学会と就活のためにスーツを買い直した

大学の入学式のときに買ってもらったスーツが,自分の体形の変化(やせ)によってダボダボになってしまった。

これでは,学会や就活で外部へ出向くときに気持ちが悪いので,思い切ってスーツを買うことにした。

今回はフォーマルな用事で着用するスーツなので,ユニクロではなくちゃんとした紳士服店へ行って買ってきた。

スーツを買うことになった経緯

大学外でのフォーマルな用事

今月,用事で2回ほど外部へ出向くことになった。

うち1件は就職活動,もう一件は奨学金に関連するものだ。

一応,対面なので,スーツを着なければならない。

つい先日,スーツは中間発表会で着用した。中間発表会はオンラインだった。発表は研究室のPCから行った。首から上はカメラで映す。上だけ着替えを持っていけばいいとも思えるが,上だけスーツを着るなら下もスラックスの方がよかった。上だけスーツを着ても,張り合いがないように感じられるからだ。

着用したスーツは,大学入学前に買ってもらったものだ。いろいろな用事で年に数回ずつ着用してきた。大学3年頃までは,着用時に違和感を覚えることはなかった。この頃までは,結構な頻度で自転車に乗ってきた。だから,筋肉(特に下半身)は,ピークよりは落ちたが,身体で感じるほどは減っていなかった。

大学4年になり,コロナとか研究とかで運動不足気味になった。4年夏に院試で着用した時にはオーバーサイズだなと感じた。

参考: 筆記試験免除の大学院入試で内定をもらった~書類選考と面接

そして今日,昨年よりまた一段と筋肉が落ちた体で,そのスーツを着用すると,明らかに緩かった。下半身はもちろん,大学3年頃から変わっていないと思っていた上半身にも緩さを覚えた。こんなスーツで学会に出たり,就活のために外部へ出向くのは少々格好悪い。外面はそんなに気にならなくても,着心地が悪い。

某紳士服店の半額クーポン

そういえば先日,大学生協経由でパンフレットが送られてきていた。パンフレットの内容は,就職活動を始めるB3およびM1に向けたものだ。特に,就職活動における身だしなみについて,広告が中心ではあるものの,比較的基本的な内容が書かれていた。

そして,そのパンフレットは,紳士服店や写真店で使えるクーポンを抱いていた。特にスーツについて,某紳士服店がピックアップされていた。ここのページには,なんと半額クーポンが付いていた。

他紳士服店2つより,この店舗が優遇されている理由はわからないが,このクーポンに背中を押された。

某紳士服店にて

地下鉄で3駅のところにある某紳士服店へ。もう少し近くにも,別の某紳士服店があるが,クーポンがある方へと足を運んだ。2Fに上がると,店の奥にいたベテランの男性店員と目があった。白髪に黒斑眼鏡,黒いスーツという出立ちは,「紳士」そのものだ。

就職活動用にスーツを買い直したくて…」と相談すると,さっそく就活用のスーツ売り場の方へ案内してくれた。広いフロアには,吊るしのスーツ,ジャケットなどがずらりと並んでいる。どれもそれなりに高さがあって,店内の隅までを見渡せない。就活用のスーツがあるスペースは,その隅にあり,そこまで歩いていくと,フロアの広さが実感できた。

就活用のスーツを買いに来る人は多いようで,この日も大学生の孫を連れた老夫婦が来店していた。自分もさっそく,店員さんにスーツから選んでもらう。

ジャケットとパンツ

まずは色から。基本的に黒か紺のモノトーンがいいらしい。特に紺を選ぶ理由はないので,黒にしてもらう。

「お客様の身長,お身体ですと,おそらく△△サイズですね〜」と,手早く吊るしのジャケットを捌く。そしてこちらに丁寧に手渡してくれる。

ダウンを脱いで,トレーナーの上からジャケットを羽織ってみると,着丈,袖丈ともにジャストサイズだ。ややタイトな感じが,今の流行なのだろうか。とにかく,ジャストサイズでぴったりきた。さすがはベテランの店員さんだ。

このジャケット,セットのパンツは,ブランドが二種類ほどあるらしい。最初に着せてもらったものと,それよりも上質なものだそうだ。説明を受けながら,上質な方のジャケットを羽織ると,こちらの方がよりしっくり来た。

「どちらになさいますかね?」と聞かれたので,しっくり来た後者にした。どうせ半額クーポンが使えるし,フィットしない方を選んで着心地が悪いのは嫌だった。そのあと,スーツとセットで買える就活セットについて説明してもらった。

既に,シューズ・ベルトは持っていたので,スーツ上下に加えて,コート,ネクタイ,シャツ,それにビジネスバッグを合わせて買うことにした。

ビジネスバッグは楽天とかamazonで買えば安上がりかもしれないが,面倒なのでここで買っていくことにした。

コート

コートは,シンプルなデザインのものと,襟や肩,それから腰回りに装飾の付いたデザインのものがあった。装飾は,英国かどこかの紳士がライフル銃か何かを挟むためのものだったらしい。そんなような説明をしてもらったが,もう忘却の彼方だ。

これもジャケットを羽織って試着した。鏡を見てみると,後者の方が似合っている気がした。コートは,装飾の付いたほうを選んだ。

スーツは何度も着用してきたので違和感はないが,こういうフォーマルなコートはほとんど着用経験がない。自分の両親もスーツを着るような仕事に就いていなかったので,試着したときには,自分がこんなものを着ていることに大いなる違和感を感じた。

