このブログに鉄道旅の記事を投稿し始めて1年になる。
自転車記事はもう少し前から投稿しているが、鉄道旅の方はやや歴史が浅い?といえるかもしれない。
最近思うようになったのは、「鉄道旅は動画にした方が面白いのではないか?」ということ。
なぜなら、鉄道の魅力は「音や動き」だと思うから。
自転車旅の記事は書きたいことをガツン!と言葉にできるようになってきた。
それに対して鉄道旅の記事をブログへ書くときには、未だに書きづらさを感じることがある。
自転車と比べるとスケールが大きいせいかどうかはわからないが、自分が感じたことの半分くらいしか伝えられないイメージがある。
そんなわけで、
鉄道旅を動画にしてみよう!
と思い立って年始の新幹線乗車記録を、20分弱の動画にしてYouTubeへアップした。
iPhoneで撮影しただけの動画を切り貼りし、若干の字幕を加えて完成。
なんとも簡素な動画だが、とりあえず1本作成したことには変わりないので
「作ってみての感想」「鉄道旅動画とブログ記事の違い」をまとめておく。
鉄道旅を1本の動画にまとめてみた
年始に帰省した際、乗車した「ひかり491号」。
動画作成のための素材をiPhoneで撮影しつつの乗車となった。
そこで撮りためておいた動画を、大学の試験終了後に編集することにした。
慣れない動画作りは大変・・・
この動画自体は20分弱と、そこまで長いものではない。
でも、この1本作るのにはかなりの労力が必要だった(ような気がする)
まず動画を並べて、不要な部分を切り落とす作業から始める。
ある程度カットされたら画像をリサイズして挿入。
長さを調整しつつ、必要な所に字幕を入れていく、文字のサイズや色にも気を配りながら・・・
字幕を入れ終えたらカットのつなぎ目を、なめらかに繋いでいく作業
動画として形になったら細かいところの修正・・・
ただ単にソフト(Aviutl)の操作に慣れていないとか、そもそも動画の質が悪いとか、原因を挙げればキリがないけど
なかなか骨が折れる作業だった。。。
ブログ記事を書くよりもはるかに大変・・・
達成感はものすごい
でも、大変な作業だからこそ
1本作り終えたときの達成感はスゴい。
昔、ブログ記事を1本書き上げて
大喜びしていたときの感情に似ている。
今ではブログ記事1本書き上げるくらいは別になんともないから、動画も慣れてくればそこまで重労働ではなくなるのかもしれない。
現にYouTuberと呼ばれる人は、(もちろん高い技術と底知れぬ努力があってこそだが)高頻度で質の高い動画をアップロードしている。
でも、僕が作成する鉄道旅の記録は
Youtubeにアップするためだけに作成するのではない。
今のところ動画は「ブログの補完」的な要素が強い。
だからそこまで凝った編集はしないし、視聴者も望んでいない(と思っている)。
それでも「動画をつくる」となると、自分がiPhoneで撮った動画の低レベルさに愕然とする。もっと「いい素材」がほしいってなる。これはブログを書いてるときに「もっとちゃんとした写真を使いたい」ってなる現象とまったく同じだ。
結局は「素材」が大切なのだと痛感した。
他にも作ってるよ
ひかり号乗車記を作成する前にも、いくつかの動画を作っている。
その中でも「力作」(編集量が多かった~だけ)がこちら。
セントレアへ行ったときに名鉄名古屋駅のようすを撮影した動画だ。
ただ単に動画を垂れ流すだけでは面白くないから、「発車標」っぽいものを左下に入れてみた。
一見すると簡単そうに見えるが(僕も作る前はサクッとできるだろう・・・と思っていた)、これが意外と難しい。Aviutlの操作方法をネットで調べながらずいぶん時間をかけて作成した。
作成した発車標はそれなりにいいモノができたと思うが、やっぱり動画の画質が低い。手ぶれも多いし音割れもある。
今持っているAPS-C一眼レフ「PENTAX K30」、弱点として「動画の質が悪い」というのがあって、
購入するときにまさか自分が動画撮影をするとは思っていなかったのが、残念でならない。
もう少し動画撮影もできるようなモデルを買っておけばよかったと、今さらになって後悔・・・。
鉄道動画のよさ
じゃあ、そこまで苦労して作成した動画のよさは何なのか?
