小型・軽量なAPS-C機が欲しい!~機材更新計画2023春~

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PENTAX K-30の買い替えを検討中。

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カメラの買い替え考案

買い替えのきっかけ①~K30の不調

今のメイン機であり,唯一のカメラは,2018年に購入したPENTAX K-30だ。

【はじめての一眼レフ】PENTAX K30がやってきた!質実剛健。

2018年に購入したとはいえ,本機の登場は2012年。購入当時で,すでに発売開始から6年経過していた。現在は,そこからさらに5年を経て,もうすぐ11年になろうとしている。当然,RICOHのサポートは終了しており,楽天だと,ボディだけなら5万円でおつりが来る。

そんなK-30の買い替えを検討することになったきっかけの1つは,PENTAX K-30の不具合が,使用時にいよいよストレスになってきたことだ。

過去の記事に書いたが,中古で買った型落ちのK-30は,以下の不調を抱えている。

  • バッテリの接触が悪い(バッテリストッパの破損)
  • 日付のリセット
  • 立ち上げ時の絞り制御不良(「黒死病」)の多発

参考 リコーイメージングスクエア東京探訪&FA31Limitedの修理依頼

上記2つは,リコーイメージングスクエア東京を訪問した際(2021年12月頃)にすでに発生していたが,K-30のサポートが終了しており,部品が無かったことから,修理できなかった。

今は,バッテリを入れても,電源が入らないこともあるし,バッテリを入れなおすと日付を毎回セットしなければならない状況。この状況は,とてもストレスだ。

次いで,絞り制御不良については,PENTAX K-30でよくみられる症状(いわゆる「黒死病」)で,絞りが開かず真っ黒の写真になってしまうものだ。今までは,年に1回あるかないか位の頻度だったが,最近では,バッテリ投入時に頻発するようになってしまった。

(「黒死病」については,以下の記事に詳しい)

【要約】K-30/K-50における絞り制御機構不良に関する調査
以前コメントしていただいた方からの情報によると、Pentax Forum(海外サイト)の以下の記事でK-30やK-50における絞り制御機構の不良問題について、ユーザーにアンケート調査を行った結果が示されている。 Pentax Apertur

これは,非常に不安な症状。今はバッテリ投入時にのみ頻発するが,もし通常使用時に突然,撮った写真が真っ黒になってしまったら….と思うと不安でたまらない。

1月の大阪旅行にも持ち出した

このように,メイン機で唯一の手持ち機であるK-30は,撮れる写真に不満はないし,写真の基本を教えてもらったカメラなので,これまでの使用には十分満足しているが,いよいよ不調がストレスになってきたので,買い替えを考え始めた次第だ。

買い替えのきっかけ②~資金源

買い替えを検討するきっかけの2つ目は,後期課程(博士課程)の経済支援に目途が立ちそうなことだ。

現状ですでに,博士3年を最低限生きていくための経済支援が確約されている。ただ,これだけでは,高い写真機材を買うほどの余裕はない(厳密にいえば,ないわけではないが,先行きが不透明なので大判振る舞いは控えたいような状況)。

これに対して,つい昨日,博士課程の経済支援の申請書を書き上げ,投稿した。これの採否が4月中旬ごろ判明する。採択されれば,経済的にはかなり余裕ができるので,これを原資の1つとすることを考えている。

いままでは,「奨学金」という名目の収入(+わずかばかりのブログ収益)で生活してきた。それゆえ,あくまでも「学資」である資金を,趣味の機材につぎ込むのには,後ろめたさを感じていた。これが,機材,ひいては趣味のステップアップの妨げになっていた感は否めない。

一方,今回の経済支援は,名目上は「研究専念支援金」であるものの,一応,自身の計画を目一杯アピールしたうえで,自分の実力に対して付与されるものだ。しかも,別途,研究費が(わずかだが)もらえるので,毎月の支援金は,実質的な「給料」のようなものだ(就職していく同期に比べれば,悲しいくらい少ないが)。これだったら,ちょっとくらいは趣味に使ってもいいだろう。

