N700S運用「のぞみ213号」で大阪出張

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N700S運用の列車も,もうすっかり珍しくなくなった。

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はじめての研究の用事での出張

2022年も,残すところあと2週間足らずとなった平日,大阪まで1泊2日で出張する機会を得た。

過去にもちょうどこの時期に,京都へ出張する機会があった。

【究極の新幹線】N700Sで行く日帰り京都出張記
研究室に入ってから初めての出張。せっかくなので最新型のN700S系で運行される列車を選んで乗って来た。

このときは,研究とは関係ない用事だったけど,今回の大阪出張は,自分の研究のデータ解析をやらせてもらえるということで,研究関連の出張だった。3年近く研究してきたが,研究に直接かかわる用事での出張ははじめて。

N700S運用の「のぞみ213号」

お昼前に新大阪へ到着して,出先へ移動する予定だった。

時刻表をじっくり読んで,この予定に合う「のぞみ213号」を選んだ。

この列車は,名古屋を10時41分に出発して,新大阪に11時30分に到着する定期列車。列車番号が200番台なので,東京大阪間の東海道新幹線完結の「のぞみ」だ。

この列車を選んだ理由は2つ。

まず1つは,新大阪以西の利用者がおらず,1桁ー2桁番台の「のぞみ」より混雑していないから。

もう1つは,この列車の運用にN700S系が充当されるから。マニアたるもの,ぼんやり来た列車に乗って出張はしない。

(ちなみに,この列車には,先述の京都出張の際にも乗車した。)

事前に大学の旅行センターで指定席を手配し,学割の乗車券と併せて購入した。

1時間に1本以上のN700S系

当日朝は,名古屋駅に10時過ぎについて,キオスクで軽食を買ってから東海道新幹線のホームへ向かった。クリスマス前の木曜日ということで,名古屋駅はかなり人が多かった。

きっぷを改札に通してホームへ上がると,ちょうど東京ゆきの上り列車が,反対側のホームへ入って来た。この列車は,名古屋始発の「こだま714号」。

いま東海道新幹線の時刻表を見てみると,こだま714号はN700S運用との特記はなかったが,当日入線してきたのはN700S車両だった。時刻表に以下の記述

☆車いすスペースを6席設置したN700S車両で運転します。急きょ、他の編成で運転する場合があります。この他の列車についても、N700S車両で運転する日があります。

12月1日(木)~1月9日(月)の運転列車

があるように,ふだんはN700系でも,時折N700S系が充当されることがあるようだ。

N700Sで運行される予定の列車は,N700S運行予定|JR東海で閲覧できた。このページでは,

  • N700Sで毎日運行される列車
  • その日,N700Sで運行される予定の列車(毎日更新)

がわかる(東海道新幹線区間)。2022年12月24日時点で,N700Sで(毎日)運行される東海道新幹線の列車は,「のぞみ」が下り5本・上り4本,「ひかり・こだま」が下り4本・上り5本。いずれも東海道新幹線内完結の列車。

これらを含め,さらに山陽新幹線区間まで走る列車が多数ある。たとえば12/24は「のぞみ」が下り25本,上り23本,「ひかり・こだま」が下り10本,上り11本が,N700Sで運行されたようだ。

始発(6時)から終発(22ー23時)頃まで16ー7時間まであるから,単純計算で毎時2本以上のN700S系が走っていることになる。

これだけ本数があるわけだから,N700Sもよく見かけるわけだ。

のぞみ213号指定席

そんなことを考えていたら,東京ゆきの「こだま714号」が反対ホームから出発。N700S同士が入れ替わるようにして,「のぞみ213号」が入線。

のぞみ213号は,東京を9時ちょうどに発車する列車ということで,名古屋駅では相当数の降車があった。乗車より降車の方が多かった。

4号車指定席,E席に座った。となりのD席にはすでに乗客があった。入線してきたときにチラ見した自由席は,まだ窓側にも空席があった。これだったら指定席じゃなくて自由席でもよかったな~と,ちょっとだけ後悔した。

4号車の車内は,大阪に昼前にちょうど着ける列車ということもあって,比較的混雑していた。窓側は9割くらい,通路側もそれなりに埋まっていた。

14番E席に腰を据えたところで,N700Sは滑るようにして名古屋駅を出発した。上り線を名古屋方面へ入ってくる列車とすれ違った。この列車もN700S系での運行だった。やっぱり,N700Sも珍しくなくなったなと感じた。

大阪には11時半着の予定。すなわち,名古屋から50分の乗車。さすがに新幹線は速い。

N700Sの乗り心地

さて,N700Sには2回目の乗車。乗り心地については,この記事にも書いたけど,やはりN700Aとは全然違った。

「N700」という名前は同じ,見た目も,素人目にはそこまで変化がなくても,N700Sはれっきとしたフルモデルチェンジ車。乗車すると,そのことを五感で味わえた。

もっとも大きな違いは,高速走行にともなう振動・騒音が低減されていることだ。N700系では,高速域に入ると,わずかながらガタガタと,小刻みな振動を感じることがある。700系以前ではもっと顕著だった。小さいときにのった300系では,もっともっと揺れていた。本当に「ガタガタ」揺れていた。一方,N700Sでは,高速域でもほとんど振動が感じられない。スムースに,滑っていくような走りだ。それに,ヒュンヒュン,キーン..というような,新幹線特有の空力音も小さい。

東海道区間での車体傾斜装置については,N700系にも搭載されているが,これの動作も「非線形」で滑らかになっている。カーブへの進入およびカーブからの立ち上がりが優しくなった印象だ。また,動作音もほとんどない(N700系では,座席によっては,カーブの前後でプシュプシュ…ガタンと,動作音を聴けることがあった)。

ただ,若干「硬い」ような乗り心地であるともいえる(これについては,あちらこちらの乗車レビューで散見された)。これは,座席の硬さ・形がN700系から変わったことや,安定走行性がバツグンに高いこと,車体のサスペンションなどが影響していると思うのだが,とにかく「快適」であることに変わりはない,と私は思う。新幹線もここまで来たか,と。まさに「究極(supreme)」の新幹線であると,乗車するたびにそう感じる。車両の性能が名前負けしていない。

新大阪からは大阪メトロへ乗換

新大阪には定刻で到着。名古屋からの乗客は,京都でなく,ほとんど新大阪で降りた。新幹線改札からは,大阪メトロ(地下鉄)に乗車するために,2階の改札口へむかった。地下鉄が民営化され,「大阪メトロ」になってからは初めての御堂筋線に乗って,出先へ移動した。

久しぶりに乗った大阪メトロの乗車記については,次の記事でまとめようと思う。

(つづく)

>>【音鉄】民営化された御堂筋線に初めて乗って来た

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