18きっぷ旅の新幹線ワープ活用|こだま号で静岡から浜松へ【2019春18きっぷ旅(終)】

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高崎から湘南新宿ラインで南下を終えた前回記事からの続き。

【湘南新宿ライン】特別快速グリーン車自由席(1階席)乗車記|高崎→小田原【2019春の18きっぷ旅⑤】
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終点の小田原からは、普通列車で熱海まで移動。

 

熱海まで来たら静岡まで再び
普通列車・ロングシートを乗り通し、

静岡からは一気にこだま号でワープ!

これによって浜松まで1時間弱の時短を成功させ、夕方からの大学での用事に悠々間に合わせることができた。

“18きっぷ旅”では、できるだけ安く移動することが第一目標になることが多い。

しかしながらワープが効果的(在来線が遅い&そもそもない)な区間では、多少第一目標を犠牲にして積極的に新幹線ワープを使った方が、意外と満足度の高い旅になることが多い。

今回はそんな新幹線ワープのお話。

静岡まで普通列車|熱海→静岡

437M 普通 豊橋
熱海12:56→静岡14:10着
14:21発→浜松15:32→豊橋16:17
(浜松豊橋間 957M)

熱海駅からのりかえるのは、豊橋行きの普通列車。

先ほどまで乗ってきた熱海行き普通列車から1分の対面乗り換え。

JR東日本のE233系長編成車両から、一気に短い211系ロングシート車両へののりかえ。

利用客が我先に・・・とのりかえ列車へと走り込んでいく。

ナイスダッシュ!!

トイレ無し&慢性的混雑のロングシート

熱海から静岡まではおよそ1時間10分の乗車となる。

ロングシート車両ならいくらでも乗ったことがあるけれど、静岡区間を走る普通列車はトイレがない。

そのうえ、沿線にはそこそこの規模の都市が連なっているため慢性的に混雑している

トイレがついていないロングシート、といえばJR四国では当たり前だし

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ロングシート、だからしんどいなんてことは全然ない。

鉄道ファンならどうってことはないはず。

じゃあなんで静岡区間がしんどいのか、それは「慢性的な混雑」が原因だと思う。

先に挙げたJR四国の列車は、日中に限ってはもうガラガラである。

18きっぷシーズンの予讃線(2019お正月)

したがって隣の人とのストレスを感じることはないし、そのうえ車窓から見える景色もいい。

 

しかし静岡区間においては乗り始め(熱海)からずーっと隣に人が乗っている状態が続く(ことが多い)。

これが僕にはストレスでたまらない・・・。

熱海から豊橋まで仮に普通列車で乗り通せば、途中で(たとえば静岡でトイレ休憩を挟む)下車したとしても、1時間+2時間は隣に人がいる状態を耐えなければならないのだ。

車窓には、何度も観たことがある住宅街と工場地帯が続く。

したがって18きっぷ旅における静岡区間は
「旅」というにはあまりにも退屈でしんどい・・・。

はじめて乗ったときはまあ面白いし何とか耐えられるんだけど、2回目3回目ともなるとただただ退屈なのだ・・・。

急がないなら鈍行でもOK

そんなわけで満席のロングシートを何とかかんとかやり過ごして、静岡駅に到着。

反対側のホームには、途中の島田まで先行する普通列車が入線中。

先ほどまで乗っていた437Mは、静岡から列車番号が変わる(437M→957M)

島田行が接続、先発する

ちなみに437Mは静岡駅で11分の停車。

その他多くの普通列車がどこかしらの駅で連結のため長時間停車する(あるいは別列車に接続する)。

トイレ休憩をその接続駅・停車駅でとることができるので、トイレの心配はほとんどない。

したがって、時間的な余裕と多少の我慢強さがあるなら、静岡区間は普通列車でも乗り通せる。

←957M豊橋行  141M島田行→

ただ、今回の旅では時間的余裕がなかったため、静岡からは新幹線でワープすることにした。

ありがとう211系。またいつか。(このあとこだまで無情にブチ抜いた

新幹線ワープ|静岡→浜松

浜松駅は新幹線ホームと在来線ホームが近い。

のりかえ時間は16分。

この間にきっぷを買って、お昼ごはんを調達できた。

新幹線の「特定特急料金」

さて、静岡~浜松の間では「特定特急料金」が適用される。

詳しい人なら知っていると思うが、

東海道山陽新幹線の自由席は、隣駅との移動に限り割安な特急料金が設定されている。

たとえば、ひかり・こだま号の場合、自由席特急料金は以下のような具合。

東京→品川など:860円
新横浜→小田原
米原→京都:980円
姫路→相生
小倉→博多:970円

新幹線に限らず、特急料金はある距離毎にだいたい決まっている。

最安で2,250円、そこから3,000円3,860円4,620円・・・

ただ、距離が近い隣駅への移動(たとえば数10㌔)で、100㌔や200㌔の移動と同じ料金をとるのは可哀想だろう・・・ということで、隣駅への自由席移動に限り料金が割安に設定されているのだ。

東海道・山陽に限らず、自由席のある新幹線では特定特急料金が割り当てられている

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隣駅でなくても「特定特急料金」適用?

しかし、このルールには結構な数の例外区間がある。

それは「2駅間に1駅挟む区間でも、特定特急料金が適用される」という区間。

東海道・山陽新幹線なら


  • 東京=新横浜(途中駅:品川)
  • 三島=静岡(途中駅:新富士)
  • 静岡=浜松(途中駅:掛川)
  • 豊橋=名古屋(途中駅:三河安城)
  • 福山=三原(途中駅:新尾道)
  • 三原=広島(途中駅:東広島)
  • 新山口=新下関(途中駅:厚狭)

このうち駅間距離が近い、東京=新横浜・福山=三原では
860円の特急料金が適用される。

それ以外の区間についても、間に一駅挟むが
すべて970~980円の割安な特定特急料金が適用される。


なぜ隣駅でもないのに、特定特急料金が適用されるのだろう?

