外側線を爆走!18きっぷ旅の優等生223系新快速乗車記|尼崎~米原【2019夏の18きっぷ旅⑤】

「昨日今日で,電車に乗り飽きたし
そろそろいつもので名古屋に帰ろう」

いつもの=新快速.

夕暮れの京阪神地域を爆走する新快速は,ほぼ特急列車なみの停車駅で京阪神の中心部を駆け抜けていく.

普通列車が多い時間帯でもお構いなし,

複々線のパワーを存分に発揮して緩行線を横目に外側線を爆走する.

東西の18きっぱーに,勇気とワクワクを与えてくれる

223系新快速乗車記.

18きっぷ旅の優等生「新快速」

18きっぷでやってきた尼崎

ここまでの2日間で,名古屋から東海道本線,米原から北陸本線,越美北線,さらに小浜線,(山陰本線),福知山線を乗り継いできた.

福知山線・丹波路快速に乗って宝塚まで来たとき,

「東西線と奈良線乗ったことないし,尼崎から東西線の快速でも乗ろうかな」と思った.

でも,もう夕方だし2日間の鉄道旅でだいぶ疲れてきた感じがある.尼崎に着いたとき,東西線快速にのるか直前まで迷ったけど,新快速で名古屋へ帰ることにした.関西都市圏の路線はまた今度乗りに来よう.今回は北陸の路線を乗りつぶせたしもう満足.

乗車列車・区間

3496M新快速 (米原方面)敦賀行
東海道本線
尼崎1723 =
米原1858

12両編成で後ろより8両が米原止まり,前より4両が敦賀行き.

1日に数本のみ運行される,姫路⇔敦賀を通し運転する新快速だ.

使用車両は西の優等生,223系.

夕方のラッシュに差し掛かる17時23分,
尼崎駅に223系入線.

大阪,新大阪,高槻,京都!?

尼崎から京都まで,新快速の停車駅は

大阪,新大阪,高槻,京都

関空特急「はるか」や湖西線特急「サンダーバード」,さらには「スーパーはくと」と比較して,余分に高槻に停車するだけの快速運転.

しかも運転速度は驚異の130㌔.先に挙げた特急列車は目的地が京阪神であることを考えると,関西圏で急ぐ必要がない.でも,新快速は目的地が近江(下りは姫路)方面.京阪神は主要駅のみ停車していくのが私鉄とのスピード競争に打ち勝つために必要だったのかもしれない.

そんなわけで列車の性格の違いはあれど,特急顔負けの走りをするのが新快速.

名古屋に住んでいる僕は,18きっぷで西に行くときは必ずお世話になる.

 

京都大阪,そして近江・敦賀方面の乗客を乗せて,尼崎駅を出発.

1号車は敦賀行きということもあり,かなりの混雑.立ち客も大勢いる.通路も立ち客でいっぱいだ.

どうせしばらく座れないので,223系の運転台の後ろに張り付いて前面展望を楽しむことにする.

アトラクション?新快速の前面展望

尼崎から京都間は停車駅が格段に少なく,胸の空くような走りを見せる新快速.

前面展望はもはや一種の
アトラクション」.

18きっぷ旅の楽しみのひとつになっている.

駅を高速通過

外側線を走るとはいえ,一部の駅はホームに柵があってその横を通過していく形になる.

夕方の時間帯,駅ホームにはぞろぞろと黒山の人だかり.そこを新快速が120㌔オーバーで通過していく瞬間は,迫力満点.特急列車でこういう前面展望を楽しめる列車は多くないから,新快速はその点で貴重だと思う.

山崎・島本などのカーブに位置する駅でも,
スピードは速い.容赦なく通過する.

山崎駅

100㌔以上は出てた気がする.

さすがにカーブを通過していくときは,ちょっとコワい…

しかしながら軽々とカーブを抜けて,立ち上がりから再び加速.何事もなかったかのように130㌔運転に戻る様は,まさにアトラクション.