まあ,ビジネスマンの人はみんな着ているのだから,すぐに慣れるだろう。

ここまでで選ばれたジャケットとコート,それにパンツを店員さんに手渡して,次の場所へ移動した。

今回購入したスーツ,パンツ,トレンチコート(帰宅後に撮影)

シャツ・ネクタイ

次は,店の反対側にあるシャツのコーナーへ連れて行ってもらった。

まずは,着丈や袖丈,胸囲などをメジャで測定してもらう。

ここには,壁一面にある木目調の棚に,ビジネスシャツが並んでいる。素人目には,それらの違いがまったくわからない。ただ,就活用は白無地と相場が決まっているようだ。その証拠に,店員さんはシャツのどれにも目を向けず,一直線に白無地シャツへと向かい,それをとって来た。

さっそくトレーナーの上から試着する。ジャケットの袖から白いシャツが見えるくらいのサイズがいいということは知っていたが,今まさにその状態になっている。自分では,こういうサイズ感のものを選び取ることはまず不可能だ。

やっぱり,スーツはちゃんとした紳士服店で選んだ方がいい。サイズについて失敗しないのが安心だ。

*

シャツが終わったら,ネクタイも選ぶ。ネクタイはシャツ棚の近くにいろいろ並んでいる。就活用には,青・紺・濃紺のストライプ,もしくは水玉模様がいいらしい。これも店員さんから2,3選んできてもらって,さきほどのシャツの上に順に載せてもらう。

まずは,青みがかった紺地に太めのストライプ,これはイマイチ。次に,同じく紺地にちょっと細目で間隔も広めのストライプ。直感でこれが一番いい。最後に,同じ色味でもうちょっと間隔の狭いストライプ。これはストライプの間隔が狭すぎて窮屈だ。

そういうわけで,2番目が一番いいですね,と伝えると,「私もこれがイイかと思います」と太鼓判をもらった。これでネクタイも決まり。

さっきのシャツは2枚買っても割引が効くということなので,洗い替えに2枚買うことにして,ビジネスカバンを選びに移動した。

ビジネスカバン

カバンに求める性能としては,以下の4点。

  • ノートPC(14インチ)を入れられる
  • 防水
  • 内ポケットがある
  • 黒色

これらさえ満たせばなんでもよかったので,店員さんの持ってきてくれたオススメカバン2つから,これらを満たしている方を選んだ。定価で9,000円近くするカバンだったが,これにも20%近くの割引が効くらしい。長く使えるものが安く手に入っていい。

購入したビジネスバッグ,今使っているノートPCが14型で,一般的な13.3型より大きいが,問題なく入れられた。

参考: 【新PC購入】カッコよさと鉄板構成で選んだレノボのThinkPad

お支払い: 6点で78,000円也

以上を店員さんに手渡して,精算手続きに入った。

アプリの登録とか,Webクーポンの提示とかを済ませて,総額78,000円をカードにて支払った。改めて,買いそろえたものをリストアップしてみると以下の通り。

  1. ジャケット
  2. パンツ
  3. コート
  4. シャツ×2
  5. ネクタイ×1
  6. ビジネスバッグ

以上6点,妥協なく買いそろえて10万円いかなかった。自分では安いのか高いのかわからなかったが,後日研究室の同期にこの話をしたら,「78,000円は安いよぉ」と言っていた。だから,多分安いのだろう。

正直,毎日着ていくものではないので,最低限失礼がないようなフォーマルさがあれば,安くても全然いい。ベテランの店員さんにあたって,サイズ感はばっちり。過不足なく買い物できた。買ったものをデカい紙袋に下げて,雨の中傘をさして帰った。

スーツの受け取りと第一陣

パンツは,裾上げと加工が必要なため,ジャケットと合わせて後日の受け取りとなった。最初の用事は3日後だったので,それに間に合うか聞いてみると,用事の前日の15時に受取できるということだった。

その日は研究室で作業して,18時過ぎに地下鉄に乗って受け取りに行った。買ったときと同じ店員さんに対応してもらい,パンツを試着した。裾上げが正しいことを確認して,スーツ一式を受け取った。

このスーツは,翌日に第一陣を迎えた。朝から新幹線に乗って京都へ。はじめてのビジネス用コート,ビジネスバッグによる移動,自分が社会人の仲間入りを果たしたようで誇らしい気持ちになった。試着したときの違和感はどこへやら。

出張の様子: 【究極の新幹線】N700Sで行く日帰り京都出張記

まとめ: プロに選んでもらうのがラク

最近は,ユニクロなどファストファッションストアでもスーツを売っている。

もちろん,そういったところでスーツを買えば安上がりだが,そこに必ずしも「フォーマルウェアのプロ」がいるわけではない。

スーツは,素人ではサイズ感を掴めない。このような素人は,スーツを熟知したプロのいる専門店へいるのがラクだ。最大の難点であるサイズの問題をクリアできるし,セットアップも間違いなく選んでくれる。

関連記事

この日に購入したスーツ,コート,ビジネスバッグにて,初めて出張へ行ってきた。

【究極の新幹線】N700Sで行く日帰り京都出張記

タイトルとURLをコピーしました