【知らなかった!】PENTAXの電子ダイヤルをカスタマイズしてみた

PENTAXの一眼レフには,撮影モード毎に電子ダイヤルの機能をカスタマイズできる機能が付いている。

K30を中古で買ってから,今までの3年半ほど,ずっとデフォルトで使ってきた。が,この電子ダイヤルカスタマイズ機能は,使った方が撮影の利便性が高まるようだ。

というわけで,自分のスタイルに合わせて電子ダイヤルをカスタマイズしてみた。

PENTAXの電子ダイヤルカスタマイズ

一眼レフを使う上では,最低限必要とされるのが「絞り」や「SS」,「ISO感度」,「露出補正」などのパラメータに関する知識だ。

自分は大学1年の2月くらいにK30を買って,これらを覚えて,あとは自分の好きなように撮って来た。レンズもいくつか買って,いろんなところに出かけてはシャッターを切った。

参考:【はじめての一眼レフ】PENTAX K30がやってきた!質実剛健。

何年もかけて写真を撮って,ようやく自分の撮りたいように撮れるようになってきたと思う(上手下手は無しにして)。一方で,カメラが持っているさまざまな機能については,ほとんど「デフォルト」設定のまま使ってきた。これは,絞りやシャッタスピードさえ変えられれば,あとは構図を決めるのみで,そんなに細かくパラメータやモードを変える必要がなかったことが理由だ。

そんな自分だったが,ネットサーフィン中に,この「電子ダイヤルカスタマイズ機能」に出会った。どうやら,撮影モード毎に電子ダイヤルへと割り当てるパラメータ(絞りとかシャッタースピード:SSとか)を変更できるようだ。これは使った方が便利になる!そう思って,さっそく変更にとりかかった。

Avモード: 前ダイヤルで露出補正

一番よく使う撮影モードは,Av(絞り優先)モードだ。

このモードにおいて,デフォルトの電子ダイヤルへのパラメータ割り当ては以下の通りとなっている。

<<変更前(デフォルト)の割り当て>>
前電子ダイヤル(人差し指): —
後電子ダイヤル(親指): 絞り [F値]

これを変更する手順は以下の通り。

まず,「MENU」ボタン→電子ダイヤルを選択する。すると,以下のような画面が現れる。

電子ダイヤルの割り当てを変更する画面(デフォルトから変更済みの画面)

この画面において,一番左に書いてあるのが撮影モードだ。そして,左から二番目が前側の電子ダイヤル。左から三番目が後ろ側の電子ダイヤルとなっている。一番右が,電源スイッチの手前右側にある緑のボタン。これは,デフォルトのAvモードだと,露出補正のリセットに使うボタンとなっている。

上の写真は,電子ダイヤルの割り当てを変更したあとのもの。デフォルトの設定となっているTAvモードの割り当てが,K30の基本割り当てと同じで,以下の通りとなっている。

前電子ダイヤル: Tv(シャッタースピード)
後電子ダイヤル: Av(絞り値)

次に,この割り当てを変更していく。今回はAvモードなので,Avのところを選択すると以下の画面となる。各ボタンに露出にかんするパラメータを割り当てることができるわけだ。この画面の一番上が,デフォルトの電子ダイヤル割り当てだ。

Avモードの露出パラメータ割り当て,デフォルトでは一番上。

これを,以下のように変更した。

<<変更後>>
前電子ダイヤル: 露出補正
後電子ダイヤル: 絞り [F値]

デフォルトの設定と異なるのは,前電子ダイヤルに「露出補正」機能を割り当てたところだ。この「露出補正」は,デフォルトの場合,以下のような流れで変更することになっている。

本機上側の露出補正ボタンを押す→後ろ電子ダイヤルで補正

これを,今回のようにして「露出補正」を電子ダイヤルに割り当てることで,ダイヤルを回すだけで簡単に露出補正ができるようになった。露出補正のステップが1つ減るので,より速く・正確に光の加減をコントロールできるようになる。

