
2026年のお正月休みに,ふと思い立って旅に出た。行先は房総半島方面。青春18きっぷ(3日用)を買い,2泊3日の旅に出た。初日は,千葉から内房線を乗り継いで,館山経由で安房鴨川方面まで旅した。
内房線の旅の行程
初日の旅程は次の通り。家を昼前に出発し,千葉駅から旅をはじめることとした。
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14:01 千葉
レ—167M 普通 木更津ゆき
14:41 木更津
▼
15:17 木更津
レ—3141M 普通 上総一ノ宮ゆき(外房線直通)
17:29 太海
(「潮騒リゾート鴨川」にて1泊)
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今回の旅では,青春18きっぷ(3日用)を使うことにした。千葉方面へは,首都圏からフリーきっぷも発売されているが,冬休み期間であり,かつ,普通列車でのんびり旅をしたい気分だったので,「王道」の青春18きっぷを選んだ。
千葉までは総武快速線のグリーン車に乗車した。今回は2階席にした。品川あたりから混んできた。

209系電車で木更津へ
千葉駅から,いよいよ内房線の旅をスタート。まずは,木更津行普通列車を乗り通しで木更津へ。
車両は209系。首都圏の主要区間ではめっきり見かけなくなった車種だが,ここ房総半島では現役バリバリ。

この209系には,一部の車がセミクロスシートになっていたので,ありがたくボックスシートに座った。
8両編成。千葉からの下り電車ということで,これくらいの編成でちょうどいいのだろう。
さて,内房線は,保線の具合のためか車両のためか,横揺れが大きいように感じられた。右側の車窓には,京葉工業地帯の石油化学コンビナート群や,高圧送電鉄塔が見られた。

木更津駅にて乗り換え。


乗り換えまで40分弱あった。駅構内で久留里線用車両の車庫を眺めたり,駅前を少し歩いたりして時間をつぶした。木更津といえば,アクアラインの千葉側の玄関口にあたるため,車で来るところというイメージが強い。そのため,駅前は思っていた以上に殺風景というか,主要駅にしては施設が少ないように見えた。

内房線末端区間へ

木更津からの列車は,内房線を館山経由で安房鴨川までゆき,そこから外房線を上総一ノ宮まで直通する。長距離の電車の割に,編成は2両と短かった。内房線のここから先の区間で,需要が大きく減少することを示唆している。

電車は定刻どおり出発。君津に停まると,ここでいきなり20分以上も停車した。一体何を待っているのかと思ったら,まず,後続の横須賀線・総武快速線から内房線を君津まで直通する電車と接続した。さらに,上り普通列車も待ち合わせ。内房線は,君津から先,単線区間となる。そのため3141Mは,このように,上下の列車を待ち合わせたうえで出発する。

君津を出たあとも,比較的スローペースで行き違いしながら走ってゆく。君津の次駅で,内房線上り特急の通過待ち。さらに,浜金谷駅でも,臨時の特急「さざなみ」と行き違いを行った。他に,上り普通列車とも何本もすれ違った。下り電車であるこちらが先着し,上り列車を待つことが多かった。この時間帯は,上り優先のダイヤが組まれているのかもしれない。

内房線は,途中,東京湾のすぐ近くを走る。さっきの浜金谷には,対岸の横須賀市(久里浜)からの「東京湾フェリー」が就航している。ほかに,アクアラインもあるので,東京より西側のエリアから鉄道でここまでくるのは,第一選択にはなりにくいかも。
「さざなみ」と「しおさい」
ちょうど日暮れが近づいてきた。右側車窓から,東京湾に沈む夕陽の景色を楽しむことができた。E131系は,209系と同じようにボックスシートがあるので,車窓を快適に楽しめた。このあたりはまだ湾内に近いところと思われ,海は凪いでいた。内房線特急「さざなみ」はこの区間を走る列車として相応しい愛称を与えられていると思った。

館山あたりでいちど降りようかとも思っていたが,その前に日が暮れてしまったので,そのままこの列車を宿最寄りの駅まで乗り通すことにした。館山では,多くの乗客が下車した。入れ替わるようにして,学生が乗ってきた。三が日が明けているので,部活かなにかで登校した帰りと思われた。まだ冬休み気分を引きずっているようで,楽しそうだった。これらの乗客は多くが,安房鴨川方面へと向かうようだった。
私は,安房鴨川の1つ手前の太海(ふとみ)駅にて降りた。すっかり日が暮れてしまって,周囲のようすはよくわからない。とはいえ,駅舎はこぢんまりとしていながらも,デザイン性があってなかなかいい。

今日の宿は,「潮騒リゾート鴨川」という温泉宿を取った。駅から歩いて10分弱くらい。古そうではあるものの,必要なところはきれいにしてあって,気持ちよくすごせた。食事は,近くの定食屋で食べた。帰って一休みしてから大浴場にも入った。
このホテルは,海岸すぐそばにあるので,部屋にまで潮騒が聴こえてくる。館山を経て太平洋側へと移っている。押し寄せる波を形容するなら,「さざなみ」というよりは潮騒という表現が相応しい地域だ。内房線特急が「さざなみ」なら,外房線特急は「しおさい」。これもまた,しっくり来る愛称だと思った。そして,潮騒を聴きながら,何をするでもなく,考え事をする時間が,とても贅沢だった。旅はまだ初日だったが,いいところに来られてよかった,と満足感に浸った。
(つづく)
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