自転車に乗らなくなって身体に起きた異変~ロードバイクと運動不足

2020年から2021年にかけて,ロードバイク(愛車のシクロクロス車)に乗る機会が激減した。これは,

  1. 研究室に配属されて研究に没頭したこと
  2. コロナで出かけるのが億劫になったこと

が要因だ。

なんでもやり過ぎはよくないけれど,やらなすぎもダメなわけで…唯一の運動機会であったロードバイクに急に乗らなくなったせいで,2020-2021年とすっかり運動不足になってしまった。その結果,身体にいろんな不調が出た。

まれに「運動なんてしなくても体調がいい」という人もいるようだけど…自分は適度に運動した方が体調がいい!ということがわかった。

この記事では,具体的にいつどういうことが起きたのかを,自分への戒めとして綴っていく。この記事を読んでいけば,ロードバイクで有酸素運動をすること,風を切って走ることがどれほど身体にいいか,よくわかるだろう。

自転車がいい運動だったことに気づいた2年

まず,今現在の生活は・・・平日(月ー金)の9時から18時くらいまで,実験がある日を除いて,そのほとんどの時間を居室のチェアの上で過ごす

もちろん,疲れたら休憩するし,おやつを買いに行ったりごはんを食べたりはする。だいたい1時間集中が続けばいい方で,それより短い時間間隔での立ったり座ったり…はある。

でも,作業が乗ってくると1-2時間平気で座っていたりする。特に,学会用の原稿を書いているときや,報告資料をまとめているときは,相当長い時間作業に没頭してしまう。

長い時間座っているのは,研究が楽しいからなのだけれど,気を付けないとついついこうやって長時間作業してしまう。特に,修士1年になってからは,運動する機会がめっきり減ってしまうとともに,居室での作業時間も増大しているように感じる。

人間はもともと,狩猟や農耕をしていたわけだから,デスクワークには適応していない。だから,身体にとっては,座りっぱなしもよくないし,そもそも作業時間が長いのもよくない。

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一応,学部4年の頃は,散歩やランニングなど,時間があるときに最低限の有酸素運動をするよう心掛けていた。作業時間も,長くなりすぎないようにセーブしていた。

そのおかげなのかはわからないが,体力が落ちたなあ…と思うことはあっても健康を損なうことはほとんどなかった。

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運動不足で起きた不調

しかし,2021年が明けてから2022年にかけて,以下のような不調を立て続けに経験した。

  • 1月:目がチラチラ
  • 8月:頭痛,だるさ
  • 9-11月:胃腸の不調による食道炎
  • 12月末:めまい
  • 2022年1月:軽い痔

それぞれの症状は,そこまで深刻ではない。病院にかかれば回復するくらいのもので,入院や長期休養を必要とするものではない。

だけど,今までの人生で,ここまで高頻度に健康を損なうことはなかった。それはおそらく,いや,確実に,運動する習慣があったからだ。

体重・体力低下→疲れやすく

特に9月から11月にかけての胃腸の不調はつらかった。この3か月のうち,半分くらいは胃腸に気を付けながら過ごしていた。

おそらく,精神的なストレスと,それにともなう早飯(早食い)が原因だと思われるが……食事に気を付けて過ごす必要があったのがつらかった。

この期間に食事量を落としたのと薬の服用で,胃の調子はずいぶんよくなった。しかし,体重は相当減少した。帰省したときに親に心配された。それくらいのレベルで痩せていた。

12月後半は,この体重減少のせいで,体力が落ちてなかなかしんどかった。体力が減っていて,ちょっと作業時間が長くなるとすぐにへばってしまう。すっかり疲れやすくなってしまった。

有酸素運動の大切さ

以上示してきた身体の不調は,自転車に乗らなかったことが直接の要因ではない。研究に打ち込む→平日は時間がない,かつ週末もコロナで出不精→自転車に乗らない→運動不足,という悪循環によるものだ。

大学3年まで,唯一の運動機会といってよかったサイクリングがなくなり,研究室で一日中座って,ディスプレイを眺めているような生活に切り替わったわけだ。研究自体も,今までにないような負荷が,脳みそにかかる作業だ。

こうした急激な生活スタイルの切り替わりと,脳みそへの継続的な負担(ストレス)とによる「神経の疲れ」を,サイクリング=有酸素運動でリフレッシュできなかったのが,不調の原因だったように思う。

まとめ:休日のための余裕を残す

日常生活が研究中心ですすみ,それ以外のことにはなるべくエネルギーを割かないようにしていたのが2021年だったように思う。

休日の気晴らしとしては,自転車より鉄道で出かけることの方が多かった。なぜなら,鉄道旅は何も考えたり準備したりする必要がないから。自転車は,本格的に走ろうとすると,ウェアなどの準備にいろいろと時間が必要で,いざ走りに出ても,補給やペース配分のことを考える必要がある。巡航しているときは頭を空っぽにしていいが,自転車という気晴らしは意外と「能動的」で「頭を使う」面があるのだ。

ここが,自転車という趣味の面白いところ・醍醐味でもあるのだろうけど,楽しむためのハードルでもある。平日に疲れ切っては,休日にそのハードルを越えていくことができない。

趣味を満喫する余力を残すために,平日は力を出し切ってしまわないようにする。本末転倒な気もするが,楽しいと思うことを,健康な状態で楽しむために,平日の「余白」を大切にしたい。

過去の自転車ツーリング記事

大学3年までは,バリバリ自転車に乗っていたので,ここではその一部だけを紹介する。ほかのツーリング記は,ツーリング記を参照されたい。

2019夏: 名古屋→北海道と道内周遊

大学3年夏のツーリング記録。このときのツーリングが,現状では最長のツーリングとなっている。

>> 【まとめ】2019夏自転車旅~名古屋→北海道2000キロ走破~

2019春: 九州縦断

九州新幹線「さくら」号での輪行で,鹿児島からスタートした旅。桜島を走ってから,阿蘇・別府・博多と,九州を北上する形で縦断した。

>> 【まとめ】2019春九州自転車旅|春の絶景と出会う旅~鹿児島_熊本_阿蘇_別府_博多