6月の週末、
日が長くなり、暑くなってきた初夏の名古屋を抜け出して
日帰りでビーナスラインと高ボッチ高原を走ってきました。
林道っぽい登りの先にある「高ボッチ高原」
そして信州ツーリングの定番絶景ロード
「ビーナスライン」
鈍った身体で登って登って・・・
高原の涼しく澄んだ空気を
全身で浴びてきました。
信州の山は、名古屋に近いのに
名古屋には無い非日常感が味わえるので好きです。
高ボッチ高原
出発前は
日帰りでビーナスラインを走破しよう!
と意気込んでいましたが、美ヶ原を登り切れる自信が無かったので
その代わりにと、名古屋から特急一本で行ける塩尻に近い
標高もそこそこある「高ボッチ高原」、
そしてその先の霧ヶ峰まで登ってみることにしました。
始発の「しなの」で塩尻へ
特急ワイドビューしなの1号 長野行き
名古屋を7時に出発して、9時過ぎに長野県の塩尻に着きます。
「始発だし、名古屋から離れる方だから自由席で大丈夫だろう~」
と思っていましたが、意外や意外、
最寄り駅から乗ると
ほとんど席が埋まっていました。
なんとか通路側の席を確保できました。
「やれやれなんでこんなに混んでんだ・・・」と思っていたら
中津川・多治見あたりで結構な人が降りて、
僕の隣の窓側席に座っていた
サラリーマン風の方もここで降りました。
「名古屋からブルジョワ通勤うらやましい・・・」
と思いつつ窓側に座ります。
ここから先はひたすら岐阜長野の山の中を快走します。
個人的にはこの中央本線の、山の中の区間が好きです。
旅してる感満載だし、自然の中を通るだけでワクワク感が高まります(都会民なので)
あと、「2時間」の乗車時間は
特急列車の乗車時間として、ちょうどいいです。
長すぎず、短すぎず、
今日のツーリングで走る風景を想像しながら・・・
流れていく風景を眺めていると、ちょうどいい頃合いに塩尻駅に到着です。
今回初めての乗車となった「しなの」
乗り心地もよく、風景も楽しい
いい特急でした。
塩尻からひたすら登る
塩尻駅に到着したら
輪行を解除して、出発します。
一応、日帰りのつもりで
距離は80kmですが
獲得標高が多めなので、駅到着後すぐの出発です。
塩尻駅から市街地を抜けて松本市に入ります。
「高ボッチスカイライン」に入ると
すぐに登りが始まります。
斜度は確か、7~8%ぐらいだった気が・・・
序盤からずーっと登りです。
そして道はすぐに1車線になって
林道チックな雰囲気に。
坂の斜度はまあまあですが、一定の登りなので
とにかく急がずに登ります。
景色は、、、高原に着くまでほぼありません(笑)
ひたすら背の高い木が、頭の上を覆っています。
舗装もあまりよくないですが、とにかく頂上目指して登るのみ。
半分くらい登ったかな?
というところでオフロードバイクが砂利道を走っていくのが見えて
「こんなところでスゴいなあ・・・」
と思っていたら、上からフルサイズのカメラを持った熟練のカメラマンが
オフローダーを撮影していました。
しかもオフローダーは何度も同じトコロを行ったり来たり。
もしかしたら「ツーリングマップル」の撮影!?
珍しかったので写真に収めて、のこり半分をまたゆるゆる登ります。
頂上は別世界
麓のスカイライン入口から1時間以上?登ってようやく
到着!!
高ボッチ高原!!
空の青色
アルプス連峰にかかった白い雲
高原を覆う深緑
登った甲斐がありました。
海抜はなんと1,600m超え。
遙か遠くには「日本の屋根」
アルプス連峰の稜線が美しいです。
ここまで高いところにくると、「屋根」と肩を並べられたような気がして
結構うれしいものです。
松本・塩尻市街が遙か下に見えます。
こう見ると、やっぱり長野って山深いなあと思います。
街から街へ移るたびに、山を超えなければならないのも納得です。
高原から少し移動すると、今度は諏訪湖が見えました。
周りの街は諏訪市街です。
空気が澄んでいて気持ちいい!!
