磐越西線を乗り継いでたどり着いた新潟駅。
工事中の新潟駅を探検して、
余っていた時間で越後線・弥彦線・信越本線を乗りつなぎ、上越線で高崎へ向かった。
上越線はかなり見所が多い、はずだったが・・・
上越線に乗ったときには時間的には完全に夜。
ループ線・清水トンネルとも真っ暗で見えず。
「国境の長いトンネルを抜けると・・・車窓は漆黒だった」
ちょっと後悔しつつ高崎駅の宿まで旅した2日目午後。
新潟駅探訪&新潟→長岡乗車記
新幹線ホーム
たしか新潟駅は地上ホームだったはず・・・
(Wikiで見た)
で新潟駅入線前に駅の方を見ると、何か工事やってる
そして信越本線として会津若松から乗ってきた「快速あがの」が入線したのは
新潟駅の「高架」ホーム。
ホームに降りて思い出した。そういえば新潟駅は高架化工事をやってるんだった。
新幹線ホームにMaxとE2系がいたから、一度コンコースへ降りてから新幹線のりかえホームになっている5番線へ上がる。
5番線の案内表示には特急が並ぶ。
新幹線ののりかえ需要を拾って行くには、一番新幹線ホームに近いところへ特急のホームをつくるのは合理的だ。
一番手前に入線しているのは、東京行きの「Maxとき」
オール2階建て車両E4系を生で見るのは初めて。
いつも見ている東海道新幹線のシャープな印象とは全く違う。
なんというか、デカい。制限幅いっぱいだからなのか、その大きさには圧倒される。
僕が小さかった頃から大活躍だった「Max」も
引退が近いといわれている。
はじめてのりもの図鑑でみたときのインパクトはスゴかった。一種のあこがれみたいなモノがあった2階建ての新幹線が無くなってしまうのは寂しい。
一方のE2系。
E5系が登場するまで東北新幹線を牽引した主力車両だった。
GTO搭載で出発するときの音が好きだった。
最近はめっきり数が減ってしまった。こちらもE4系と同様引退が近い。
そんなわけで上越新幹線の終着駅で引退が近い車両たちを間近で満喫した。
在来線ホーム&駅周辺
新潟駅は立派なターミナル駅。
- 越後線
- 信越線・磐越西線
- 白新線・羽越線
の各車両が頻繁に発着する。
5番線に特急「いなほ」が入線してきた。
新潟から酒田・秋田へ向かう特急で、やわらかい色遣いが目を惹く。
車両のかたち・顔はどこかで見たことがあるなあと思った。
多分関東で走っているグリーンの「フレッシュひたち」のイメージが強いからだろう(これも図鑑で見た覚えがある)
「いなほ」は評判が高いからぜひ乗ってみたい。
こちらは越後線普通列車。
上越地方の電車はほとんどこのカラーリングがされているイメージ。
在来線ホームは高架化の途中。
一部番線(8・9)は地上ホームのままだ。
駅の放送や案内表示でも注意されている。
万代口へ移動。
JR新潟駅の外観。
かつては地上にすべてのホームがあったはず。
2~4階の窓部分は何に使われているのだろう。
万代口直結の改札。
ターミナル駅らしく、自動改札で数も多い。
しばらく駅ナカにあるお店をぶらつく。
地下にあった本屋さんで手帳を眺める。そろそろ来年の手帳を買わなきゃ。
今年はスマホのカレンダーを使ってみようかな~とか
無印良品の手帳もやっぱりいいよな~なんて
いろいろ考える。
旅先で普通のお店・商店・施設に行くのも意外と楽しい。
万代口に戻って、改札を抜けて地上ホームへ。
ここから工事の様子がよくわかる。
いままでホームがあった空間はガランとしていて、工事資材と建設機械だけが置いてある。
地上にあったものをガバっと高架へ移しているというのが実感できる。
上に戻って在来線東口への連絡通路を歩く。
ここからも工事の様子が見える。
クレーン車デカい。
突き当たりの在来線東口は万代口よりは小さい。
東口改札を出て外の様子を見てみようかと思ったけど、次の電車の時間が迫っていたので新潟駅探検はここらで終了。
工事用の仮設通路を通って、ホームへ戻る。
越後線・弥彦線・信越線|新潟→長岡
新潟駅からは宿のある高崎駅を目指す。
普通に信越線を新津まで戻っても芸が無いので
新潟から越後線で吉田まで行って、吉田から弥彦線で信越線に戻り
東三条から信越線で長岡まで行くことにする。
新潟駅からまずは越後線。
越後線は柏崎まで延びているが、そこまで行くと戻ってくるのが面倒なので
弥彦線の起点駅である、終点の吉田まで行く。
新潟駅を出てすぐ、日本一長い信濃川を渡る。
海はもう目の前だが、そこまで川幅は広くない印象を受けた。
普段名古屋で木曽三川を見ているからかも・・・?
