北海道フリーパスの旅4日目|冬のオホーツクをゆく!流氷物語号乗車記

釧網本線を釧路から北上してやってきた網走.

昨日は真っ暗で見えなかった,冬のオホーツク海を見るために

2月限定の臨時快速列車「流氷物語号」
に乗ってきた.

流氷物語号は,全席自由席で
事前の予約無しで乗れるお手軽観光列車.
2020年は2/1~3/1の1ヶ月間毎日運転.

水平線までびっしりと流氷で埋め尽くされた,冬のオホーツク海を,列車から眺める贅沢な鉄道旅.

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流氷物語1号知床斜里行

朝の網走駅にやってきた.

今日は快晴,流氷を見るには絶好の天気だ.

網走駅から出発

乗車日は2/20(木).平日ということで,網走駅はそこまで混んでいなかった.

流氷物語号の改札前には,改札口に4,5人の乗客が並んでいたが,改札が始まってから改札を通っても十分座席はとれそうな感じ.

流氷物語号は全車両自由席

オホーツク海に浮かぶ流氷を眺めるためには,ぜひとも進行方向左側(知床斜里行きの1号・3号の場合)を確保したい.土日祝など,混雑が予想される場合は改札が始まる前に,座席確保のために並んでおいた方がよさそうだ.

さて,改札が始まる.跨線橋を渡って2番線へ.

キハ54の2両編成,淡い青色と白色の車両が停車中.

臨時快速
流氷物語1号
網走0945=知床斜里1040

流氷物語1号は網走駅を出発後,以下のダイヤで走る.所要時間1時間弱の小旅行.

網走0945=北浜1000着_(10分停車)
北浜1010発=知床斜里1040着

改札始まってすぐホームへ行ったので,無事に進行方向左側を確保できた.ツアー客があとから乗車してきたが,この日は出発前まで空席があった.

車両はキハ54を流氷物語用にいろいろ改造したもの.車内の座席には,クリオネがモチーフになっているカバーがつけられていた.2両目と1両目の間では,観光協会の方がパンフレットを配布中.さまざまなグッズもここで売られていた.

車内がだいぶ賑わってきたところで出発.知床斜里駅に向けて,釧網本線を快速運転.

市街地から海沿いへ

出発後,「アルプスの牧場」オルゴールver.が流れて,車内放送がはじまった.キハ54って普通列車用だけど,ちゃんとオルゴールがあるんだな~旅情満点で素晴らしい.車掌さんのふつうの放送のあと,網走の観光ボランティアの方が放送し始めた.

JR北海道車内チャイム&自動放送集

乗車されているボランティアの方の案内放送は,流氷や沿線の観光地,見所などをわかりやすく伝えてくれる.定期列車にはない”おもてなし”だ.

網走市街地を走り,網走トンネルを抜けると,左手にオホーツク海が見えてくる.漁船が陸に揚げられているのが見えた.ボランティアの方曰く,「漁船が流氷によって押し流されたり,逆に陸の方へ寄せられたりしないようにするため」らしい.

道路の向こうに見えるオホーツク海.柔らかい陽差しが降り注ぐ海には,少ないながらも流氷が浮かんでいるのが見える.暖冬の影響で,接岸は平年より1ヶ月近く遅れたそうだ.今日の気温もマイナスの一桁代.地元の人からすればかなり温かい方なのだとか.民宿ランプから駅まで歩くだけでしみるような寒さを感じた自分は,真冬の網走では生きていけないだろう…(笑)

今日は南西方向の風が吹いている.この風(南寄りの風)は陸から沖へと吹く風であり,流氷を沖へと押し出す風であることから,「出し風」と呼ばれているそうだ.おかげで網走市街近郊の海からは,流氷が流されてしまっている.どおりで流氷が少ないわけだ.

駅舎に注目!北浜駅

臨時快速「流氷物語1号」の最初の停車駅は北浜駅

北浜には「停車場」という小さなお店が入っている.釧網本線網走~知床斜里間の駅には,駅待合に飲食店が入っている駅がほとんどで,マニアからは「グルメライン」と呼ばれることもあるんだそう.

北浜駅舎内の壁天井には名刺などがびっしり.

ここを訪れた鉄道ファンが貼っていったのだろう.それにしてもものすごい数だ.

北浜駅横には展望台があり,停車時間中に網走市街から沖合までを一望できる.

