冬晴れの米原駅で東海道新幹線を撮影してきた【PENTAX望遠】

愛用しているPENTAXの一眼レフ「K30」が点検から戻ってきた。

後ピン気味だったのが修正され,内部のゴミもきれいになったようなので…テスト撮影がてら,余っている青春18きっぷ1回分を使って,米原駅で東海道新幹線を撮影してきた。

米原で新幹線をちゃんと撮影するのは初めてだったけど,通過本数が多く,カーブ上に位置しているおかげで,キットレンズの望遠レンズでもそれなりに迫力ある写真を撮れた。

18きっぷで名古屋から米原へ

2022年1月8日,お昼前に下宿を出発し,東海道線で西へ。大垣ゆき新快速には,313系5000番台が充てられていた。この車両はとても性能が高い。東海道を120㎞/hでぶっとばしても全然揺れない。おまけにクロスシートでとても快適だ。ロングシートの315系が東海道本線にも投入されるらしいが,これだけ性能のいい車両がいると,新型車の投入がもったいなく感じられる。

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名古屋は冬晴れ,雪も降っていなかったが,大垣から西へ入ると雪の量が増え始めた。大垣から普通列車にのりかえると,車内は立ち客が出るほどの混雑だった。1/10までの青春18きっぷ期間中,しかも晴天の3連休初日ということで,出かけたくなった鉄道ファンも多いのだろう。

近江おうみ長岡ながおか駅のあたりからは,青空に雪化粧の伊吹山が美しく見えた。これくらいの積雪量だと,米原駅の東海道新幹線本線上は,ほとんど溶かされているだろう。

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米原に着いたら,まずは腹ごしらえ(後述)。

そのあと,東海道新幹線の改札横の券売機で,入場券(¥150,購入から2時間有効)を買ってホームに降りる。

米原駅11番線で新幹線撮影

米原駅は,11番線と12番線があるが,11番線がカーブの外側となっている。どちらから撮ってもよさそうだが,カーブ外側からの写真が好きなので,今日は11番線で2時間じっくり撮影することにした。

300mmの望遠レンズを抱えて構図を作っていると,さっそく上り本線にN700がやってきた。カーブをものともせず高速通過していく。

米原 新幹線

つづいて下り列車が通過。11番線からだと,下り列車の後追いが楽しい。車体に映りこむ光と影とがなんともいえない美しさを感じさせる。

この日は,新横浜ー小田原間の沿線火災の影響で,下り列車に遅れが生じていた。このN700系は,かなり急ぎ足で通過していったように感じられた。カーブから直線に立ち上っていく,この空気感が好き。

つづいて上り本線。N700系は車体が真っ白なので,,,白飛びしないよう露出補正をアンダー側にかけて撮影。こうやってカーブに飛び込んでくるのがかっこいい。

11番線からN700Sが出発。望遠レンズで長編成を圧縮して撮影するのが楽しい。

N700Sは,本線上で見かける頻度がどんどん高くなってきている。

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このN700Sが本線に入り切ったところで,本線上に続行のN700Aが,減速しながらやってきた。これもダイヤ乱れの影響だと思われるが・・・これだけ近づいてもぶつからずに走れるのが凄い。ディジタルATCの力に感服。

このN700が減速している横を,上り列車がフルスピードで通過。12番線には停車中の列車がおり,3本の列車を1つのフレームに収められた。列車密度の高い東海道新幹線ならではの光景だ。

米原のカーブは,R3000(曲線半径3000m)だ。16両編成の長い編成が,一糸乱れず滑らかに駆け抜けていく様からは,在来線にはない華麗さを感じられる。

アンダー目で撮ると,先頭の「エアロダブルウィング」がよく目立つ。

シャッタースピードは1/1250s,絞りをF8くらいにすると,背景がイイ感じにぼけつつ,車体をブレることなく押さえられる。後追いのこのアングルは,本日のベストショットの1つ。

ポイントを渡って12番線に上り列車が入線。ホーム上には残雪があったが,本線上の積雪はほとんど溶かされていた。

つづいて11番線にも入線。

駅員さんの頼もしいまなざし。米原は北陸方面への接続駅となっていて,意外と利用者が多い。

下り本線をN700系G17編成が通過。11番線のホーム中ほどから撮影。300㎜だと,テレ端でもかなり引き付けないとこの構図をつくれない。

11番線に入線するX78編成。わずかに遅れて,上り本線をN700Sが走り去っていった。

通過待ちのX78編成から,上り本線を通過するN700系を撮影。16両編成も,11番線ホーム端からならまっすぐ撮れた。

下り本線をN700S(J23編成)が通過。カーブを駆けあがってくる感じがたまらなくカッコいい。

1月のこの時間帯(14-16時)は,本線の半分以上が影になってしまうので,露出が難しい。アンダー目に撮って,なんとかN700Sの「デュアルスプリームウィング」が撮れた。N700系よりもさらに速そうな見た目をしている。N700系よりN700Sの方がかっこいいと思うのは自分だけ?

