【新幹線】繁忙期の「のぞみ」自由席に座るコツ

帰省ラッシュ・Uターンラッシュ,新幹線の指定席は思ったより早く埋まってしまい,自由席に乗るしかなくなってしまった。。。そういう経験がある人は多いだろう。

しかし,最繁忙期の新幹線といえば,ニュースでもよく聞かれるように,自由席の乗車率が200%近くに達することがある。特に「のぞみ」は,自由席が3両しかなく非常に混雑する。このような状況だと,デッキや車内で立って移動する客も多い。しかし新幹線は駅間が長く,座席に座れないとかなり辛い。

このような繁忙期の「のぞみ」の自由席に,何とかして座れないだろうか…?

今回の記事では,そんな願望をかなえられる(かもしれない)「繁忙期の東海道新幹線の自由席に座るコツ」を紹介する。実践すれば,自由席に座れる可能性が高まるはずだ。

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【年末年始】大混雑の自由席!

混雑する新幹線の自由席にすわるコツ

東海道新幹線・米原付近からの車窓,年末年始でも車窓を座って楽しむためにはどうしたらいいだろうか?

繁忙期の新幹線において自由席を確保するためには,以下2点に気をつけるべきだ。

  1. 定期ののぞみと近い時間の臨時のぞみを選ぶ
  2. 前の方の号車まで進む

これらに気をつければ,当日のきっぷ購入でも着席できる確率が高まる(あわよくば窓側も取れるかもしれない!)

以下では,筆者が12/30に下りの東海道新幹線・自由席に着席したようすを紹介する。

関連記事: 東海道新幹線としおかぜでのんびり帰省

座れる「のぞみ」と座れない「のぞみ」

今日は12/30。筆者は名古屋から岡山経由で四国・松山まで帰省する。まずは名古屋から岡山まで,東海道山陽新幹線の「のぞみ」に乗る。あいにく,研究で忙しかったため,指定席券を取り損ねていた。当日の朝,名古屋駅の有人窓口で自由席特急券を買った。

名古屋駅の新幹線ホームへ上がると,2本の「のぞみ」が発車を待っている。

2本の「のぞみ」のうちの1本,「のぞみ19号(博多行)」は17番線において出発を待っている。この列車は,定期の博多行のぞみだ。この列車の自由席はほぼ埋まっていた。指定席のデッキ・通路にも人がごった返していた。このようすだと,自由席に座ることは難しい。

一方,発車待ちの「のぞみ」のもう1本は,16番線にいる「のぞみ135号(博多行)」だ。この列車は,のぞみ19号より空いていそうな雰囲気だ。列車の前に並ぶ人もまばらだ。

「のぞみ」の自由席は1ー3号車だ。のぞみ135号の1号車の方まで歩いていくと,待ち列・デッキの立ち客もいなかった。1号車前寄りドアから入ると,なんと自由席窓側(A席)が1つだけ空いていた。この列車(1号車)の自由席には,まだ空席があるようだった。

のぞみ135号自由席窓側に座れた

新大阪駅では,反対側に先を行く定期列車「のぞみ19号」の車内が見られた。向こうは,1号車自由席の通路まで立ち客で埋まっている。臨時列車である「のぞみ135号」は,まだ空席が少々残っている。

向かい側:定期のぞみの自由席は立ち客もいた。

ちなみに当列車の指定席は,きっぷ売り場の表示器において,終点の岡山まで満席と表示されていた。指定席は満席だが,自由席には座れたというわけだ。同じ「博多行」の「のぞみ」でも,どうして混雑の度合いが異なるのだろうか?以下では,その理由を考えてみる。

のぞみ135号の正体は?