内側線の普通列車をごぼう抜き

尼崎から京都までは,多くの列車を捌くため複々線になっている.新快速や特急列車等,優等列車は外側線,緩行列車は内側線を走る.

新快速は外側線を爆走しながら,内側の緩行線を走る普通列車を次々とブチ抜いていく.

緩行線の列車を追い抜き

先に出発した221系や321系普通列車を後ろから豪快に追い抜いていくのは爽快そのもの.女性運転士が130㌔で普通列車を抜くのは,見ていて楽しい.

通勤電車同士の追い抜きは,僕が住んでいる東海地区ではまず見ることができない.複々線だからこそできる贅沢な芸当だ.

対向列車も面白い

西のターミナル駅「大阪」「京都」めがけてやってくる特急・新快速・快速・普通列車と,たくさんすれ違う.

サンダーバードやくろしお,もちろん普通列車も.

夕方の運行密度が高い時間帯は,対向列車も多く並走する場面もよく見られた.

内側線を走る列車を,外側から特急や新快速が追い抜いていく光景.これぞ関西.

女性運転士がぐっと背伸びをして,前を見た.なんか前の方にいるのかな?と思ったら

トワイライトエクスプレス瑞風とすれ違った.写真は・・・△.

大河川を渡る,関空特急追い抜き

淀川,神崎川を渡る前面展望も,関西でしか見られない楽しい景色.

大河川を4本の線路が跨いでいく.

新大阪駅到着の前には,左側を走る関空特急「はるか40号」を追い抜き.

新快速はやっぱり通勤電車なんだな~と実感.時刻表上では1735到着で同じだけど,加減速は新快速の方が強烈だ.

特急の面子を踏みにじっていくの,好きだ.

京都以東は停車が増える

そのあとも追い抜きしながら,130㌔で快走し京都に定刻で到着.

1759.尼崎からわずか30分.短い間だったけど,盛り沢山の前面展望を楽しめた.

 

京都以東は停車が増え,また山科手前のトンネルのため,運転手が反射防止のシェードを下ろして前面展望は楽しめなかった.

 

それでも,滋賀県に入っても130㌔運転は継続,最後まで新快速のド迫力運転は続いた.

米原到着!尼崎から1時間半

1号車の混雑は,滋賀県内に入ってからも変わらずで

結局尼崎から立ちっぱなしで,終点の米原まで乗り切った.

新快速の車窓は本当に面白いので,立っていてもそれほど苦にはならないのだ.

このあとは敦賀へ行く新快速を見送り

313系新快速豊橋行に乗り換え

大垣で途中下車して,夕飯を食べてから

特別快速浜松行で帰宅した.

とってもとっても濃密な2日間の鉄道旅が終わった.

まとめ:ド迫力の130㌔運転を体感せよ

120㌔だと,東海の新快速や東の列車でも普通に出すので,特に感動はない.

しかしながら130㌔になると,目に見えて「速いな~」と感じるようになる.

目だけではなく,背中の方からグーッと押されるようなスピード,そして車内に響き渡るモーター音からも,そのスピードは実感できる.

サンダーバードやしらさぎが湖西線・北陸本線で出す130㌔も速いけど,都会のビル群に囲まれたカーブや駅が多い区間での,通勤電車風な出で立ちの新快速の130㌔はそれ以上に速い.めちゃくちゃ速い.

もちろん,速達性はお墨付き.

18きっぷ旅の頼もしい味方.

これからも18きっぷシーズンはよろしくお願いします.

 

以上,223系新快速乗車記でした.

【下り新快速の乗車記録】

ガンガン乗り継げ!18きっぷ最速移動を目指す旅(後編)【岡山→松山】

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これで2019夏の18きっぷ旅は終わりです.

東海道本線・北陸本線を乗り継いで名古屋から福井へ【2019夏の18きっぷ旅①】

【スタフ閉塞】北陸の秘境路線・越美北線(九頭竜線)乗車記【2019夏の18きっぷ旅②】