学部3年までは,平日に自由時間が多かった。それゆえ,平日でも休みが取れた。だから,週末を惰性で過ごして,無駄にしてしまうこともしばしばあった。
しかし,大学院生になってから,そうはいかなくなった。平日はとにかく休めない。研究室に配属されてから,大学にいる時間がうんと長くなったからだ(そのほとんどの時間を研究に使っている)。加えて,自分は休むことが上手ではない。学部時代の勢いで過ごしていると,週末を雑に使ってしまい,休むことができなくなってしまう。
なので,週末は意識的に「アタマと身体を休める」時間をつくることにしている。
研究室に配属されてから1年と半分が経ち,どういう過ごし方をするとしっかり休めるのか,そして,面白くて充実した休みを過ごせるのかがわかってきた。この記事では,そのためのポイントをメモしておく。
電子機器を遠ざける
もっとも強く意識しているのは,電子機器を遠ざけるようにすることだ。
研究は,だいたい研究室でPCの前に座って進める。実験するときはPCを離れるけれど,せいぜい半日くらい(単発現象を扱っているため)。実験の頻度は月1〜2回だ。したがって,平日は,PCを眺めている時間が圧倒的に長い。
平日の過ごし方: 健やかに研究をするためにやっていること7つ
週末の過ごし方として,iPadやスマートフォンでコンテンツを楽しむというのも思いつく。しかし,自分の場合,このような電子機器を週末にまで使っていると,平日の疲れが抜けなくなってしまう。自分にとって,週末にディジタルなコンテンツを浴びるのは,平日にクタクタになった脳みそに鞭打つような感覚に近い。
ただし,「創造的なこと」をするために,電子機器を使うのはまだいい(現に,このブログ記事は日曜の夜に書いた)。ブログを書いたり,写真を現像したり,動画を作ったりするのは楽しいからだ。
止めた方がいいのは,コンテンツを受け身で楽しむのに,ディジタルなコンテンツを使うことだ。やることがないからと,楽しみを電子機器に求めるのが一番よくない。これをやってしまうと,週末が短く感じられるし,後味も悪い。
電子機器の代わりに,アナログなものを使う・楽しむ。たとえば,本,カメラ,そして五感が挙げられる(カメラは,ディジタルかもしれないが・・・ここではスマホやタブレット,PCをディジタル機器の代表として考える)。このようなものを使う・楽しむのに最適なのが,次にあげる「お出かけ」だ。
家や大学から離れる(物理的に)
もう1つ意識しているのが,週末はできるだけ家や大学に居ないようにすることだ。
学部時代は,全休や休講,試験休みを活用して,多頻度で「ぶらぶら」していた。ぶらぶらの手段は,自転車,鉄道,徒歩などなど(ちなみにこのブログは,その大半が「ぶらぶら」の記録によって構成されている。ブログを立ち上げた動機は,自転車旅の記録をまとめたかったから)。
こうやってぶらぶらすることで,定期的に大学や家から離れて,現実逃避をしていた。現実から目を背けることで,脳みそがリセットされていた。
大切なのは,とにかく日常から物理的に距離をとること。学部時代のように,JRを長距離乗り継いだり,自転車で100km走ったりすることもいい。でも,市バスや地下鉄で数駅のところへ出かけるだけでも構わない。極端な話,近所を散歩してカフェや喫茶店に寄り道するだけでもいい。距離をとることが自分にとっていいリフレッシュになるのだ。
なんでこれがリフレッシュになるかというと,普段と違う場所の空気にふれることで,脳みそがリセットされるからだと考えている。「煮詰まる」ってよく言うけれど,人間同じ場所でじーっとしていると思考が凝り固まってしまうに違いない。研究のアイディアも,その場から離れてみると思考が柔軟になって,いいものが思い浮かんでくると思っている。
おすすめ: 自然の中を散歩して,喫茶店で論文を読む「贅沢な週末」
コロナの影響で遠距離の「ぶらぶら」は難しくなっている。近距離であっても,交通機関を使用することすらはばかられる状態だ。しかし,ひとりで感染対策(うつさない・うつされない)をしっかりしていれば,リスクは小さい。じーっとしていて,精神的におかしくなることだけは避けたい!
おいしいものを食べる
あと,最近改めて意識しているのが,お店でおいしいものを食べるようにすることだ。
平日は自炊あるいはコンビニ飯がほとんど。前までは,結構頑張って自炊をしていた。そんなにこだわったものは作らなかったけど,とにかく家でご飯を食べることを頑張っていた気がする。
参考: 【節約】工学部3年生の食事記録-大学生は自炊すべき?その2
でも,最近は「平日結構自炊しているし,そんなに遠出もしなくなったし,週末くらいはおいしいモノ食べて自炊サボってもいいのでは?」と思うようになった。おいしいものを食べると普通に幸せだし,1回1000円くらいなら,そう大した負担にもならない。我慢して出来の悪い自炊を続けるくらいなら,ちょっとお金を出しておいしいものを食べた方が幸せになれるな~と気づいた。
ごはんを食べるのはもちろん,カフェや喫茶店へ行くことも我慢しなくなった。カフェや喫茶店なら,おいしいコーヒーが飲めるし,それ以上に静かな店内でボーっとできるからだ。飲み物代さえ払えば,何時間いても構わない(さすがに2時間も3時間もいたら飽きるかもしれないが)。こういう場所って,あんまりないと思う。
平日に疲れた脳みそを,まちの音と店内のおしゃれなBGMにさらしてほぐす。これだけでも結構,疲れが取れてリフレッシュになる。
まとめ: 受動的に活動→ブログにアウトプット
平日は,研究を中心として,自分で動かさないと進まない。自分でいうのもなんだが,結構負荷をかけて頑張っている。だから,週末は「受動的に」過ごす。
受動のやり方には注意が必要で,
- できるだけ電子機器以外の方法で
- 自宅や大学から距離をとって
- 自炊は無理せずおいしいものを食べる
こういうポイントを意識するようにしている。これを意識した週末は,あとで振り返ると面白く,そしてリフレッシュできているのだ。
そしてそして,週末の活動をブログにまとめることも楽しい。ブログ記事にまとめるのは(活動規模の大小にかかわらず)それなりにパワーが要ることだ。でも,その過程においては,いろんな知識を得られる。これは,次回以降の週末のヒントになるし,何よりいい勉強になる。こうやって得た知識は,また次の週末に使っていく・・・
受動的な(そしてアナログ的な)活動と,ブログへのアウトプット,その過程での勉強,このサイクルを回すことで,「面白くてリフレッシュできる休日」が過ごせる。
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来週末は何をしようかな~~!
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