感動の径・網走観光|網走〜清里【2019夏自転車旅⑱】

記事内に広告が含まれています。

昨年,一昨年は名古屋~苫小牧を太平洋フェリーで移動.

愛車で北海道内をぐるぐる走った.
おかげで北海道内はたくさん走ることができた.

【まとめ】2018北海道自転車旅|大自然に感動し、グルメを愉しみ、被災に涙した旅

「今年の夏は東北も走ってみたいな・・・」

ということで,名古屋から北海道まで東北経由で全部自転車で走ることにした.全部,自転車で
「北海道まで自転車で行く」自分の中では思い切った挑戦だ.でもこういう長い期間の放浪(?)旅は学生の間しかできない,来年からは研究の方が忙しくなるだろう.やるなら今しかない.

名古屋を出発してから北海道内を走り終えて,また名古屋に帰ってくるまで,25日.自分史上最も長い自転車旅の記録.

_ _
<この記事の内容>
18日目:網走~清里

<前の日>
17日目:サロマ~網走

<次の日>
19日目:清里~裏摩周~標津

スポンサーリンク

18日目:網走~清里

民宿「いもだんご村」

民宿「いもだんご村」

民宿にて起床.ふっかふかの布団で熟睡できた.気持ちいい目覚め!

布団で寝るのもテントで寝るのもそんなに変わらないと思ったりするけど,実際に起きた感じはやっぱり布団の方がいいという事実.自転車キャンプツーリングのよさは,そういう「日常」のありがたみを再認識できること.

いもだんご村にて美味しいコーヒーを頂きながら,セコマのパンを食べる.幸せなひとときだ…

外からは眩しい日差しが差し込んでくる.朝食を食べ終えたら,荷物をつける前に泥汚れを落としてチェーンオイルを差す.汚れたままチェーンオイルをさすのは良くないけど,あまりにもギシギシになっているので仕方ない.ささないとチェーン切れそう.

網走「感動の径」

民宿を出発.網走市街の方へ戻る途中にあるのが,「感動の径(みち)」.道自体は普通の道だけれど,「感動」なのは道からの景色.

いい天気だったこの日は,知床連山が地平線の上に見えた.

昨日が雨だっただけに,喜びは大きい.

ここぞとばかりに愛車の写真を撮りまくる(笑)

半日網走観光

せっかく網走に来たんだから観光を.

午前中で網走を観光!

オホーツク流氷館

まずはオホーツク流氷館へ.

天都山の上にある,流氷に関する様々な展示を行うところ.
流氷が発生するメカニズムとか,そこに住む生物とか,興味深い展示がたくさんあった.その中でもっとも面白かったのは-15°Cの世界を体感できるコーナー.タオルを振り回すとすぐカチカチに凍ってしまうあれだ.

自分は温暖な四国に生まれ育って,おまけに寒いのが苦手だから,-15℃の世界なんて体験したことがない.

入口で上着を借りて,中に入ると一気に冷気が襲いかかってくる.さっそく湿らせたタオルを振り回してみると,20秒ほどで棒のように固くなった!すげえ…

しばらくそこにいると,顔がピリピリとしてきた.寒い!退散!

冬の北海道は一日中こんな感じなのかと思うと,自分は温暖な地域しか住めないなあ…と思う.

屋上にある展望台からは,網走周辺の景色を一望できる.昨日雨で行けなかった能取湖,能取岬,市街地のすぐそばにある網走湖,北側には斜里岳,濤沸湖が見えた.

朝に比べると雲が増えてきたのが心配.

網走監獄

網走といえば,ここは外せない「網走監獄」.

網走監獄とは…
博物館 網走監獄は,明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を保存公開している野外歴史博物館です.
もっとも古い建物は,網走に刑務所がやってきて6年後,今から109年も前の建物です.現在と違って木を製材するのも,機械を使わずに手作業で行ったころのこと,太い梁や柱には,囚人達が削ったあとが荒く残っています.
(網走監獄HPより引用)

建物の他にも「北海道開拓と監獄受刑者」をテーマにしたさまざまな展示がなされている博物館.

実際に使われていた建物の中に,受刑者を模した人形が置かれていたり,かつての受刑者に対する刑罰のことや収容者記録があったり,興味深い展示が多かった.

網走には現在も刑務所がある.網走監獄には現在の刑務所における収容のようすや食事・一日のスケジュールなども紹介されていた.収容所は相部屋だったり,独房だったりするけど,畳張りで当然,最低限のものしか置いていない.

これらの展示内容は写真に撮るのは頂けないので撮影はやめておいた.