越後線、車内は通勤・通学路線という雰囲気。
一駅ずつ停まるごとにちらほらと乗降がある。
窓の外は曇天。米所らしく広がる田んぼの上は黒い雲だ。
日本海側の冬。。。。
ちょっと疲れたので、暖房が効いた車内でぼんやりする。
ぼんやりした後ハッとしてナンプレをしたり考え事をしたり・・・
そんなこんなで吉田駅。
吉田駅から先は乗換が必要になるが、今回は弥彦線で信越線へ戻る。
吉田駅では冷たい雨が降っていた。
部活を終えた学生や、競輪の新聞を小脇に抱える擦れたおじさん、出張帰りのビシッとスーツサラリーマンなどなど・・・
駅のホームで弥彦線の列車を待つ人はバラエティに富んでいた。
信越本線東三条駅へ向かう弥彦線普通列車がやってきた。
女性車掌が乗務準備中・・・
外の暗い雲とは対照的に車内は明るい。
色温度の低いLED照明がちょっと眩しいくらいだ。
弥彦線は越後線吉田駅と信越線東三条駅の間を結ぶ、通勤通学路線。
途中の燕三条駅で新幹線の乗り換え需要がある以外は、完全に通勤通学の利用があるだけの路線だろう。
燕三条駅でスーツケースを転がしながら旅行客がちらほらと降りたり乗ったり。
外は相変わらずの雨だ。
新幹線の駅らしい大きな高架に半透明のアクリル(ガラス?よくわからん)な外観の燕三条駅。
駅前は意外と発展していて、ここら辺から乗換駅の終点・東三条駅まで市街地が繋がっている感じだった。
途中で高架線を快走し、あっという間に東三条駅まで来た。
雨はちょっと強くなっている。寒い。
階段を上がって信越本線長岡方面のホームへ移動する。
ここからは信越本線に戻って、長岡まで。
普通列車がやってきた。新津からずっと走ってきた列車だ。
そろそろ上越カラーも慣れてきた?感じがする。
東三条から先、長岡まであっという間。
時刻表を眺めながら長岡駅での乗換時間が短いことに気づき、長岡駅のキオスクの場所を調べる。
もう夕方。喜多方ラーメンを食べてからそれなりに時間が経ったからお腹が減っていた。
ちゃんとした晩ご飯は高崎の宿で食べることにして、上越線2時間の車中をやり過ごすために
長岡駅改札横にあるNewDaysで菓子パンを買うことにする。
長岡駅に着いた頃にはすっかり暗くなっていた。
上越線|長岡→高崎乗車記
長岡駅でのりかえ
長岡駅到着。
のりかえ時間は多くない。
駅に着いた瞬間に改札の場所を確認、階段を駆け上がっていく!
