昨年,一昨年は名古屋~苫小牧を太平洋フェリーで移動.
愛車で北海道内をぐるぐる走った.
おかげで北海道内はたくさん走ることができた.
【まとめ】2018北海道自転車旅|大自然に感動し、グルメを愉しみ、被災に涙した旅
「今年の夏は東北も走ってみたいな・・・」
ということで,名古屋から北海道まで東北経由で全部自転車で走ることにした.全部,自転車で.
「北海道まで自転車で行く」自分の中では思い切った挑戦だ.でもこういう長い期間の放浪(?)旅は学生の間しかできない,来年からは研究の方が忙しくなるだろう.やるなら今しかない.
名古屋を出発してから北海道内を走り終えて,また名古屋に帰ってくるまで,25日.自分史上最も長い自転車旅の記録.
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<この記事の内容>
17日目:サロマ~網走
<前の日>
16日目:北見~サロマ
<次の日>
18日目:網走~清里
17日目:サロマ~網走
キャンプ場で起床.
気持ちいいサロマ湖の景色は…小雨が降っていて望めない.
テントを叩く音,今回のツーリング初の本格的な雨.
朝はテキトーにパスタを作って食べた.
雨の中のテント撤収
昨晩もちらほら雨が降ったらしく,テントはビショビショに濡れていた.出発するためには片付けをしなければならない.気は進まないが,濡れたテントを解体.
炊事場には屋根があったので,そこを活用.雨が小康状態になったところを見計らってバサバサとフライ・インナーをふるって,水滴を払う.完全には落ちなかったけど,ぐしょぐしょではなくなったので,たたんで収納袋に押し込む.本当は雑巾とかで水滴を完全に無くしてからしまわなければいけないのだろうけど,雑巾はない.撥水スプレーもかけていないので,多少濡れたままになるのはしかたない.また,晴れた日に立てて乾かそう.
雨のワッカ原生花園
最初の目的地はワッカ原生花園・ネイチャーセンター.
キャンプ場から国道は戻る途中の道道858号線の雰囲気がいい.両側に背の高い木々が覆い被さるように立っており,道路は秘密基地の中にあるような感じ.左側にはサロマ湖が見え隠れ.
稚内から続く国道238号線に入ってからワッカ原生花園へ走る.まだ小雨だが,道路の路肩には水たまりができており,路面からの跳ね上げで足元から膝までビショビショになっている.
サロマ湖にかかる橋を渡ってネイチャーセンターに到着.
晴れていれば原生花園をサイクリングできるが,今日は雨ということで全面通行止め.こればっかりは仕方ない.
外から原生花園への道を眺める.
雨も強くなってきたのでネイチャーセンターにて休憩.センター内はストーブが焚かれていた.真夏の本州からみれば季節外れなことこの上ないけど,雨の北海道ではストーブが暖かく感じられる.
ネイチャーセンターでは,この日発表になった前期の成績を確認.3年生になっても単位は取れてるか不安になるもの.ちなみに無事に全部回収できてた,よかった,一安心.
カーリング見学
ネイチャーセンターから,雨の中無心で漕いだ.途中多少の上り坂があった気がするが,雨が辛すぎて覚えていない.「アドヴィックス常呂カーリングホール」へ.北見地方といえば,LS北見に代表されるカーリングのまち.今回訪問したカーリングホールでは,2階からプロ選手が練習する様子を見ることができた.
かなりの重さがあるはずのストーンを,いとも簡単にコントロールして,次々と狙った相手のストーンに当てていく様子には快感すら覚える.
ちなみに常呂カーリングホールでは,事前に申し込みをすればカーリング体験もできるらしい.僕は予定がフワフワしてたから予約しなかったけど…
モンベルのレインウェア凄い
カーリングをひとしきり見た後は,目的地・網走へ向けてひたすら走った.雨は時間が経つほど強くなり,カーリングホールから次のセコマまでの20キロの間で,すっかり本降り.大粒の雨がたたきつけるように降っている.
