日明るい時間に,釧網本線を楽しめそうな列車だ.今日の後半はほとんど車窓が見られなかったから,明日朝一で網走から乗りに行くことにしよう.

網走駅到着!長かった!

知床斜里からは,オホーツク海沿いをひたすら走る.

が,車窓はなにも見えない・・・夜だからね.

夏のツーリングで立ち寄った浜小清水駅(モンベルがある!)や,カフェが有名な北浜駅などを通って

終着・網走駅に到着.

非常に寒い.

_ _

乗客がちりぢりになって静まりかえる網走駅で
明日昼の下り「大雪」指定券を買っておいた.

網走駅近くの民宿「ランプ」

今日の宿はBooking.comで予約した

「民宿 ランプ」

駅から歩いて10分,JRの線路を挟んだ向かい側にある.

コンビニを見つけられなかったので,すき家の牛丼をテイクアウトして宿に向かった.

 

ふつうの民家風の入口を開けて中に入ると,やさしいお出迎え.

「良い写真撮れましたか?」とか「釧網本線の…19:45着で来られたんですか?」とか.網走到着の列車のみについて「鉄道オタク」らしい.「スーツさんの動画,観たことあります・・・?」とも聴かれた.そういえば,スーツさんが「ランプ」を紹介してたなあと思って「観たことありますよ」というと,「あれからちょうど1年くらいなんですよねえ」と.この動画↓

【オホーツク】網走駅に安く泊まるなら、民宿ランプ 【1902北海道6】網走駅 2/3-04

ついこの間この動画観たばかりだな~と思ってたら,もう1年も経つのか!

お話ししながら宿泊料金を前払い,いろいろ話した流れでランプパンを勧められた.Booking.comでちょっと安く泊まっちゃってるし,200円ならいいか,ということで明日の朝ごはんはランプパン.

2階にあるお部屋に案内してもらう.

部屋は田舎のばーちゃん家の和室,のような雰囲気.

高いベッドとか無駄な装飾とかいらない.これで十分なんだよなあ・・・灯油ストーブの臭いが懐かしい.実家もあのストーブ使ってた.

とりあえず荷物を整理し,1階にある風呂へ直行.

ふつうの家よりは大きい風呂で足を思いっきり伸ばしてくつろぐ.洗い場の床が電気ヒーターのようなもので温められていて,さすが雪国だなと思った.

風呂から上がったら,すき家で買ってきた牛丼を食べ,ストーブで温まった部屋でTVを観ながらくつろぐ.実家の雰囲気とほとんど同じで,旅行に来ていることを忘れてしまうくらいくつろげた.

まとめ:明日はもう1回釧網本線に乗ろう

以上,スーパーおおぞら・釧網本線乗車記.

釧網本線のみどころの一つ・釧路湿原周辺は,夕陽に照らし出された絶景を拝むことができた.「北海道フリーパスの旅」のハイライトといっても過言ではない.

ただし,知床斜里~網走間のオホーツク海に沿う区間は,真っ暗でなにも見えなかった.

 

だから,翌日にもう一回乗りに行くことにした.冬場毎日運行している臨時列車「流氷物語号」に乗ってこようと思う.

北海道フリーパスの旅4日目|冬のオホーツクをゆく!流氷物語号乗車記
網走と知床斜里を結ぶ2月限定の観光列車「流氷物語号」に乗ってきた.帰りは「大雪4号」で石北本線の旅.

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北海道フリーパスの旅」バックナンバーはこちら.

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