ただし,最大の見所「舎房・中央見張所」だけは圧倒的に見応えがあったので撮影した.

中央見張り

五つの房が180°放射状に設置されていて,その根元部分(分度器でいう放射線が交わるところ)に見張所が構える,という形状.明治時代に造られたとは思えない立派な建物.

建材である木の香り,積年の受刑者が残した独特の湿っぽい香りが漂う中,しばし独房や共同房を見学した.
房の格子は向かい合う房の様子が見えないように,斜めの格子になっている.房と房の間を歩く者は,両側の房の様子を見ることができるというシステム.

独房のいくつかには,受刑者を模した人形が居座っていた.あまりのリアルさに驚き..

貴重な展示を2時間弱見学.惨いところもあったけど見応え十分だった.

浜小清水・清里へ

網走監獄を出発したら,一度網走市街へ.

ランドリーで洗濯をしている間にお昼ゴハン.今日はちょっと豪勢にスープカレー.木多郎というお店.ちょうどお昼ピーク過ぎの時間に入店,一番人気のラム肉ステーキカレーを頂く.

値段は…かなりのものだけど,味は間違いない.スパイスの香りと高級な辛さがたまらなくうまい.ラム肉はセコマとかで売っているのとは比べ物にならない柔らかさとジューシーさだった.

ただ,こだわりが強すぎるのか,出てくるのにかなり時間がかかったのは残念….

店を出たのは15時前,スープカレーで時間を食ってしまったのでさっさと走る.
網走市街から浜小清水までおよそ20km.晴れていれば美しい濤沸湖沿いの原生花園も,午後からの曇天のせいで,イマイチ.おまけに霧まで出てきて視界も悪い.そんなわけで淡々と走った.

途中浜小清水の道の駅にあるモンベルに寄り道した.まさかこんな北の辺鄙なところにモンベルがあるなんて…網走のランドリーで靴下を片方無くしてしまったので,モンベルで一番安い靴下を買った.

ストームクルーザーを漢気買いしたときにどっさり付いてきたポイントで支払い.実質タダで靴下が手に入った.メンバーズカード持ってきておいてよかった…!

斜里の西から南下して,清里町へ.途中雨が降ったけど,常呂〜網走で降られた滝のような雨では無かったので,まったく問題ない.あの雨のおかげで謎の耐性がついてしまったようだ,

清里オートキャンプ場バンガロー

清里までの道端で野生のシカ(親子)を見かけた.もう何度も見ているので驚きは無いけど,ドスドスッと走る姿は迫力があった.

暗くなってから清里市街に入って,スーパーで買い物を済ませてからキャンプ場へ向かった.

暗い中,街灯も何もない農道のような道を彷徨いながら,「清里オートキャンプ場」に何とかたどり着けた.

清里オートキャンプ場 · 〒099-4404 北海道斜里郡清里町江南807
★★★★☆ · キャンプ場

翌朝雨予報だったので,バンガローにチェックイン.テント立てなくていいから楽チンだ〜

「パパスランドさっつる」入浴&食事

夕食は自炊が面倒だったし,時間も遅かったので清里のとなり,札弦にあるパパスランドさっつるにて食べた.ブラックラーメン,見た目ほど味は濃くない.食べやすくて美味しかった.疲れた身体には濃い味が美味い!

この施設には浴場もあって,390円で入浴できる,安い.ボディーソープ・シャンプーは備え付け,露天風呂もあるコスパ最高のお風呂だった.道の駅だし,車中泊もできそう.

漆黒の農道をジャーっと走ってキャンプ場まで戻って就寝.

暗すぎて何も見えないの図

バンガローもたまにはいいなあ.

まとめ:がっつり観光Day

以上,18日目の記録.

網走ははじめての訪問だったけど,思っていた以上に都会で見所もあって面白いまちだった.ただし,流氷はもちろん見られなかったのでまた冬にでも来てみようと思った.

明日は裏摩周に寄り道して標津まで長距離ラン,かんばるぞお~

霧の裏摩周・地球が丸く見える開陽台|清里~裏摩周~標津【2019夏自転車旅⑲】
「霧の摩周湖」にて幻想的な景色を堪能.午後からは開陽台にて「地球が丸く見える」絶景を満喫.

_ _
18日目走行距離:60キロ
累積走行距離:1495キロ

食費:3,099円
宿代:2,000円(清里オートキャンプ場)
風呂代:390円(パパスランド温泉)
雑費:1,730円(ランドリー+施設見学代)
合計:7,219円

タイトルとURLをコピーしました