名古屋6:35発の下り2番列車
「ひかり491号博多行き」の乗車記.
下り1番列車:のぞみ95号博多行きの後続列車だ.
1番列車ののぞみ95号は博多行きだから、新大阪以西くらいまで行くと自由席の乗車率はかなり高くなりそうだ。正直、朝から満員のぞみには乗りたくない・・・
土曜日の朝早く出発。
名古屋始発「ひかり491号」の乗車記。
ひかり491号博多行き
一応成人したので成人式のために
実家へ帰ることになった.
四国にある実家へ行くために,まずは新幹線で岡山を目指す.
今回乗車したのは
名古屋6:35発の下り2番列車
「ひかり491号博多行き」
ホームに着いた時間はのぞみに十分間に合う時間だったが、のぞみの自由席は始発の名古屋駅時点で座席が6割ぐらい埋まっていた。
岡山でののりかえを考えると、
2番列車でも十分間に合いそう。
ということでひかり491号を選んだ。
6時過ぎにホームへ
冬の朝のホームは寒い。
氷点下に迫ろうかという気温、寒風が容赦なくホームへ吹き付ける。
椿町のセブンイレブンで買った
あったか~いホットコーヒーで暖をとる。
ひかり491号は16番線から出発する。
今ホームに入線しているのは、
下り1番列車「のぞみ95号博多行き」だ。
名古屋を出ると、京都・新大阪・新神戸・岡山・広島・小倉に加えて福山に停車する。
6時に改札が開いたはずだから、この時点ではまだ15分くらいしか経っていなかったが・・・車内はすでに結構混んでいる。
さすがに週末の下り列車、朝早いのにこの混雑。
のぞみは自由席が3両しかないから、すぐにお客さんでいっぱいになる。
一方、
ひかりは自由席が1-5号車,
こだまは1-7号車と13 – 15号車に設定(例外あり)
されていて、のぞみに比べるとひかり・こだまの方が自由席が圧倒的に多い。
だから自由席に乗るとき、時間に余裕があればのぞみには乗らないようにしている。
宮脇俊三さんが鉄道紀行本で「指定席=不自由席」と書いていたが、言い得て妙だ。
時間に余裕があるなら、新幹線の自由席を有効活用したいものだ。
どの車両に乗らなければならない!みたいなこともなく、来た列車に乗れるのも自由席のいいところだ。
「ひかり491号」入線&発車
6時20分、始発ののぞみが定刻で先発すると
博多方面から逆走しながら「ひかり491号」が入線。
まだ暗いホームのむこうから、空力性能を極限まで追求した特徴的な先頭車両が姿を現した。
ひかり号は1-5号車が自由席。
余裕で座席を確保することができた。
名古屋出発時点での混雑はそれほどでもなく、
僕が乗った3号車は
進行方向左側A-C席がほとんど誰も座っていない状況だった。
人の出入りが少ない、車両中央部が好きなので8番A席に座る。
N700系新幹線普通車独特の、
ちょっと薄めな青いシートと
足をもてあます長いシートピッチが出迎えてくれる。
右隣の2人掛けには、これから西の観光地へ向かうと思われる中年男性が乗っている。
3人掛けにはほとんどだれもいない。
もちろん、僕の後ろも空席だから
遠慮無くリクライニングさせてもらう。
反対側の上りホームには
東京行のぞみが、次々に入線している。
乗客の量は明らかに上り線の方が多いみたい。
自由席車両が停車する1-3号車付近には長蛇の列ができている。
ドアが開くと次々とのぞみの座席が埋まっていく。
空いているひかりの車内から謎の優越感に浸る。
ひかりは定刻通りに出発した。
毎度のことながら、滑るように音も無く出発していく新幹線に感動する・・・
岐阜羽島と米原に停まる「米原ひかり」
使用車両はJR東海の車両。
東海道新幹線の始発チャイム”ambitious Japan!”を聴いた。
始発チャイムから続けて、停車駅案内など
丁寧な車内放送が6分ほど続く。
最近はインバウンド向けなのか、訪日海外観光客のためにJR東海の車掌は肉声での英語放送を行っている。どことなく恥じらいを含んだ放送が、日本人の僕にはむずがゆい感じもするけど・・・いいことだ。(外国人客には結構好評らしい)
