先日成人式があって、荷物を最小限にしようと一眼レフを持たずに帰省した。
最近は鉄道写真も一眼レフでしか撮らないから、久しぶりのスマホ撮影。
今までスマホで撮影した写真は、何だか気の抜けたというか一眼レフには及ばないなあ・・・という写真が多かった。
今回ちょっと角度と構図を意識して、一眼レフと同じようにしっかり撮影したら意外にも良い写真が撮れた。
スマホで鉄道写真🤳
どっちもiPhone7で撮影。
左は立った状態で撮影、加工もなし。
右はしゃがんで下から煽って撮影、写真アプリで少々調整。撮影角度を工夫するだけでもいい写真が撮れたりするもんです pic.twitter.com/ocgCxSV9bn
— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) 2019年1月14日
「スマホ鉄」も侮れない。一眼レフでマウントを取られても全然気にしなくていいくらい、スマホにもポテンシャルはある。
「スマホ鉄」でも良い写真が撮れた
「良い写真」というのがこちら。
西明石駅にて撮影した通過待ちの「ひかり482号」
この写真について、言いたいことが山ほどある人もいると思う。
もちろんその気になれば、もっと良い写真は撮れるだろう。
でも僕が言いたいのは、「スマホでも撮り鉄が楽しめる」ということであって一眼レフの良さとか撮影技術云々ではない。
僕は自分で撮ったこの写真を見て、暗い駅でも(おそらく日本一美しいであろう)N700系の流線型をしっかり表現できているのがスゴいと思った。同時に「一眼レフで雑に撮った写真ともそんなに変わらない」とも感じた。
スマホでもその気になればかなり良い写真が撮れるのだ。
角度と構図を気にする
あとで詳しく述べるが、スマホで撮影すると構図と角度が雑になりがち。
簡単に撮れるが故に、目の高さでの撮影が中心になることが多い。
たとえば下のような写真。
目の高さで、動く鉄道を写真に収めようとすると大体こんな具合になる。
いわゆる「日の丸構図」(被写体がまんなかにある構図)で左側に空白ができてしまっている。
加えて目の高さだから、奥行きと高さの表現に乏しい。のっぺりとした仕上がり・・・。
こんな写真にならないよう、気をつけるべきは「構図」と「角度」。
僕がスマホで鉄道写真を撮る場合は、
この3つを意識する。
これだけで一眼レフに匹敵するベストショットが撮れるか?と言われるとさすがに厳しいが・・・でも十分迫力がある写真が撮れる。
それを軽~く実践した一枚がこちら。
もっとズームするか、寄ると良い写真になりそうな一枚。
というわけで雑だが切り出してみた。
スマホのシャッタースピード上限が低いから、車体が流れているのは否めないが
十分迫力が出ている。1枚目ののっぺりした写真と比べれば、ずいぶん良い写真になっていると思う。
撮影後にアプリで「修正」
「構図」と「角度」を意識するだけで結構違いが出てくるのがわかっていただけただろうか。
「良い写真」として最初に紹介した一枚を撮影する前、目の高さで一枚撮影している。
それがこちら。
暗い中でよく写っているが、迫力があるかと言われるとう~んって感じ。
同じシチュエーションでしゃがんで撮影したのがこちら。
角度に気をつけるだけでもずいぶんよくなった。
さらに下の写真には細かな修正が加えてある。
一眼レフを持っている人は「現像」時に使うであろう以下のようなパラメータ
- 明るさ
- 露出
- 彩度
- コントラスト
- ホワイトバランス(色味)
ここら辺をiPhoneの「写真アプリ」で微調整した。
1枚目の写真よりも、背景の電灯色が柔らかい色味になっているのと、全体的にコントラストを強めてエッジを強調、濃淡をつけてN700系の流線型をしっかり出した。
やり方は機会があれば紹介するが、いたってシンプル。
該当する写真を開いて右上編集をタップ
黒い帯の右側にある丸で囲ったアイコン(ダイヤルみたいなやつ)をタップ
この画面になったら、あとは各パラメータを好きなようにいじっていけばいい。いろいろやってみるとどのパラメータがどんな役割を担っているかなんとなくわかってくる。
一眼レフを買えるなら買った方が楽しい
まあ、でも一眼レフの方が圧倒的に表現の幅が広いことは確か。
自分は2018年の年始に一眼レフを購入した。
はじめはうまく使いこなせずにiPhoneとそんなに変わらない写真しか撮影できなかったが、1年くらいひたすら撮影をし続けてようやくそれなりの写真がとれるようになった(と思っている)
iPhoneの写真と”一眼レフで撮ったそれなりの写真”を並べると、やっぱり違いがわかる。表現の奥深さが桁違いに感じるのだ。
ファインダーをのぞき込んで、ISO、絞りの調節、シャッタースピードの変更、露出の調整・・・
構図を考えてシャッターを切る。
これだけのことで、写真は大きく変わってくる。
スマホと一眼レフは、ここらへんの調整を自分でするかしないかというところに違いがある。自分で調整をすることでうまく撮れないことも多いが、うまく撮れたときにはスマホよりも圧倒的に良い写真が撮れる。
あとは一眼レフの「ファインダーを覗く」という動作が結構肝になっている。僕は「ファインダーを覗く」動作で自然と構図を意識するようになった。
iPhoneだとどうしても突っ立ったまま片手での撮影になるから、構図に迫力が無くなることが多い。
(だから、スマホで撮影をするなら「構図」だけでも意識すると全然違ってくる。)
今、学生(中学生・高校生)なら経済的に一眼レフ購入は厳しいと思うから無理する必要は無い。「構図を気にして」「ちょっと修正をかけて」スマホで撮影すればいいとおもう。
んで大学生になったらちょっとバイトを頑張れば、簡単にお金がたまる(大学生はほんとに時間がある)。
もし大学生になっても鉄道趣味が続いていたらそのお金で一眼レフを買えば十分。あとはありあまる時間で撮影を楽しめば、あっという間に一眼レフを使いこなせるようになるはず。
まとめ:いろいろやってみる、周りは気にしない
別に一眼レフを持っていないからといって、鉄道写真を撮ってはいけないなんてことは全然ない。
僕はそこまで本気の撮り鉄ではないから、大きなことは言えないが自分の好きなようにいろいろ撮影して楽しければそれでいいと思う。
フルサイズの一眼レフで撮影している人が、家庭の事情や経済的な理由で(一眼レフを持ってなくて)スマホ撮影をしている人に向かって口を挟む必要はまったくない。逆にスマホで撮っている人がフルサイズ一眼レフオジサンにグダグダ言われたり、マウントを取られたりしても気にする必要なんて無い。
鉄道が好きなら、鉄道を自分が楽しめればいい。
「本当に楽しいことは、人に話す必要なんて無いのだ」
自分が良い写真だと思えばそれが良い写真。
TwitterやInstagramで必死に「良い写真が撮れた」アピールは、見ていて痛々しい(ホントに良い写真は感動するけど)
自分はそうならないよう心がけていきたい。
ちょっとずつうまくなっている(と思う)鉄道写真は、当ブログの鉄道記事にて逐次ご紹介しています。興味がある方は覗いてみてください。
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