【君をのせて】JRの社歌っていいよね【東海編】

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だいぶ前になるが,

JR九州の社歌っていいよねJR北海道の社歌もいいよね

という記事を書いた。

そして今回は,その続編(第3弾)。紹介するのはJR東海の社歌だ。

JR東海の社歌は,2007年に,JR発足20年を記念して作成されたそうだ。また,「愛唱歌」である「君をのせて」は,それより前の1989年に発表されたそうだ。

ネット上では,社歌と愛唱歌,それぞれ好き嫌いがあるようだが・・・

社歌も愛唱歌も,いい意味で「らしさ」が出ていてかっこいい。九州と北海道とは,またひと味違った良さがあって好きだ。

そんな社歌・愛唱歌と,JR東海にまつわるいろいろな音楽とを交えて語っていく。

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東海旅客鉄道株式会社歌

最初は,JR東海の社歌「東海旅客鉄道株式会社歌」。

先に紹介したJR九州社歌や,JR北海道社歌は,それぞれに名前がついていた。

(JR九州であれば「浪漫鉄道」,JR北海道であれば「北の大地」という具合に)

しかし,JR東海は「東海旅客鉄道株式会社歌」だ。これは名前だといっていいのか悪いのか,よくわからないところだ。

でも,学校の校歌は,「○○中学校歌」とか「▲▲高等学校歌」だった。それを考えれば,別に「東海旅客鉄道株式会社歌」でもおかしくない。

そろそろ「東海旅客鉄道株式会社歌」でゲシュタルト崩壊を起こしそうなので,本題の社歌の方をどうぞ↓↓

 

 

いかがだっただろうか。

先に紹介した九州・北海道の社歌と比べると,まったく違う曲調・歌詞であることがおわかりいただけたはずだ。

参考:【北の大地】JRの社歌っていいよね(JR北海道編)http://JR九州【浪漫鉄道】JRの社歌っていいよね(九州編)

自分の第一印象は,「ああ~JR東海っぽいなあ~」だった。

復古調の堂々とした,まるで軍歌のような曲調,

平成の時代に制定されたとは思えないような,漢字の居並ぶ歌詞。

そして,歌詞中に会社名が一度も登場しない。

JR他社の社歌が明るい曲調であることを考えると,「異端」であるといって差し支えない。

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鉄道(社歌)ファンがどう思っているかは知らないが,

自分はこういう社歌の方が,鉄道会社らしくていいと思う

「灯せ灯せ 安全の火を」
「使命を胸に 休む夜無く 幸いあれよと 弛む日無く」

こんな気持ちを抱いている運転士さん・車掌さん・駅員さんたちの手によって,運行されている鉄道を利用できるのは,素晴らしいことだ。

日本全国を鉄道で旅してみて,JR東海の乗務員が,数ある鉄道会社の中で一番キビキビした指差喚呼を行っていると思った。

鉄道の使命は,何よりも安全。安全に乗客を運ぶこと。もちろん他社もそれを意識しているけれど,この会社は別格だ。乗っていて,降りて改札へ向かいながら,溌溂とした指差喚呼を聞くと,とても気持ちがいい。「ドア・ホーム・オーライ」「安全ヨシッ」を聞くと,安心する。

他社よりもキビキビと,溌溂とした指差・喚呼は,気持ちいい。

社歌には,そんな「JR東海らしさ」が存分に表れている。

 

堅くて,面白くない?

それも結構,上等

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ちなみにこの社歌の制定は,2007年。まだ制定されてから14年しか経っていない。意外と新しい社歌だ。

