昨年,一昨年は名古屋~苫小牧を太平洋フェリーで移動.
愛車で北海道内をぐるぐる走った.
おかげで北海道内はたくさん走ることができた.
【まとめ】2018北海道自転車旅|大自然に感動し、グルメを愉しみ、被災に涙した旅
「今年の夏は東北も走ってみたいな・・・」
ということで,名古屋から北海道まで東北経由で全部自転車で走ることにした.全部,自転車で.
「北海道まで自転車で行く」自分の中では思い切った挑戦だ.でもこういう長い期間の放浪(?)旅は学生の間しかできない,来年からは研究の方が忙しくなるだろう.やるなら今しかない.
名古屋を出発してから北海道内を走り終えて,また名古屋に帰ってくるまで,25日.自分史上最も長い自転車旅の記録.
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<この記事の内容>
12日目:長万部~洞爺
<前の日>
11日目:函館~大沼~長万部
<次の日>
13日目:洞爺~余市~小樽
12日目:長万部~洞爺
長万部公園キャンプ場で起床.
今朝もゆであずきon the食パンでモーニング.
本日は洞爺湖を観光することにした.長万部から峠を2つ3つ越えて50km走ればおしまい.
R37静狩峠経由
キャンプ場から一度長万部市街まで戻って,そこから洞爺湖方面へ進む.昨日まで走ってきた道南の大動脈国道5号線は,長万部から内陸に入って倶知安・小樽経由で札幌まで延びている.札幌までは走りたかったけど,洞爺湖はまだ1度も訪問したことがなかったので,国道5号での旅はここで一度中断ということになる.
洞爺湖へは,長万部市街のはずれにある分岐をR37方面へ進む.
R37は,長万部から室蘭まで延びている国道.青看板にはR230も併記してあったけど,R230は室蘭までは行かず,洞爺湖町虻田から札幌方面へ分岐する.
ちなみにこのR230は,洞爺湖から先,中山峠・定山渓を経由して札幌まで抜けるハードなルート.今はR230経由で札幌へ抜けるか,R5に戻って余市・小樽経由で札幌へ抜けるか迷っている.
距離はそんなに変わらないんだなあ・・・
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R37は,長万部市街を抜けると,北海道の国道らしくなる.真っ直ぐに伸びる道.走っていて気持ちいい.朝から下ハンドルを握って巡航.左側に函館本線,偶然にもスーパー北斗が通過していくのが写真に収まった.
函館本線を跨ぐ跨線橋から見た景色.左側に国道37号,右側に函館本線.道路はこれから静狩峠への登りに差し掛かる.
洞爺湖まで2つ3つ峠があったけど,そのうちのひとつが静狩峠.
あまり斜度はキツくなかった.交通量も多くないし,路面に滑り止めの縦溝があることを除けば割と登りやすい峠だった.
静狩峠を越えてから,また,登ったり下ったりを繰り返した.昨日の最後の30㌔同様,長万部から洞爺湖の手前あたりまでコンビニ絶滅地帯だったので,2つめの峠の終わりぐらいで一度停まって補給をとった.ダラダラ登るので,3つ目の坂を上り終える頃には,割とバテていた.
途中には北海道屈指の秘境駅・小幌駅があったはずなんだけど,アクセスがない駅だから,当然国道から行ける入口があるはずもない.
山がちな区間を抜けるとJR洞爺駅.洞爺湖まであともう少し.
R230のトンネルで洞爺湖畔に到着
洞爺駅前から虻田洞爺湖IC方面へ登っていく.洞爺湖はカルデラ湖なので,湖畔に行くためには外輪山を越えなければいけないはずだ…また登りか,と思っていたけど,外輪山はR230のトンネルで貫かれていた.
トンネルは2km近くあり,外輪山をぶち抜いた形になっている(はず).長いトンネルなので右側にあった広めの歩道を走った.
トンネルの向こうには,洞爺湖がある!
洞爺湖ビジターセンター・火山科学館
洞爺湖に面した丁字路の交差点に着いたら,反時計回りに回って
洞爺湖ビジターセンター・火山科学館へ.
外側の工事をやっているらしく,鉄骨に覆われているビジターセンター.ちゃんと開館していた.
ビジターセンターは無料で,火山科学館は入館料600円払うと入館できる.僕は小さい頃から地震・火山等,地学に興味があったので,ここでは入館料を支払って火山科学館も見学した.
