昨日は,中央西線を行くEF64貨物列車を「引き」で撮影した。
1日中「引き」のアングルで撮影したら,
今度は「寄り」でも撮影したくなった。
どこかいい撮影スポットはないかと,地図を見て考えた。
そこで目を付けたのが,中央西線の中でも「異端」といえる「堀割線区間」。
中央西線の列車たちは,大曽根と千種の間を,
道路より低い位置で走り抜けていく。
この区間の中で,良さそうなスポットを探して編成写真を撮って来た。
大都会の中を堂々と走るEF64の重連はかっこよかった。
中央西線堀割区間|大曽根=千種
昨日よりは近場で,いい撮影地を探した。
地図を眺めて,中央西線の堀割線区間(大曽根=千種)に目をつけた。
全国的にも珍しいこの堀割線区間は,戦前,街を分断していた踏切・地上区間の解消を目指して建設された区間。
矢田川を渡った中央西線は,名古屋まで堀割と高架を繰り返しながら走る。おかげで,街が分断されることはなくなっている。掘割区間は何本もの小さな橋と,幹線道路の大きな橋が,中央線をまたいでいる。一方高架の区間では,いくつもの立体交差で,中心部から郊外へ向かう幹線道路が抜けていく。
…⇒矢田川⇒(高架)⇒大曽根⇒(堀割)⇒千種⇒(高架)⇒鶴舞⇒(高架)⇒(堀割)⇒金山⇒(堀割)⇒(高架)⇒名古屋[起終点]
これだけ目まぐるしく,立体交差を繰り返すJR線はなかなかないのではないだろうか。少なくとも東海エリアではここだけだろう。
さて,写真はというと,このうち「大曽根=千種」間の堀割区間で撮ることにした。
小回りが利く自転車でいいアングルを探した。フェンスなど邪魔になるものがないところで,カメラで試撮しながら構図を作った。
このあたりは,背丈より高いフェンスが多く張り巡らされている。それが切れる橋の上から,行き交う列車たちを撮影。
まわりから一段掘り下げられた空間を,続々と行き交う列車たち。
架線を見下ろすところから,パンタグラフを擦って走り抜ける列車を狙う。
いくつか普通列車を撮影したが,本命だと思われた午前中のEF64貨物(6088レ)は,通過予想時刻になってもやってこなかった。
季節列車ということで,この時期は週に1日程度運休がある。日曜日である今日は,ちょうど運休の日だったようだ。
==
しかたなく近くの喫茶店で時間をつぶして,午後まで延長戦。喫茶店で2時間ほど,かつパンとコーヒーでまったりと過ごした。時間があったので,昨日の撮影記をブログに書いた。
記事はこちら:【ド迫力の重連】名古屋近郊で中央西線EF64貨物列車を撮る!
午後2時過ぎに店を出ると,空はどんより曇り空に変わっていた。ただ,この撮影ポイントに関しては曇りでも問題はない。むしろ日が当たりすぎる方が難しい。
実際,たっぷり日差しが注いでいた午前中は,列車の顔に光と影が乗っかって難しかった。
==
第2の本命(8084レ)は,今日も運行していた。
ばっちり写真を撮ることができた。かっこいい!「堀割」を生かせる縦構図で挑んで正解だった!
今日は日曜日ということもあり,タンカーは短めだった。
それでも,都会へ向かう後ろ姿には迫力を感じられた。
こんな街中を,何十年も前の機関車が引っ張っていくタンカーが走る光景は,なかなか面白い。
撮影機材
今回の写真は,K30と望遠レンズで撮影した。
- ボディ: PENTAX K30
レンズ: smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED
この望遠レンズは,中古で買ったK30のキットレンズとして付いてきたもの。
標準レンズの方は売ってしまったが,この望遠レンズは映りがよくて重宝している。
ただし,AFは遅く,動作音も大きいのが欠点。置きピンしておけばいい写真が撮れるのだけど,油断するとピントを迷ってボケてしまう。
ちなみに今日の撮影地であれば,smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL DC WRでも撮影できるけど・・・望遠側の映りはイマイチだった。
これからも鉄道の写真を撮りに行くときは,
キットレンズだから・・・と侮らずに
この望遠レンズを持っていこうと思う。
まとめ:いい撮影スポットを見つけられた
以上,中央西線堀割区間の撮影記録。
ここは下宿から結構近く,自転車でも来られるところ。
中央西線を走るEF64タンカーも見られる。
撮りに行きたいときに,気軽に行けるスポットが見つけられてよかった。
また,気が向いたら望遠レンズを持って撮りに行こう。
関連記事
PENTAXのカメラを使った鉄道写真撮影について書いた記事。
こだわりがなければ十分撮れる,という話です。
前日の撮影記録です。
自転車で名古屋近辺をうろうろして,撮影スポットを探してみました。