2007年にはJR発足20年を記念して、新たに社歌『東海旅客鉄道株式会社社歌』(作詞:林望 作曲/編曲:佐藤眞 歌:二期会)が制定された。

東海旅客鉄道 – Wikipedia

ちなみに作曲の佐藤眞氏は,「大地讃頌」の作曲者だそう。

それを聞くと,ああなるほどな~と納得できる。

JR東海社歌の,堂々と,ゆったりとした曲調は,まさに大地讃頌のそれだ。

愛唱歌「君をのせて」

さっき,社歌の制定は2007年であり,意外と最近であることを紹介した。

では,それまではJR東海に関わる歌が無かったのかというと,そうではない。

それが「君をのせて」だ。

YouTube上では旧社歌として紹介されているが,実際は「愛唱歌」として発表されている。

Wiki情報なので,完全に真とはいえないが,まあ間違ってはいないだろう。

現在の社歌(2007)より,先に出ていた「君をのせて」(1989)が,旧社歌というイメージで独り歩きしているのだろう。

1989年4月に発表された愛唱歌『君をのせて』がある。歌詞は社内公募、作曲は井上大輔、歌は髙橋真梨子[57]

東海旅客鉄道 – Wikipedia

素晴らしいMADとともに,「君をのせて」をどうぞ。

 

 

いかがだっただろうか。

この愛唱歌は,社歌と比べると,それはもう全然違う曲・歌詞だ。

高橋真梨子が歌い上げているその歌は,会社の歌とは思えない

煌びやかで,のびやかで,旅に出たくなるような雄大さも秘めていて,聴いているだけでワクワクしてくる。

JR東海といえば,日本で最初の新幹線であり,今でも日本の大動脈である東海道新幹線の運行を担っている。

この歌を聴いていると,そんな新幹線が颯爽と駆ける姿が思い浮かぶ。そして,それに乗ってどこかへ出かけたくなるような旅情をかき立てられる。

 

現・社歌との共通点といえば,社名が出てこないことくらい。

歌詞は,社歌よりもロマンティックで,今風な仕上がり。

社歌とは正反対だが,これは歌詞が社内公募であるからだと思われる。

社歌の中では,「浪漫鉄道」が圧倒的一番人気だと思うが,

自分は「君をのせて」が,それと同等(もしくはそれ以上)に好きだ。

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ちなみに,YouTube上では,作曲者である井上大輔氏ver.の「君をのせて」も聴くことができる。

お風呂場でカラオケするには,こちらの方が歌いやすいかな?

(高橋真梨子は・・・キーが高いかも?)

忘れちゃいけない “AMBITIOUS JAPAN!”

以上が,JR東海の社歌と愛唱歌についての紹介。

ここからは,JR東海にまつわる曲を,2曲紹介していく。

 

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1つ目は,TOKIOの”AMBITIOUS JAPAN!“だ。

JR東海といえば,この曲を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。

そう,東海道新幹線の車内チャイムとして,使用されているからだ。

始発・終着駅では,出だしのメロディが,途中駅ではサビのメロディが,それぞれ使われている。

この曲は,JR東海のキャンペーンに合わせてタイアップで制作されたものだそうで。

制作の経緯が,Wikipediaにわかりやすく説明されていたので,引用する。

JR東海とのタイアップにより制作されたシングルである。文学者中西進の紹介で作詞家なかにし礼と会った当時JR東海社長の葛西敬之が、その場でなかにしに「新しい鉄道唱歌を作って欲しい」と依頼したことが発端となり、なかにしのプロデュースで制作されることとなった。本曲はリリースと同時にJR東海による東海道新幹線品川駅の開業、及び東海道・山陽新幹線ダイヤ改正を記念したキャンペーンのCMソングに採用された。また、同線を走る700系電車のうち、JR東海が保有する編成の先頭車側面に、シールによる「AMBITIOUS JAPAN!」の文字が掲出された(300系電車は中間車両の円形ステッカーのみ[1])。本曲のミュージック・ビデオにも700系が頻繁に登場する。

AMBITIOUS JAPAN! – Wikipedia

作詞はなかにし礼,作曲は筒美京平。

音楽に疎い自分でも知っている,超有名な作詞家・作曲家の手によってつくられた曲ということだ。

 

 

 

「平成の鉄道唱歌」とはすなわち,

東海道の主役が東海道新幹線であり,その姿を描いた歌であると考えられる。

この歌の疾走感とスピード感,「のぞみはかなう」のフレーズが示す通り,

平成の鉄道唱歌(東海道新幹線のテーマ曲)といっても過言ではない。

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かつては,紅白歌合戦や民放の音楽特番で,毎回のように歌われていた。

自分も楽しみに聴いていたのだが・・・

某メンバーがとある事件で脱退してしまって以降,ぱったりと聴けなくなってしまった。寂しい!

