20日間の帰省を終えて名古屋へ帰ってきた.新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で,鉄道の利用者は相変わらず少なく,しおかぜも新幹線もガラガラだった.
こんなにガラガラの東海道新幹線は
今後乗ることはないだろうなあ・・・
あとは,松山駅高架事業によって松山運転所が移転したことで,
松山駅構内の列車の動きがちょっと変わっていたのが印象的だった.
松山駅からしおかぜに乗る
松山駅から名古屋へ出発.
しおかぜの出発までは時間があったので,いつものようにホームを散策.
松山運転所が移転した
3月11日に帰省してきたときには,まだダイヤ改正前.
松山運転所は松山駅の横にあった.
その松山運転所が3月14日の改正をもって,伊予市のほうへ移転した.正確には伊予横田駅と北伊予駅の間.
そんなわけで,松山駅にいる回送列車の動きが若干変わっていた.
これまでは宇和島方面からやってきた「宇和海」2000系は,そのまま松山運転所構内に入っていた.引き上げ線から1両とか2両とかで爆走する2000系の様子も見られたのだが・・・
しかし,運転所が移転したことで,松山駅から伊予のほうまで回送する必要が生じる.
この日は,宇和島方面からやってきた宇和海と,今治方の上り引き上げ線で待機していた回送列車(1本前の宇和海?)が併結するようすが見られた.
「回送」の幕をかかげた2000系同士が併結するのは,今まで見たことがなかった.これからは日常茶飯事になるのかもしれない.
おすすめ記事: 土佐くろしお鉄道2000系特急あしずり12号乗車記|夏休み四国満喫きっぷの旅(7)
松山駅は2024年度に高架化(予定)
松山運転所移転は,JR松山駅付近連続立体交差事業の一環として行われた.
当初の計画では,えひめ国体(2017)前の2015年度には
松山駅高架化が完成する予定だったらしい.
が,愛媛県庁のホームページでは,
高架化完成は2024年度(令和6年度)
に延びている.
結局,高架事業は国体には全然間に合わなかった.
さすが愛媛県,のんびりしてるなあ~.
高架化された暁には,伊予鉄の市内線(路面電車)電停が松山駅に近づく予定.さらに,松山から南江戸・松山空港方面へのアクセス線延伸も計画されているようだ.
松山空港と市内のアクセスの悪さは,市政の課題の一つ.実際,空港からのアクセスとなる新旧空港通は慢性的に渋滞している印象があるし,伊予鉄のバスは時間がかかるし運賃もまあまあ高い.
伊予鉄道市内線延伸は,そんな課題解決の切り札となるかもしれない.伊予鉄にはぜひ本腰を入れて頑張ってほしい.
関連記事: 松山駅と松山市駅の違い?~JRより民鉄駅が栄えた県庁所在地~
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慣れ親しんだレトロな地上の松山駅.「四国四県で最大の人口を抱えるくせして,玄関口はしょぼいな~」なんて思っていたけど,いざ高架事業が本格的に始まってくると,やっぱり地上駅が名残惜しくなってくる.
松山駅周辺は,着々と高架の橋桁が建設されている.現在のような完全な地上駅の姿を見られるのも,あと1~2年といったところだろうか.また夏に帰ってきたときにも,写真を撮っておこう.
しおかぜ12号指定席
松山駅1番線に入線中は,岡山方面への特急列車
しおかぜ・いしづち12号岡山・高松行
松山0915=岡山1210
8600系での運転.
松山に帰ってくるときは8000系だった.1回の帰省で2種類のしおかぜを楽しめてうれしい.
指定席をとったが,8600系は自由席と指定席のグレードがほとんど変わらない.しかも車内はガラッガラだった.松山駅時点では指定席1両に4,5名しか乗ってなかった.
これだったら自由席でよかったかも.
3月末,普段だったら松山出発時点で自由席は7割以上埋まるんだけど,コロナの影響は深刻だ.
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8600系といえば,飛行機のようなIGBT-VVVF音が楽しい.
130㎞/h近くで走っているときは,ものすんごい甲高い音が響く.
