APS-Cフラッグシップ機をさわったらコンパクトカメラが欲しくなった~機材更新計画2023春~

アイキャッチ画像: https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x100v/

自分が欲しいカメラが明確になった。でも,欲しくなったカメラは在庫がない。

APS-Cフラッグシップ機をさわって感じたこと

気になっていたK-3 MarkIII・X-T5

以前の記事に書いたように,比較的コンパクトなAPS-C機として,

  • PENTAX K-3 MarkIII
  • PENTAX KP
  • FUJIFILM X-T5
  • FUJIFILM X-T3

の4つを挙げた。

機材更新を考えるにあたり,実機を触るのはとても大切。この記事でも書いたように,カタログだけでは測れない,操作感覚や,愛着が湧きそうかどうか,フィーリングが合うかは,写真を撮る行為を楽しみたい自分としては大切にしたい。

ということで,週末に,栄にでかける用事があったので,ついでに「トップカメラ」と「ヨドバシカメラ」へ行って,気になっている実機をさわってきた。

なお,今回は,上記のカメラのうち

  • PENTAX K-3 MarkIII
  • FUJIFILM X-T5

を触って来た。

PENTAX KPについては,すでに実機をさわったことがある。感想は,以下の記事に書いた。

PENTAX KPが気になる【K30の買い換え機種考案】

また,FUJIFILM X-T3 について,トップカメラには,中古のラインナップがあったが,X-T5 とほとんど外観が同じで,操作感は変わらないと思われるので,触らなかった。

K-3 MarkIII:シャッタフィーリング◎,サイズ△

 

まず,K-3 MarkIII は,「ヨドバシカメラ」にてさわってきた。良かった点としては,シャッタフィーリング。シャッタを切るだけで気持ちいい。それから,ファインダが見やすい。これは,K-3 MarkIIIに限らず,KマウントのAPS-C機全般に言えることと思う。

あと,背面液晶の表示も,K-30からずいぶん進化していた。でも,自分の撮影スタイルにとって,こんなにたくさん機能がいるのか?と思ってしまった。ここに書いたように,次に買うカメラの主戦場は,旅行先・出張先でのスナップとなる可能性がきわめて高い。

それに,これまでつかってきたK-30と比べると,やはり大きいし,重いと感じた。これは,店頭のデモ機に大きいスターレンズが付いていたことが理由かもしれない。Limitedレンズを付ければ,もう少し軽く感じるかもしれない(見た目的にも)。ただ,東京のリコーイメージングスクエアで,Limitedレンズ+K-3 MarkIII をさわったときにも,「軽い」とは感じなかったみたいだ。その証拠となる文章を引用しておく。

どのボディも実際に持って撮影することができた。K-1 II や K-3 IIIなど,いずれは手にしてみたいフラッグシップ機を触ることができて興奮した。今使っているK30でも十分写真は撮れるんだけど,やっぱり高い機材の操作性は素晴らしく,シャッターフィーリングは桁違いに官能的だ。

リコーイメージングスクエア東京探訪&FA31Limitedの修理依頼

このときも,シャッターフィーリングについて言及しているが,一方で,「軽い」とか「扱いやすい」「持ち運びやすい」とは,一言も書いていない。もちろん,性能に対して,K-3 MarkIII が小型軽量であることは間違いない。ただ,そもそもの使い方・撮影スタイルに照らすと,自分にとっては大きすぎると感じただけだ。

以上のことから,K-3 MarkIII は,K-30より機能がたくさん詰まっていて,本気でカメラをやる人に向けた機材だと感じた。一方,自分のような,旅行先の写真が中心のライトユーザにとって,K-3 MarkIII は,持ち運ぶに大きすぎるし,機能も多すぎるように思えた。もし,マウント変更せず,PENTAXのAPS-Cを買うなら,K-3 MarkIII でなくてKPでもいいかなという気になった。

(ただし,後述するように,そもそもレンズ交換式のディジタル一眼レフでなくてもいいのでは?という気持ちになる)。

X-T5:デザイン◎,重量感・EVF△

 