今回着席できた「のぞみ135号」は,繁忙期にのみ運転される。「のぞみ19号」と同じく,東京から博多まで走る。すなわち,「のぞみ135号」は,東京博多間の臨時「のぞみ」だ。

のぞみ19号とのぞみ135号の運転時分は以下の通りだ。臨時のぞみ135号が,東京から新大阪を経て博多まで,定期のぞみ19号の2-9分だけ後ろを走るダイヤとなっている。

参考:JR東海:「東海道・山陽新幹線の時刻表」,JR東海ホームページ,URL: https://railway.jr-central.co.jp/jikoku/,Access: 2022/1/7

すなわち,臨時のぞみが定期のぞみの後ろをぴったりついて走るというわけだ。たとえば,東海道新幹線内のある区間において(岐阜羽島ー米原間),列車位置は以下のようになっている。「のぞみ135(臨時)」が「のぞみ19(定期)」をぴったり追いかけて走っていることがわかる。

米原・岐阜羽島間のようす

このことから,定期・臨時いずれの列車に乗っても,ほとんど所要時間や到着時刻が変わらないといえる。所要時間が同じなら,速いか遅いかで差はつかないから,どちらに乗っても同じように思える。なぜ臨時のぞみが,定期のぞみより多くの空席を持っていたのだろうか?

「前の列車との間隔」がポイント

ここで考えるべきは,「前の列車との間隔」だ。以下に,のぞみ19号とのぞみ135号の前を走る「のぞみ」の運転時分を示す。2022年1月ダイヤでは,のぞみ133号(博多行)とのぞみ83号(広島行)が走っている。

参考:JR東海:「東海道・山陽新幹線の時刻表」,JR東海ホームページ,URL: https://railway.jr-central.co.jp/jikoku/,Access: 2022/1/7

なお,「のぞみ19号」と「のぞみ83号」の間には,「のぞみ」が2本走っている。しかし,いずれも新大阪どまりの列車だ。私のように岡山(すなわち,新大阪以西)まで行きたい乗客は,広島や博多まで行く「のぞみ」に乗るのが一番早く着ける。したがってここでは,のぞみ133号とのぞみ83号を考える。

「のぞみ19号」の視点に立つと,新大阪以西において前を走る「のぞみ」は以下の2本だ。

  • 広島まで:83号
  • 博多まで:133号

以下の図には,のぞみ19号運転時刻の右側に,「前列車からの経過時間」を示す。この時間は,以下の時間差を表す。

前列車からの経過時間=のぞみ19号の時刻 ー のぞみ133号の時刻

同図から,いずれの駅においても,のぞみ19号は前列車(のぞみ133号)より20分以上あとに出発している(広島までに限っても,前列車(のぞみ83号)より10分以上空けて出発している)

参考:JR東海:「東海道・山陽新幹線の時刻表」,JR東海ホームページ,URL: https://railway.jr-central.co.jp/jikoku/,Access: 2022/1/7

一方で,「のぞみ135号」の視点に立つと,新大阪以西まで前を走る列車は「のぞみ19号」だ。同様に計算したこれらの時間差を,「のぞみ135号」運転時刻の右側に示している。

これを見ると,のぞみ135号は,前列車(のぞみ19号)よりわずか数分遅れて出発することがわかる。新大阪以東に限っては,3分未満の時間差にとどまっている。

これらの運転時間差から,「のぞみ135号」は前列車との間隔が2-3分であるのに対して,「のぞみ19号」は前列車との間隔が少なくとも10分以上空いていることがわかる。

==

前列車との間隔が広ければ,それだけ乗車を待つ乗客も増える。逆に,前列車との間隔が詰まっていれば,そちらに乗客が流れるため,後続列車の混雑は緩和することが予想される。今回の「のぞみ135号」の自由席に座れたのは,前列車と20分以上間隔を空けてやってきた「のぞみ19号」に,博多方面へ向かう乗客が大量に乗り込んだためであるといえる。

このことから,繁忙期の自由席に座るためには

「前の列車のすぐ後ろを走る列車を狙う」

ことが重要であるといえる。前列車を追いかけるように走る列車は,だいたい臨時列車だ。したがって

「定期列車を追いかける臨時列車をえらぶ」

ことが重要であると言い換えられる。臨時列車は,時刻表やホームページにおいて以下のような特徴をもっているので,これらを目安として列車を探すといい。

  • 注記(何らかのマーク)がつけられている
  • 列車の号数が大きめ(13○号など)
行先を見ながら,前列車との時間差を確認する。「乗りトク」列車を探すためのコツだ。