それは
であると感じる。
「音」と「動き」:圧倒的情報量
例を挙げて示そう。
朝の高崎駅にて・・・E231系出発まで
2番線に入線しているのはE231系近郊型電車「湘南新宿ライン東海道線直通・特別快速小田原行き」
高崎駅に入線した後、すぐに折り返してホームを出発する。
入線してドアが開くと、大勢の乗客が波のように流れ出てきた。それと入れ替わるように数人の青い服を着た清掃作業員が車内へ入って折り返し運用の準備に入る。
この間に乗務員は交代手続き。
いったんドアは締められた。
そしてものの数分でドアは開き「東海道線直通・・・ご乗車になれます」
始発駅だから、ポツポツと乗客が五月雨式に乗り込んでいく。
長大編成は、都心に行くまでは若干手持無沙汰である。
定刻、列車は待ちかねたように出発していく。
独特の墜落インバータを響かせながら、ホーム先端にあるジョイントをけたたましく叩きながら加速。
10両の長い編成は横浜方面へ向けて走り出した。
_ _
ブログだとこんな感じになる。僕の拙い文章力だとこの程度の情報量が限度だ。
写真と文章で、忠実に再現しなければ、読み手に情景がまったく伝わらない。
ブログに対して、動画の場合だとどうなるだろう。
はい、これだけ。
これだけなのに、ブログの何十倍も情報量が乗っているのがわかるだろうか。
(出発だけの動画だから、短いけれど)インバータ音や、電車の迫ってくる感じ
朝日に照らされる車両、
青い空と冷たそうな空気
ガラガラのホーム・・・
わざわざ文章で書かずとも、たくさんの情報を視聴者に届けることができる。
「情報量が多い」というのは動画の最たる長所。
しかも鉄道と相性がいい「音」「動き」を忠実に伝えることができる。
伝えられる情報量は動画を100としたら、ブログは(文章力にもよるが)30くらいだろうか。
人間は「目」からの情報量が、全情報の9割を占めるともいう。
ブログにも「写真」という媒体はあるが、それでも「動画」に比べると伝達できる情報量は半分にもみたないのではないか・・・
視覚以外の情報は、写真では全く伝えられない。文章力がなければほとんど静止画での情報しか与えられないのだ。
その点、動画は何もせずとも「100%の視覚情報」と、さらに「聴覚情報」まで伝えらえる。
動画のすごさがわかるだろうか・・・?
少ない労力で多くの情報をそのまま伝えられるのだ。
(「そのまま」がいいか、悪いか、これは議論の余地があると思う)
自分がそこにいるかのような臨場感
動画の情報量の多さは、「臨場感」をも生み出すことができる。
YouTubeで動画を見ているとき「ああ、こんなアイテムが手に入ったらいいのにな」とか「実際に行ってみたいなあ、うらやましい」なんて思ったこと、一度や二度ではない。
じゃあ、なぜそんな気持ちになるのか。
それは(おそらく)「動画に入り込んで、その人と同じ目線で視覚・聴覚を働かせる」からだ。
目の前の人や景色が「動いて」、自分の部屋に(ヘッドホンに)動画からの「音が」響き渡る。
ある程度の文章力が無ければ、文章で「臨場感」を出すことはきわめて難しい
それができるくらいなら小説家なんかを志してもいいと思う(物書きがそんなに甘い世界だとは思わないけど)
文章と写真を組み合わせても、出せる「臨場感」にはやはり限度があるのだ。あとは読み手に想像して状況を補完してもらうしかない。
「音」がないのは、文章・画像の劣るところ。
鉄道旅、というのは
動く景色と聞こえてくる音、
それが主役といっても過言ではないくらい。
「臨場感」をうまく伝えれば
「自分がその列車に乗って、その土地を旅している」
あるいは
「その土地に、その列車で行ってみたい!」
という風な気持ちに、受け手を寄せていくことができる。
動画ならそれが容易にできる。動画の強みだ。
まとめ:じゃあブログやっている意味は?
鉄道旅動画作成をしてみての感想と、動画の強み(ブログ記事との違い)について思うところを書いた。
この記事では「動画の強み」ばかりを書いたから、
「ブログは大したことない」
「動画こそ正義」
みたいなニュアンスになってしまった、と思われるかも。
でも、ブログで旅の記事を書くことにも強みはある。
当然、動画にも弱みはある。
当記事の文章は、「動画にはない文章の強み」を若干含みつつ書いたつもり。
この記事を読んで、「いやそんなことはないだろ」と思う部分があれば
次の記事も、ぜひ読んでみてほしい。
「動画の強み」に対して「動画の弱みとブログ(文章)のいいところ」を考察した。
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