小淵沢からのんびり小海線で、終点の小諸駅までやってきた。
今日は高崎に宿がとってある。小諸まで来れば、もう高崎は目と鼻の先に見えるけど・・・実際の道のりは意外と長い。
小諸からは軽井沢までしなの鉄道で移動。
軽井沢と横川の間には「碓氷峠」があり、あまりの急勾配に在来線は廃線となってしまった。
そんな険しい軽井沢横川間、ありがたいことにJRバスが運行されている
しかし、もう終バスは行ってしまっていたので
北陸新幹線に課金して高崎まで一気にワープすることにした。
【3セク】しなの鉄道|小諸→軽井沢
小諸駅でJRからのりかえ
小諸駅に到着。
JR小海線の入線したホームから跨線橋を渡って、軽井沢方面へ向かうしなの鉄道の普通列車に乗り込む。
のりかえ時間が少ないから小走りで行ったけど、普通に間に合った。
しなの鉄道は、北陸新幹線(かつては長野新幹線)の開通によって第3セクター化された路線。
- 篠ノ井~軽井沢間「しなの鉄道線」
- 長野~妙高高原間「北しなの線」
2路線しかないけれど、主要都市を結んでいる重要な路線。
もちろん第3セクターなので18きっぷはつかえない。
したがって、別途運賃(480円)を支払って乗車することになる(小諸~軽井沢の運賃は、乗り終えた軽井沢駅の改札にて精算)
小諸 18:55 →軽井沢 19:20
JR(国鉄?)の雰囲気残る車内
しなの鉄道は一応第3セクターだけど、さっきの写真でわかるとおり車両は国鉄型。
ということで車内で過ごしている感じは、JR線に乗っているのとあまり変わらない。
これは朝乗ってきた「あいの風とやま鉄道」も同じだった。
新幹線と同じドアチャイム
国鉄型115系1000番台の轟音モーターin 第3セクターしなの鉄道 pic.twitter.com/kUeQ1phnfj
— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) March 31, 2019
ドアチャイムは新幹線と同じモノで、床下からは国鉄の爆音モーターが響いてくる。
現役でバリバリ走っている115系に乗ることができるなんて、なかなか幸せだ。
「しなの鉄道線」
篠ノ井からずーっと延びてきていて、小諸~軽井沢はその末端区間となる。
- 新幹線の停車駅である上田駅
- 起終点の軽井沢駅・篠ノ井駅
- 小海線接続の小諸駅
がJRとの連絡駅。
ちなみに篠ノ井=長野間は、今んところ「信越本線」として生き残っている。
もし篠ノ井から長野がしなの鉄道に編入されたら、
JR東海の長野行特急「しなの」の乗り入れの話とか、長野新幹線との乗り換えとかがいろいろ面倒になるからJR的には嫌なのだろう。
→断崖にへばりつく秘境駅・JR中央本線定光寺駅を散策|特急しなのが高速通過!
路線図を見あげながらそんなことを考えていたら、あっという間に軽井沢に着いた。
北陸新幹線E7系自由席|軽井沢→高崎
軽井沢駅にて、横にはかつて信越本線・碓氷峠越えで使われた機関車が保存・展示されている。
しなの鉄道の改札で、小諸=軽井沢の運賃480円を払って、新幹線乗り換え口へ向かう。
軽井沢=横川区間~碓氷峠で分断~
さて、軽井沢から高崎へアクセスするには
- JRの連絡バス(1日7,8本)
- 北陸新幹線
この2つの選択肢しかない。
「在来線や第3セクターは?」→ありません
面白いことに、路線図を見ると軽井沢=横川間だけプツリと路線が途切れてしまっているのだ。
本来ならJRバスに乗って、横川から18きっぷをつかって信越本線に乗り継ぐのが最安ルート。しかし1日7本(通常期)しかないので、かなり窮屈なスケジュールになるし、そもそも18時過ぎに終バスなので今回はバスには乗れない。
軽井沢=横川間には、JRでも有数の難所「碓氷峠」がある。
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かつては国鉄がこの区間にも在来線の線路を敷いていた。66‰もの超級勾配を、アプト式や機関車を使って息を弾ませながら登ったり、あるいは暴走を必死に押さえつけながら下ったりしていたのだ。
しかし、そんな試行錯誤は長野新幹線の開通でどうにか解消された。勾配対策が施されたE2系(現在はE7系)のみが、碓氷峠トンネルを越えていくことができる。
普通であれば「並行在来線」として、第3セクター化されるが
軽井沢=横川間の碓氷峠だけは、運行に莫大なコストがかさむ上に、利用客もそこまで多くないことから第3セクター化されずに廃線となった。
今は碓氷峠をJR関東バスが在来線の代行として、1日7~8本往復している。
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廃線区間は遺産として保護されているので、機会があればまた行ってみたい。
ブラタモリでタモリさんがEF63の運転体験やってたところだ。運転体験やってみたいけど、講習とか本格的に受けないといけないし、お金もかかるっぽい。
自由席特急券分割で乗車
18きっぷ旅(といいながら全然18きっぷ使ってない)も最終盤。
最後は新幹線で高崎へ。
軽井沢→高崎の区間において、
- 軽井沢=安中榛名
- 安中榛名=高崎
の隣駅間は、自由席特定特急料金が設定されている。
したがって特急券は安中榛名で分割した方が120円安くなる。
通常:軽井沢→高崎 ¥1,840
分割購入:
軽井沢→安中榛名 ¥860
安中榛名→高崎 ¥860
=¥1,720(←120円オトク!)