ひっさしぶりに走ったせいか、しんどい・・・
18きっぷを改札で見せてNewDaysを探す。
あったNewDays。
店内のパンコーナーを物色。メロンパンを買う。あと水。
再び改札を通る。長岡駅滞在時間7分(´д`)
上越線普通列車が入線しているホームへ。
上越線はけっこう乗車率が高いらしい(本数が少ないから)けど本当にその通りで
車内には立ち客も大勢いた。
上越線沿線から長岡や新潟へ遊びに来ていた人たちが、家路につく時間に重なってしまったのだろう・・・
なんとかロングシートの一席を確保して一息つく。
一人旅だから、同伴者に遠慮することもなく空いた席に座れるのはいい。
それにしてもすごい混雑。。。次の乗換駅は水上駅。
どこらへんまで行くとクロスシートが空くだろうか。
ちょっと混みすぎて買ったメロンパンを食べるのも申し訳ない感じだ・・・
もうすこし混雑が緩和するのを待ってから食べよう。
たくさんの乗客を乗せて、夜の長岡駅を出発。
ループ線・清水トンネル・モグラ駅
長岡駅を出発後、いくつか大きな駅があって
その大きな駅に着くたびに、それなりの乗客が下車していく。
小千谷駅、飯山線のりかえ駅の越後川口駅、只見線のりかえ駅の小出駅、北越急行ほくほく線のりかえ駅の六日町駅などなど・・・
暗すぎて外のようすが見えないから、まちの規模がどんなもんなのかがわからないけど
乗客がたくさん降りたり乗ったりしてるから、大きい町だということはわかる。
多少混雑も無くなったから、ロングシートでひっそりメロンパンを食べる。
上越線は上越新幹線と常に並行するように高崎までずっと走って行く。
上越新幹線よりも先にできた上越線は、新幹線の線路よりは蛇行しながら進む。
午前中乗ってきた磐越西線に比べたから、かもしれないが
車内ではそれほど線形が悪いとは感じなかった(越後湯沢の手前くらいまでは)
上越線の沿線にはスキー場がある。
ここら辺は雪が多い。
「上越国際スキー場前」なんて駅もあった。
進行方向右手にスキー場がうっすら見えた。
上越国際スキー場を出発する頃にはセミクロスシートの進行方向側が空いたので、進行方向に背を向けて座る。
新幹線の駅でもある越後湯沢駅。
しばらくの停車時間があった。
停車中に外国人の観光客やスキー帰りのおじさんなどちらほら乗車する客もいた。
ホームは結構賑わっていた気がする。
越後湯沢から先の越後湯沢⇔水上の区間は上越国境(群馬・新潟)越え、上越線屈指の難所だ。
車内に残っている乗客は皆、水上へ行くのだろう。鉄道ファンや18きっぱーがたくさんいる。
越後湯沢駅を出発後、上り勾配が始まる。
水上・高崎方面への上り線は、国境付近の急勾配を抜けるために
「ループ線」と「清水トンネル」
という見所を越えていく。
はじまった上り勾配は、少しゆるくなった。ループ線が始まりそうだ。
残念ながら車窓は真っ暗・・・いつループ線が始まるかわからなかったから、GoogleMapの位置情報で確認していると
「おっ今ループ線」
ちょうど右カーブがはじまった。
(写真はない・・・)
普通列車はしばらく続く右カーブに、線路と車輪を擦り合わせながら登っていく。
ループ線の途中にトンネルがあった(気がする)が、そのときには反対側の壁がしっかりカーブしていた。
ループ線を実感した。
明るいときだったらもっとわかりやすいんだろうけど・・・
ちなみに下り線にはループ線はない。在来線の上り線だけで見られる景色だ。
ループ線を登り切って、大回りして下る下り線と合流
清水トンネルの前、土樽駅に到着した。
土樽から下り線と上り線が再び分岐して、上り線は清水トンネル、下り線は「新」清水トンネルを進む。
