Moving to a next stage

荷物搬出日の翌日は,名古屋から新天地への移動日となった。移動日の夜は,横浜駅近くのホテルに宿泊した。

移動日の翌日が,新居への入居日(荷物の搬入日)。

入居と荷物搬入は午後からだったので,午前中はゆっくり起き出した。この日,朝の散歩に出た時点では,靴とズボンのすそが濡れてしまうほどの雨が降っていた。傘の下から,通勤客を運ぶ列車を眺めつつ歩いた。

散歩から帰ったらモーニングを食べた。ホテルには,BECK’S COFFEE SHOPが併設されていた。宿泊客は,ここでモーニングを食べるか,部屋へテイクアウトできるようになっていた。BECK’Sは一般店舗でもあるので,外からの利用客もいた。宿泊客も降りてきていて混雑していたので,モーニングは部屋へテイクアウトした。

朝食を食べ終えたあと,部屋を出てホテルをチェックアウトした。横浜駅周辺の空は,いつのまにか晴天となっていた。

宿泊したホテルの前は,ちょうど京浜急行(京急)とJRが並行するところだった。駅に向かって歩き始めると,タイミングよく京急の電車が減速しながら通過していった。これから幾度とお世話になるだろう京急から,出迎えの挨拶を受けたみたいだった。

横浜駅あたりの朝の列車密度はとんでもなく高い。ホテルから駅まで歩いている間にも,JR線・京急線のいずれも,ほとんど休みなく上下の列車が走り去っていく。とりわけ京急は,通勤ラッシュで前後の列車間隔が詰まることで,ダンゴ状態になっていた。

横浜駅の手前で先行列車煮詰まってしまい,徐行する2100形ブルスカ。

そのあと,東口から横浜駅構内へと入った。新居へ移動するまえに,いろいろと買っていきたいものがあった。駅西側の複合施設へと向かうべく,構内を通って西口へと回った。

西口近くを歩く。飲み屋がいくつか入ったビルの隣には,なにやらバリケードが張り巡らされていた。そこまでいってみると,露出した建物の壁が黒くすすけていた。バリケードのなかはがらんどうだった。おそらく,最近,火災があったのだろう。

もともとここに何が建っていたのかは知らない。ただ,背後にあるビルの壁が,やたらと寂しそうに見えたことが印象的だった。

駅ビルと元 火災現場との狭間を抜けると,バスターミナルのあるほうへ抜けることができた。横浜駅は,各入口それぞれで,まったく表情がちがうのが面白い。

このあと,駅ビルでひととおり買い物を済ませた。横浜での用事はこれでおしまい。午後からは,いよいよ,新居まで移動して,名古屋から中1日でやってきた荷物を搬入することとなった。

(おわり)

Rin Suigetsu, Ph.D.

鉄道を主とした一人旅の見聞録を書いています。国鉄型と凸型の電機が好き。ときどきロードバイクにも乗ります。写真はPENTAX K-3iiiで撮っています。博士(工学)。

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