奨学金関係で京都へ行く用事があったので,日帰りで行ってきた。東海道新幹線は,ますますN700S系が増えてきた。
のぞみ自由席で行く京都出張
往路はN700A(のぞみ215号自由席)
昨年度も,この関係の用事で,京都出張したことがあった。2021年12月だったが,このときはN700S系新幹線を狙って指定席をとった。名古屋→京都間を,のぞみ213号指定席に乗車した。
名古屋から京都まではのぞみで30分。短い時間だったが,とても快適だったので,
続いて,昨年12月の大阪出張でも,まったく同じ列車の指定席に乗って行った。同じN700でも,N700AとN700Sとは,別の車両。乗り心地は「フルモデルチェンジ」に恥じない,極上のものだった。
この2回の乗車で,700Sの乗り心地はだいたいわかった。しかも,のぞみの指定席が予想以上に混んでいたので,今回の京都出張では,特に列車を決めず「のぞみ」の自由席に乗って行くことにした。
乗車したのは,「のぞみ215号」の自由席。上記の列車の1本あとの「のぞみ」だ。コンコースを抜けてホームに上がったら入線してきたので,そのまま飛び乗った。
自由席は1号車から3号車まで。3号車,2号車,1号車と歩いていくにつれ,車内の混雑が減っていくのは,どの「のぞみ」でもだいたい同じ。3号車は窓側・通路側含めて85%くらいの乗車率。2号車は75%くらい,1号車は,通路側が半分以上空いているくらいの乗車率だったと思う。今回は,1号車の通路側に座った。
名古屋から京都まで,「のぞみ」だと30分ついてしまう。PCで申請書を直し,疲れたのでボーっとしていたら,京都についてしまった。30分はほんとに速い。
京都市営地下鉄にチョイ乗り
さて,京都駅に着いたら,出先へ移動するために,京都市営地下鉄に乗車した。京都へは,修学旅行も含めて何度か行ったことがあるが,まだ地下鉄は未乗だった。
乗車,といっても,京都駅から北へ真っすぐ延びる「烏丸通」の下を走る「烏丸線」を数駅乗車しただけだったが,一応初めてなので,面白かった。
京都市営地下鉄を運行する京都市交通局といえば,経営状況が芳しくないことでニュースになった。京都市交通局では,状況を周知すべく,以下のようなページによって情報発信している模様。
このページの下の方にあった文言が,京都市交通局の実情を切実に書き表している。
市バス・地下鉄は、新型コロナウイルス感染症の影響により、両事業ともに経営環境は激変し、事業の存続すら危ぶまれる状況にあります。
民間ならまだしも,お役所の公営交通がここまで直接的な表現をすることは,あまりないように思われる。それだけ,経営が苦しいのだろう。たしかに,この日乗車した烏丸線:京都⇔四条間でも,乗客のほとんどが座席に座れていた。府庁所在地の京都市の中心駅である京都駅を通る列車がこの様子だと,たしかに,経営は苦しいことが考えられる。
同じ公営地下鉄でも,名古屋市営地下鉄だと,たとえば名古屋⇔栄 間なんかは,昼間でも座れないくらい混んでいる。
ただ,コロナからの旅行需要回復で,外国人観光客が戻ってくれば,多少状況は改善するかもしれない。これに対して,この日,京都市内を歩いてみると,コロナ真っただ中の2020-2022年よりは外国人が増えていたように感じた。多少は観光客は戻っているのかもしれない。これが,京都市交通局への利益につながればいいのだが。
蕎麦屋さんのかつ丼定食
今日の用事は四条駅周辺で,午後からだったので,それまでに腹ごしらえ。
GoogleMapで適当に調べて,おいしそうな蕎麦屋さんがあったので,そこへ入ってみた。
「信州そば処 そじ坊 四条烏丸FTスクエア店」。四条烏丸交差点から東へちょっと行ったビルに入って,B1Fに降り,奥の方へ入ったところにあるお店だ。
このお店,場所こそわかりにくいが,店員さんは感じがいいし,食事の提供も早くて,素晴らしいお店だった。注文したのは,かつ丼定食。蕎麦屋のかつ丼は美味い。冷そばもさっぱりしていて食べやすかった。店内には,老若男女のひとり客が多くて,働いている人のランチに人気のようだった。
帰りはN700S(のぞみ250号自由席)
出先での用事が終わったのは午後7時頃。懇親会のようなものがあって,軽く飲酒したので,気持ちよくなって,京都駅まで20分くらい歩いた。
烏丸通を南下していくと,東本願寺の影にみえる,まっすぐ伸びる京都タワーが綺麗だった。カメラを持ってこなかったのを後悔した(持ってこようとしたのだが,ビジネスバッグに一眼レフは入らなかった。コンパクトなカメラが欲しい…!)
烏丸通の京都駅付近には,多くの外国人観光客が見られた。コロナによる水際対策がようやく緩和されて,早速京都への観光をしに来たようだ。観光需要の激減ですっかり打撃を受けてしまった京都市内の観光業界が,これで多少でも回復するか。
駅前・エキナカのお店で土産を買って,さっさと新幹線ホームに上がった。きっぷは買ってあったし,研究関連でやることはいっぱいあったので,名残惜しいがすぐに名古屋へ戻ることにしたのだ。
帰りも列車を決めず,すぐホームへ上がると,ちょうどN700S系の「のぞみ250号」が出発直前だった。なんたる幸運。
と書いたが,N700S系は東海道新幹線で相当本数走っていることは,この記事に書いた。だから,「なんたる幸運」とまでは,もう言えないくらいかもしれない。「ちょっとラッキー」くらいか。
それでも,新車に乗れることはやっぱり嬉しい。これからは,N700Aの方が置き換えられていくから,鉄道マニアとしてはそちらに乗って行くべきなのだろうけども。
「のぞみ250号」の自由席は,行きと同じく,3→2→1号車と編成端へ行くにつれ,乗車率が下がった。ただ,窓側が空いていないのはどの車両も同じだった。コロナの時は,どの列車もほんとにガラガラで,窓際なんて座り放題だったのに。東海道新幹線の需要は,力強く回復しているように思えた。
京都から名古屋までの30分は,疲れてぼんやりして過ごした。
名古屋駅15番線に到着したのは20時過ぎ。3割くらいの乗客が降りた。東京までいく乗客が多いようだ。
1号車後ろ寄りから,出発のようすを撮影した。N700Sの顔は,デビュー当初はなんだかひしゃげていてかっこ悪いなと思っていたが,見れば見るほどかっこよく見えてきて,最近ではN700Sの方がN700Aよりかっこよく見える。
東海道新幹線ホームの十八番,「安全ヨシッ」と「乙女の祈り」に促され,N700S系は静かに,力強く加速していった。動画を観てもらうとわかるが,加速力が素晴らしいのもこの車両の特徴。
このあと,下宿まで帰って,すぐに寝た。それにしてビジネススーツ・シューズ・バッグは疲れる。四条から京都まで革靴で歩いたせいで,2日くらい脛が筋肉痛だった。ビジネス(busy-ness)とは,なかなか絶妙な表現だ。
*
以上,新幹線で行く京都出張の記録。
京都市内を久々に歩くと,コロナ禍にはまるっきり見られなかった外国人観光客がちらほら見られた。
コロナ前のように,外国人観光客であふれかえる前に,こんどは観光で京都へ行っておきたい。その時までには,ちょっとコンパクトなカメラが欲しいなあ。
(おわり)
【コロナ禍の東海道新幹線の乗車記】