岐阜羽島までは11分で到着する。
始発放送が終わったら間髪を入れず、すぐに到着放送が流れた。
[~Thank you. …….♪
~(“Be ambitious”)…
まもなく、岐阜羽島です。お出口は左側です。
名鉄線はお乗り換えです…]
東海道区間と山陽区間を直通する「ひかり」には
- 名古屋=新大阪間で停車する「米原ひかり」
- 新大阪以西で停車駅が増える「岡山ひかり」
と呼ぶべき種類がある(と考えていて)
今回のひかり491号は「米原ひかり」だ。
岐阜羽島、米原と停車をして
新大阪以西はのぞみの基本停車駅(新神戸・岡山・広島・小倉・博多)に加えて姫路・福山・新下関に停車する。
ただ、東海山陽を直通するひかりがそもそも少ないから先にあげた分類ができるかどうかは微妙な所。
九州新幹線との直通列車「さくら」「みずほ」が
かつての「山陽区間完結ひかり」としての役割を兼務しているから、山陽区間では「ひかり」の本数自体も減っている。
「ひかり」の停車パターンとその役割はとっても奥が深い、ちゃんとまとめると軽い実験レポートくらいの量になりそうなので、また別の機会に。
岐阜羽島停車中。
6時46分、まだ外は暗い。日の出は7時過ぎの予報。
反対側には回送列車が止まっている。これから名古屋方面へむかうのだろうか、座席が東京向きになっている。
岐阜羽島からそれなりに乗車があった。
先行するのぞみに乗れない需要を、このひかりできっちり拾って西日本の主要駅に届けようって狙いだろう。
岐阜羽島を出発すると関ヶ原越え。
一気に山の中へ入っていく。
遠くに並行して走る東海道本線が見える。
18きっぷシーズンには普通列車にゆられながら・・・
指を咥えて新幹線を羨ましく眺めるのが、いつもの風景だ。
冬の期間、名古屋や大阪は晴れていても関ヶ原から米原で大雪・・・・なんてことはしばしばある。
雪が降ると東海道新幹線は徐行運転するからしょっちゅう遅れる(米原の雪は湿っていて、高速で走行すると車両に付着した氷の塊が吹き飛ぶ危険がある。線路に積もった雪も、バラスト流出防止で融雪散水量を増やせない)
今日は雪が積もったので、米原へ新幹線の撮影に行ってました。雪の米原は2年振り。
2017.01.15 pic.twitter.com/8Yh0TSpwjN— SAN (@attend133_3) January 15, 2017
(素晴らしい写真です・・・)
「なんで東京も大阪も晴れてるのに、のぞみが遅れてんの?」なんて声をたまに聴くけど、冬場の場合はだいたいが米原の雪のせいだ。
岡山には9時過ぎに着けばいいのだが、米原で遅れるかもしれない・・・
「ひかり491号」岡山到着は8:24。ちょっと遅れても大丈夫なように早めの新幹線に乗ったが、全然雪は降っていなかった。珍しい。
前回(年末年始)に普通列車で米原に来たときはシッカリ積もっていた。
雪が無かったおかげで、徐行運転も無く定刻通りで米原にやってきた。
車窓には新快速電車がゆっくりと走る様子が覗える。
米原からもたくさんの乗車があった。
米原に停車するひかりに乗ったのは初めて。
普段どのくらいの乗車があるのかわからないから、比較はできないが結構多かった。
3号車自由席も何となく窓側の席が埋まった。
米原の手前で空が白み始めたが、天気が悪いせいか温かい太陽の光は望めない。
ヤンマーの工場(研究所?)の電光掲示板、温度と時刻が交互に表示される。
気温は0℃。外はかなり寒そうだ。
京都、新大阪、新神戸、姫路
セブンイレブンで買っておいた朝食も食べ終えた頃、米原の次駅・京都に到着。
米原よりも乗降客が多そうではあるが、前ののぞみに乗車したのだろうか
存外にも米原よりも乗客は少なかった。
のぞみとひかりで、うまく役割分担ができていると感じる。
京都からの車窓は楽しい。