一本満足バーを頬張りながら、絶景を独り占め。
頑張って登った人だけに与えられる、至福のひとときです
食べ終わったらここからは諏訪市街を目指して
国道20号線までひたすら下っていきます。
たくさんの自転車ブロガーさんが書かれているとおり
下りの舗装が悪いので、登り以上に神経を使って下りました。
諏訪まで下ってお昼
30分ほど下って、岡谷あたりの高速道路を
旧中山道を通ってパスして
正午過ぎに岡谷市内のコンビニでお昼休憩ですが・・・
コンビニに入る前、前輪がパンクしていました(怒)
実は旧中山道
めちゃくちゃ急勾配のくせに、
未舗装に近い荒れた路面だったのです。。。
(素直にR20へ抜けるのをオススメします。)
(初夏の日差しに照らされながら)
パンク修理をして、コンビニの中でお昼です。
ビビンバ・デカビタW・たまごパン
好きなもので固めてみました。
今日はもう一本登るので、しっかり食べます。
霧ヶ峰・ビーナスライン
コンビニを出たら、本日のもう一つのメイン
「霧ヶ峰」
に登ります。
標高700mの諏訪市街から、標高1,700m前後にある
霧ヶ峰・ビーナスラインまで12km1,000mアップです。。
おお、、、キツいけど
頑張るぞ。
諏訪側から登る
岡谷から上諏訪駅を過ぎて、7kmぐらい
しばらく走ると県道40号への分岐が出てきました。
今回はここから霧ヶ峰に登っていきます。
最初は激坂、残りは緩く長く
交差点を左に曲がって
すぐに激坂が始まります。
斜度は最高で15%を超えます。。。
上諏訪の霧ヶ峰への登りルート(県道40号)起点から
「霧の駅」(ビーナスライン)までは12km。
そのうち最初の4kmぐらいは、斜度がかなりキツめです。
え、エグい……
もう休憩してます笑笑 pic.twitter.com/CPmI9ufHQO
— タケ@じててつ大学生ブロガー (@take26confi) 2018年6月8日
ゆっくりゆっくり登っていきます。
途中にあるT字路の前、斜度15%の坂を登れば
そこから先は多少斜度が緩んできます。
ここまでの坂が強烈だったのか、平均すると8%ぐらいある残りの登りは
「あれ、そこまでキツくない」
錯覚って怖い・・・
霧ヶ峰への登りも、開けた絶景!というわけではありませんが
それでも道の両側は、草木が生い茂っていて
登っていくと、植物の構成が少しずつ変わっていきます。
最初はうっそうとした、どちらかというとザワザワした草木と下草が多かったのが
霧ヶ峰が近づいたときには、背の高い高木中心になってきます。
こういうのは標高が高いところへ登らないと、見られない光景です。
クルクルとペダルを回して、1時間半(?)くらいで
霧ヶ峰高原に到着です!!
昔は多分リゾート地として、この初夏の時期なんかも栄えてたんだろうな・・・というような今は廃屋になったホテルや別荘がちらほら・・・
冬の時期はスキー客で賑わうこの霧ヶ峰高原も
初夏で曇りだったこの日は
意外なほど観光客は少なかったです。
長い長い登りを乗り越えてきた僕にとっては
久しぶりの平地走行。
グイグイ踏んでいきます。
スキー場のリフトやゲレンデを右手に見ながら
ちょっと走れば、美ヶ原への分岐・霧の駅に着きます。
美ヶ原への分岐「霧の駅」
いや~疲れました。
12kmずーっと登りなんてのは久しぶりでした。
ここ、霧の駅には
おみやげ屋さん
ちょっとした軽食屋
レストラン
などがあります。結構充実しています。
補給には困らないと思います。
コンビニでお昼はがっつり食べて、そこまでお腹は減っていませんでしたが
あまりにもおいしそうだったので、霧の駅に隣接するお店で
生乳ソフトクリーム(350円)
ああああ染みる~~おいし~
登ったあとのソフトクリームは最高!
高原で食べるソフトクリームはさらに最高!
甘くて冷たいソフトクリームで疲れを癒やして
ここから白樺湖に進路を変えて、ビーナスラインを走ります。
深緑のビーナスラインを快走!
本当は霧の駅から美ヶ原へも行けるのですが
時間が遅いので、今回は白樺湖方面に走ります。
霧の駅からしばらくは
標高1500~1700mのところを登ったり下ったり。
天気はあまり良くないですが・・・
眼下に広がる広大な高原
その中を縫うように伸びるワインディングロード
ここを思いっきり走るのは爽快です。
頭を空っぽにして、日頃のたまったストレスを吹き飛ばして。
自然の中を走れる最高の道です。
しばらく走って、下り基調になってきたところで
「霧ヶ峰富士見台展望台」に到着です。
名前のごとく、ここから富士山を見ることができます。
写真だとみづらいのですが・・・
赤丸で囲んだ山の稜線・・・これが富士山です!
小さいですが、日本でイチバン高い山が
そこまで高くには見えないのが、やっぱり標高の高さを物語っています。
周りの山々も、アルプスの名だたる名峰ばかり。
曇天ですが、それはそれで雰囲気があります。
ここから白樺湖へ向かってグングン下っていきます!