北浜は釧網本線の中で最もオホーツク海に近い駅.この日は流氷は沖へ流れてしまっていたが,天候や風向きによっては,駅からすぐ間近で流氷を見られるはず.

ちなみに,北浜駅は1号・3号のみ停車する.2号・4号(網走行き)は停車しない.

北浜駅に停車中,右側にはすぐそばまでオホーツク海が迫る

知床の夫婦岳

北浜駅からは,右手に濤沸湖藻琴山(999.9m)が見えてくる.

なだらかな山と平らな湖.おだやかで雄大な景色だ.

夏の間だけ停車する(臨)原生花園駅は北浜の次駅.

列車は白く降り積もった雪の中に延びる,まっすぐな線路をゴトゴトと走ってゆく.

斜里に近づくと,進行方向右斜め前に斜里岳(1,547m)が,そして列車進行方向に海別岳(1,419m)が見えるようになる.この2つの山が並んで右側に見えるのは,一瞬だけ!ボランティアの方の案内放送と,運転士さんの徐行運転によって2つの雄大な山が並ぶ姿を見ることができた.

斜里岳・海別岳は2つ合せて「知床の夫婦岳」と呼ばれることもあるんだとか.海別岳は嶺が浅く,真っ白に雪化粧をしているように見えることが由来だそうで.たしかに海別岳は,白い部分が多くて,斜里岳の方はシャキッと男らしくメリハリのある山だった.

真っ白に雪化粧した海別岳(知床斜里駅下車後に撮影)

びっしり浮かぶ流氷!

浜小清水駅を出発すると,左側に再びオホーツク海が見え始める.

網走,北浜あたりとは違い,海はびっしり流氷で埋め尽くされている・・・!水平線の彼方まで白色のボコボコとした氷の塊が漂い,波がまったく立っていない.

かつて流氷は,今よりもっとゴツゴツしていて,大きな岩のような氷が接岸していたんだとか.温暖化の影響を,流氷の大きさから見せつけられたような気もする.それでも,一面真っ白の海は,これまで見たことがない景色だった!

_ _

一面の流氷を眺め終えたところで,小一時間の旅はおしまい.終点の知床斜里駅に到着.

そのあと流氷物語号は,知床斜里駅で50分ほどで停車してから「流氷物語2号(知床斜里1130=網走1230)」として折り返す.網走へ向けて走る2号は,浜小清水駅に停車する.浜小清水駅には名物が買えるショップが隣接しており,買い物が楽しめる.時間に余裕があるなら,知床斜里駅から折り返す2号に乗って,買い物を楽しんでから網走へ戻るといいかもしれない.

 

自分はこのあと,先発する定期列車「快速しれとこ摩周号」にて網走へ帰った.「流氷だけ見たいよ~」という人は,行きは流氷物語号,帰りは定期列車,という風に旅をしてもいいかもしれない.

3728D
快速 しれとこ摩周号 網走行
知床斜里1112=網走1153

知床斜里駅での乗り継ぎ時間は30分ほど.網走には12時前に到着できた.

このあと網走からは「大雪4号旭川行」に乗る.

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大雪4号|網走→旭川

キハ54の快速は網走駅に到着.

朝は快晴だったが,戻ってくると雪が降っていた.寒い.

さて,30分少々の乗り換え待ちで,石北本線特急「大雪」が出発する.それまでに,待合室にある弁当屋で駅弁を買っておいた.朝よりも人が増えていて,閑散としていた待合室は,大雪と流氷物語号を待つお客さんでいっぱいだった.

大雪4号指定席

20分ほど待っていると,札幌からやってきた「オホーツク1号」が到着.

「OK」のヘッドマークは札幌から到着した「オホーツク1号」

この列車が17分で折り返し大雪号となる.改札が始まると,自由席に座ると思われるお客さんがどんどんホームへ入っていく.こんなこともあろうかと,昨日指定席券を買っておいた.

84D
特急 大雪4号旭川行
網走1235=旭川1619

念願の石北本線特急.フリーパスで乗りたかった列車のひとつだ.

キハ183系については,2018年の夏,臨時特急「ニセコ」に乗ったとき以来だ.