街、ちょっと山、大都会。移り変わりの激しい車窓は何度見ても飽きない。
この区間は在来線(新快速)でもおもしろいので、18きっぷ旅のときには退屈を紛らわせてくれる大切な区間だ。
新大阪に到着した。
左側には700系レールスターの「こだま」が入線中。
ひかり491号の後を追うように走るレールスター。
かつての西日本のスター列車「ひかりレールスター」も、今では「ひかり」として運用されることはまれ。基本的には「こだま」として運用される。「こだまレールスター」なんて呼ばれたりする。
山陽区間完結だから東海住民の僕には、馴染み薄い車両だ。引退するまでに500系とレールスターは必ずもう一度乗りたい。
【追記: 2021/12/13】レールスターに乗ってきました。
【サルーンシート】700系レールスター「こだま」でゆく山陽路
新大阪を出発。
出発後すぐに見えてくるのが車両基地。
これが面白い。鉄道ファン必見。
新大阪、大阪地区を走る在来線快速車両・特急車両などなど・・・ホントにいろんな車両が見られる。
今日は
- 回送中のサンダーバード683系
- トワイライトエクスプレス「瑞風」
- JR東海の特急ひだ(”大阪ひだ”)
を見られた。
「あっサンダーバード!、瑞風!、オッひだもいるぞ」
こんなに盛り沢山な車両を30秒くらいで一気に見られるんだから、面白い。
新大阪を出発したあとの長大トンネル「六甲トンネル」に入り、
新神戸を出発したあと、これまた長い神戸トンネルに入ってウトウト・・・
すっかり眠ってしまった。
気づいたら姫路に到着していた。
ここら辺から下車する客と乗車する客の数が同じくらいになってきた。
車内の乗車率はまだ高いままだ。
速達運転に変わった「米原ひかり」は岡山を目指して快走。
岡山に到着
定刻通り8:24に岡山到着。
名古屋出発は6:35だったから2時間かからずに到着できた。
ひかりでも十分速い。18きっぷだと岡山時点で昼過ぎになるから、それに比べたらもう天と地の差がある。。。
上りホームにいたのは、新大阪で見た「こだまレールスター」ではなく
「ひかり442号岡山行き」
正真正銘のひかりレールスターだ。
今では珍しくなったと書いた(1日3本しかないらしい)が、岡山で見られるとは思わなかった。このあと回送されるらしく、じっくり眺めておいた。
ボディはまだ綺麗に見えるが、足回りはさすがに傷みが激しいように見えた。
引退も秒読み・・・?早い内に乗っておきたい。
ひかり491号が博多へ出発した後、
ホームには「みずほ603号鹿児島中央行き」がやってきた。
日中の山陽九州直通列車といえば「さくら」だけど
朝夕に運転される直通列車には、最速達列車「みずほ」が設定されている。
かつての山陽新幹線の主力車両と、現在の主力車両の並びをじっくりと堪能。
奥の上りホームには東京行きのN700系16両編成の「のぞみ」も見える。
気づけばN700系しかいなくなり、すっかり寂しくなってしまった東海道新幹線。
そんな東海道新幹線とは対称的に、
山陽新幹線にはまだまだいろんな車両が走っている。
500系や700系レールスターには長く走ってほしいものだ。
まとめ:奥が深い「ひかり」の世界
九州新幹線直通列車「さくら」「みずほ」の登場で、
山陽区間ではすっかり存在感が薄くなった「ひかり」
東海道新幹線区間でも1時間に2本も3本も「のぞみ」が走るので、「ひかり」は少ない。
でも「ひかり」は奥深い魅力を持っている。
列車によっては「のぞみ」に引けをとらない速達性をもつものもある。
自由席が多いという点も魅力的だし
「さくら」にはできない東海山陽直通もできる。
時間に余裕があれば「のぞみ」ではなく「ひかり」での旅も面白い。
時刻表を見ながら自分のお気に入りの「ひかり」を探るのが、最近のマイブーム。
また「ひかり」について掘り下げた記事もまとめてみようと思う。
【こだまにもよく乗ります】