今回のツーリングから導入したモンベルのレインウエア「ストームクルーザー」を朝から着用しているが,撥水性能は上々.全く内部に浸水がない.
前傾姿勢なので,胸の辺りからの浸水が心配だったけど,ほとんど染み込みはなかった.下は「サイクルレインパンツ」を着用,市販のカッパと違い,ペダリングがとてもしやすい.裾の部分がマジックテープによって絞れるようになっており,巻き込みの心配がない.サドルの部分は高い圧力に耐えられるようになっていて,浸水は全くなかった.
[参考記事:モンベルの高性能レインウェアを購入しました【ストームクルーザー&サイクルレインパンツ】]
ただしシューズ用のレインカバーは着用していなかったため,SPDシューズの中には,大量の水が入った.靴下についても,サイクルレインパンツとSPDシューズの間の露出した部分が濡れた.いずれはシューズカバーも買おう,防寒にもなるし.
雨が降っていることで幸福度はダダ下がりだったけれど,高性能なモンベルのレインウェアのお陰で,快適度はそこまで下がることはなかった.むしろ,高機能を楽しむ余裕すらあった(雨すげえ弾いてるなあ!!とか防風性能もちゃんとしてるなあ,とか)
セコマで昼食
ビショビショになってセコマに着いた.雨が止む様子はなく,天気予報では夕方前までは本降りが続く予報だ.
腹が減っては頭が回らぬ,ということでセコマであったかいカップラーメンを食べた.
そのほか菓子パンも食べた気がするけど,あまり覚えていない.あったかいカップ麺と,ビショビショのぼくたちを嫌な顔ひとつせずに受け入れてくれるセコマの店員さんをよく覚えている.
網走の民宿「いもだんご村」
能取湖・能取岬は泣く泣くカットして,網走にある今日の宿まで直接走った.路面からの跳ね上げが本当に辛い.
網走市街を走り抜け,さらに斜里方面へ海岸沿いを走る.網走は明日観光することにしたので,今日は無心で雨の中走るのみ.
釧網本線鱒浦駅を過ぎたら,国道244号を右折して細い道に入る.登り坂を登っていくと 「いもだんご村」の看板が見えた.畑の真ん中にあるダートを走っていくと,こじんまりとした民家のようなかわいい建物を発見.
ぼくたちが到着すると,オーナーさんが出てきて,中に入れるように部屋の中を準備してくれた.ビショビショに濡れたサイドバックなど,新聞紙の上に置かせてもらう.そして,寒いだろうと風呂に先に入れさせて頂いた.ありがたい…!
1日中雨に打たれながら走って,身体の芯まで冷えかかっていたので,暖かい風呂は幸せだ.
チェックイン手続きをして,部屋にてくつろぐ.
ここはGoogleMapやBooking.comで満点レビューの星5(Bookingは10)に近い点数を取っている,人気宿らしく,僕たちの他には中国人(台湾だったかな?)とヨーロッパの人が宿泊していた.オーナーさんもお母さんも気さくな方で,話しやすかった.雨で荒んだ心はすっかり回復した.
夜はセコマで買ってきたホットシェフ.
カツ丼うま!
明日の網走観光の予定を立てながら床についた.明日も午後から雨予報…天気よ,好転してくれ!
まとめ:久しぶりの雨ツーリング
以上,17日目の記録.
本格的な雨の中ツーリングをするのは久しぶりだった.今回導入したモンベルのレインウェアのおかげで,何とか快適に走りきることができた.時間雨量は常に2mm以上だったが,中に着用しているウェアが浸水することはなかった.
今日は写真も少なく辛い一日だった.けど,民宿で人権を120%回復できたので文句ない.
明日は網走観光.
https://take26.com/2019_summer_18
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17日目走行距離:60キロ
累積走行距離:1435キロ
食費:1,196円
宿代:3,200円
合計:4,396円