と書いておきながら,実際はLimitedレンズを買っている。

あとは,ほとんど使用しなくなった4Kビデオカメラや,それ用のガンマイク,キットレンズ,さらには,モンベルの冬シュラフ(これはとある伝手を通じて,労力の「見返り」として実質タダで手に入れたもの)などを売却して,キャッシュアウトを減らす予定。カメラ関係については,各所へ査定を出して,なるべく高く売りたい。

主な撮影シーン

さて,新しいカメラを買うにあたって,まずは最近の主な撮影シーンを洗い出してみた。ここから,今後,活躍しそうな場面を考えて,必要な性能を見出すことが目的だ。

それでは,最近の撮影シーンと,今後増えてきそうな撮影シーンを列挙してみる。上から順に頻度が高い。

  • 旅行のスナップ
    • 風景
    • 人物
    • 食べ物
    • 建物
  • 模型製作の記録
  • ブログ用の物撮り
  • 出張先での鉄道撮影
  • 鉄道写真
  • サイクリング・ツーリング先での風景撮影

やはり,もっとも多いのは旅行へ持ち出すこと,そこでスナップを撮ることだ。ブログに載せている写真の大半がこのタイプ。

次は模型。今はほとんどブログに書いていないが,落ち着いたらぼちぼち書いていく予定。それと,物撮りにもチャレンジしたいと考えている。この辺は,主なシーンというより,今後増えていきそう(増やしたい)シーン。

これはiPhoneSEで撮った写真。マクロレンズと組み合わせて,大きく寄った写真を撮ってみたい。

鉄道については,出張先でちょっと撮ることの方が多そうだけど,駅撮りもあきらめたわけではない(中断しているだけ)なので,いずれもリストアップした。

サイクリングは,最近もっぱらiPhoneを持ち出すことが多い。もし,また遠くへ出かけることがあれば,新しいカメラを携えていきたいと考えているが,これから数年では頻度が低くなるだろうと思って,リスト末尾とした。

求められる性能の公分母

以上の使用シーンもふまえつつ,新しい機材(ボディ)に求められる性能を考えた。その結果,いまのところ以下の3つを満たしているカメラ(ボディ)が嬉しいという結論に至った。こちらも,上から順に優先度が高い。

  1. 小型・軽量・薄型→コンパクト
  2. 使っていて愛着が湧く
  3. ある程度の高画質(K-30以上)
  4. チルト液晶(モニタ,バリアングルでない)
  5. 動画性能(概ねiPhone以上)

小型・軽量・薄型→コンパクト

K-30と同等,もしくはそれより小さく・軽いくらいの機材が望ましい。

K-30は,APS-C機の中では標準~やや小型くらいのサイズ感だと勝手に考えているが,このサイズでも,ズームレンズが付くと持ち出すのが億劫になることがある。単焦点レンズを付ければ,リュックサックくらいには入れることができるが,出張先に持っていこう!みたいなことにはならない(できない)。

K-30を5年ほど使ってきて,画質で後悔したことはほとんどないけれど,ちょっと大きくて重たいがゆえに,持ち出さなくてiPhoneでしか写真を撮れずに後悔したことは何度となくある。

たとえば,ついこの間の京都出張では,出先からの帰り道(烏丸通)で見えた,東本願寺と京都タワーの写真を撮り損ねた。しぶしぶiPhoneSEで撮って,後悔したばかり。画質は悪くないのだが,夜間や動体の写真を撮りたい,ボケを作りたいといったときには性能不足を感じる。

この景色を,お気に入りのカメラでしっかり撮れたら・・・と思うときほど,むなしいことはない。

参考 新幹線でサクッと京都出張記|増備が進むN700S

せっかくカメラを買い替えるんだったら,上記の撮影シーンをカバーしたうえで,日常でもカメラを持ち出すようにしたい(と思っている)。カメラは,写真を撮る道具なのだ。

したがって,小型・軽量・薄型で,リュックサックのみならず小型のショルダーバックにも入れられるような,持ち出しの億劫さがないコンパクトなカメラが第一条件となってくる。少なくとも,K-30よりは小型・軽量(ボディ590 g)・薄型であると嬉しい。APS-C機でこれと同程度もしくは小型となると,ミラーレス一眼も,十分選択肢に入ってくるか。