今日の行程は茅野までひたすら下り!
ガンガン飛ばしていきます!
車山高原のリゾート地をスルーして
途中のメロディーラインを超えて、
白樺湖の望める駐車場まで来ました。
ここは「ビーナスライン北山」というそうです。
個人的にオススメな撮影スポット。
なんてったってこの緑!
吸い込まれるような緑に、思わずシャッターを切りたくなる
編集ほとんど無しでもこの美しい緑。
愛車のJAKEもよく溶け込んでいます。
道路の反対側からは白樺湖が見えます。
愛車の写真。
こうやって真横からちゃんと撮るのは初めてかも。
カッコイイねえ(^_^)/
マットなブラックがいい感じ。
やっぱり愛車がイチバン。
本当は美ヶ原に行きたかったけれど、これだけいい景色を見られたら十分です。
たくさん登って、自然の中を思い切り走れて、きれいな写真を撮って、おいしいソフトクリームを食べて。
さあ満喫した後は
to茅野駅雨逃れTTのスタートです(^o^)
大門街道をゴリゴリ下る
当初は蓼科高原を経由してビーナスラインを走ろう
と考えていましたが、雨に降られそうなので計画を変えて
ビーナスラインを大門峠で茅野方向へ進みます。
白樺湖のリゾート地も、霧ヶ峰同様、廃ホテル・旅館がちらほら。
こんなにロケーションがいいところなのに、ちょっともったいないなあ。
なんてコトを考えながら。
ここからは大門街道と呼ばれるR152を走ります。
この区間、茅野市街までずーっと下り。
所々あるヘアピンカーブに気をつけながら、高速巡航。
途中で何度か、雨に降られましたが、荷物の雨ぬれは心配ありません(この日はオルトリーブのサドルバッグのシェイクダウンでした)
八ヶ岳エコーライン・ビーナスライン(蓼科方向)の分岐をパスして
茅野市街まで、無事に降りてきました。
夕方の帰宅ラッシュで混雑する車の横を走って
17時過ぎ、茅野駅に到着!
今日の全行程終了です。
茅野駅から輪行
茅野駅に着いてから5分後に、降ってきた雷混じりの大雨。
いやー・・・霧の駅早く出てよかった(ホッ
輪行装備を整えます。
今回初めてのサドルバッグ輪行だったわけですが、
めちゃくちゃラクです。
キャリアありだと15分は必要な輪行準備も、サドルバッグとフロントバッグならワンタッチ。
10分あればしっかり輪行準備できます。
バイクパッキングってスゴい。
駅のみどりの窓口で、名古屋までの乗車券を学割で購入。
そのあと駅に隣接する立ち食いそば屋で、
信州名物のおそばをいただきました。
(写真忘れたorz
学校帰りや会社帰りの人で混雑するホームで撮影。
あずさ乗りたい!新宿行きたい!
特急で帰る!と行きたいところですが・・・
普通列車でも帰れる時間だったので
名古屋まで鈍行で帰ることにしました。
雨の中央本線。
塩尻駅で乗り換えて、馴染みの313系にゆられながら
中津川駅まで。
電車の中は、金曜日の夜らしく
地元の高校生や中学生がたくさん。
長野や岐阜の自然豊かなところで暮らすのも楽しいだろうなあ。
不便さもあるだろうけど、それよりも貴重な経験がたくさんできそうで憧れます。
一眼レフの撮影データを見たり
買っておいたミニ羊羹を食べたり
雨の車窓を眺めながらぼーっとしてたら
中津川駅に到着。
雷雨でした(笑)雷鳴と雷光がとどろいてます。
ここから最寄り駅まで帰りました。
充実した1日が終わりました。
今回のルート
2つの大きな峠(高原)を越えていくルートをとりました。
塩尻駅→高ボッチ高原→岡谷・諏訪市街
→霧ヶ峰→ビーナスライン→白樺湖→大門街道→茅野駅
走行距離:83.93km
獲得標高:2496m
ビーナスラインは茅野側からも上れます。
霧ヶ峰の分岐のトコからは、美ヶ原経由で松本に抜けることもできます。
まとめ:信州の山に行こう!
今回は名古屋から日帰りで、二つの峠に上ってきました。
朝早くでて、その日のうちには帰って来られて
手軽に非日常を味わうことができる、
ビーナスライン・高ボッチ高原
初夏におすすめなサイクリングスポットです。
獲得標高は10km1000UPくらい平気でありますが、、、
そこは1泊することで行程に余裕を持たせたり、
早くに帰ってこられる退避路を考えたりしておけば大丈夫です。
キツい峠を登り終えたあとの、
頂上の澄んだ空気・絶景は最高です!
以上、初夏の信州の山に行った記録でした。