名古屋から日帰りで100kmくらい走れる道はないかな~
と,土曜日の夜にGoogleMapを眺めていたら発見したのが,
国道419号から国道363号へいたるルート.
ざっくりルートは,
名古屋市内→K58→豊田市→R419→R363→(雨沢峠)→名古屋市内
これでだいたい100km.
観光というより,整備したての自転車で長く走るのが主眼のライド.
R419=R363|日帰り100km
師走前の寒さは厳しいけれど,自転車で走るのには実はちょうどいい季節でもある.
今朝の最低気温は6℃だったらしい.
出発は9時半.この時間になると,徐々に気温は上がってきている.
今日のウェアは,パールイズミのインナー(5℃対応),上にTシャツ,短パンを着て,モンベルのストームクルーザーを羽織っていく.日中は15℃くらいになる予想なので,グローブは指切り.日中の気温が10℃前後になると,指切りグローブでは寒いかな~というくらい.
名古屋→豊田市街|R419スタート
地図を見て走ってみることにした国道419号線.
起点は岐阜県瑞浪市から愛知県高浜市へ至る一般国道.実延長は62km(Wiki情報).
豊田市中心部から国道155号と重複し,以降は終点の高浜市まで,衣浦豊田道路の構成区間.
したがって,実質的な単独区間は豊田市付近から瑞浪市までと考えてよい.今回は,その区間,およそ30kmを走る.豊田市中心部から瑞浪市の国道363号の合流地点(=起点)まで逆走する形となる.
*
名古屋から豊田までは,市街地を走ることになる.
今日はいつもと違うルートで30㎞ほど走行.途中,ちょっとした登り坂もありつつ,ウォーミングアップにはちょうどいい塩梅だった.
前回豊田市街へ行くときは輪行したけれど,
今回のルートだったら別に自走してもいいかな~という感じ.
豊田までのルートを開拓してちょっとうれしくなった.
今日の天気予報は晴れ.ただ,瑞浪あたりの山沿いは曇るかもしれないな~
なんて思っていると,青空にうろこ雲が綺麗.
この写真に写っている場所が,豊田市街から北へ延びてきたR419との交差点.
こちら側は,愛知県道58号名古屋豊田線.
名古屋から豊田へアクセスする道路のひとつ,ちなみに最も主要で大きいのは国道153号.県道58号は,R153の旧道らしい.
登り基調のR419…四季桜で癒される
さて,先ほどの交差点からR419に入る.
入ってすぐのファミマで補給がてら休憩.
15分ほどで出発.
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このR419,地図で見る分にはふつうの国道.険しい山はなさそうだし,田舎道をのんびり走れるな~とか思っていた.
が,実際は,愛知 = 岐阜の県境まで,登り基調のルート.
豊田から25kmで450mほど標高を上げ,県境を越えて150mを5kmで下げる.
こんなルートなので,最近ロングライドして来なかった脚にはキツかった.
途中,和紙で有名な小原町を通過.
このあたりは,「四季桜」で有名らしい.
そういえば,11月なのに,道沿いに桜が咲いていた.なるほど,どおりで交通量が多いわけだ.いくつか公園があったが,駐車場には多くの観光客が詰めかけていた.散策する人が,道沿いを歩いているところもたくさんあった.
春にはすごい混雑するんだろうな~と思いながら,一番きれいだったところの写真を1枚.
残念ながら曇ってしまったけど,十分迫力ある景色だ.
アップダウンにすっかり参ってしまっていたが,この桜を見たらちょっと元気が出た.
この辺りで,ロードバイクに乗った人とすれ違ったり,追い抜かれたりした.
往復すれば6,70km,獲得標高500mのルートだし,地元のサイクリストにはいいルートなのかもしれない.
そう思いつつ,整備したてのシクロクロスでゆっくりゆっくり走って行く.
「いむなや」の味噌煮込みうどん
R419最後の4㎞,150mアップでは,一桁くらいしかスピードが出なかった.運動不足甚だし...
最高地点を超えて下るとすぐにトンネル.トンネルを抜けると岐阜県恵那市.
出口からのダウンヒルで,上りでたまったフラストレーションを一気に解放!あ~~~~~っと脳みそを空っぽにして下った.
R419の起点・R363との合流地点に到着.
ここは岐阜県恵那市.この交差点を左へ曲がると,雨沢峠・瀬戸市方面.右へ曲がると瑞浪市街.
振り返ると,さっきまで苦しめられた山道が見える.
上るのは大変だったけど,いい景色だ.一眼レフを持ってこなかったことを後悔した…
山の上を流れる川のような雲が出ている.豊田市は晴れていたけど,山沿いはやっぱり曇りがちだ.