今は,Youtube上に上がっているPV動画を楽しむことしかできない。

TVでの生演奏は聴かれなくなってしまったけど,東海道新幹線の車内チャイムとしては,末永く使われてほしいところだ。

新幹線のホームドア 「乙女の祈り」

さて,JR東海関連の音楽をもう1つ取り上げておこう。

東海道新幹線の名古屋駅ホームに行ったとき,きっとこの曲を聞いたことがあるはずだ。

そう,ホームドア開閉時に,柵から流れるメロディだ。

これは,「乙女の祈り」というクラシックの名曲。

ポーランドの作曲家,Badarzewska(バダジェフスカ)という人が描いた曲だそう。

かなり有名な曲なので,もしかしたら新幹線のホームでなくても聞いたことがあるかもしれない。

東海道新幹線ホームでは,列車の到着・出発時=ホームドア開閉時に聴くことができる。

キリがいいところまで流れてくれるので,とても耳に残る。そして,長く聞かれてきた名曲なので,聴いていて気持ちがいい。

一方,最近では東海道線にもホームドアが設置された。

他社では在来線で設置が進んでいるホームドアだが,JR東海管内の在来線駅ではほとんど見られなかった。

設置されたのは,東海道線・金山駅。

樽見鉄道線の旅のときに,初めてお目にかかったのだが・・・

こちらでも東海道新幹線同様,ホームドアの開閉時に「乙女の祈り」を聞くことができた。ただ,在来線を走る通勤型車両は,ドア同士の間隔が狭い。ゆえに,ホームドアの可動域も狭くて済む。そうすると,完全に開く・閉まるまでの時間が短いのだ。

以下の引用にもあるように,新幹線よりも歯切れが悪いように感じた。

このホームドア,開閉時は「乙女の祈り」が鳴動していた。東海道新幹線でおなじみのあのメロディだ。もはやJR東海の専売特許みたくなっている。

「乙女の祈り」は美しくて聞きやすいメロディ。音鉄の自分は,このメロディが好きなのだが,金山駅3番のホームドア開閉時は,なんとも中途半端なところで途切れてしまっているのが残念だ。新幹線よりも可動領域が狭く,メロディがいいところまで流れきる前に,ホームドアが全開してしまうのだ。

【樽見鉄道】「運賃タダ」のフリーきっぷ!名古屋から日帰り温泉旅

「乙女の祈り」を聞くなら,やっぱり東海道新幹線ホームがいい。

あれを聞くと,「ああ,これから遠くへ出かけるんだ」とワクワクする。

次聴くことができるのは,お盆に帰省するときかな?楽しみだ。

まとめ:正反対の社歌と愛唱歌

以上,JR東海の社歌・愛唱歌および会社にまつわる楽曲について語って来た。

鉄道ファンの間では,愛唱歌と社歌で好き嫌いが分かれそうだが・・・

自分は,それぞれに会社の個性が出ていて,どちらも好きだ。

安全を使命とする,鉄道会社の社歌なのだから,荘厳・厳格・規律的でも全然かまわない。

日本の大動脈である東海道新幹線を運行する会社なのだから,それくらいの方が頼もしさが感じられていい。

その分,愛唱歌にはやさしさと旅情があふれている。

社歌と愛唱歌とで,ちょうどバランスが取れていていいんじゃないだろうか。

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ずっとJR東海関連の動画ばかり見てきたので,猛烈に東海道新幹線に乗りたくなってしまった。

次は,帰省するときに乗ることになるだろう。

もし,もし,それまでに旅行できるような状況になれば,帰省する前に乗りに行きたい。

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【JRの社歌を紹介するシリーズ】

【北の大地】JRの社歌っていいよね(JR北海道編)

【浪漫鉄道】JRの社歌っていいよね(九州編)

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