おうちでも旅気分~鉄道の走行音を聴きながらコツコツ勉強

部屋でひとりで勉強していると,気が散って集中できなくなることがある.

いろいろ原因はあるけど,そのひとつは「静寂」だと思う.

もちろん,うるさいよりは静かな環境の方が勉強・仕事がはかどる.

しかし,部屋の窓を閉めているとほとんど物音がなくなる.そのレベルの「静寂」になると,逆に「余計な事までしっかり考えられる」ゆえに集中が続かなくなってしまう.

そんな「静かすぎる静寂」を軽~く打ち破るべく導入したスタイルは,YouTubeで鉄道の走行音を流しながら勉強したり作業したりするというものだ.

自分は鉄道好き・音鉄なので,このスタイルがすごく捗る.

鉄道の走行音をBGMに

YouTube・meitetsu1704さん

今は「YouTube」という便利なサービスがある.

そして,熱心な鉄道ファン(特に”音鉄”)のおかげで,鉄道の走行音動画はたくさんアップロードいただいている.

自分がいつも聴いているのは「meitetsu1704」さんの走行音動画.

 

ほぼ日本全国の列車走行音が上がっているといっても過言ではなく,それぞれの動画のクオリティも高い.そして多くの動画が「全区間走行音」となっており,長時間の勉強にも使える.

JRの特急列車は看板列車からデビューしたての新型列車まで.

もちろん新幹線もある.

音鉄にはたまらない,近郊電車のVVVFも聞ける.

はるばる北の大地を走る気動車まで!

音鉄としては外せない

  • 電車のモーター・VVVF音
  • 気動車のエンジン音
  • 高速走行時のジョイント音
  • 車内放送

これらの音が絶妙なボリュームで録音されている.
自分が客室に座っている感覚で聴ける音の大きさだ.

おそらく床置きで録音されているのだろうけど,それにしてもクオリティが高い.雑音・耳障りな音がほとんど入ってこないのがすごい.

現在も投稿を続けられていて,まったくもって飽きない.

これからもどんどん聞いていきます.お世話になります.

振動がないので眠くならない

さて,「鉄道の音を聴きながら勉強する」ということについて.

電車・汽車に実際に乗っていると,ついウトウトしてしまうことが多い.

本など持ち込んで読んでいても,いつの間にか眠ってしまったり.

じゃあ,勉強するときに鉄道の走行音を流しても眠くなるのでは?と思わないでもない.

 

でも,音を聴いているだけだと,眠くならないのだ.これは自分が実際にやってみて得られた結果だ.

 

なぜか?

 

それは「振動」がないからだと思われる.

列車が生み出す音や振動は,1/fゆらぎという,人間がリラックスしやすい周期の揺れだということが知られている.

人間の生体は五感を通して外界から 1/f ゆらぎ を感知すると、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられ、 精神が安定し、 活力が湧くと考えられている[9][10]。精神・心理的変化(Mental /Psychological transition: 鬱状態から回復へ精神・心理的状態が変化)時の人間が描いた絵画などに 1/fゆらぎが表現されたケースを科学的に示した例もある[11]

1/fゆらぎ – Wikipedia

実際に列車に乗ると,振動を触覚・音を聴覚・景色の揺れを視覚を通して,1/fゆらぎを体に浴びていることになる.なるほど,だから自律神経が整って,リラックスして眠くなるわけだ.

 

でも,音だけであれば,視覚・触覚(振動)の1/fゆらぎは浴びない.走行音「だけ」を聴いていると,眠たくならないほどに,リラックスできる.

自律神経が整うからイライラしないし,それでいて眠気を誘う振動はない.

不思議と集中が高まるのは,適度なリラックス環境が「走行音」によってつくられているおかげだろう.

旅をしている気分に浸る

リラックスして,適度な集中力で勉強が続くほかに,もうひとついいことがある.

それは,「旅をしている気分になれる」ことだ.

 

自分は,列車に乗って移り変わる景色をボンヤリ眺めることが好きだ.ボックスシートに,リクライニングシートに,クロスシートに座って,ぼーっとしている間に,普段とは違う街に連れて行ってくれる,あの感覚がたまらない.

そして,移り変わる景色と同等に好きなのが,列車が奏でるいろんな音だ.

VVVFインバータ音・車内チャイム・ジョイント音を筆頭に,音を聴いているだけでも楽しい.

 

今は外出自粛で列車に乗ることはできないけど,音を聴いていると,自分がどこか遠くへ移動しているような気分にひたれる.「ああ,もう○○まで来たのか~」とか,「△△に着いたから一時間たったな~」とか,そんな素晴らしい「妄想旅行」ができるのが,鉄道走行音の魅力だと思う.

 

たとえば今日は,近鉄の最新特急「ひのとり」の走行音をききつつ,助教の先生からもらった英語論文を読んだ.

名古屋から出発する「ひのとり68列車」.難波まで2時間.途中,津・八木・鶴橋・上本町に停まる.最新型らしい近未来的なインバータ音,静かな客室環境音から感じられる新型特急の高級感・・・

実際には80000系にはまだ乗ったことがないけど,2時間ずっと聞いていると,難波に着くころには「ああ,もう難波か~」という気分に浸れる.まるで自分が実際に乗ったかのような気持ち.

もちろん,心と頭は論文の方に向いている.英語論文は読むのが大変苦痛だけど,旅気分に浸りながらだと苦痛は半分くらいにはなる.なんというか,心に「余裕」が生まれるのだ.

名古屋から難波まで,今日は論文を2時間読んだ.

2時間勉強というと,かなり長い時間に感じる.しかし,鉄道旅で2時間は,あっという間.つまり走行音を聴きながら勉強すれば,それなりの集中力を維持しつつ,それなりのスピードで時間が過ぎていってくれるのだ.

まとめ:旅気分で勉強しよう

以上,鉄道走行音を聴きながら勉強することについて書いてきた.

鉄道旅が好きな方には,ぜひおすすめしたい.

静寂の中よりも,適度な音がある環境の方が
リラックスできて気が散らないので,意外なほど勉強が捗る.

 

明日は何に「乗ろう」かな・・・

SPECIAL THANKS
@meitetsu1704

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