ちなみに上越新幹線は大清水トンネル(建設当時青函トンネル開通まで世界最長)を通っている。
清水トンネルは3本あるということになる。いずれも長大トンネルで、上越線の難所を突破した大構造物だ。
トンネルの中に入ってしまうと、ひたすら真っ直ぐ進むだけだから車窓がどうとかはない。
建設当時は大変だっただろうな・・・と思いを馳せながらぼんやり。
川端康成の小説「雪国」の冒頭
国境のトンネルを抜けると雪国であつた。
この一文はあまりにも有名だ。
「国境のトンネル」が清水トンネルだとも言われているそう。
(今は清水トンネルを雪国(新潟)の方へ抜けることはできない)
国境の長いトンネルを抜けると、外は相変わらずの漆黒であるが・・・
左側に灯りが見える。「モグラ駅」で有名な土合駅は、上り線は山の上にある。
下り線は新清水トンネルの中。上り線⇔上り線と移動するときはあの有名ななが~~~い階段を歩く必要があるのだ。
ドアが開くと、外国人のグループが降りていった。
観光気分なんだろうけど外はかなり暗い。大丈夫なんだろうか・・・
上り線はふたたびループ線で急勾配を下っていく。もうここは群馬県だ。
結構なスピードで軽快に下っていく。上りは右カーブだったが、下りは左カーブ。
行きとは逆の方向の遠心力に身体を振られる。
下りきったら新清水トンネルを抜けきった下り線と合流し,湯檜曽駅に到着。
湯檜曽からさらに進むと終点の水上に到着。
暗かったけど秘境区間であることはしっかりわかった。次は明るいときに来てみたいし、土合駅にも降りてみたい!
水上→高崎|2日目の最終区間
水上駅でのりかえ。
高崎方面の211系普通列車に乗る。
水上駅は写真でもわかるように山の中だが、使用車両は近郊型だから都会に戻ってきた感じ。
宿のある高崎駅まであと少し。
211系は全車ロングシート、中央本線でよく乗るから
気分は完全に地元。
今日一日を振り返りながら高崎までの車内でのんびり過ごす。
久しぶりにビジネスホテルに泊るからワクワクする。
さっきまでいっぱいだった上越線の短編成の車内とは違って、今乗っている211系のロングシートはガラガラ。
車窓には灯りが増えてきた。まちに戻ってきた。
そして夜8時前に高崎駅に着いた。
都会にまた戻ってきた~
高崎駅の改札を出て、ホテルへ向かう。
高崎といえばだるま。
赤いだるまが出迎えてくれた。
アパホテル高崎駅前|駅が見おろせるホテル
夜の高崎駅。
ひんやりとした空気が、電車で火照った身体に気持ちいい。
本日のお宿は「アパホテル高崎駅前」
高崎駅西口から直結する好立地のホテル。
はじめてのアパホテル。
チェックインのときアパホテルの会員カードを作ってもらった、ちょっと嬉しい。
部屋は10階、角部屋で高崎駅がよく見える部屋!
部屋の中まで高崎駅からジョイント音が響いてくる。
荷物を置いて、近くのスーパーで夜ごはんを買う。
大浴場でくつろいでから・・・部屋で晩酌。
スーパーの半額まつり。この時間になるとスーパーには売りきりの総菜が増えるから嬉しい。
高崎駅から聞こえてくる発車メロディやジョイント音を楽しみながら、晩酌&リラックスタイム。
今日はたのしかったなあ~(^^)/
1日を振り返りながら久しぶりのホテルを満喫した。
まとめ:次は明るいときに上越線に乗りに行く
以上で2日目が終わった。
郡山から磐越西線、新潟、上越線を乗り継いで高崎まで来た。
上越線のループ線とか土合駅とかはまた明るいときにじっくり楽しみに行きたい。
最後までお読みいただきありがとうございました!
3日目は高崎から横浜・東海道線経由で名古屋へ帰ります。