クラゲ水族館と酒田の山居倉庫|鶴岡〜酒田〜にかほ【2019夏自転車旅⑦】

昨年,一昨年は名古屋~苫小牧を太平洋フェリーで移動.

愛車で北海道内をぐるぐる走った.
おかげで北海道内はたくさん走ることができた.

【まとめ】2018北海道自転車旅|大自然に感動し、グルメを愉しみ、被災に涙した旅

「今年の夏は東北も走ってみたいな・・・」

ということで,名古屋から北海道まで東北経由で全部自転車で走ることにした.全部,自転車で
「北海道まで自転車で行く」自分の中では思い切った挑戦だ.でもこういう長い期間の放浪(?)旅は学生の間しかできない,来年からは研究の方が忙しくなるだろう.やるなら今しかない.

名古屋を出発してから北海道内を走り終えて,また名古屋に帰ってくるまで,25日.自分史上最も長い自転車旅の記録.

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<この記事の内容>
7日目:鶴岡〜酒田〜にかほ

<前の日>
6日目:新潟~村上~鶴岡

<次の日>
8日目:にかほ~秋田~能代

7日目:鶴岡~酒田~にかほ

道の駅で起床.まだ4時台だった気がする.

身支度を済ませて,朝飯として昨夜マックスバリュで買っておいた菓子パンをもぐもぐ食べる.

道の駅あつみ,昨晩は暗くてよくわからなかったけど,景色がいい.

道の駅裏手にある灯台

日本海と,そこへせりだすように山があって,麓には民家がちらほら.

緑が綺麗.

加茂水族館でクラゲを見よう

今日も早朝に出発.

出発前にキャリアのネジを変えて,チェーンオイルを挿しておいた.キャリアネジは長め(15mm)に変えたから,ディスクブレーキのローターに当たらないか心配だったけど,大丈夫だった.よかった.

最初の目的地は加茂水族館.ここはクラゲを詳しく取り扱っていることで有名らしい.開館30分前から,入り口前には行列ができていた.日曜日だからということもあるけど,人気があるらしい.

行列で待ってから入館.

館内も列に並びながらの見学.

最初は魚のゾーンで,昨日イヨボヤ会館で見た川魚から始まって,海の生物が沢山展示されている.建物は大きくないけど,展示は結構充実している.透明で,床から天井までいっぱいに,魚たちが気持ちよさそうに泳いでいた.カサゴとかエイとか,珍しくて思わず見入った.

海のゾーンのあとは,待望のクラゲゾーン.世界中のクラゲが沢山展示されている.クラゲって白いフワッとした傘と,ピョロピョロした脚のイメージ.もちろんそういうクラゲもいたけど,そのほか「これもクラゲなのか?」みたいなクラゲが沢山いた.色もそうだし形も全然違った.

展示中ほどにて,研究員の方のレクチャーがあった.

クラゲとは何ぞや?ということを詳しく解説,

大きなクラゲが小さなクラゲを飲み込んでいく姿はなかなか見ごたえがあった.彼らは目が見えないから餌を食べるのも感覚だし,食べられても胃の中に入るまで気づかないらしい.儚い人生だ…

酒田の山居倉庫

クラゲ水族館で,すっかり満足したら,酒田方面へ走った.早朝出発の甲斐あってなんとか昼前には酒田市街へたどり着けた.

昼飯は酒田市街の食堂.ここの日替わり定食は品数が多く小鉢それぞれ美味しくてレベル高かった.

昼の暑い時間は酒田では「山居倉庫」を見学した.

瓦葺き土蔵造りの倉庫がズラッと並ぶ.

今でも現役で使われているのかな,建物の内部にはいろいろなものが置いてある.Wiki情報によると,12棟の倉庫のうち9棟が現役で,JA全農山形と酒田市の持ち物らしい.米穀の保管所として活躍中.残りの建物は米歴史資料館と観光でいろいろ使われている.

あと,山居倉庫は「おしん」の舞台らしい.世代ではないからわからないけど.

倉庫の横にあるケヤキ並木が美しい.

山居倉庫のケヤキ並木

日陰が作られて,倉庫には涼しい風が川から吹き込んでくる.このケヤキはただ景観のために植えられているのではなく,日差しの遮蔽と季節風の緩和を目的に植えているそう.倉庫自体も湿度・温度を一定に保つためにさまざまな工夫がなされている.

日本人の主食である米を守るために,美しい景観が生まれている,日本は素晴らしいと思う.

鳥海山を眺めながら快走

午後からは鳥海山を眺めながら,海沿いを快走.緑の田んぼも綺麗!

にかほの手前では,田んぼの真ん中を疾走する特急「いなほ」を見られた.昨日に続いて今日も見られた「いなほ」クリーム色のボディが魅力的.完全に惚れたので,この冬にでも乗りにいこうと思う.惚れた特急は乗りに行くのがポリシー(いつ引退するかわからないし).サンダーバードとか,北陸新幹線延伸前に乗られてよかった.

日帰り温泉「あぽん西浜」

鳥海山が見えるマックスバリュで買い物を済ませて,海沿いにある日帰り温泉「あぽん西浜」へ.

海水浴客が多そうかな?と思ったけど,平日だったこともあって割とゆったり入れた.ここは値段の割に湯船の種類が多くてよかった.ヌルヌルの泉質でしょっぱい,海沿いの温泉らしい泉質だ.

休憩室でグダグダしてから,宿へ出発.

にかほ「三崎公園キャンプ場」

今日は短めの行程,出発地から75キロで到着.宿泊地は「三崎公園キャンプ場」.

キャンプ場の入口手前に県境があり,この旅6つ目の都道府県・秋田県にかほ市へ入った.いよいよ秋田県まで来た.北海道まではあと青森県を残すのみ.いよいよ北の大地が近づいてきたなあと感無量で,キャンプ場の方へ左折した.

三崎公園キャンプ場へは下り坂で,「間違ってたら登って来ないといけないな」とおそるおそる下ると,右手にこぢんまりとしたサイトを発見.よかった,間違ってなかった.

ここにテントを張って,マックスバリュで買った食材を作り,みんなで食べた.黙々と食べて,さっと片付けて寝る.テントの周りにゲジゲジとか変な虫がいっぱいいるのが気になったけど,疲労ですぐに寝てしまった.

まとめ:羽越本線に乗りたくなった

以上,7日目の記録.

並行する羽越本線で何度か見た特急「いなほ」に惚れた.羽越本線に乗りたくなった1日だった.

台風10号が列島縦断コースで近づいてきている.予定だと16日が大荒れの予報,それまでには青森に着いておきたい.

フェーン現象で猛暑の中,北緯40度線を越える|にかほ〜秋田〜能代【2019夏自転車旅⑧】
国道7号線を北上,秋田市を経由して秋田北部の能代まで走行.フェーン現象で暑い!

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7日目走行距離:75キロ
累計走行距離:700キロ

食費:830円
宿代:300円(キャンプ場)
温泉:400円(あぽん西浜)
雑費:1,000円(水族館)
合計:2,530円