豊田市の交差点からここまで30㎞ノンストップ.
お腹が空いてやってられないので,お昼ごはんにしよう.
ファミマで目星をつけておいた,R363沿いのうどんや「いむなや」へ.
さっきの交差点を瑞浪方面へ曲がってすぐのところにある.
中は,田舎のうどんやさんといった雰囲気で,閉店まで30分前にも関わらず多くの地元客でにぎわっている.
2人掛けに座らせてもらって,さっそく注文.テキパキしたおばちゃんが,年季の入ったが清潔なキッチンの中にいる大将へオーダーを通す.こういうお店は間違いなくうまい.
突き出しのしみこんにゃくを食べ,あったかいお茶を飲んで,ダウンヒルで冷えた身体を温める.
壁に掛けられたTVでは,NHK「サンドのお風呂いただきます」が放送中.小田原城の話をやってた.いいな~お風呂入りたいな~なんて冷えた身体で羨ましがっていると,
味噌煮込みうどん,到着!
使い込まれているが,味のある1人用土鍋に,グツグツと音を立てている状態での到着!
食欲が爆発しそうだ...はやる気持ちを抑えて,れんげと割りばしでとんすいによそう.
味は想像通り?いや,想像以上!のおいしさ.
濃い~味噌で煮込まれた固めのうどんが絶妙.お味噌でひたひたになった天ぷらもたまらない.
しいたけ,ねぎ,ごぼうなどが脇を固める.
これぞ,スキのない味噌煮込みうどん.
これでいいんだよな~
やっぱりうどんが好き.
想定以上のお昼ごはんにありつけて,びっくりした.
R419で荒んだ心が,あったかいうどんとお店の方に癒された.
世界一のこま犬
うどんでいっぱいになった腹ごなしに,「世界一のこま犬」を見物.
R363とR419の合流する交差点のすぐそばにある.
軒の下にいる,マスクをしたこま犬.
手前側におられる方の大きさを見ると,このこま犬のスケールが伝わるだろうか.
近くで見るとすごい.見上げないと顔が見えないくらい.
前足だけでも,自分の手の何倍もの大きさがある.
そばにあった案内によると,区民総出で,何日もかけて焼いたらしい.
これだけの大きさを焼成するのには相当な手間暇がかかっていることは間違いない.
個人的には,足元にいた小さいこま犬2匹がお気に入り.
結束バンドと雑巾の切れ端みたいなマスクが,愛嬌があっていい.
R363 – 雨沢峠=瀬戸市
こま犬を見たら,あとは名古屋まで帰る.
R363を瀬戸市方面へ.
途中,名古屋から日帰りで行けるヒルクライムスポット「雨沢峠」を登る.西の二ノ瀬,東の雨沢とかいうらしい.それくらい有名.
登るといっても,土岐・瑞浪側は標高が高いので,そこまでキツくなかった.登ったり下ったりしながら,気づいたら頂上にいる感じだった.
雨沢峠から下っていくとすぐに,愛知-岐阜県境.
ここから瀬戸市街(東海環状道せと品野IC付近)まで,急坂・急勾配の連続.途中,1.5車線気味に車線が減少するところもある.そして,西へ向かって下る箇所では,木漏れ日でコーナーの出口が見えづらい.
名古屋側から何度か上ったことがあるこの雨沢峠は,実は下りも結構キツイ.シクロクロスは重心が高いので,なおさら下りが辛い.
後ろからの車に迷惑にならないよう,気を遣いながら下った.
R419からじわじわと上げた標高だったが,この雨沢のハードな下りで使い切ってしまった.ちょっと残念.
*
瀬戸から名古屋までは何度も走ったことがある,河川敷のルートを帰った.
久しぶりに山がちなルートのロングライド,気温も低めだったので疲労感たっぷり.
しかし,やっぱり身体を動かすのは気持ちいいなあ~と思いつつ,下宿まで帰った.
下宿到着は16時過ぎだったかな,7時間ほどで完走.
まとめ:山沿いの田舎道
以上,R491など,日帰り100㎞ライドの記録.
パッと思いつきで走ったので,観光要素は少なかったけど,
思いがけず出会えた味噌煮込みうどんと,世界一のこま犬はよかった.
R419には,途中でいくつか分岐する道があった.
豊田へ抜ける県道や,多治見,土岐へ抜ける裏道のような県道などなど...
冬場に走るには心細いけど,走ってみたい道がたくさん見つかった.
名古屋からギリギリ日帰りできるくらいの距離なので,また週末に走りに行きたいと思う.
いや~それにしても,あの味噌煮込みうどんはおいしかったなあ.
近所にうどん屋さんが欲しい...!
おわり.