「夏休み四国満喫きっぷ」の旅
JR四国全線 及び
土佐くろしお鉄道・阿佐海岸鉄道・JR四国バスが乗り放題,
特急列車自由席も乗り放題の
4日間フリーきっぷにて,
四国をじっくり堪能する鉄道旅.
今日は3日目.JR四国内で残る未乗路線のうち南西部の路線,
- 土讃線(高知~窪川)
- 土佐くろしお鉄道/中村・宿毛線(窪川~中村・宿毛)
- 予土線(宇和島~窪川)
に乗りに行く.
宇和島バス城辺・宿毛線
前回の記事で,予土線乗車記を紹介した.
予土線の終着駅・宇和島駅から,3日目午後をスタート.
宇和島バスを使う理由
未乗路線である「土佐くろしお鉄道中村・宿毛線」に乗りたかったので,再び宇和島から南下することを考えた.日程的には今日行かないと中村・宿毛線は未乗のままになってしまう.中村・宿毛線の始発駅は,高知県西部の宿毛駅.現在いる宇和島とこれから向かう宿毛の間には,鉄道路線がない.
だからといって,
というルートをたどると,今日の宿がある高知には深夜の到着になってしまう.予土線の本数が極端に少なく,また,時間もかかるためだ.
これはいかん,ということで宇和島から宿毛への最短ルートとなる「宇和島バス」を活用することにした.
上記のルートをたどれば,中村・宿毛線の無駄な往復がなくなるし,予土線よりも本数が多い.
宇和島バスは夏休み四国満喫きっぷの適用範囲外だけど,こればっかりは仕方がない.限られた日程での未乗路線乗破には多少の課金は惜しまない.
宇和島バス料金・時刻表
宇和島バス城辺・宿毛線は
毎時1本程度の間隔で運行されている.
路線バスなので特に予約は必要なく,乗車後に整理券をとって下車駅で支払う仕組み.
宇和島→宿毛の運賃は
1,850円
日中の定期便のうち,
宇和島から宿毛へ直通する
バスの運転時刻は以下の通り.
06:36>>>>08:30
07:45>>>>09:39
08:35>>>>10:29
11:50>>>>13:44
12:50>>>>14:44
14:15>>>>16:09
15:15>>>>17:09
16:00>>>>17:54
17:15>>>>19:09
詳しい停留所は以下の通り.
時刻表引用: 松山線 城辺・宿毛線|宇和島バスHP
所要時間は1時間54分,毎時1本程度の運行があり,利便性は高い.
宇和島駅を出発
南国の雰囲気漂う宇和島駅前.
バス停は駅前のロータリーに沿うように設置されている.
宇和島駅は中心部から若干離れた場所にあって,大きなスーパーなどへ行くにはは駅からしばらく歩かないといけない.ということで,昼食は駅隣接のセブンイレブンで買っておいた.
城辺・宿毛線 宿毛行
宇和島1250=宿毛駅1444
車両は普通の路線バス.2時間近くの乗車だけど,高速バスのような座席ではないのがちょっとだけ残念ポイント.でも,路線バスにしては上等な座席だと感じた.
宇和島市街から城辺へ
最初は,昼すぎの宇和島市街をのろのろと走る.松山や今治に比べると規模は小さいけど,それでも南予一の都市である宇和島.市街地は車も多く,利用者もいるため,頻繁にバス停に停車する.
宇和島市街を抜けると,国道56号を快走
右手には松山自動車道が見える.
この先宇和島道路は通らないのかな?と思ったりしたけど,ずっとR56を走っていった.
まあ,R56は流れがいいし,交通量はそこまで多くない.停留所も下道の方が造りやすいし,わざわざ宇和島道路を走る必要はないのだろう.
宇和島市を抜け,松山自動車道の西予宇和ICとの交差点に到着.西予宇和インターチェンジは,僕が小学生くらいのときは,松山道の終点だった.現在は延伸工事が進み,宇和島道路に接続して終点は津島岩松IC(執筆当時)となっている.宇和島道路自体は昔からあって,それが2012年に松山道と完全に繋がった.
岩松から先は,四国横断自動車道として「津島道路」が供用される予定.完成すると宿毛はもう目と鼻の先のところまで近づくけど,津島道路終点・内海インターと宿毛の間は計画段階で現在調査中らしい.
宇和島から宿毛まで高速道路が完成したら,「四国8の字ネットワーク」は西半分が完成する.南西部の移動がグッと楽になりそうだ.
津島岩松IC出口を右側に見てしばらく走ると,津島町から内海町の海沿いに出る.
穏やかな南予の海,綺麗だな.
海沿いからしばらくぶりの都会は,愛南町.
城辺・南宇和・御荘は,近距離の乗客が多くなる.
「南レク」があるのもこのあたり.松山からはかなり遠い.高速道路を使っても2時間以上かかるはず...愛媛県は意外と横に長いのだ.
バスは城辺営業所に到着.運転手が代わったりすることはなく,ぐるっと営業所を回ってすぐに宿毛方面へ出発した.城辺までで1時間20分ほど.
山間地域を走り抜ける
愛南の市街地を抜けると,再び車窓は田舎の風景.
国道56号線を走ったり,横道にそれて集落のバス停に停車したり,を繰り返す.
四万十まで41km.宿毛まではあと19kmだ.
バスの車内はガラガラ.一人だけおばあちゃんが乗っていたけど,県境にたどりつくまでに降りた.貸し切り状態.
山道に入ってカーブの多い国道56号をしばらく走る.
もうそろそろ県境かな?というところで国道56号を降りて,横道に入っていく.そしてわかりやすいバス停を通過.
「県界」
普通の家の前に置かれていたバス停,このバス停をもって高知県に入った.
長いトンネルを抜けて下り坂を走る.
もうすぐ宿毛市街だ.
依然として車内は自分一人.みんなマイカー使うのかなあ・・・
宿毛駅到着
山道を降りると一気に街の景色.
高知県宿毛市だ.
一応高知県,と名乗っているけど,実際は愛媛県との結びつきの方が強いのでは?と思う.TVとか愛媛県の放送が入るらしい(TV朝日系列eat)
土佐くろしお鉄道の高架が見えてきたら,宿毛駅に到着.
特に遅れることもなく定刻の到着.
2,000円近い運賃を整理券と一緒に運賃箱に入れる.運賃箱にお札なんか入れたことないから,ちょっと手間取った.お金を入れ終わってバスを下車すると,すぐに出発していった.宿毛駅が終点ではなく,宿毛営業所が終点.
急いで写真を撮ろうとするも・・・残念な仕上がり.まあ,バスが写っているからヨシとしよう.
宿毛駅は立派な高架駅.
土佐くろしお鉄道宿毛線の列車が出発するまで,喫茶店でも入って時間をつぶそう.
宿毛の喫茶店「トリップトリップ」
Googleマップで検索して見つけたのが「トリップトリップ」.土佐くろしお鉄道の高架の近くにある.
広々とした店内で,
ホットコーヒーを飲みながらPC作業.
店内ではなんと無料のWi-Fiが使えた.穴場スポットだ...!
まとめ:長距離路線バスの旅
画像引用:宇和島自動車 宇和島バスHP
以上,宇和島バス城辺・宿毛線乗車記.
長距離路線バスだけど,車窓は海あり山あり街もあり,飽きずに楽しむことができた.予土線よりも本数が多い上に運賃もそこまで高くないので,鉄道旅で大いに活用できる路線バスだ.
久々のバス旅,新鮮で楽しかった.
このあと宿毛からは,土佐くろしお鉄道中村・宿毛線を高知方面へ向かう.
【1日目・2日目はこちら】