「夏休み四国満喫きっぷ」の旅
JR四国全線 及び
土佐くろしお鉄道・阿佐海岸鉄道・JR四国バスが乗り放題,
特急列車自由席も乗り放題の
4日間フリーきっぷにて,
四国をじっくり堪能する鉄道旅.
今日は3日目.JR四国内で残る未乗路線のうち南西部の路線,
- 土讃線(高知~窪川)
- 土佐くろしお鉄道/中村・宿毛線(窪川~中村・宿毛)
- 予土線(宇和島~窪川)
に乗りに行く.
土佐くろしお鉄道中村・宿毛線
宇和島バスにて宿毛までやってきた.
ここからは予定通り,土佐くろしお鉄道中村・宿毛線(四万十くろしおライン)および土讃線で高知まで行く.
312D普通列車|宿毛→中村
中村・宿毛線には高知までの特急「あしずり」が,会社を跨いで運行されている.以前までは岡山直通の南風が宿毛まで直通していたが,2019年3月あたりのダイヤ改正で消滅した.現在は「あしずり4号・9号」のみ,宿毛へ直通する.
したがって,ほとんどの場合は
宿毛から中村へ普通列車でアクセス
中村で特急列車のりかえとなる.
高架ホームに上がると,既に列車が入線中.
普通 窪川行
宿毛1611=中村1641
コンパス時刻表は,宿毛=中村間の駅は全駅掲載ではない.また,中村駅到着時刻も掲載されていない.中村駅の発車時刻が1701ということだけが掲載されている.中村から先の特急「あしずり12号」は中村駅1647発,312Dは時刻表を見ただけではあしずり12号に接続しないように見える.が,実際は中村駅到着は1641,ちゃんとあしずり12号に接続してくれる.
時刻表引用:土佐くろしお鉄道HP
最初は,コンパス時刻表だけ見て「え,あしずりに接続しないの??」と途方に暮れていたが,Yahoo!乗り換え案内や土佐くろしお鉄道のホームページを見て,接続をとっていることがわかった.安心...これで高知まで行ける.
鉄道営団の高規格路線
出発時刻までに続々と乗車があって,定刻通り中村に向けて出発.
高架線を走り始める.
地域住民の足となっている交通機関らしく,短い駅間隔でポツポツ停まっていく.途中の駅では,学校帰りの学生がたくさん乗車してきた.
高架からの景色は,俯瞰的で素晴らしい.高架線は,地上を走るのとはまた違った良さがある.
転換クロスシートの車内.
それにしても路線の規格が高い.高架なのはもちろん,山はトンネルでぶち抜いていくし,線形もいい.
高知県の端っこにある第3セクターの路線なのに,こんなに充実した設備を備える路線だとは知らなかった.
建設開始時点では鉄道営団が建設していた.だから高架路線の高規格で造ったのだろうか?詳細はよくわからないけど,これなら2000系が全力疾走しても事足りる.
大きな川を渡って,間もなく中村駅に到着する.9月の終わり,入道雲は多少形が崩れている.
中村駅でのりかえ
中村駅には定刻通り到着.あしずり12号は既に入線しており,出発を待っている.接続は6分.
土佐くろしお鉄道の駅名標,味があってよい.
跨線橋を渡って1番線へ.
2000系と,今日の午前中ぶりの再会.
特急 あしずり12号高知行
中村1647=高知1834
この旅では3度目の2000系乗車.
気動車特急らしい面構えがカッコイイ.
中村線を快走
列車は短い2両編成.そのうち1.5両が自由席で,残りの半室が指定席.
中村駅出発時点では,自由席・指定席とも半分くらいの乗車率.
とりあえず半室指定席の車両の,自由席に座る.
出発後,しばらくは街中を走る.
エンジン音がいいなあ・・・ほんとにいい.
加速するときの,回転が上がる感じがたまらない..
徐々に山の中へ入って,トンネルを何本か抜けた.
カーブも増えてきたが,振り子式の2000系にはさほど苦しくない.
右側には海が見えた!太平洋だ.
瀬戸内海側で生まれ育った僕は,太平洋を見るたびにちょっと感動する.この海の先は広い広い大洋で,ずっとずっと進んで行けばどこか遠い国に行き着くんだなあ・・・とか考えると太平洋はやっぱりすごい.
高知県といえば「カツオ」が有名.
“カツオ一本釣り日本一の町”土佐佐賀駅に到着.
