近江塩津駅ってどんなところ?駅構内探訪&通過列車撮影

未乗路線である湖西線に乗るために,近江塩津駅に降りる機会があった.

特急列車は通過する駅だけど,湖西線と北陸本線が合流・分岐する重要な駅.この駅で列車を待つ間に,駅のいろんなところで写真を撮ってきた.

まずは近江塩津駅まで

青春18きっぷシーズンだったので,
名古屋から鈍行でトコトコ移動.

東海道本線特別快速

豊橋始発の特別快速に,金山から乗車.

18きっぷシーズンにおいて,大垣・米原方面の下り優等列車は混雑する.特に名古屋駅から乗車してくる人が多い.なので,この時期には名古屋から1駅上った金山駅から乗車することにしている.豊橋方面から乗ってきて名古屋で降りる人が座っていた席に座れるからだ.

作戦は何とか成功して,通路側の座席をゲット.車内は予想通りの混雑で,クロスシートは満席.立ち客も大勢いる.混雑状態はほとんど緩和することなく,大垣・米原まで進んだ.

車内では本を読んで過ごす.速くて静かな313系,快適だ.

大混雑の米原駅のりかえ

特別快速が米原駅に入線すると,8両編成の車内からホームへ大量の乗客がはき出される.

ほとんどの乗客は,向かい側にやってくる京都・大阪方面への新快速に乗車するのだろう.12両編成の新快速を待つ乗客の列は,ホームの幅いっぱいいっぱいにまで延びている.クリスマス前の土日ということもあって,ものすごい人だ・・・

長い行列を横目に,僕はといえば近江塩津駅に向かう.東海道本線とは1本横のホームへ.

まもなく敦賀からやってきた米原止まりの普通列車が入線.列車の向こうに見えるのは,東海道本線の新快速を待つ人たち.

折り返し敦賀行きとなった北陸本線普通列車に乗車.

北陸本線の普通列車は2回目かな?
前回の乗車記はこちら↓↓

東海道本線・北陸本線を乗り継いで名古屋から福井へ【2019夏の18きっぷ旅①】
2019夏の18きっぷ旅スタート.北陸・近畿の未乗路線乗りつぶしを目標に,まずは名古屋から福井へ.

521系電車に揺られて,各駅に停まりながら北へ進む.

IGBT-VVVFインバータがいい音を奏でるのを楽しみながら,前面展望を見ながら,近江塩津駅へ.

なんだか今日は特急列車と多くすれ違う気がする.近江塩津まででしらさぎを2,3本見た.JR西日本の運行情報を見ていると,どうやら北陸本線内で人と列車の接触があったらしく,特急列車にかなりの遅れが出ているみたい.

北陸本線・近江塩津駅

米原駅から30分少々で,近江塩津駅に到着.

ホームに降りた乗客は僕ともう一人くらいしかいなかった.下り列車から湖西線に乗り換える物好きな人は少ないに決まってる.米原から京都大阪方面へ行くなら東海道本線にそのまま乗った方が速い.

雰囲気ある駅

米原からの普通列車とすれ違うように,姫路方面の新快速が出発.特急列車は停車しないけれど,新快速にとっては重要な駅.

降り立った近江塩津駅のホームは,想像以上に狭い.

1/2番線(湖西線)ホームより撮影,右側は3/4番線

所属は北陸本線.
湖西線の列車が北陸本線に合流する.

そういう重要な駅なのだけれど,駅設備自体は簡素.信号場にホームと駅舎をひっつけたようなイメージを持った.”質実剛健”な感じ?

 

北陸本線上り方面,線路が大きく左にカーブしていく.左側2本は北陸本線米原方面,右側1本は湖西線山科・京都方面に延びているのが見える.線路の本数に合わせて架線がたくさん張られており,いかにも重要な駅であるという雰囲気を醸し出している.

駅舎の方へ移動するため,一度ホームを降りる.

駅舎へは地下通路を通って移動することになっているが,地下通路はなかなかエモい.

トンネルを掘って,適当に着けただけのような看板が凄く良い.頭上には電気設備か水道設備かはわからないけど,パイプが何本もある.

あえてモノクロで出してみた.

エモい...

駅員さんがいるかと思っていたが,委託業務の方がいるのみで18きっぷの改札はなかった.特急券や乗車券は委託業務の方がやっているのだろうか.

そんな近江塩津駅の駅舎がこちら.

線路は手前を走る道路よりも1段高い所を走っており,道路と線路の間に駅舎が置かれている.

日本風の駅舎で,小さいけど雰囲気はある.トイレ・待合室はちゃんと設置されている.

周辺は三方が山に囲まれていて,大きな商業施設や街はない.

Wikipediaによると乗降人数は200人前後らしい.北陸から京都方面,あるいは湖西線各駅から東海道方面への乗り換え駅としての役割が大きいことがわかる.

 

特急列車を撮影するため,ホームへ戻る.

各ホームと地下通路との間には,風雪除けの屋根がついた簡易的な待合施設が設置されている.ホームは吹きさらしで冬になると,かなり寒そうだ.イスの上には親切に座布団が置いてある.

サンダーバード・しらさぎが高速通過

せっかく近江塩津駅に来たので,ちょっと通過列車を撮影してみる.