使っていて愛着が湧く

これはちょっと感覚的な条件になるが,「使っていて愛着が湧く」かどうかは重要なファクタだと思っている。

大学1年生のとき,サイクリングをはじめるにあたって,自転車を選ぶことになった。星の数ほどあるロードバイク・シクロクロス・MTBから,自分の愛車を選ぶには,スペックだけでは絞り切れないし,愛着が湧くかどうかはイメージできなかった。だから,結局最後は,「欲しいと思った自転車を買え!」で決めていった。

カメラもこれと同じことがいえると思う。スペックだけでは絞り切れなくて,実際にその機材で写真を撮って楽しいか,持っているだけでニヤニヤできるか,というファクタが大きい。

このファクタを具体的な要件に落とし込むと,

  • デザイン
  • シャッターフィーリング
  • ファインダーからの見え方

あたりになってくるのだろう。

これまでK-30を使ってきて,なおかつ,周囲のカメラ愛好家のブログなど読んで,デザインについてはなんとなくぼんやり「こんなのがいいな」が定まってきている。無理やり文字にすると,「フィルム時代の面影を持ちつつ,ちょっとメカメカしくて,なおかつコンパクトなカメラ」だ。

一方,シャッターフィーリングやファインダーについては,K-30を5年間使って来たゆえ,どうしても一眼レフに寄ってしまう。ここは,最初の「コンパクト」という条件に干渉する。ミラーレスの静かなシャッタ音やEVF(電子ビューファインダ)は,受け付けられないかもしれない。でも,それは慣れの問題であって,こだわってはいけないと思っている。

ある程度の高画質

画質については,K-30以上の画質があればOK。先に書いたように,PENTAX K-30の画質で,後悔したことはほとんど(まったく)ないからだ。

現在の一眼レフ・ミラーレス一眼は,ほとんどK-30(1600万画素程度)以上の画素数で撮影できるはずなので,この条件はほとんど制約を課さない。

じゃあ,画質が高ければ高いほど望ましいかというと,そうでもない。なぜなら,撮った写真をそこまで大延ばしすることもない(最大でもブログの写真くらい)からだ。トリミングはある程度使うけど,それでも,1枚を20-30%拡大するのがせいぜいだ。したがって,めちゃくちゃ高画素である必要もない。2000万画素程度あれば満足できそうかなと考えている。

チルト液晶(バリアングルでない)

模型撮影や物撮りにあると便利。K-30にはこれがなくて,テーブルの上で物撮りするときに難儀した。

バリアングルは,自撮りしないし,光軸もずれるので不要。

iPhone以上の動画性能

旅行先の動画は,もっぱらiPhoneSEで撮っているので,ちょっと動画を撮りに行きたい・撮っておきたいとなったときに,iPhone以上(現状ではiPhoneSE以上)の動画性能を持っていると嬉しい。

ここで基準となるiPhoneSE(第2世代)では,

  • FullHD(1080p)/30fps
  • FullHD(1080p)/60fps
  • 4K/30fps

の動画を撮影できる。

つまり,4K/30fps以上の動画性能あれば嬉しい。

ちなみに,過去に購入したSONYの4Kビデオカメラ(SONY FDR-AX45)は売却する予定。

参考 鉄道動画用4Kビデオカメラがやってきた!初めての撮影記~中央西線新守山駅

参考 【SONY】鉄道動画撮影用のビデオカメラが欲しい!

もともと,このカメラは,鉄道動画をやってみたかったけど,K-30の動画性能が乏しすぎるために買い足したもの。やってみたら,本格的な撮影は,駅撮りでも労力が大きくて,自分はスチル(静止画)派なんだな~と気づき,このカメラは出番がほとんどなくなっていた。そんなことから,FDR-AX45は手放して,新規カメラ購入費の足しにすることにした。

ここに書いた「求める性能の公分母」は,あくまでも「目安」に過ぎない。自分が使っていて楽しいカメラを選ぼう(結局は,自分がイチバン欲しいと思っているカメラを買うことになるだろうから,ここで言い訳しておく)。

次の記事で,気になっているカメラについて,具体的に書いていく予定。

(つづく)

PENTAXが本命だけどFUJIFILMが気になる話~機材更新計画2023春~

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