8000系のGTO-VVVFもいいけど,最近は8600系のモータ音も好きになってきた.
空気ばねによる車体傾斜の作動音も聞きながら,8600系の走りを満喫した.
ガラガラのぞみ108号自由席
岡山駅到着は12時10分.松山から3時間弱で到着.
岡山駅ホームに降りると,ちょうど山陽本線のホームに鉄仮面117系が入線してきた.
回送で出発していくとき,「パコッ!」っと断流器の音を響かせていた,この音は絶品.もはや絶滅危惧種.
和歌山のきのくに線で105系に乗ってから,国鉄電車も好きになった.
関連記事: 18きっぷ紀勢本線の旅①国鉄型105系が現役で走るきのくに線|和歌山→新宮
新幹線に乗り換え
岡山ではいつものように新幹線にのりかえ.
何十回と通ってきたのりかえ改札は,いままでで一番空いていた.
松山に帰ってくるときよりも空いていた.
改札口に通る人はまばらで,1分に1人とか2人とかのペースでしか人がいない.横にずらっと並んだ自動改札には,普段であれば各方面からの乗客が一堂に会して混雑するのだが・・・驚愕のガラガラ具合だった.
ホームに上がると,さすがに自由席乗車口にはそれなりに人が並んでいた.
ただ,指定席乗車口にはほとんど人がいなかった.
乗車前にホームで倉敷うどんを立ち食いで食べてから,のぞみの乗車列に並んだ.
のぞみ108号で名古屋へ
乗車するのは
のぞみ108号東京行
岡山1233=名古屋1413
100号台は広島始発ののぞみだ.博多発着ののぞみに比べれば空いている列車だけど,それでも普段なら自由席はいっぱいになるのが「のぞみ」.
しかし,この日やってきたのぞみ108号,自由席車内はガラガラ.自分は1号車に乗ったけど,岡山出発時点では3列掛けのA~C席には,ほとんど乗客はいなかった.
こんなに乗客が少ないのだから,臨時「のぞみ」を運休するのもしょうがないよな...
そのあと,普段なら大量に乗客がいれかわる新大阪・京都に停まっても,乗降はまばらだった.
ガラガラの東海道新幹線「のぞみ」,今後は二度と乗ることができないだろうな・・・かみしめつつ名古屋まで乗った.
おすすめ: 新幹線からの富士山!のぞみ222号自由席で名古屋から新横浜へ
人がいないコンコース
名古屋駅に到着,小雨がぱらついていてホームの端はしっとり濡れていた.
普段なら大量の乗客でにぎわうホーム,出発前の安全確認でピリピリしているのが名古屋駅新幹線のりばなのだが,ホーム上に人はまばら.女性の車掌さんもなんだか手持無沙汰な感じで安全確認をしていた.
このあとは在来線にのりかえて下宿まで帰った.
在来線のりかえの通路も,人が全然いなかった.
まとめ:コロナとの長期戦
以上,ガラガラしおかぜ・のぞみの帰名記録.
こんなにガラガラな新幹線は,なんだか張り合いがない.「のぞみ」は混んでいるのが当たり前で,それをかいくぐるように「ひかり」や「こだま」に乗るのが,帰省の楽しみだったのだが・・・あっけなくのぞみの自由席で帰ってきてしまった.
のぞみが空いているのは,利用者にとってはうれしいのだけれど,社会的・会社的にはまったくもってうれしくない事態.
経済は停滞気味だし,社会全体が自粛ムードになっているのが辛い.
この春は,タイミングを逸して18きっぷの旅もできなかった.
自由にお出かけできるのが,どれだけ贅沢なことだったかを,改めて実感している今日この頃.
* * *
今できるのは人ごみを避けて,手洗いうがいをすること.しっかり寝て三食食べて免疫力をキープすること.
そして,できるだけ早くウイルスが収束するのを願うこと.
夏にはまた18きっぷで気兼ねなく旅をしたいなあ.
おわり.
参考記事
名古屋→松山の記録はこちら
コロナが本格的に蔓延する前に,北海道に行ってきた.