活火山である有珠山,今は穏やかで美しいけど定期的に噴火を繰り返している.しかし,その噴火は突然起こるのではなく,必ず「前兆」を私たちに知らせてくれる.有珠山は嘘をつかない山,というフレーズが印象的だった.火山災害は,身近に火山がないと実感が湧かないけど,今回科学館を見学することで改めて火山の恐ろしさを体験できた.
ビジターセンターの裏手には,有珠山噴火で実際に被災した建物が遺構として残されている.
一番最後の写真は,火砕流によって流された1.6トンもある橋脚がアパートに突き刺さった跡.あまりの生々しさに思わず立ちすくんでしまった.
このアパートの1階は,熱流によって埋まってしまっていた.火山の恐ろしさを間近で感じることができた.観光客は少なかったけど,ビジターセンター・火山科学館は今日一番興味深かったスポットだった.
洞爺湖周辺の展望台めぐり
ビジターセンターを見学したあとは,洞爺湖周辺を散策.
洞爺湖南東側にある「壮瞥公園」から洞爺湖を眺めたり
湖畔の道路にあったひまわり畑に感動したり
羊蹄山を眺めながら「レークヒル・ファーム」のジェラートを堪能したり
トライアスロンで迂回させられ、
230号の登りを汗だくで走った先に突如現れたオアシス「レークヒルファーム」のジェラート
羊蹄山をバックに!うまい! pic.twitter.com/7jwEbxY8nl
— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) August 19, 2019
サイロ展望台から洞爺湖の絶景をおかわりしたり,盛り沢山の洞爺湖畔サイクリングだった.(ただし,レークヒルファームへのR230の登りは辛かった.)
いこいの家で入浴&曙公園キャンプ泊
サイロ展望台から,再び洞爺湖方面へ下った.今日の宿は湖畔にある曙公園,R230はやや高所にあるため,湖畔まで下る必要があった.道道285号線をグングン下った.あまりの下りっぷりの良さに,「ああ~こんなに下ったら明日朝また登らないといけなくなる…」と獲得した標高がなくなっていくのが辛くなった.
曙公園に荷物を置いて,今日の温泉へ.
ちょっと登ったところにある「洞爺湖温泉 洞爺いこいの家」.洞爺湖を一望できる開放感のある風呂で,とても気持ちよかった.料金も440円と良心的.
風呂でさっぱりして,休憩処でストレッチをしながら甲子園を見てから,キャンプ場に戻った.
今日の宿は湖畔にある「曙公園キャンプ場」
洞爺湖が目の前にあるロケーション抜群のキャンプ場.セイコーマートも近くにある.
洞爺湖畔の静かなキャンプ場
お盆空けでファミリーもまばらお隣のライダーさんに焼鳥を頂きました、感謝。。 pic.twitter.com/3BHj4CCF8h
— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) August 19, 2019
夕食はコッヘルで米を炊いて,レトルトカレーをかけてカレーライス!コッヘルで炊く米,格別に美味い.
食事を終えて,テントの中でゴロゴロ.
洞爺湖畔では,夏のシーズンに毎晩花火が打ち上げられているらしい,ということを昼間に洞爺湖温泉あたりで見た.ロングラン花火.
21時から打ち上げということで,それまではテントの中でKindleを読んだり翌日の予定を考えたりして待った.久しぶりの「夜更かし」だ.
そして21時を過ぎると,洞爺湖温泉街あたりからドンドン…と花火が打ち上がる音が聞えてきた.けど,曙公園からでは小さくしか見えなかった.さすがに距離が遠すぎた.
花火はイマイチだったけど...
代わりに,月が綺麗だった.まるで湖面に月光の道ができているよう.洞爺湖が作り出す絶景に見とれながら,眠りについた.
まとめ:洞爺湖の自然を満喫した1日
以上,12日目の記録.
活火山である有珠山が作り出した洞爺湖や温泉街で1日のんびり楽しむことができた.
特にビジターセンター・科学館の展示,遺構が心に残っている.
明日は国道5号線に戻って小樽まで走る.
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12日目走行距離:60キロ
累計走行距離:1150キロ
食費:2,151円
宿代:700円(キャンプ場)
温泉:440円(いこいの家)
雑費:787円(ボンベ+ビジターセンター入館料)
合計:4,442円