PENTAX K-30+FA 31mm Limitedで日本三景「松島」~伊達政宗公の息吹を感じて

2月下旬に出かけた仙台旅行。2泊3日での旅行で,2日目は仙台から松島まで日帰りで散策に出かけた。

PENTAX K-30+smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limitedにて,日本三景「松島」の写真を撮って来た。

日本史のことは詳しくないけれど,伊達政宗公の息吹と美意識が感じられる散策で,とてもよかった。

FA 31mmLimited+カスタムイメージで撮る「松島」

写真は,Lightroomでなく,PENTAX K-30の「カスタムイメージ」をつかって,ボディ内現像した。はじめてのボディ内現像なので,若干,露出調整が甘いところがあるが,そこはご愛嬌。

仙台駅からJR仙石線に乗って,松島海岸駅から散策をスタート。

まずは景勝地・福浦島へ。通行料金を支払って,こんな橋を渡る。これは,「福浦橋」。赤く塗られた欄干が,いかにも日本らしい。この橋を渡ると,福浦島に行ける。

福浦島は,ごく小さい島で,散策路が整備されている。福浦橋を渡る前にもらったパンフレットによると,1周しても1時間くらいで回れそうな感じだった。

散策路の途中にある見晴らしスポットから,松島湾にうかぶ島を撮ってみる。今日は曇り空だけど,さすがは「日本三景」。風光明媚ということばが良く似合う,落ち着いた景勝地だ。

「松島」と名前が付いているけれど,ほんとうに島々に松が生えている。興味深い景色だ。

そうはいっても,まだ若者なので楽しみは「花より団子」。花鳥風月を本気で味わうのは,年取ってからで十分間に合う。

福浦島から,松島の方へ戻って,松島さかな市場へ。松島といったら,やっぱり海鮮だよね~ということで,仙台に来る前から行きたかった場所だ。

マグロの寿司や海鮮丼も捨てがたかったが,今回はホタテの焼き串とカキバーガーをチョイス。

これだけ海が近い場所だから,当然,新鮮でおいしい(連れは海鮮丼を食べてたので,ちょっと分けてもらった,こちらもおいしい!)。

松島といえば,カキが有名。ちょうどシーズンで,焼き牡蠣小屋はひとでいっぱいだった。昼時だったこともあって,焼き牡蠣は,注文から食べるまでに40分待ち。。泣く泣くあきらめた。

焼き牡蠣のために,微妙に空けていたお腹は,さかな市場近くにある伊達政宗歴史館の「伊達カフェ」で満たした。

このあたりは,どこへ行っても伊達政宗が登場する。写真の「政宗パフェ」はここでしか食べられない,和洋折衷のパフェ。レアチーズケーキがのっていたり,大福の餡が,小豆でなくコーヒー味(!)だったりと,食べてて楽しいパフェでもあった。

お腹も満たされたので,もうすこし松島を散策。ここからは,歴史的な建造物たちもめぐってみる。

ちょうど松島観光街のまんなかにあるのが,瑞巌寺五大堂。木造でこぢんまりとした寺(堂)だけど,造りはきっちりしている。精緻な彫刻が目を惹く。ちなみに,1604年建立。いろいろ寺を見てきたけど,これはなかなか素晴らしい。

手前にある橋は,「すかし橋」という。名前の通り,橋の床板が間をあけてつけられていることから,下がみえる。橋は短いけれど,意外と高さがあって,結構怖かった。100mくらいのビルだったら,高すぎて恐怖感が薄れるが,この橋くらいの高さだと,ちょうど下側が鮮明に見えるので,一番こわい。

五大堂は,ちょうど松島湾をのぞむように建っている。五大堂の周りにある松の木の間から,さっき渡った福浦橋がみえた。

この瑞巌寺の本堂は,すかし橋を戻って,国道の反対側(山側)にある。ついでなので,こちらも行ってみた。

ついでと書いたが,この瑞巌寺にあるいくつかの建物は「国宝」だ。素敵な道を歩いて,観覧料を支払って(Suicaで支払えた!),本堂へと向かう。

残念ながら,本堂内は写真撮影禁止。本堂内では,いくつかの「間」が公開されていた。武将たちの居る表側の「間」は,金箔で彩られた荘厳華麗なものだった。一方,本堂裏手側の「間」は,墨絵のふすまと畳だけの,質素で落ち着いたものだった。

総じて,独眼竜政宗公の,相当な美意識を感じられた。写真を撮れないのが大変惜しい。が,これは生で見るからこそ面白い場所なのかも。

瑞巌寺のとなりにあるのが,円通院。こちらは1647年建立の日本風の庭園があるお寺。戦乱のなかの豪快さと激しい息吹を感じられた瑞巌寺とは異なり,こちらは,伊達政宗の嫡孫(ちゃくそん)光宗の菩提寺(ぼだいじ)だそう。政宗の子・忠宗の愛息が,若くして亡くなってしまった悲しみを癒すために,江戸から移築されたらしい。

瑞巌寺にもこういう庭園があったけれど,歩いているだけで心が落ち着くような,透き通っていくような感じがした。境内のなかは撮影OKだったので,PENTAXのカスタムイメージ「銀残し」で切り取ってみた。苔むした道の左右に伸びる冬枯れの木々が,ひっそりとした雰囲気を作り出している。

こんな道を歩いてゆくと,苔むした先に三慧殿(さんけいでん)がある。これが光宗の霊廟(れいびょう)。しっかりお参りしておいた。それにしても,苔が綺麗だなあ。

こんな感じで松島散策を終え,かえりもJR仙石線で,松島海岸駅から仙台までもどった。205系のラッピング車!首都圏で活躍してた頃は,こんなラッピングされるとは思ってなかっただろうな。

以上,PENTAX K-30+smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limitedにて「松島」の写真たちをお送りしました。

K-30の「カスタムイメージ」をつかったボディ内現像は,Lightroomほど細かい調整はできないけれど,K-30とLimitedレンズが出す「素材の味」を生かしてくれるのがGood。

しばらくは,このボディ内現像を勉強しつつ,PENTAXが出す味を存分に味わいたい。

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