名古屋駅や東京駅など,出発ホームがいくつもある場合は,駅の案内表示で列車の発時刻を見比べて,できるだけ前と近い列車を選べばいい。こうすることで,混雑期でも自由席に座れる確率が高まる。無理に来た列車に乗り込むのではなく,1本待つ勇気を持つべきだ東海道区間の「のぞみ」は最短5分間隔で走っている…!)。そうすれば,混雑する列車で長時間立つことを強いられる可能性は下がる。

関連記事: 【ほぼ‘‘のぞみ”】速達ひかりで混雑回避!名古屋→東京出張記

前の号車ほど空いている

空いている傾向のある列車については,上述のように選べばいいことがわかった。では,各列車毎の混雑具合にも違いがあるのか?

結論から書くと,前の号車ほど空いている。これは,今まで何度も東海道新幹線の自由席に乗ってきてわかったことだ。

のぞみには,自由席が3両ある。先頭から1号車・2号車・3号車の順だ。東海道新幹線では,下り方向(新大阪の方向)から若い番号が振られている。1号車は新大阪寄りで,16号車が東京寄りとなる。すなわち,新大阪方向の号車ほど空いている確率が高い。

これは,主要駅における駅構造に理由がある。

たとえば名古屋駅の場合,改札へ向かうエスカレータ・階段は,8号車および12号車付近に設置されている。名古屋駅をよく利用する人であれば,下車時に「階段・エスカレータは,8号車・12号車付近にございます...」という駅員の放送を易々と思い出せる人も多いだろう。

名古屋駅構内図(JR東海ホームページより引用):ホーム中央にコンコースおよび昇降口がある。

このように,東海道新幹線主要駅のホームへの昇降口は,ホーム中央付近にあることが多い。一方で,自由席は1-3号車であるため,ホーム端に停車することになる。したがって,自由席の乗客はホーム中央付近からホーム端まで歩くことになるのだ。

在来線であれば大した距離ではないが,新幹線は1両が25mもある。8号車そばの階段から上がって「のぞみ」の自由席号車まで向かう場合,少なくとも5両分(7,6,…,3),だいたい100m以上は歩かなければならないわけだ。

コロナ禍直前の東海道新幹線東京駅にて(2020年2月撮影)

側面のLED表示器や乗降口案内を見ながら,前へ前へと歩いていき,3号車自由席乗車口へ行きついたところで「ここか~」と足を止める乗客がいるのは容易に想像できる。一方,自由席が前の方まであることを知っている「通な乗客」は,行列の短い1号車まで足を運ぶ。

実際,名古屋駅や東京駅において,「のぞみ」自由席乗車口を観察していると,前の方の乗降口ほど行列が短い。また,3号車乗車口には,家族連れや女性など,あまり乗りなれていない乗客が並んでいることが多い。一方,1号車乗車口には,玄人と思しき男性客やビジネスマンが並んでいることが多い。

(1号車は,先頭部のロングノーズ(長い鼻の部分)により,定員数が少ない。が,それを差し引いても前の方の号車の方が座れる可能性が高い)

行列が短いと,それだけ車内の乗客も少ない。実際,筆者が乗車した「のぞみ135号」でも,3号車は立ち客が出るほど混雑していたようだ。自由席に座る確率を高めたいなら,1号車や2号車自由席を選ぶべきだ。

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まとめ:混雑時でも座りたい!

着席できたA席から,米原の雪景色を眺める

混雑時期の新幹線「のぞみ」の自由席に座るコツをまとめると,以下の通りだ。

  1. 前列車に近い臨時「のぞみ」を選ぶ
  2. できるだけ前の方の号車を選ぶ

もちろん,これらに気を付けても100%座れるわけではない。ただ,着席の確率はかなり高まるのではないかと考えている。

最近は,東海道新幹線を走る列車が,性能の高いN700系列に統一された。これにより,「のぞみ12本ダイヤ」と呼ばれる,列車間隔5分での「のぞみ」運行が可能となっている。「のぞみ」自体の本数も増えているので,自由席に着席できる可能性は以前より上がっている。

この状態に加えて,今回紹介した工夫をこらせば,自由席に座れる可能性はかなり高まる。混雑をうまく回避して,少しでも快適な移動ができるようになれば幸いだ。

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