昨年の秋冬あたりから,手帳にその日1日の出来事・考えたことなどを3~6行くらい書いている.自分ではこれを3行日記と呼んでいる.
他のほとんどの(自分に厳しい)習慣は続かない.でも,その3行日記をつける習慣だけは未だにしっかりと続いている.
ある日,続けてきた日記をふと振り返ってみた.
そこで発見したのは「自分への戒め」のようないくつかのフレーズが頻繁に登場することだ.
フレーズは,累積から見出された「自分のパターン・法則」といえる.今回はそのいくつかのフレーズを自分への戒めとしてまとめてみる.
手帳3行日記で見つけた戒め
- スマホ・SNS・YouTube見過ぎ
- 定期的に運動しよう
- 先のことばかり考えない,目の前に集中しよう
- ソフト・ハード両面の技術が欲しい
- おもしろいと思うことをやろう
- 将来どうなりたいか?
スマホ・SNS・YouTube見過ぎ
SNS見過ぎは良くないよね,という以前の記事で書いたこととほぼ同じことが手帳によく登場していた.
スマホという高性能な「暇つぶし」ツールのおかげで,何もしない時間・自分でぼんやり考える時間が極端に少なくなった気がする.代わりに増えたのはSNSとYouTubeに浸かる時間.その時間は極めて受動的な時間だと考えられる.そこで何か質の高いアウトプットを行うのであれば有用な時間だが・・・大抵の場合は暇つぶしのための質の低いインプット・アウトプットに終始するはずだ.
SNSについては節制を心がけてきて,現在では1日に使う時間は数分,多くても10分少々まで減らせている.Twitterについてはほとんど見なくなった.急ぎの連絡が必要な場合以外は,LINEのこまめなチェックも辞めた.
YouTubeは作業用BGMとして音楽や走行音(音鉄…)を流すために使う.が,ついつい他の動画を観てしまって,自動再生と”Recommend for you”の相乗効果で何時間も時間が過ぎていくことがある.これは未だにやってしまう悪しき習慣だと思っている…
昔は「TVを観すぎると頭が悪くなる」ようなことがよく言われた.TV→YouTubeと置き換えてもこれは成立する.YouTubeの観すぎはよくない.自分で考えて,とても興味深い実世界に根を張ることを意識するのが大切だと思う.
定期的に運動しよう
運動不足で体調を崩したことが何度かあった.
試験やレポート地獄で精神的に追い詰められると,ついついそればかり根を詰めてやってしまいがち.運動なんて眼中から消え去ってしまう.
しかし,人間は動物.身体を動かさないと心身のバランスが崩れてしまうみたいだ.実際,バイトと学業でいっぱいいっぱいだった5月頃はストレスと運動不足のせいで,耳鳴りがひどかった.冬場にはじめた筋トレも時間がとれず続けられなかった.
バイトを辞めることでなんとか試験・レポート地獄からは抜け出した.
そして待ちに待った夏休みは,名古屋を飛び出して北海道まで全部自転車で走った.灼熱の本州を自転車で走るのは本当にツラかったけど,それ以上に感動する景色・食べ物,そして達成感の方が大きかったように思う.ツーリング中は毎日100km前後走った.おかげで心身ともに非常に調子がよかった.毎晩21時頃には眠くなり,日の出とともに目が覚める古代人のような生活を送っていた.
運動不足だと寝付きが悪くなって,翌日の頭の回転が悪くなる.回転が悪くなると効率が落ちて,タスクが残る.そしてまた運動不足になり寝不足に陥り・・・負の循環に陥ってしまう.
夏休み前後の対称的な生活のおかげで,運動すること・からだを動かすことの大切さを身をもって実感した(と手帳に何度も書いてある).
後期も始まったので,北海道まで自転車で走るわけにはいかないが,平日の暇な時間はポツポツ運動・週末はどこかへ遠出して身体を動かして,リフレッシュできれば最高だと思う.
先のことばかり考えない,目の前に集中しよう
特にやることもない春休みには,目先のことだけ考えていればよかった.でも,講義が始まると,次々と重要なタスク・雑多なタスクが降りかかってきた.ついつい先のこと先のことに,目が行きがちになることが多かった.