上り本線の方も後追いで撮ってみた。後追い好き。この雰囲気が好き。

11番線京都側から,N700系の編成写真。35mm換算で202mmだから,135mmくらいで撮っている。だいぶ日が傾いてきて光量が少ない。

だいぶ暗くなってきたが,まだまだカッコいい写真が撮れる。下り本線岐阜羽島側を立て続けに撮影。

N700系は,これくらい暗い目の方が,エアロダブルウィングと車体の艶が際立ってカッコいい気がする。

12番線からN700Sが出発。この時間帯は,上下ともN700Sが多く走っていた(1時間に1本以上?)

冬晴れのしんとした空気の中を,切り裂くようにすり抜けていく。

だいたい30分に1本の間隔で停車列車がある。もちろん停車線もカーブしているので,美しい編成写真が撮れる。

12番線にはまたまたN700Sが入線。

N700SをN700Sが追い抜く…!あと数年もすれば,これが当たり前の光景になるのだろうか?

N700Sは,デュアルスプリームウィングのおかげなのか,重心が低く見える。N700系よりも速そうなのは,重心が低く見えるからだろう。

ホーム上も陰ってきたが,まだまだカッコいい写真が撮れる。

上りのN700Sが本線上に入ったところで,下り本線をN700系が通過。傾いた日にわずかに照らされるエアロダブルウィングがつやつやと輝いている。N700系は,これくらいアンダーで撮るのが好き。

16時を回ると,さすがに本線上は暗くなってきた。

本線を飛ぶように通過していくこの列車を最後にして,今日は撮影を終えた。

2時間みっちり新幹線を撮影したら,18きっぷで名古屋まで帰った。伊吹山を見たあとは,ウトウトしていたので記憶がない。気づいたら大垣についていた。

夕陽に照らされる伊吹山

使用機材: DA-L 55-300mm

レンズ:smc PENTAX DA-L 55-300mmF4-5.8ED

レンズは,K30のレンズキットについてきた望遠レンズだ。テレ端300mm:35㎜換算450mmの超望遠ズームレンズ。今回の撮影では,三脚なし,ギリギリ手持ちで撮れた。もうちょっと望遠側まで撮れると,迫力ある構図がつくれそうだった。

キットレンズの割には,意外なほどよく撮れる。自分のような素人にはこれで十分なようにも思える。

ただ,今回のようにテレ端で撮影すると,どうしても背景を解像しきれていないのが若干気になった。

ここら辺を切り詰めて,より高い解像度を追い求めるなら,次のレンズへのグレードアップが必要だろう。55-300mmの望遠レンズは,HDコーティングのものもあって,こちらの方がハイグレードなレンズになる。

1つはPLM駆動・WR駆動の「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」があるが,電磁絞り搭載で,使用機種が限定される。

K30は,上のレンズには対応しておらず,「HD PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8ED WR」が選択肢となる。

ボディ:PENTAX K30

ボディはいつものPENTAX K30

今日は点検後はじめての撮影だったが,内部のゴミもなくフォーカスもばっちり。快適に撮影できた。

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【おまけ】米原名物・井筒屋の近江牛大入飯

お昼ごはんは,駅前(西口)にある「駅弁の井筒屋」で買った。

井筒屋といえば,米原駅新幹線ホーム上の売店・食事処(12番線)や,コンコースで売られている駅弁が有名だ。

西口前には「キッチン 井筒屋」というものがあり,はじめはここで食事をしようと思ったのだが・・・2月ごろまで「キッチン 井筒屋」での食事提供は休止中とのことだった。

駅弁はいくつか選んで買うことができたので,1200円で「近江牛大入飯」を買って帰った。

井筒屋の近江牛大入飯(1200円)
井筒屋の近江牛大入飯(1200円)

西口前にあるベンチに座って食べる。雪が映っていて寒そうだが,ちょうど13時過ぎで日差しがあり,そこまで寒くなかった。

大入飯のなかみはこんな感じ。うしッ!

井筒屋の近江牛大入飯(1200円)

下に敷いてあるごはんは,ほんのりカレー風味になっている。これがいいアクセントになっていて,白飯では引き出せない牛肉の甘みを,絶妙に引き出していた。近江牛はもちろんうまい。チェーン店の牛丼とはひと味もふた味も違う。こんどは新幹線の車内で,車窓を見ながら食べてみたい。

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まとめ:次は「雪の米原」を撮りたい

以上,はじめての米原駅東海道新幹線撮影記。

冬の米原といえば…やっぱり雪景色が思いつくが,今回は冬晴れ・快晴での撮影となった。

こんどは,寒い日を選んで,雪の中を走る新幹線を撮影してみたい。

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