YouTubeで見たことあるけど,あの大きなカツオを,竿一本で次々に釣り上げていく漁の姿は,見ていて爽快そのもの.昨日ひろめ市場で食べたカツオのたたきも,この辺で釣り上がったカツオなのかもしれない.
左側に目を移せば,山村農村の美しい景色.
日が傾いてきて,車内に柔らかい光が注ぐ.
2700系に遭遇
中村から40分で,中村線の終点・土讃線の窪川駅に到着.
窪川からはJR四国の乗務員に交代.終点の高知まで走る.
窪川の次の停車駅・土佐久礼駅では2600系と行き違い.
ツヤツヤでカッコイイ.
今回の旅では,気動車特急を乗り回したけど,
結局2600系・2700系は一度も当たらなかった.
でもまあ,これから2700系は運用が拡大して,2000系は徐々に運用が減少するだろうと思われる.
2000系に乗っておいて損はない.
ここから先は暗くなってきたので,車窓は楽しめなくなった.
土讃線内の車窓などは,本日午前中下り線特急「しまんと1号」の記事をどうぞ.
夜の高知駅
土讃線内で少々遅れが生じて,定刻より遅れての運転.
車内は特に混雑する様子も見せず,終点の高知駅到着.
高知駅では,対面で岡山行きの「南風26号」に接続.
2000系貫通顔・非貫通顔の並びは壮観だ.
遅れていたあしずりの乗客を待ってから,南風が出発.
中村から走ってきた2000系は,高知で折り返し「あしずり11号」として中村まで運転される.
岡山行き南風の終列車は,次の28号.
高松行きのしまんと8号と併結して走る.
高松への終列車はもう一本ある(しまんと10号)
こんな風に2000系が当たり前のように発着する光景も,徐々に減ってくるのか・・・と思うと何だか寂しくなる.2000系の栄光は,決して忘れてはならない!
高知のビジネスホテル「セブンデイズホテル」
今日の宿は,実家にいるときに母からオススメされた「セブンデイズホテル」.
バタコさんの表紙がかわいい,こちらの雑誌に載っていたそう.
d design travelという雑誌.シリーズもので,他の都道府県のバージョンもある.
d design travelシリーズの紹介がホームページに掲載されていた.これがなかなか素敵,読む限りだとかなり信頼できる雑誌だ.
2ヶ月間暮らすように現地を旅して、本当に感動したものだけを「ロングライフデザイン」の視点で、本音で紹介しています。各都道府県に根付いた「長く続くもの」・「その土地の個性=らしさ」を選定し、[観光・飲食・買物・喫茶・宿泊・人物]の6つのカテゴリーに分けて「dマークレビュー」として掲載。情報満載の旅行雑誌ではなく、D&DEPARTMENTの感覚で確かめ、10年後も継続する生命力と、地場からのメッセージをしっかり持っている場所を紹介していく、デザイントラベルガイドシリーズです。
他のシリーズも面白そうだ・・・!福岡あたり読んでみたい.
平日だったので,セブンデイズホテルはすんなり予約できた.
ホテルの中は,気取らないオシャレな雰囲気が素晴らしい.
ちょっといいビジネスホテルは,
気取りすぎていたり,逆に簡素すぎたりするが,セブンデイズホテルは,ちょっとした装飾や置物がかわいらしい.
シングルルームは,ベッドにテーブル,狭すぎず広すぎず.ちょっと壁は薄いけど,十分快適.統一された感じがいい.
素泊まりもできるけど,せっかくなので朝食付きをチョイス.
翌朝ロビーにて,おいしいパンとコーヒーがいただける.
このパン,とても美味しくて,ついつい食べ過ぎてしまった...!コーヒーとよく合う.この朝食を食べるためだけに泊まってもいいくらい.
シンプルで気取らない,旅行にぴったりのホテルだった.また高知に来た際はお世話になろうと思う.
一度の旅行で,一泊くらいは,セブンデイズホテルのような良いホテルに泊まりたい.
セブンデイズホテルなど,手軽なビジネスホテルの予約は【Booking.com】 がオススメ.
まとめ:四国全線完乗間近
以上,土佐くろしお鉄道中村・宿毛線乗車の記録.
これで四国内の鉄道路線で,乗車していない区間は土佐くろしお鉄道ごめんなはり線を残すのみとなった.JR四国の路線は既に全線完乗済み.
青春18きっぷでは乗車できない,土佐くろしお鉄道も,四国満喫きっぷであれば乗車可能.こういうフリーきっぷは,乗りつぶし旅では本当にありがたい存在だ.
明日はごめんなはり線を噛みしめて,完乗を達成したい.