生まれた以上は,死に向かって進んでいる道半ばにずっといるわけで,当然やることはたくさん降りかかってくる.忘れずにこなすことも大切だけど,それは手帳やリマインダーに記録しておけば,頭からアウトプットして,忘れることが出来る.やることを全部覚えておいて,まだ先のことに対して「あれはこういう風にやって,この時間までにこれだけ進めよう」と,具体的な行動を思い浮かべると,容量不足でパンクしてしまうのは当たり前.将来のタスクに,今のタスクの出来が押し下げられてしまう.
人間はうまく忘れられるようにできているのだから,ツールの力を借りて未来の自分のためにタスクを記録して忘れる.そして今やるべきことに集中する.
ソフト・ハード両面の技術が欲しい
今自分は大学の電気電子情報系に所属していて,これからの進路をそろそろ決める時期に来ている.
電気電子情報通信系の学科は,大学院や就職において
- 強電(電力・プラズマ・パワエレ・電波等)
- 弱電(半導体・磁性体・物性全般等)
- 情報通信(画像処理・計算機・無線通信・モータ・システム制御等)
にわかれて専門が細分化される.
自分は今のところ強電分野に興味があり,大学の講義においては強電の講義を中心に選択して受講している.ただ,強電だけでは単位が足りないので弱電の講義もいくつか受講中.
情報通信についてはおそらく進まないので講義はとっていない.
が,ときどき思うのは「ハードウェアばかりやっていては,並のエンジニアにしかなれないよな~」ということ.IoTの浸透が進み,強電分野,たとえば電力分野でもプログラミングや制御システム設計の技術は必須になりつつある.だから,ハードだけでなくソフト(プログラミングを中心に)も勉強するべきだ,と手帳によく書いてあった.
現在は大学の講義を受けながら,プログラミングや電子工作に手を伸ばしている.プログラミングについては,Pythonによるデータ分析,Web言語もちょっとかじってみたり.電子工作はハードソフト両方がいっぺんに楽しめるマイコンで遊んでみたり.
これだと決めてかかるのではなく,いろいろ面白そう・役に立ちそうなものにちょっとずつ手を出していきたい.決めてかかると視野が狭まるし効率も下がる.
おもしろいと思うことをやろう
「自分にとって面白いことはなんだろう?」と自問自答的な文言が手帳に書いてあった.
暇な時間に何をすればいいのかよくわからない,という大学生ならでは?(会社をリタイアした高齢者?)のような疑問がふと浮かぶことがある.遊ぶ金もそこまであるわけではないし.
もちろん将来役に立つような技術を勉強するのがいいに決まっている.でもそれって面白いのか?と考えたりする.
結局「何のために」という風に考えると,それはほとんどの場合,「将来仕事に就くためにする」と帰着する.趣味はともかくとして,「学び」については自分が面白いと思うことに,好奇心を持って取り組んでみるのがいいのかもしれない.
将来どうなりたいか?
これが一番よく書いてある.
院進できれば,今から2,3年もすれば自分の進路がある程度確定するはず.しかし,未だに自分のやりたいことは見定められていない.就職するのか研究の道に進むのか?それすらもわからない.だから「将来どうなりたいか?」という自問自答をしているのだと思われる.
まあ,答えが見つかれば苦労しないわけだが...それでも人生で初めて「社会に出る」時期が間近に迫っているのだからどうしても考えてしまう.
今のところはとりあえず研究室に入って,話はそれから,という結論に至っている.その間にやるべきことはやっておいて,興味のあることは積極的に手を出して,スキルを身につけておけば,まあなんとかなるだろう.研究が面白ければ研究の道に進めばいいし,そうでなければ就職に向けて動けばいい.
さっきも書いたけど目前のことに集中することが,結局の所一番大事なのでは?と気付いた次第.
大学卒業後の進路で人生全てが決まる,という時代はもう終わった.これからは自分のスキルで道を切り拓き,横道に逸れて,個性豊かな面白い人生を歩んでいく時代.
まとめ:戒めにこだわりすぎない
以上,長々と書いてきたが,これらのことは自分が何度もはまり込んで(あるいは考え込んで)時間を使っていること.
でも,これらのことに拘りすぎる・意識しすぎるのも良くない.
考え込んで,反動で「まあいいや,もうめんどくさい」と弱い方へ流されてしまう.ブログに書くことで頭の中からはアウトプットしておく.
このブログの公開記事数が300に到達した.ちょっとだけ達成感.