 

先ほども書いたように,この日北陸本線内で発生した接触事案により,ダイヤはかなり遅れ気味.

北陸本線内から湖西線へ直通するサンダーバード,米原・名古屋方面へ向かうしらさぎが団子になって走っていた.まともなダイヤで走っている特急はほとんど無かった気がする.

 

まずは湖西線からやってきたサンダーバード.

9+3で12両繋ぎでの運転.迫力満点.

そのあとすぐに,北陸本線内を走るしらさぎがやってきた.3/4番線へ移動する時間はなかったので1/2番線から撮影.

681系,轟音と共に過ぎ去っていく.

今度は湖西線を京都方面へ走るサンダーバードが通過.僕が乗車する予定の普通列車を,一つ手前の新疋田で待たせてやってきた.

12分遅れているということで,猛スピードで入線してくる.下り列車は1番線に入るため,ホームで待っている乗客の目の前を通過することになる.

 

来た...

速い...!

前に繋いでいたのが681系ということもあり,ものすごいモータ音を立てて通過していった.ド迫力,思わず身体をのけぞらせてしまった.遅れ回復のために,湖西線内を爆走するのだろう.

こんな感じで特急列車がバンバン通過するので,30分ほどで十分撮影を楽しめた.

久しぶりに望遠レンズを持ち出してきた.
適当に撮った割にはいい絵が撮れた.

湖西線新快速に乗車

撮影後,のりかえ列車が到着.湖西線から東海道線に直通する姫路行きの新快速.サンダーバードから遅れをもらって,7分弱遅れての到着となった.

3453M(敦賀近江今津間3153M)
新快速(湖西線経由)姫路行
近江塩津1040=京都1158

この列車に乗って,湖西線を南下する.

新快速と名乗っているけど,近江舞子までは各駅停車.そのあと堅田,比叡山坂本,大津京,山科,京都と停車する.

京都から東海道本線は,米原からの新快速と同じ停車駅.

北陸・湖西地域から京阪神地区への需要をしっかりと拾っていく列車だ.

京都まで乗車

乗車後,とりあえず京都まで行くことにした.

湖西線は山科駅が起点で,近江塩津駅が終点.

本線ではないけれど,北陸=京阪神の短絡路線であり,高速での走行が可能な規格で造られている.特急サンダーバードは湖西線内を無停車でぶっ飛ばして,表定速度を上げている.

主要駅の一つ,近江今津駅.ここで10分ほど停車して,前側に何両か繋いだ.京阪神地区での大量の乗客を捌くためには長い編成が必要.

湖西線新快速は,神戸線・京都線ほどぶっ飛ばさないにしても,そこそこの快走を見せてくれる.車内はまだそれほど混雑はしておらず,転換クロスシートには余裕がある.

4人掛けの前側に座った2人組の女性が,関西弁でトークに花を咲かせている.関西弁を聴くと,なんだか遠くへ来たなあ・・・と感じる.実際は名古屋からそんなに離れていないのだが・・・.

近江舞子駅から快速運転.反対側のホームに,117系の普通列車が停車しているのが見えた.今日は新快速だけど,また別の機会に117系にも乗ってみたい.

湖西線は名前の通り,「湖=琵琶湖の西側」を通る路線.上り列車の場合,琵琶湖は進行方向左側に見える.日本一の湖は,ぱっと見は海にしか見えない.

山科駅から東海道本線に合流し,長いトンネルを抜けると京都駅.

京都線を行き交う列車が次々と着発するホームに降りたって,湖西線の旅はおしまい.

まとめ:もう一度乗りに行きたい湖西線

以上,近江塩津駅探訪&湖西線乗車記.

近江塩津駅は,想像以上にエモかった.かつては国鉄形の特急「雷鳥」が寝台特急「日本海」を追い抜く,という光景も見られたらしい.どちらの列車にも乗車したことはないのだけれど,近江塩津駅を通過する様子は格好良かっただろうな.特に485系はYouTubeで見た動画で惚れた.生で走っていた当時の様子を一度でも見られたらどんなによかっただろう・・・と思いを馳せる.

湖西線は今回がはじめての乗車だった.以前サンダーバードに乗車したときは敦賀⇔金沢間だったので,今度は湖西線内を走るサンダーバードにも乗りたい.あとは117系普通列車にも乗ってみたい.

ということで,短い湖西線に,もう一度乗りに行きたくなった.

敦賀か金沢に行く用事を作って,京都まで出向いてからサンダーバードに乗る予定を作ろうかな・・・?

名古屋近郊,木曽川駅の撮り鉄スポットで東海道本線撮影【七夕ひとり鉄道撮影会②】
木曽川駅から徒歩10分ほどにある撮影スポットで,東海道本線を駆け抜けるカッコイイ特急車両を激写!
【鉄道写真】2020年には廃線?JR北海道・留萌本線|深川・留萌駅の単行キハ54
北海道の「日本一短い本線」留萌本線。利用者減少により、深川留萌間もバスへの転換方針がJR北海道によって示され、いつ廃線になってもおかしくない状況に。そんな「秘境路線」となってしまった留萌本線の気動車を撮影してきました。
タイトルとURLをコピーしました