新幹線の特急券分割購入については、このほかにもいくつか使える区間がある。
これを知ってるだけでも新幹線代を結構節約できるので、また別の機会に詳しくまとめてみようと思う。
あさま630号東京行自由席
軽井沢駅新幹線ホームにやってきた。
案内表示には「あさま」と「かがやき」の文字。
長野新幹線時代は「あさま」しか無かった。北陸延伸によってバラエティが増えた。
「あさま」は各駅停車かと思ったけど、本庄早稲田のみは通過するから「各駅停車」とは案内できないっぽい。本庄早稲田駅の存在意義・・・
東海道新幹線のホームとは違い、静かで列車の往来が少ないホームだ。
乗車するのは
軽井沢 19:40→ 高崎 19:59
「あさま」はかつて長野新幹線の看板列車だったけど、北陸延伸で「かがやき」「はくたか」が誕生。
看板列車の座は「かがやき」に譲って
「あさま」の愛称は長野~東京間のみを運行する列車に残された。
側面のマーク下には「JR EAST」の文字。
E7系だ。
2号車自由席窓側に着席。
軽井沢から結構乗車があったけど、長野からの列車なのでそこまで混雑していない。
高崎まで20分弱。
軽井沢を出るとすぐに長いトンネルに入った。
これが先ほど紹介した「碓氷峠トンネル」だ。かつての信越本線よりは北を通る迂回ルートではあるものの、急勾配であることには変わりない。
しかしそんな急坂を、新幹線はいとも軽やかに下っていく。技術の進歩はスゴい。
あ、そういえばE7系はヘッドレスト動かせるんだと思って、ガチャガチャ調節してたら安中榛名に着いてた。あっという間に碓氷峠を下りきったようだ・・・
安中榛名駅は、新幹線のみが止まる駅で信越本線との連絡はない。それどころか公共交通機関すら無いみたいだ。
駅名に榛名と冠されているが、駅北側にある高崎市榛名地区や観光地である榛名山に向かう路線バスなどの公共交通機関は無く、これらの地域の玄関口になっているとは言いがたい。
Wikipediaでもヒドイ書かれようだ・・・
そんな安中榛名駅を出発すると、左側車窓からはぽつぽつと光る街の灯りが見え始めた。
最近近眼が進んで、光がなんか拡散したようなぼやっとしたような見え方になる・・・ちょっと眼科に行かないとやばいなあ、免許更新もあるし・・・
車窓を眺めているとE7系は減速を始め、ものすごいブレーキ音を響かせながら高崎駅に停車。
E7系は高速性能がそこまで求められてないから、最近の新幹線にしては顔が短い。
その顔に使われている青色の塗装と金色の帯がメチャクチャ格好良くて好き。
(ブレーキ音がうるさいのは、まあご愛敬ということで・・・笑)
【こちらもオススメ】
高崎1-2-3ホテルに宿泊
今日のお宿は
楽天トラベルで、激安パックを投げ売りしていた【高崎1-2-3ホテル】。
無料朝食&大浴場付きで3500円/泊。かなりの割引率だ・・・
楽天トラベルとかBooking.comは、直前予約するとこんな風に余った部屋が投げ売りされていることがあるので、僕みたいな適当に旅してる人にはありがたい。また別記事でこのことは詳しく紹介しようと思う。
充実の2日目がおわった。
まとめ:JRバスにも乗ってみたい
今回は時間が遅かったから、残念ながら軽井沢=横川の区間で運行されているJRバスには乗れなかった。
だけどJRバスは、ちゃんと碓氷峠を越えてくれるので
また機会があれば乗りにいって、かつての国鉄の努力をじっくり味わってみたい。
3日目は高崎から名古屋へ帰ります。
普通に18きっぷで帰っても面白くないので
湘南新宿ラインのグリーン車に乗ったり、東海道新幹線で静岡区間をワープしたり・・・
次回記事をお楽しみに・・・!