函館半日観光&2018「臨時特急ニセコ号」函館~長万部乗車記【札幌函館18きっぷ旅④】
午前中は函館の名所を弾丸観光。午後は「臨時特急ニセコ」に乗って札幌へ帰ります。道南のグルメ・名所・そして鉄道風景を思いっきり楽しんだ1日です。

キハ183系,外装ははげ落ち,錆が見えるところがある.塗装の色落ちも激しく,じっくり見てしまうと結構痛々しい.引退はいつ頃だろうか・・・?まだそういう話はないが,いずれ石北本線特急も新しい形式に置き換えられるんだろうな.

旭川までは指定席をとった.予想通り自由席には多くの乗客が列を作っており,折り返し作業完了後ドアが開くと同時に車内へどんどんと乗り込んでいった.旭川に夕方到着できて,札幌方面への特急列車にも接続するからだろう,乗客は多かった.指定席とっといてよかった.

グリーン車はハイデッカー.道内唯一のハイデッカーグリーンは,やっぱり華がある.引退前にグリーンも乗ってみたいかも.

キハ183系の旅

ガガガガ・・・・と車体を震わせながらゆっくりと網走駅を出発.民営化後の特急にはない,この古めかしい振動が好きだなあ.

 

「アルプスの牧場」をきいたら,さっそく駅弁を開く.

 

網走駅で買った「オホーツク弁当」いただきます.

一見すると具だくさんな弁当だけど,地味にホタテが入ってて嬉しかった.

食べ終わってうつらうつらしていたら,あっという間に北見に着いていた.北見駅からも自由席にたくさんの乗客があった.この感じだと,自由席は7~8割ぐらい乗車率がありそう.

 

北見から先は「特快きたみ」で乗車した区間だ.

険しい石北本線をゆく

ハイライトは常紋峠と白滝~上川の山越え.

常紋峠は,常呂・紋別を結ぶ峠.

古い汽車にはキツい急坂,キハ183系も明らかにスピードが落ちる.

峠頂上付近にある信号場を通過

頂上の常紋トンネルは,いろいろと怖い話があることで有名だが通ってみるとふつうの短いトンネルだった.

トンネルを抜けると下り坂.そろそろと下っていく.

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遠軽で方向転換.

進行方向が変わるのに合わせて,車内の乗客も座席を回転させている.

2分少々停まるので,外の空気を吸いに出た.国鉄時代の雰囲気残る駅では,たばこをくゆらせるビジネスマンが2,3人いた.JR北海道はまだ駅構内は喫煙OKなんだ.そういえば,他の駅でもホーム上に喫煙所があったな.

ということだったが,2020年3月14日の改正で駅構内が禁煙となるようだ.
「喫煙室内を除く駅構内禁煙化」及び「駅構内・列車内のゴミ箱設置見直し」について – JR北海道

遠軽駅を出発.行き止まりの線路から再び石北本線へと走り出す.

_ _

白滝駅手前あたりで左側に見えた山が美しかった.

白滝の山越え区間では,かなり強い雪が降っていた.標高が高いから?横殴りの雪.

白滝駅に着くと,次の上川まで40分間無停車.

この区間には一駅もなく,普通列車も同じように無停車.

スマホの電波も入りづらくなる.やっぱり石北本線は「厳しい」路線だ.

_ _

上川まで降りてくると,雪は止んでいた.ここで特別快速きたみと交換.手前には普通列車も停まっていた.

旭川着!

上川を出ると,次は終着・旭川.

 

そういえば旭川に着く前,外国語の放送も流れていた.キハ183,いつの間に外国語自動放送がつけられたんだ?古い国鉄型には不釣り合いな流ちょうな外国語を聴きながら旭川に入線.

旭川到着!

札幌ゆき「ライラック」と接続

今日の旅は旭川でおしまい.ちょっと早いけどホテルへ行ってグダグダすることにしよう.

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まとめ:流氷をみてキハ183に乗る

以上,北海道フリーパスの旅4日目の記録.

流氷物語号は,網走でパッと思い立って乗ったのだけれど,ちょうど晴れてくれて,流氷もちゃんと接岸してくれていて,なかなかラッキーだった.

あと,前々から乗りたかった石北本線キハ183系にも乗ることができた.

宗谷本線の「サロベツ」にも乗れたし,もう乗り残した列車はないかな~.

 

あっまだ785系と789系1000番台に乗ってないや・・・.

まだフリーパス使えるし,明日乗りに行こう.

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