九州自転車旅2日目、雨だった。
いきなり雨の中を走るのは嫌だったので、18きっぷを買って1日鉄道旅をすることにした。
せっかく鹿児島に来ているから、JRの最南端駅と南の終着駅へ行ってみることに。
1日数本しかない指宿枕崎線・枕崎行きにひたすら揺られて、南の端まで。
【1日目】はこちら↓
指宿枕崎線|鹿児島中央→指宿→枕崎
前日は国分駅近くに宿泊。
朝早く宿を出て、国分駅に向かった。
指宿枕崎線は本数が少なく、日帰りで国分へ戻る必要があったのでちょっと早起き頑張った。
国分駅を出発|日豊本線で鹿児島中央へ
朝の国分駅。
自転車を駐輪場に置く。雨がしとしと降っている。
横の線路に787系特急「きりしま」がやってきた。
JR九州といえば、787系。
18きっぷを持ってなかったので、駅の窓口で購入。
窓口の横に面白そうなきっぷの広告を発見。
「ガチきっぷ」18~24歳限定の割引切符。
特急の特定区間自由席利用、3日前までの予約でかなりの割引を受けられるみたいだ。
期間限定だから時期を選ばないと行けないけど、学生のうちにぜひ利用してみたい。
まだ早朝、7時前だが駅にはそれなりに人がいる。
鹿児島中央までは、鹿児島湾沿いを走る日豊本線に乗る。
改札にて、先ほどきっぷを買った窓口の駅員さんに「今日はどちらまで?」と聞かれた。人情溢れるいい人そうな駅員さんだ。
普通列車、国鉄形車両の鹿児島中央行き。
昨日に引き続きの曇天。さらに今日は雨もぱらついている。
車内は学生が多い。通学路線という感じだ。
鹿児島中央まではひたすら海沿いを走る。
すぐ左側には国道10号線が並走。
今日は桜島は曇っていて見えない。
この区間には、プロジェクトXの題材にもなった「竜ヶ水駅」がある(いい意味での題材、ではなく土砂災害の話だけど)右側には確かに、土砂崩れが起きてもおかしくない断崖が迫る。
この駅では客扱いをしないようだ。ドアが開かなかった。
ホーム上には土砂災害の碑が立っている。
鹿児島中央から指宿枕崎線
鹿児島中央駅にやってきた。
昨日、新幹線で降りたばかりだから新鮮さはない…
次の指宿枕崎線出発までは多少時間があるので、駅の周りをぶらぶらして時間をつぶした。
指宿枕崎線は、鹿児島中央から離れるほど本数が少なくなる。
鹿児島中央から枕崎へ行こうと思うと
1日数本のいずれかに乗らなければならない。
今朝は山川行の列車に乗って
山川の一つ手前、指宿駅で枕崎行に乗り換える。
鹿児島中央駅にて、普通列車の山川行。
黄色い車体が目を引くディーゼルカー。
この列車も学生が多い。土日だからか部活動のユニフォームを着ている。
指宿まで海沿いの単線を走る。ガタンゴトンと縦によく揺れる、日豊本線と比べると線路が古いのかも。
先ほどは見えなかった桜島、うっすらと麓だけ見える。
頂上は雲がかかって見えない。
指宿枕崎線🚃
桜島を見ながら南下。エンジン音と揺れがいい感じ pic.twitter.com/jaRTKZF2nR
— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) 2019年3月10日
左側の道路はうねうねと蛇行している、それに合わせるように指宿枕崎線も蛇行しながら南へ進んでいく。
指宿枕崎線|指宿→枕崎
終点・山川の一つ手前、指宿(いぶすき)駅で下車。
ここで枕崎行きの普通列車に乗り換える。
一度改札を出て駅の待合室で待つ。
ものすごい外国人がいるなあと思ったら・・・
ホームに観光特急「指宿のたまて箱」がやってきた。
”IBUTAMA”
指宿駅で折り返していく。
しばらく後に、普通列車枕崎行きが到着。
1日数本の貴重な列車だ。
ここからは開聞岳を回り込んで進路を西へ変える。
開聞岳の南側にある「西大山駅」がJR本土最南端の駅だ。
ホーム上には観光客と鉄道ファンがたくさん。
雨の中ご苦労様です。
夏に訪れた本土最北端・稚内駅に続き、最南端も制覇できた!
こちらの記事で稚内駅を紹介してます>>>自転車で走る!あこがれの絶景ロード・オロロンライン②|遠別~稚内【2018北海道自転車旅】
南端・北端を制覇して
ちょっとうれしい気持ちになった僕を乗せて、列車はさらに西へ。
それにしてもこの路線はよく揺れる。
座席に座っていると、お尻が浮かんでしまうくらい縦にポンポン揺れる。
線路が古いせいなのかよくわからないけど、こんなに揺れる路線は初めて。
車窓には、火山灰が降り積もった黒色土の畑が広がる。
雨は小康状態になっている。
指宿駅から1時間30分ほどで、いよいよ終点の枕崎駅に到着した。
今日の目的地でもあり、JRの南の終着駅。
枕崎駅は、単線の終点。
北の終点・稚内駅も単線の終点で、南北が1本の線路で結ばれていることを強く実感した。
駅舎はグッドデザイン賞を受賞している。
こぢんまりとした趣のある木造駅舎だ。
枕崎駅周辺でなにか名物でも食べようかと思ったけど
風と雨がめちゃくちゃに強くなり、あえなく退散。
おとなしく折り返しの列車で鹿児島方面へ戻ることにした。
鹿児島まで戻り鹿児島市内観光
指宿枕崎線は盲腸線。帰りも行きとまったく同じルートを通ることになる。
そんなわけで、鹿児島までの約3時間、Kindleで時間をつぶした。
よく揺れる車内、長時間乗車でも本を読んでいれば退屈しない。
鹿児島中央駅に戻ってからは、軽く鹿児島市内散歩。
幕末維新のスターたちの銅像を見たり
ラーメンを食べたり。
雨の中、知らない街を歩くのも風情があってよい。
鹿児島市内には路面電車が走っている。
あと、駅前はバスがめちゃくちゃ多かった気がする。
市営バスが3台4台並走してた。
鹿児島中央から、国分まで日豊本線で戻って本日はおしまい!
まとめ:今度は晴れた日に
以上、指宿枕崎線乗車の記録。
この日は雨だったから、ただ単に「乗りつぶした」だけになってしまった。
乗るだけでも楽しい路線であることは間違いない。
けど、今度は晴れた日に沿線の観光も楽しみながら乗りたい。
路線図引用元:駅すぱぁとfor Web
この日行ったラーメン屋さんの情報です。
天文館アーケードの近くにありました。
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