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これに関していろいろ調べていたら,こちらの記事が見つかった。同じようなことをわかりやすく書いてあって参考になる。

写真三昧 vol.62 / Beautiful Photo-life | RICOH IMAGING
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Tvモード: Avモードとそろえる

上の記事を読んで,Tvモードにおける電子ダイヤルの割り当ても変更した。具体的には以下のように,「前電子ダイヤルに露出補正」 とし,変更後のAvモードと統一を図った。

<<変更前(デフォルト)>>
前ダイヤル: SS(シャッタースピード)
後ダイヤル: —

<<変更後>>
前ダイヤル: 露出補正
後ダイヤル: SS(シャッタースピード)

この設定にすると,
TAvモードやマニュアルモードでは,前電子ダイヤルが「SS(シャッタースピード)」に割り当てられている都合,SSを変更するダイヤルが不統一になる。

が,使用(変更)頻度としては,
撮影モード: Av >> Tv = TAv > M
パラメータ: F値 > 露出補正 = SS
なので,SSをいじる回数は,F値・露出補正より少ない。ゆえに,SSを変更するダイヤルが統一されていなくても,不便は感じないと思われる。

ISO感度: 上限を設定してAUTOに

この辺と関連する話として,ISO感度についても書いておく。

K30は,ISO感度の上限値が12800(拡張をONにすると25600)となっている。が,作品として,写真として耐えうるノイズに収まるのは,せいぜい3200が上限。ISO感度を6400以上にあげると,現像時のノイズ除去でも取り切れないほどノイズがのってしまう。

なので自分は,ISO感度の上限値を3200に設定している。これにより,AvモードやTAv,Tvモードでの撮影時は,ISO感度をAUTOにして撮影している(これらのモードは,適正露出に向けての設定をカメラ側でやってくれるが,ISO感度上限値を決めておくことでノイズが出るような感度まで上がりきることがなくなる)

この設定にすると,手持ちでの夜間撮影は,正直厳しい。ISO3200だと,絞り開放でもSSが1/60を切ってしまい,手ブレが避けられなくなる。最近PENTAXから出てきているカメラは,かなりの高感度でもノイズが抑制されるらしい(KPの最高感度は819200!)。もちろん,画素数も高い。

そろそろ新しいカメラが欲しい

夜間の鉄道や風景写真を撮るなら,やっぱり新しいカメラの方がよさそうだ。

KPか,K-3 IIIか,そろそろ新しいカメラ買おうかな。。。K30は,シャッター回数こそ3万回程度だが・・・もうメーカー保証もやってないようだし,この間バッテリーストッパーが破損したし,おまけに一度大雨で水没させて瀕死状態になっている。シャッターの寿命が来るのは数年先だが,それよりも先に細かいところでガタが来ている。こういうところ直そうと思っても,もうメーカの修理はなくなってしまっている。

我がK30のシャッター回数は,2021年8月時点で34,155回だった:Jeffrey’s Image Metadata Viewerにより解析

コロナ禍で出かける機会が激減し,それに伴って写真を撮る機会が減ってしまっている。

PENTAX K30, smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited,Manual exposure, Aperture-priority AE, 1/80 sec, f/6.3, ISO 100, Compensation: +0.3

)やっぱり写真を撮ることは,クリエイティブで面白い。そして,あとから見返した時に楽しい。Instagramを始めて,その投稿用に過去の写真を見返しているときに,そのことを改めて感じた。

参考:【写真】Instagramアカウントをつくってみた!

ここらで機材を一新して,より高画質の写真を手軽に撮れるようになれば,写真欲を再び湧き上がらせることができるかもしれない。

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というような言い分を,新しいカメラを買うための言い訳として書き残しておく(翻訳: 新しくPENTAXが出したAPS-Cのフラッグシップ機が気になっている)。

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