上記の7区間にある途中駅は、いずれも開業当初は設置されていなかった駅だ。

品川駅以外は「請願駅」と呼ばれる後から設置された駅(品川も新幹線営業は2003年開始)

つまり「最初は隣駅だったのに、後からできた駅が割り込んで隣駅ではなくなった」区間において、例外的に特定特急料金が適用されているのだ。

JR側の温情「最初は隣だったから、間に一駅入っても安く乗ってイイよ」JRは優しいのです・・・!

 

そんなわけで今回、浜松までの切符は、

特急料金980円+乗車券1,320円=2,300円

でゲット。これで一気に浜松までワープできる!

乗車列車は

こだま657号 新大阪行
静岡14:26→浜松14:55

静岡区間はこだまの需要がそこそこあって、自由席も乗車率高め。

しかし、さすがに両数が多いので座れないことはない。

進行方向左側に座席を確保。

まもなくこだまは滑るように静岡駅を出発した。

こだま657号自由席からの車窓

静岡からしばらく住宅地の真ん中を快走する。

それにしても今日は良い天気だな・・・

車窓には眩しいほどの青空が広がっている。

ちなみに静岡を出発してすぐ、

さっき浜松でお別れを告げた
211系普通列車をあっさりとぶち抜いた。

めちゃくちゃ爽快である・・・わかってはいたけど新幹線、速い。

 

新幹線ワープのいいところは、速いだけじゃなくて

ゆっくり食事ができること。

在来線、混雑するロングシート車両では食事をするのもはばかられる。

それに比べれば新幹線は本当に快適だ。

のんびりおにぎりを食べていたら、もう掛川に着いてしまった・・・!

掛川では多少の乗降があった。のぞみでは停まらない駅なので、なんだか新鮮だ。

掛川を出発すると、車窓にはお茶畑が見え始める。

雄大な流れの天竜川を渡れば・・・

もう浜松到着のアナウンスが流れ始める。

静岡を出発してからまだ20分少々しか経っていない・・・

なんとか食べ終わったお昼ごはんのゴミをくずかごに入れ、デッキにて待つ。

間もなく浜松到着。

あまりの速さに驚きを隠せない・・・新幹線ってやっぱりスゴいのね。

浜松駅に停車中に、後続の優等列車がこだま号を追い抜いていく。

記念に先頭車両を撮影してから、在来線のホームへ向かった。

浜松で普通列車にのりかえ

浜松からはふたたび18きっぷで普通列車に乗る。

955M 普通 豊橋
浜松15:02→豊橋15:36

静岡まで乗ってきた後続の豊橋行き普通列車(957M)より2本早い列車だ。

浜名湖の景色をのんびり眺めながら、新幹線に何本も抜かれながら・・・豊橋まで30分ほど。

“18きっぷ客の流れ”みたいなものがあるけど(好接続の列車に人が自然と集まる)

新幹線のおかげで、その乗り継ぎの波から逃れられた。

311系普通列車の車内はガラガラだった。

豊橋から新快速で帰宅

豊橋からは新快速で帰宅。

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「豊橋往復きっぷ」を使って名古屋~豊橋日帰り旅をしてきました。在来線で豊橋へ、そのあとは午後の豊橋の街をのんびり散歩。帰りは新幹線変更券を使って700系「こだま」で名古屋まで帰りました。

名鉄が共用するホームから静かに出発する313系に揺られながら、ゆっくりと現実に引き戻されていった。

これで2019春の18きっぷ旅はおしまい。

まとめ:静岡ワープ強し。

在来線だと10駅以上ある静岡~浜松区間。

新幹線だとわずか2駅、所要時間30分弱

新幹線に乗っている間にお昼を食べたりちょっと休んだりできる。

2300円かかるけど、「安く移動する」という範疇からはギリギリ外れないくらいかな?と思う。

 

今回紹介した区間以外でも、機会があれば積極的にワープを使ってみたい。

短縮できた時間

新幹線を使ってワープをしたことで、豊橋到着は40分早くなった。

957M:浜松着15:32→豊橋着16:17
こだま657:浜松着14:55
浜松のりかえ:955M 豊橋着15:36

40分が効果的かどうかは、人によって全然違うけれど

まあ、僕の場合は

  • 朝ホテルでゆっくり食事ができて
  • (大学での用事に間に合うように)予定より1本早い新快速に乗れた

ので、かなり効果的だった。

時間に余裕があれば普通列車で帰るのが普通だと思うけど

トータルで1時間近くの短縮が見込める静岡=浜松は
課金する価値のある区間であることは間違いない。

参考:18きっぷ旅における新幹線利用

第3セクターしなの鉄道の終点・軽井沢駅とJR横川駅の間は、代行バス・新幹線しか手段がない。新幹線の開通によって並行在来線がなくなった区間は、新幹線でのワープが効率的。

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相生~岡山は有名なワープ区間。僕がはじめて18きっぷを使ったときの懐かしい話がこちら。今思うとずいぶんヌルい移動だった・・・(笑)

【18きっぷ旅】名古屋から松山へ大移動|18きっぷフル活用旅【後編】

【外部サイト】

青春18きっぷで効果的なワープ区間|JR青春18きっぷ旅研究所

【山陽新幹線】青春18きっぷでワープするときはこの区間に乗れ|汽車旅指南書

【東海道新幹線】青春18きっぷでワープするときはこの区間に乗れ|汽車旅指南書

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