次に,X-T5 もさわってきた。こちらは,「トップカメラ」の1Fにある新品をさわった。

X-T5 は,デザインが非常によかった。ちょっと昔のフィルムカメラのような風貌で,ひんやりとした手触りがよい。この第一印象は,この記事に書いたことと違わなかった。FUJIFILM機に対して感じられる風貌のよさ,愛着が湧きそうなデザインは,カタログ通りだと思った。これは,後述する他のカメラにも言えると思う。

一方,K-3 MarkIII ほどではないものの,やはり重たかった。ミラー式一眼レフより,見た目はコンパクトであるものの,高性能・多機能であるゆえ,重さはそれなりにある。両手でもっても,ある程度ずっしり来る。それであるのに,グリップがK-3 MarkIII より浅いことも手伝っているだろうか。

また,試し撮りしたときに,電子ビューファインダ(EVF)がしっくりこなかった。合焦するときの感じとか,どうしても拭えないビット感が,自分にとっては合わないと感じた。これは,最初のカメラが,OVF搭載のミラー式一眼レフであったことも要因と思う。

撮影スタイルに照らす:もっと小さくていい

こうやって考えていくと,欲しい機能は以下の3点に集約される。

  1. コンパクト・小型軽量である
  2. 絞り,SS,ISO感度といった最低限のパラメータを変えられる
  3. 光学ファインダ(OVF)を搭載している

1.については,レンズとボディ込みで,500 g未満くらいであれば,持ち出すに手間を感じないだろうと思っている。こうなるともう,一眼レフのほとんどが選択肢から外れる。たとえばKPK-3 MarkIII も,本体だけで700 g程度ある。X-T5 も,本体だけで500 g以上ある。

2.については,わざわざスマホから独立させて写真機をつかううえでは外せない。もちろん,最近のスマートフォンでは(SONY製とかは特に)こういったパラメータを変えられるものもあるように思われる。だが,スマホでは,それらを変えている感覚に乏しい。せっかく写真機を使うのであれば,液晶上でディジタル的に変えるよりは,ダイヤルでグリグリ変えるような,直感的な操作感がほしい。

3.については,X-T5 のところで書いたように,自分は一眼レフからカメラ入門したゆえ,EVFにどうしても馴染めなさそう。これについて,ミラーレスでない一眼レフであればクリアできる。しかし,一眼レフのほとんどは,1.の条件に干渉する。そうなるとミラーレス一眼が選択肢となるが,これは基本的に電子ビューファインダ(EVF)であり,対象外となる。

FUJIFILMのコンパクトカメラが気になる

上記のように悩んでいくと,「そんなカメラあるのか?」という気持ちになってくるが,探してみると,あった。コンパクトカメラの実力派をそろえる,FUJIFILMの「X100V」だ。

X100Vについては,レンズ交換できないのが欠点・難点として挙げられることも多いみたい。実際,自分も,これまでずっとレンズ交換式のディジタル一眼レフカメラを使って来た。KマウントのLimitedレンズは素晴らしかったし,望遠レンズでちょっと気合を入れた撮影もできた。

でも,これからの撮影シーンを考えていくと,レンズ交換できることにそこまで魅力を感じないように思える。レンズを交換する手間があったら,その間にサクッと写真を撮れればそれでいいように感じている。だから,X100Vも選択肢に入ってくる。

ただ,X100Vは,想定を大幅に上回る人気っぷりから,長期欠品が続いている模様(X-T5もそうだが,FUJIFILMのカメラは,需要が高いのに対して,半導体の供給不足が影響して,軒並み品薄になっている)。Amazonに新品が売っていたけど,3月18日時点で,価格はなんと40万円!定価の2倍以上に高騰している。こんな値段では,到底手は出せない。

高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100V」の供給に関するお知らせとお詫び | 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社

この状況だと,先代モデルのX100Fも,選択肢に入ってくるか。。あるいは,EVFでも,「X-E4」あたりも考えるか。でも,OVFには妥協したくないし。。。じゃあ,やっぱり多少の重さは妥協して,PENTAX KPを買うべきなのか…それとも,しっくり来たX100Vの後継モデル(そろそろ出るという噂もある)を待つべきなのか。

とにかく,欲しいと思ったカメラは在庫がない。在庫のあるカメラはしっくりこない。。機材更新計画は袋小路に差し掛かっている。

機材更新「計画」が,実行に移される日はいつになるやら・・・

(つづく)

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